ゲームオーバーから始めようか 作:モモンガ
イビルアイは
魔法で倒せるか。あれだけの身のこなし。
簡単ではないだろう。
「……ところで家畜共! お前達のせいでバスパ様は我々と敵対する事になったのではなくて? さっさと死ね! 至高の御方々を惑わす敵め!」
「ったく、この
あと、罵倒がうるさい。
「……あっ」
ラキュースは思いついた。
もっとも確実に死ねる方法を。
下半身で性器を弄り回している
唾でも吐きかけたい気持ちだったが無駄だろうと思った。
思考が鮮明で頭も回るようだ。
触れれば通り過ぎる水のような粘体。
「おい、この下等生物」
ラキュースは言った。
「はっ?」
「
「それは……、もしかして侮辱しているのかしら?」
レエブンは嫌な予感を感じた。
「あっ、てめー。人の身体に……」
誰に見られても平気だった。
頬が紅潮しているのが見えなくても分かる。
ソリュシャンに向かって放尿するラキュース。
「私の尿は餌になるか? しっかり飲めよ」
「ラキュース……。やめなさい」
娘を助けることが出来ない両親はどうすることも出来ない自分を恥じた。
「へ、へん。それくらい分解できるもんね。おあっ……」
「ああいい気持ちだ。みんなに見られながらクソをひりだせるのは」
ラキュースの行いに誰も何も出来ないし、何も言えなかった。
止めることも出来ないだろう。
「てめーの性器に詰め込むぞ!」
「これが今の私だ。リ・エスティーゼ王国万歳……。ははっ……」
身体はしびれているのか立つことはできなかったが満足そうな顔をラキュースはみんなに見せた。
誰からも言葉は無かった。
「ラナーにも見せたかったな……。街中で潮噴きショーだって出来るんだ。王の前でだって自慰行為が出来るんだ。そんな女なんだよ。アダマンタイト級のラキュースは死んだの。私はただの卑猥な生物」
「……上等だ。家畜人間! この世の快楽地獄。味わって見なさい」
ソリュシャンの言葉の後に静寂が広がる。
ラキュースの顔に血管が浮かび上がる。
「あががが!」
硬直しているラキュースは思考がまともに働かなくなった。
全身が性感体になった、などという事が生易しく思えるくらいのなおおぞましい怖気。
脳みそが物理的に混ぜられているような感覚。
潮吹きというよりは大洪水なみの噴出。
出ては戻り、出ては戻り。無限に噴き出し続ける快楽が人間の領域を超える圧倒的な力で強引に行われている。
辛うじて意識だけ残しているのは拷問に匹敵する苦しみ。
あえて意識を残して発狂寸前のままもてあそぶ。それがこの
「おいおい、鬼リーダーを殺すなよ。助けてくれるんじゃないのか」
「はん! 助ける? 命令が無ければ助けるわけないじゃん」
ラキュースは下手に意識があるのは辛かった。
精神を壊してほしかった。
発狂して真の狂人にしてほしかった。
保つ精神が憎い。
「そうそう、時間の感覚も制御出来るのよね。長い期間だとペナルティがあるから一時間は軽いかしら」
声は出せなかったが、助けて、と言った。
いや、助けてもらいたくない。
これでいいんだ。
もう人生に満足した。願わくは王国が末永く繁栄しますように。
「アインズ・ウール・ゴウンの……くそったれ」
「!?」
ソリュシャンが聞き捨てならない言葉を聞いて対抗しようとした時、ラキュースは舌を思いっきり噛み切った。
「き、きさまぁぁ! し、しんっ! ころす……わけにもいかない!? あっ……くそぅ……」
怒りと命令内容の間でソリュシャンは
舌を噛み切ったのに死なないラキュース。
それは何故か、ソリュシャンが彼女の千切れた舌を拾い上げて接合しているから。
殺すわけにはいなかい。命令は絶対なのだから。
なにより、バスパに殺される。
「くぅぅ……。人間共がぁ! ……ああ……叱られる……。さっさと治りなさいよぉ……。くそぅ……」
「なんか凄い展開になった」
「とにかく、彼女を救ってほしい。この人は我が国にとって大切な女性だ」
異形に頭を下げるレエブン。
救ってくれるなら汚物にだって命を捧げる。
ガガーランはラキュースの生き様に感動していた。
同じことは自分にも出来ない。
「ラキュース」
両親は娘の手を握った。
「……任務失敗しそうです……。信仰系
「この鬼リーダーがそう」
「うえっ!? まじで?」
「まじ」
「ばっかじゃないの。致命的なパーティね。蒼の薔薇って」
「……おっしゃる通りです」
イビルアイが
一番の回復役が
「攻撃に特化してるもんで。てへへ」
「もう一人くらい予備って居ない? 居ないの!? 普通は予備とか控えとか用意しておくものでしょう。人間って作戦も立てられないの?」
「冒険者の人材に恵まれていないのだ。この国は」
「はぁ? よくそれで成り立っているわね。……ああ、バハルス帝国に国力を削られているんだったわね」
いやに詳しい
確かに並みのモンスターではないな。
「随分と賢いモンスターだな。よく喋るとは思っていたが」
「当たり前です! そうあれと創造されたからに決まってるでしょ!」
「君達に戦力を貸せとは言わないが、色々と話し合いをすることは可能だと考えている。共に平和になるすべを」
「それは……、さっきも言ったけど私の議案ではないので受け付けられません」
ラキュースは起こすと何をしでかすか分からないので眠ってもらった。
既に舌の接合は終わった。
ソリュシャンは気配を察知した。今すぐここから逃げ出したい。
周りの人間は気付いていないようだ。
「あっ、ああ……。殺される……。簡単に死なれたら……、困るんだから……」
焦るソリュシャン。それはメンバーにも伝わった。
「くそ。人間はなんて再生能力の無い生物なんだ。誰かポーションとか持ってないの?」
「すまない、ほとんどを使ってしまった」
「役立たずが!」
近づいてくる気配にソリュシャンはラキュースの体内に吸い込まれるように消えていった。
これでバレないとは思わないが、生物としての防衛本能が働いてしまった。
何かが駆けてくる音をレエブンは聞いた。
それからすぐに扉まで複数の足音が近づいてくる。
「こ、こちらです!」
血相を変えて扉を開けたのは複数の護衛兵だった。その後ろから息もたえだえの男が姿を見せる。
「ヤントラ殿!」
「……あっふう……、おお、急ぎで……戻ってきた……」
呼吸するのが辛いのか、喋りにくそうだった。
「アインドラ殿が瀕死だったのだが……」
と説明している間にヤントラは彼女の下に駆けつけた。
「……思ったより元気そうに見えるが……」
「あ、いや、大量に出血していて……。うまく言えないのだが」
と言っている間にスクロールを取り出す。
「ふう。『
「緊急事態だ。遠慮はするな」
言うが早いが『
ラキュースの下半身からゴボゴボという音が聞こえてきた。
そして、懐から複数の赤いポーションを取り出す。それらをどんどん、ラキュースにかけていく。
普通の冒険者でもここまでは持っていない。
『
「……そう簡単にはいかないか……。〈
更にポーションを一本だし、ラキュースの口の中に入れる。
抵抗無くラキュースは液体を飲み込んだ。
「……ただいま」
「おか……えりなさい」
ヤントラは優しく妻を抱きしめた。
「……感動的なところを悪いけど、リーダーけっこうやばかった」
「夫婦の営みを否定するわけじゃないけど、戦士として……ボスは生きていきたいみたい」
「君にはこれから死よりも辛い、かもしれない仕事が待っている。これくらいで挫折してはいられない。その為の特訓だ。精神の強さは君の最大の強みなんだから」
「やだ。もうやだ。恥ずかしいのやだ」
今まで瀕死だったことが嘘のようにラキュースが喋り始めた。
小さな女の子のようにラキュースはだだをこねる。
むせび泣くラキュースを抱きしめつつ背中を撫でる。
すっかり白髪になった彼女の髪を優しく撫で付ける。
「私は別に鬼畜だろうと極悪人だろうと構わないが、もう少し信じてほしかったな」
「とにかく、君が来てくれてよかった」
たくさんの回復魔法とアイテムでも手に負えなかったのに、ヤントラのアイテム類だけで復活したのは信じられなかった。
飲ませたポーションも見慣れないものだった。
通常のポーションは青い色。
ヤントラのは赤い色だった。
「お股がぱっくり割れて死にそうになった。せっかく守ってくれた純血も……鎧が外れて……」
「それは家で聞こう。さて、レエブンさん」
ヤントラに名を呼ばれ、レエブンは緊張した。
「運命が少し変わりつつあります。あなたに話せて良かった」
「こ、こちらこそだ。君のお陰で余計な犠牲は出ていない」
そう、あの
ラキュースを抱いたまま、ヤントラは少しだけ離れた。
彼女の両親はレエブンが見守っている。
「……さてと、弁明があるなら聞くぞ、ソリュシャン」
ラキュースの下半身で何かが動いた。
するすると音も無く移動する赤い
それを確認してからラキュースを床に降ろした。
「ご、ご命令通り。その人間を……治療しました」
力なく
先ほどまでの高圧的な態度は微塵も無い。
目の前の存在を恐れているようだった。
腕を組んで
「君のことだから数々の暴言を吐いたんじゃないかな?」
「それは! 家畜の如き人間が生意気だったからで!」
「それはいい。彼女に手を出すな、という命令は受けていないのか?」
この言葉に
レエブンとメンバー達は驚いていた。
さっきまでと立場が逆転している。
しばらくの沈黙の後、
「……申し訳ありません。おそれながら、あの人間は私に汚物をぶちまけました。あまつさえ至高の御方を侮辱しました。とはいえ、ご命令には出来るだけ逆らわないように配慮いたしました」
「……そういうところが沸点が低いというんだ。君が暴れればナザリックに汚点が増えるだけだ。言葉は仕方ない。行動で示すしかないんだ。我々は敵対者ではない、とアピールするには行動あるのみ。はけ口は敵に向けろ」
「は、はい! 申し訳ありません、バスパ様!」
「まだ君たちとは戦いたくない。今日は痛み分けとして引き下がってもらうが、いいね?」
「はい! 寛大なご処置に感謝致します!」
「そういえば、君の姿は王様や貴族に見られたか?」
「そこの貴族だけだと思います。……あとは数名の兵に……」
「噂程度なら問題ないか……。まだ王様や敵対貴族には会わせられないからね。レエブンさん、またご面倒をおかけしました」
レエブンは驚愕の場面が多すぎて何もいえなくなっていた。
蒼の薔薇のメンバーは
ヤントラは剣を取り出し、鞘から抜き放つ。
「君のお陰で大事な人を亡くさなくて済んだ。それは感謝しよう。だが、まだ人間に対して危害は加えてはいけない。少しずつ理解を深めないとナザリックにもいい影響にならないから」
「しかと、心得ました」
「よし」
そう言ってヤントラは自分の左腕を肩口から切り落とした。
ボトンと落ちる人間の腕。
誰もが呆気に取られた。
「もう持ち場に戻っていいから。それでも食べて情報収集に励みなさい」
与えられた餌に飛びつくように
「で、では、お元気で。失礼致しました」
始終丁寧に喋って
ヤントラは大きく深呼吸して笑顔で振り返る。
「さあ、家に帰ろうか」
と、何事も無かったようにヤントラは言った。
ラキュースを背中に乗せて、片腕のヤントラは謁見の間から立ち去ると一気に空気が戻った気がした。
「……化け物」
「……確かに化け物を見た」
レエブン侯は例えようも無い事態に思考が働かない。
なんなんだ、という言葉が何度も浮かぶ。
「王国どころか世界があんな化け物と対峙しなければならないとは……。確かに戦争などばからしくなるはずだ……」
「実体のあるやつ……。武器が通じる相手がいいな」
「婿殿はなんなのですか?」
ラキュースの父親は失禁しそうな気持ちだった。
「救世主?」
「……少なくとも我々に味方してくれる方だというのは分かりました」
「鬼リーダーの『
「……それは届けてやらないとな」
「いいねー。リーダーはいい男を得たな。あいつなら文句はねー」
「……わたしたち仕事変えたほうがよくね? あんなの相手は無理じゃね?」
「困っている人はたくさん居るからやめてもらうのは……」
「それより神官職、助っ人として見つけておかないとヤバイじゃん」
その意見にはメンバー全員が同意した。
ラキュースを自室のベッドに寝かせて、腕の再生に取り掛かった。
「みんなに恥ずかしいところを見せた。戦う自信無い」
むせび泣く白髪のラキュースの頭を優しく撫でる。
「ソリュシャンに怖い目に遭わされたみたいだね」
「無限地獄だった。意識を保ったまま……」
愚痴も文句も隠さず言えてしまうほど。
ラキュースはただの女性になった。
それでもヤントラは彼女を愛おしく思える。
むさぼりつくせる女体が目の前に転がっているのだから。傷をつけずに大事に労わることもいとわない。
ただ、それはラキュースを追い詰める為のものではない。
もちろん、それはラキュースも知っている。
洗脳や暗示による陵辱はもはや必要ない。
最初こそは暴れられると思って自害しないように気を使った。
肉体美はいずれは崩れるかもしれないが、一度は手に入れたものは最後まで大切にしたい。
そこに触れられる身体があれば、それで良かった。
後は強靭な精神力。神官戦士だからかは分からないが、よく耐え、よく生き延びた。
髪の毛は少しもったいなかったが、生きていてくれて良かったと思う。
ラキュースは戦士としての役目は終わり、今は夫の為に足を開く女になろう。
傷つけられた股間部分は傷跡らしきものが跡形も無いほど奇麗になっていた。
性器を開いて処女性も復活している。尿道をつつくと少し尿が出た。
「げっけい。だそうです。赤ちゃんになる卵子が排出される現象だとか。身体が硬くなっていたのもそれが原因だろうと母が……」
「自分の子を産みたいかい?」
「養子で結構です。ただの性処理道具として使って下さい」
元アダマンタイト級の冒険者も卑猥な言葉をたくさん覚えて、使っている。
ラナーとはもう会えない。城にも行けなくなったかもしれない。
それでも構わなかった。
あんなところは二度と行きたくない。
嫌な事を忘れる為に自分からヤントラを求めて数回の絶頂に至る。
ソリュシャンの無限地獄のような快楽地獄を味わったおかげか、夜間のうずきが起きなかった。
それとも一度処女性が失われたから発情しなくなったのか。
久しぶりに熟睡することが出来た。
ヤントラは夜遅くまで調べ物を調査しているようで忙しく働いていた。
彼も一応、ラキュースと同じベッドで眠る。激しくは無いけれど営みは行う。それが夫婦の形だと思ったから。
結婚式やお祝いパーティなどは自宅で行うことになった。
城でやりたくなかったからだ。ラナーに招待状を形式的とはいえ送ったが来ないだろう、とラキュースは思う。
役に立たないものを容赦なく切り捨てる王女だ。もはやラキュースに価値は見出さないだろう。
あれはあれで化け物だ。
ラキュースにパーティなどを任せてヤントラはナザリック周辺を散策していた。
土地の活用もかねていたが、交通の便の確認もしておく必要があった。
目印となるログハウスも既に出来ていて戦闘メイドの一人『ユリ・アルファ』が清掃していた。
室内には墳墓内に移動する次元移動できる姿鏡『
移動先は第九階層になっていた。
任意に調節できるマジックアイテム。
「アインズは留守か……」
「はい。エ・ランテルだと思われます」
「目立った騒動は無いからうまく行っているんだろう。それより一般メイドは九階層で暇でも持て余しているのか?」
「そうですね。アインズ様がローテーションを組むように指示が出されているので暇になる子は仕事をさせろと……」
「こういう長閑な時間もいいが、目立った敵が居ないというのも退屈かもしれない。それとも昔はたくさん居たのかな」
ヤントラはログハウスの中に入り、そばにあった椅子に座る。
気を利かせたユリが冷たい果汁入りの飲料を用意した。
「ありがとう。使者は誰を送るかでもめるようだから中々来ないだろうな。最初に来る者が誰になるかで各国が情報戦をする」
「人間というのは……、失礼しました」
「いやいや、
ユリは丁寧にお辞儀した。
「浅はかな生き物は
「数に関してはなんともいえないな。極端な者で多く見えることもある。さてと、他のメイドでも眺めに行こうかな」
そう言うと用意していたお盆を見せる。
盆の上にはヤントラ専用の転移用の指輪が乗っていた。
「人間を罵倒する時点で良い印象は無いのだが、姿を見せられないのはもったいないな」
「仕方ありません。異形を見る人間の目は怯えに染まってしまいますから」
「中には奇特な人間も居るが……。圧倒的に数が少ないもんな」
「そうですね。では、行ってらっしゃいませ。私はここで待機を命じられておりますので」
「戦うと言ってしまったが……。人間側からのアプローチも試したかったわけだ。……しかし、大貴族ともなると敵対ばかり考えるのは何故だろう? 私にも理解できない」
「ふふふ。バスパ様は何物にもお優しい方ですね」
「ユリにそう言ってもらうと元気がでる。では、午後までには戻る予定だ」
「はい」
指輪をはめて鏡の中に入る。
ナザリック地下大墳墓の第九階層。
豪華な調度品が立ち並ぶ。第十階層最下層ということもあり荘厳さは一番だろう。
ヤントラは行きなれた第九階層の働く一般メイドを眺めていた。
調度品自体に興味は無く、世話しなく働く一般メイドに用があった。
レベルは1と戦闘力が無い
種族特性のペナルティで食事量の増大というのがあるらしい。
とにかく、彼女たちはよく食べる。
そんな中の一人を
もちろん非番のメイドだ。
「あ~れ~」
小脇に抱えられた美少女メイド。
ゲーム時代では触ったらすぐ死ぬから気をつけて、と言われたものだ。
レベル的には殴ったら砕け散りそうな気がするが女性の扱いはかなり覚えたので自信がある。
第九階層はとにかくたくさんの部屋がある。
メイド達の宿直室もあるくらいだ。
拉致したメイドの部屋も知っている。
勝手知ったる他人の家。共同スペースになっていることが多いが今は誰も居ない。
「よいしょっと」
椅子にメイドを座らせる。
「こ、殺さないで下さい」
基本的に
強い戦闘メイドと違って怖がられている、という場合が多い。
「……なかなかに聞きにくい質問なので申し訳ない」
小声でメイドに言った。
敵に対しては第八階層までは厳重な防衛魔法がかけられているが、それから先は防衛力は低いがレベルの高いエネミーを配置している。
「は、はい。答えられるものなら」
質問の前に可愛いメイドの顔を両手で挟み、じっくりと検分する。前。後ろ。脇など。
ほとんど人間と変わらない細かな造形に
「そうそう。私はエロいので。覚悟してね」
「うえっ!」
腕の感触などは確かめた。
「それから魔法で洗脳されていたほうが楽かい? うちの妻となる女性とはもう……。失礼」
煩悩は時々、もれ出てしまう。
ヤントラの性欲は結構ある。それはラキュースを手に入れてひときわ感じた事だった。
魔法での束縛は断られたが至高の御方々に連なる者の命じられるまま我が身をお使い下さい、と恥ずかしながら言ってきた。
か弱いメイドの腕や脚を折らないように確かめる。
その間、メイドの顔は真っ赤に染まって恥らっていた。
「どの程度、感触があった?」
「くすぐったかったです」
素直な感想。
頬に触れたり、鼻の穴に指を入れたり。
「ほあ」
唇の柔らかさを確認。中の舌も摘んでみる。
そのまま黙っていると涎が出て来た。
ここまで
始終、真面目なヤントラなので逆らわずされるがままになっていた。
終わったら丁寧に顔を拭いてあげた。
「いやいや、素晴らしい。骨格もあるし、反応も出来る」
「……ありがとうござい……ます」
「恥ずかしいだろうけれどね。あ、耳を千切ったり腕を折ったりはしないよ。それでは、君は食事は食べるのかい?」
「は、はい。食べます」
「食事不要とかの人達が多いけど、君達は食べたい欲求があるんだね」
「はい。たくさん食べていたいくらいです」
「その食べ終わった後の体形は変わらない?」
「……たぶん。お腹は膨れるとよく言いますが……」
「
「野良メイド……」
草原にうろつく野良メイドというモンスターをイメージしてみた。
何か可哀想なイメージしか出て来ない。
「………」
胸を突いてみると柔らかさがあり、お腹も突くと弾力がある。
優しく胸を掴むとメイドも身体をこわばらせたが必至に耐えた。
心臓が鼓動する感覚はあるようだ。
次に服をめくり上げ、お腹を触り膨らみを確認する。食事をした後とは微塵も感じさせない平坦さ。
メイドは必至に耐えていたが恥ずかしいのだろう。涙が出ていた。
泣くことも出来るメイド。
メイドが泣いたところで止めはしない。涙も拭い、次の質問に行く。
「食べた後は排泄はどうしている?」
「ふぇ? は、はいせ……。そういう事は分かりません」
やっぱりか。という感じはしていた。
ゲームで創られたものが設定に無い事はしないということか。
メイドの口を布で塞ぎ、立たせる。
両腕を上げさせ縛り付ける。
「頑張って耐えてくれ。目は閉じていた方がいい。あとは奇麗に忘れてくれ」
言われる通りメイドは従った。
念のために目隠しの布も巻いた。
その前にメイドの靴と靴下を脱がして裸足にして見る。
精巧なつくりは健在だった。柔らかい素足に足の裏。触るとメイドが身もだえした。
靴下と靴を履かせて、倒れないようにした。
スカートを取り外して、下着を下ろす。それだけでメイドが背筋を伸ばすように震えながら緊張した。
「普通は何も無いのだが……」
陰毛と性器がちゃんとあった。
尻も割れているし肛門もあった。
「本物の人間を連れて来たって事はないよな」
足元が汚れると思うからスカートと下着は避けた。
中指を肛門に差し込むとメイドが痙攣するように反応する。
「……う……」
激しく出し入れしたり、色々と動かして何かが出るまで続けてみた。
全身から
十分ほど続けてみたが何も出て来ない。指にも何もついてないし、匂いも無い。
ただ、メイドの鼻息だけは荒かった。
「我慢しないで出していいんだよ」
と、言った後で同じ事をやってみた。
力んでいるのが分かったが二十分近くやっても無駄に終わった。
「……ふ~、ふ~、ううっ」
食べても出さないのは凄いなと思った。
続いて時間がもったいないので、性器の確認。
陰毛は引っ張れる。
性器を開いて確認するとちゃんと尿道や陰核があったし、処女膜もあるようだ。
妻で実験した通りにメイドにもやってみる。
一段と呼吸が激しくなる。
嬌声が出ているのかもしれない。
何度か大きく身体が跳ねた。それが絶頂かもしれない。しかし、体液は一切でない。
尿道に指を入れられるだけ入れても何も出なかったが痙攣の反応は大きかった。
それから出し入れしたが漏らさなかった。激しくしても同じ。
陰核をつまんだまま更なる引っ掻き回しもしたが出ない。
十回くらい連続で絶頂したのか涎が飛び散ってきた。口だけは体液が出るようだ。
「放尿は出来ないのか? 出るまで続けるぞ」
「んっふ~、んっふ~、んっふ~」
気絶できないようだ。
両足もぶるぶる震えて立ってられないようだ。
「んふっ!?」
中指を突きいれ、処女膜を貫通させると物凄く身体が痙攣した。
そこでやっと血液が付着する。
メイドは泣いているようだ。だが、それでやめるわけではない。
考え付く限りのあらゆる激しい動きを試みた。
肛門と同時にもやってみた。とにかく何か出ないかと思って。
潮は噴かなかったがメイドの顔は歪んでいた。苦しみなのか快感なのか。
終わった後は回復魔法を掛けて、処女膜の再生を確認した後で更に三十回ほど絶頂させた。
同じタイミングで絶頂するようで更なる勢いで百回に挑戦した。
段々と激しくやるので性器がぐちゃぐちゃにならないようには気を使った。
もはや痙攣するだけの肉人形だった。これが人間なら足元が体液まみれだ。
終わった後は体液の確認をし、下着以外は戻した。
「おつかれさま」
目隠しは残して拘束を解かれたメイドは息もたえだえになっていた。
「はあ、はあ、はあ。うっ……はあ」
さすがに人に言えるような事ではないだろうから。落ち着くまで頭や背中をさすったり撫でた。
「結論から、君達は排泄が出来ない。放尿すらも無理。それなのに細かい器官がありちゃんと感触がある」
顔を優しく拭い、微笑みかける。
メイドは股間が丸出しのまま放置されるのではと危惧していた。
「はぁ……」
最後にメイドを立たせて性器をかき回す。
「ひぁ! ああっ!」
短い嬌声のうちに絶頂する。
「ちゃんと快感の声も出せるようだ。凄いな君達は」
目隠しを解き下着を履かせて、椅子に座らせる。座るとき、わずかに身体が痙攣した。
股間に手を当ててうずくまるメイド。
「自分でやって見なさい」
「ひぁ? ……あ、……はい」
折角履いた下着を脱いで、ヤントラに見えるように椅子に座ったまま太ももを左右に開く。それが正しいことだと信じての行動だ。
そして、自分がされたように陰核をつまんで性器をいじる。
声は上げないように耐えながらひたすらにいじる。
「はあ~、はあ~。はうっ!」
嬌声はどうしても出るようだ。
何回いじったか分からないが絶頂に達した。自分で絶頂に達せたようなので安心することができた。
念の為にヤントラもメイドの尿道に指を突き入れて出し入れする。
「はぁうあ!」
その間、メイドは両手を中空に漂わせて震えていた。
目を見開き顔を上げながら激しく痙攣した。
断続的な痙攣をしつつ出せないかどうか尋ね続けた。しかし、メイドは答えられない状態のまま喘ぎ続けた。
「あぅ、あぅあぅ、うぁぁあ!」
尿道のほうが絶頂の仕方が違うのか、リズミカルに身体が上下した。
あまりにも声が大きいと周りのメイドが来るかもしれないので口は塞いでおいた。
奥まで突き入れると三回くらい連続で身体が跳ねた。相当、精神的に丈夫なメイドのようなので指を動かしながら何度も突き入れた。それから尻を少し浮かせて肛門にも同じように同時に突き入れてみる。さらにはげしく痙攣する。
「ううんん、うんむぅぅ」
絶頂に達してはいるようだが限界知らずのようだ。ちょっと持ち帰りたいくらいだ。
楽しくなって数は数えなかったが相当続けた。
やられるがまま。過呼吸も平気のようだ。
指を抜くと尿道は小さくしぼんで行った。もう一度突き入れると身体が跳ねた。
「いいよ、戻して。かなり恥ずかしかっただろう。ありがとう。君の献身的な行動に感謝するよ」
「この身が……はあっ、お役に立てたの……なら本望でございます……」
頬を紅潮させ身体を振るわせながらメイドは言った。というよりはよく喋れると感心した。全く失神しなかったから。
「依存性が高いらしいから、この行動は命令以外ではやらないように努力してね」
「……
この機能は
メイドが落ち着くまで抱きしめたり、服の上から胸をもんだり下着を掴んだり尻を鷲掴みした。
身体の震えが治まるので。
落ち着いた後、顔や手足を丁寧に拭く。
「さすがに毎回、こういうことをするわけではないが。排泄行為が出来るのか理解したかったわけだ」
落ち着いた後でメイドに説明する。
「他のメイドもきっと同じだろう」
戦闘メイドはさすがに勝手が違うだろうなと思った。
相当疲労しただろうからポーションを飲ませた。
「この身を役立ててくださってありがとうございます」
それが
「こちらこそ、ありがとう」
恥ずかしさで顔の赤いメイドに別れを告げて第十階層に移動する。
階層守護者は現在統括のアルベド一人。
玉座の側でモニターなどを確認していた。
全NPCの活動を監視できるものらしい。
アルベドに挨拶した後、コンソールを呼び出す。
前回忘れていたステータスがあるかないかの確認。
「早計だとは思わない。貴重な人材の確保なら私はいつでも敵対するだけだ」
アルベドに聞こえるように
「それは?」
「アインズには色々と悪い事をしたかもしれないが、冒険心は無くしてほしくなかった。支配者も大変だろうけれど……。アルベドはアインズのことを慕っているか?」
「もちろんでございます」
頬を染めてアルベドは答えた。
「私は人間世界で愛するものが出来た。ただ、双方は相容れない立場に居る。だが、ナザリックを守りたいという気持ちはアインズと同じかもしれない」
「多くは聞きません。人間側のアプローチも必要だと認識しております」
「復活できない身だから必至なのかもな。両者に手を取り合えとは言わん。人間と異形が共に新しいものを生み出せると信じたいよ」
復活できない、というのは蘇生魔法を習得していない、という意味だ。
覚えられないわけではないのだが、
「バスパ様らしいですわ。こちらにも立場がございます。バスパ様にも立場がございます。歯がゆいですが、共に歩める時が来るとよいですね」
「小さいところからこつこつと。少しずつだ」
ステータス管理画面に
「すげー。あっ、やっぱり魔法の取得忘れてる……。経験値は微増か……。どういう基準で経験値が増えるんだろう。モンスター倒してないのに」
高位の回復魔法や補助魔法を選び出し、超位魔法は保留。
習得数にはかなり余裕があるが第八位階以上は保留にすることにした。
「アルベドは統括だから外に出られないわけだが、このナザリックにも外部からマスコットとか置きたいな」
「マスコットですか?」
「俺様がナザリックの支配者だ。みたいなことを
「エクレアはダメなのですか?」
「外部のやつで。我々、異邦人と原住民の架け橋みたいな象徴とか欲しいかなと。無理してナザリックに配置しなくていいな。カルネ村は元気無いみたいだから、あそこにナザリックの支配者ちゃん、みたいな子が居たら明るくならないかな? 場合によってはエクレアを放り込むって案もあるけど」
アルベドは薄く笑った。