…
-鎮守府より遠海-
春雨「よいっしょ…ん!」グイッ
春雨「これで…充分でしょうか?」ガコン
満潮「さぁ、ま…ウチの艦隊で回せる分と、
あと『大鎮守府』のお偉いさまへの
『貢物』分が確保できれば良いんじゃないのぉ?」
イーゴ「」ドポポポ…
春雨「もう!満潮ちゃん!
ちゃんとノルマ分の燃料のサルベージ終わったの!?」
イーゴ「」ザパァァァ
満潮「とっくよ。あんたの方が遅くてどうすんのよ?」ゴトン
イーゴ「」ドポポポ…
春雨「うぅ…!」
イーゴ「」ザパァァァ
満潮「それよりも…『アイツ』はどうなの?」
イーゴ「」ドポポポ…
春雨「『アイツ』?」
イーゴ「」ザパァァァ
満潮「あの…ほら…深海野郎よ…」
イーゴ「」ドポポポ…
春雨「『イーゴ』くんでしょ!『深海野郎』なんて…」
イーゴ「」ザパァァァ
満潮「…」
イーゴ「」ドポポポ…
満潮「あぁ!もう!
おっそいわねぇ!!トロトロ、トロトロとぉ!」
満潮「もっと早くタンクいっぱいぐらい回収できないの!」
イーゴ「申し訳ありません。あともう少し…」
満潮「さっきも『あともう少し』!だったでしょ!」
イーゴ「申し訳」
満潮「謝るんなら、とっとと手を動かせ!この『深海野郎』!」
春雨「ちょ、ちょっと満潮ちゃん!それ、言い過ぎです!」
イーゴ「…」
満潮「…」
満潮「なによ…なんか文句でもあんの?」ギロッ
イーゴ「いいえ、作業再開します。
春雨お嬢様、申し訳ありません。もう少々お待ちください。」ペコリ
春雨「いえ、私は大丈夫だけど…」
満潮「…っち…!…ヘタレ」ボソッ
…
-も…MO…モク…ヒョ…U…モクヒョウ ほそく-
-…!イ-505…コード…ニンシキ…『○○チンジュフ』…-
-サイジュウヨウこうもく…し…シレイ…ニヨリ…-
-せん…sENN…センメツUUUuuuuUUU!!!!-
…
春雨「?」
春雨「ね、ねぇ満潮ちゃん?」クイクイ
満潮「何よ?さっさと、鎮守府に運びましょ?」
春雨「今、何か聞こえなかった?」
満潮「さぁ?気のせいでしょ」
満潮「っていうか、
海面移動中にいきなり話しかけないでよ。
転んで燃料タンクこぼしたらどうすんの?」
春雨「でも、ほとんどイーゴくんに任せちゃって良いの?」
満潮「良いのよ…あの怪力ぐらいしか取り得ないじゃない…
演習でも散々な結果だったわけじゃない?」
イーゴ「…」ズッシリ
春雨「…う~ん、でもあの時は…」
満潮「…はぁ…」
満潮「あのさ…良い子ちゃんぶるのやめたら?」
春雨「…!そん…な…」
イーゴ「…?」ピタリ
満潮「自分が疲れるだけよ?」
春雨「わ、私は…そんな…違うよ…!ただ…少しだけで良いから
イーゴくんのこともう少し優しくしてあげたらどうかなって…」
イーゴ「…」
-識別コード 駆逐艦『ロ級』モデルロ-808-
-識別コード 駆逐艦『ハ級』モデルハ-303-
-他 『異常』シグナルを感知-
-チェックします-
-…-
-深海棲艦『覚醒薬』により『浸食』が始まっています-
-危険です-
-危険です-
-危険でs…
…プツン
イーゴ(警告邪魔)
イーゴ「…」
春雨「―そういえば、
今日ってウチの鎮守府に
この遠征任務を指示した提督さんが訪問に来るんだよね?」
春雨「何のお話かな?」
満潮「さぁ?阿賀野さんや能代さん、
それに初雪まで別の海域に遠征に行かせるなんて…」
満潮「今、鎮守府にいるの、
榛名さんだけじゃない…警備が手薄すぎるわよ。
いくら戦艦だからって…」
春雨「うん…あれ?」クルリ
春雨「イーゴくん?そんなとこに立ってないで…早く戻ろうよ~」
満潮「…はぁ、手間かけせんじゃないわよ!深海野郎!」
春雨「もう!…置いてっちゃうよ~!」
イーゴ(…どこだ…?)
-目標接近中-
イーゴ(…あれは、薬物の乱用で
意識を『浸食』された『製品』の反応…)
-目標接近中-
-目標接近中-
…
-でんち…バッ…BA…バッテリーぎれ…-
-すてりゅす…シュテリュす…『ステルス機能』かいじょ…しまス-
-コウゲキ…かいシィ…いたダキまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁSUuuuuu!!!!-
…