例の場所
そこにいたのは
二人の少年少女
「次のターゲットは決まったの?」
と少女は聞いてくる
と自分の携帯を
少年は少女に見せる
「最近世間でひっそりと
注目されてる
この事務所・・・
知ってる?」
「・・・・ナニコレ・・・
あなたこんな趣味が・・・」
「なんの趣味なの・・・?
これはある芸能事務所の
タレントたちの集合写真
そしてその中に見おぼえのある服着てる子が
いるでしょ?」
「・・・・うちの・・・
白咲高校の制服じゃない!?」
「フェクダって呼ばれてる芸能プロダクションで
その中にいる一人の人物がターゲットだ・・・」
と一枚の封筒を
少女に見せた
「彼って・・・
どこかで」
「交陣高校 3年1組
出席番号 29番
禄存 鎮・・・
表向きは抜群なルックスで
モデルをやっている
ほら・・・
結子ちゃんもクラブに行くために
メイクをするためのあの雑誌に
乗ってたはずだよ?」
「ああ、そうだったわ!
・・・・ってそのことを
蒸し返さないでくれない・・・?」
「こいつの母親は
彼のいるモデル事務所の
社長さんでね
もともとのルックスがよいのも手伝って
大人気のモデルなんだ」
「へえ~・・・」
「でもその実態は
若い男女を出しにして
ライバルのところの
モデルをいくつも引き抜いてる
とんでもないか会社だ
つまりこの動画の首謀者は
このフェクダそのものだよ」
「まったく
そこまでして
人気を取りたいのかしら・・・」
「そこでここに所属してる
モデル二人とコンタクトを取ってみたんだが
証言を拒否された上に
ストーカーの被害届が出て
接触が困難になってね・・・」
「弱みを握られてるのかしら」
「でも、もう一人
この事務所に所属してる
人物とコンタクトを取れた
明日そいつに会う予定になってる」
「どこに?」
「・・・それは・・・
白咲高校だ・・・」
「・・・!?」
それを聞いて驚愕する
「話はつけてある
明日会ってやってくれ・・・」
「・・・・わかったわ」
と芳人はその場を離れようとするが
「ねえ、芳人・・・
彩奈とは・・・
その・・・」
「・・・・・・」
少年は黙って首を横に振る
「・・・・芳人・・・」
結子はそれを見つめてるのであった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
後日
屋上
「・・・・あなたが?」
「は、はい
左藤 理名と言います」
コンタクトを取る結子
「あなたの知ってること・・・
全部話してくれる?」
「はい・・」
彼女は出来事を語っていく・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
あの事務所は
先輩の推薦で入ったんです
最初は芸能界デビューしないって
誘われたんですけど
実際やらされるのは
先輩モデルさんたちの雑用や
使用人のような扱いばかり
でも私以外の人も
同じような子とされてた人もいたし
先輩たちも
私たちも最初はそうだったって言ってたから
自然なことだって思ってた
でも・・
私見たんです
私をフェクダに
紹介した先輩が
男の人とセックスしてるところを・・
最初はただの気の迷いと思ったんですが
不意に社長とその息子の、鎮さんの会話を聞いたんです
「うまくやったな
これでこの取引は
成立だ
やっぱりいい女ってのは
いいもんだな
男を一発やらせたら
この通りだぜ」
「そうだね・・
でもあまり出過ぎた真似を
するんじゃないよ?
下手をしたら
脅されてしまうかもだからね」
「大丈夫だよ
現場はばっちりお収めて
保管してある
万が一ゆすられたら
こいつでゆすり返してやればいいんだからな」
「そうだね・・
それで?
次は誰に行かせるんだい?」
「そうだな・・
左藤 理名・・
こいつでいいだろ
こいつこじんまりしてて
おとなしめな感じするから
中年の奴ならいけるだろ
そろそろ雑用からあっちの仕事も
やらせないとな」
「・・・・・」
私の名前が出た瞬間
私は一瞬頭が真っ白になりました・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
「私のうちは貧乏で
お父さんの友達の連帯保証人になって
私もバイトをして稼いでいたんです
ところが小遣い程度のバイト代では
とても元金は一向に減らず
どんどん家計が苦しくなって
そこでこの事務所に所属する
今和泉先輩の勧めでどうにか入れたんです
ですけど、あんなことを
裏でやってるなんて
おまけに次は私の番・・
お願いです!
あの事務所の裏を暴いてください!!
虫のいい話だと分かっています・・
ですけど・・」
「・・・・わかったわ・・・
何とかしてみる」
と相談を受けるのであった
だが、結子の知らない間に
それを聞いている人物がいた
それは
「・・・・・・・」
3年3組 出席番号23番
藤沢 彩菜
結子の友人であった
「(・・・・次のターゲットは
芸能事務所、フェクダ・・・
そんなの一言も私に言ってなかったのに・・・
やっぱり彼は・・・)」
彩奈は静かにその場を離れていくのであった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
その後
結子は待ち合わせの場所に来てみた
「もうすぐ約束の時間ね・・・」
と辺りを見回していくと
結子はふいに何かをかがされ
車に連れ込まれて行ってしまう
「(しまっ・・・っ!)」
意識を失い
なすがままにされていく
「結子!」
結子の後をつけていた彩奈は
追いかけようとするが
足と車
とてもではないが
追いつけない
「はあ・・・
はあ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・
「う・・・
うん・・・」
目が覚めた結子
そこには
「目が覚めたみたいね
滝嶋さん・・・」
二人の少女と
複数の男性がいた
「あなたたちは
今和泉 史乃・・・
栂氏 実鈴・・・
これは一体どういう」
二人の少女は
3年7組 出席番号4番
今和泉 史乃
3年2組 出席番号19番
栂氏 実鈴
結子とは同学年の女子生徒だ
「ずいぶんとやってくれたわね
まさか理名をたらしこんで
私たちのこと探るなんてね・・・」
「でも残念・・・
理名はもともとこっち側なのよ
本当はあの破軍の奴を呼び出すつもりが
あんたの方が出るなんてね」
「(まさか・・・
罠だった!?)」
結子は感づいた
「それで結局・・・
私たちの狙いは
外れちゃったけど
彼としてはまあいい方かもね」
「彼・・・!?」
とそこに現れたのは
「ほほう
これはこれは美しい・・・
お初にお目りかかります
僕は禄存 鎮・・・
お見知りおきを」
ターゲットの鎮であった
「禄存・・・・鎮・・・」
「君だね
破軍とよく一緒に
朝当校していたっていう女の子は
二人から聞いてたけど
噂通りとても美しいお嬢さんだ」
となめ回すように
椅子に縛り付けられいる結子を
見つめている
「芳人のことを知ってるのね・・・」
「もちろんさ
何せ彼とは
切っても切れない関係だからね
まあもっとも彼があの火事で入院した時
僕たちがお見舞いに来た時以来
お互いあっていないけど」
「火事・・・?」
「まあ昔話は
どのみちいいさ
君は僕たちの裏側を
知りすぎた
このまま君を放って
置くわけにはいかなくなったからね
本当なら暴力団に売りつけてあげようと
思ったんだけれど
まずはゆっくりと男を覚えさせてあげよう・・・
君のその容姿なら
きっと多くの男を虜にできる」
と周りにいた男たちは
結子を取り囲んでいく
「い、いや・・・」
男たちは結子の体を
異様に触り始め
更には服を無理やり脱がし
ブラジャーがあらわになる
「ふふん、良いざまね結子
前からあんたのこと気に入らなかったのよね」
「そうよね、マジメでいい子ちゃんぶってさ
いい格好ね」
「・・・・いや・・・
誰か・・・
誰か助け・・・むぐ」
口をふさがれて
何もできなくなる結子
だめだ、このままだと犯される
そう思ったその時
鉄の扉が
音を立てて開いた・・・・・・・・
「「「「「「!?」」」」」」
そこにいたのは・・・・・・・・
「やれやれ・・・
通報があったから
来てみたらこんなところで
何やってるのかな?」
「芳人・・・」
「「「破軍!?」」」
芳人であった
「久しぶりに会ったね禄存
元気そうだね」
「や、やあ・・・
久しぶりだね破軍・・・
会いたかったよ」
「僕も会いたかったよ
丁度ね」
禄存は芳人に
ややおびえっぱなしであった
「こ、こんなところまで
いったい何を」
「君たちの悪事を暴くために
ケータイのGPSたどったら
こんなとこにいきついてね」
「何!?
(なんでだ、この女の携帯の電源は
切ってるはず・・・
どうして・・・)」
すると
「君の携帯だよ
電源切り忘れないでよ」
「んな!?」
芳人の言葉に
禄存は驚愕する
「もう君たちの悪事は
とっくに暴かれた
神妙にして縛につきなさい!」
「だ、黙れ!
お前こそこの
人数に勝てると思ってるのかよ!!」
と男たちを向かわせるが
「たあああ!!!」
芳人は一対多という
不利な状況にかかわらず
大人数を圧倒していく
「あ・・・
あああ・・・」
「こ、こいつそういえば
あの越智の奴を
喧嘩でまかしたって聞いたけど・・・」
「まさかここまでなんて・・・」
残った三人は壁際に下がる
芳人は結子の拘束を解くと
結子は慌てて服で体を隠す
「ね、ねえ・・・
せっかくだし
取引しましょう?
私たちと組まない?
あなたってほら
顔もスタイルもいいわ
彼の母親に頼んで
デビューしてみたら?
きっと大成功するわよ
ね?」
史乃が交渉する
だが
「フフフ・・・
ハハハ・・・
あーっはっはっはっ!!!
デビュー?
どうやって
つぶれた事務所から
芸能界デビューするっていうんだい」
「え・・・
つぶれた・・・・・って?」
すると芳人は
携帯のテレビ画面を
映し出す
そこに映し出されているのは
『こちらが問題の芸能事務所
フェクダです
この事務所では
所属タレントを使って
ほかの事務所の者に性的な行為をして
引き抜かせていた事
暴力団の融資を受けていたことが
ささやかれています
今回のこの家宅捜索に踏み切れたのは・・・』
テレビをここで中断させる芳人
「そ・・・・そんな・・・」
「何よこれ・・・
何で・・・」
「あ、ああ・・・」
「きっとここに所属してるタレントも
違法な引き抜きに協力した件で
起訴されていくでしょう・・・
君たち三人も例外じゃない・・・
華やかなフラワーロードが
険しく登れない茨の道になったって
ことだね・・・」
すると
「ふざけんなよ!
なんでこんなことすんだよ・・・」
錯乱しかかる禄存
「・・・・あの女か・・・
三年前に俺たちが襲った
あの女のことかよ!
ふざけんなよ!!
お前あの女に振られた腹いせに
あいつもあの男も一緒に嵌めてやるって
一番意気込んでたのお前じゃねえかよ!!!」
とつかみかかる
「三年前にあいつが
泣きながらあの女を
犯してるのを一緒に笑って
見てたじゃねえか!」
すると
「クズが・・・」
「あ・・・」
「あの時のことをお前が・・・
語るなあああ!!!」
と彼を殴り飛ばした
「何とでも言え
僕はもう・・・
あの時の僕じゃない!」
「・・・・・・・」
去っていく芳人を見つめる結子
「があ・・・
ああ・・・」
「あ、ああ・・・」
すると
「あんたの言うとおりにしてたら
うまく行くってあんたが言ったんじゃないのよおおおおお!!!
この嘘つきいいいいい!!!」
「私たちの今までの人生
返しなさいよおおお!!!
このマザコオオオン!!!」
「ああああ!!!」
史乃と実鈴は
禄存の顔を思いっきり殴り続けていく
悲鳴を上げる禄存
結子はそれをあきれたように一瞬だけ見て
そのままその場所を後にするのであった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
その後
パトカーのサイレンが
鳴り響く中
隠れるように走っていく
一人の少女
すると
「何をしているのかしら?」
「ぴぃ!?」
結子が少女の前に出る
「この僕の裏をかくなんてね・・・
でも君たちは僕を見くびりすぎだよ」
「あ、あわわわ・・・」
おびえるのは
左藤 理名
「ご、ごめんなさい!
実はあの時滝嶋先輩と
話してるところを今和泉先輩たちに見られて
それで・・
ごめんなさい!!」
必死で謝る理名
すると
「もういい
ここで君を攻めたところで
結果が変わるわけじゃない」
「ひぃ・・」
「本当に反省してるなら
あなたにはまずやるべきことが
あるんじゃない?」
「や、やるべきこと・・」
理名はふいに思い浮かべる
「で、でも・・」
「大丈夫
もうあなたの家族を
苦しめる大人たちはみんな
つかまったわ
後は自分で決めなさい・・・」
「・・・はい!」
とその場を去っていく理名であった
「ごめんね、結子ちゃん・・・
僕がヘマしたおかげで
危険な目に合わせちゃって」
「そうね
あの時もし
私が犯されてたらって思うと
じっとするわ
怖かったんだから・・・」
「ごめん・・・」
すると結子は
芳人に抱き着いた
「でも、もういいわ
だって助けに来てくれたんだもの・・・
あの時とおんなじように」
「・・・・・・」
「ありがと」
結子はそう彼の耳元て
つぶやくのであった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・
藤沢家
「・・・・結子!?
大丈夫だったの!?
何にもされてない!?」
『平気よ
服脱がされたけど
それ以上のことはされてないわ
それで彩奈のほうは
大丈夫なの?』
「ええ・・・
とにかく次の
復讐に映る方を
優先にしたわ・・・
ねえ結子・・・
明日藍に次の復讐のための
準備をお願いしてるんだけれど
手伝ってあげられない?」
『いいけど・・・
大丈夫なの?
明日、芳人もいないわよ?』
「ええ・・・
芳人も大事だけど
優先するのは次の復讐・・・
次の相手は・・・
こいつだけは・・・
絶対
許すわけには
行かないから」
と机の上に置かれた封筒
そこに書かれている名前は・・・・・・・・
川本 大輔
次のターゲットが決まった
芳人の協力なしに
彩奈は復讐をやる遂げられるか・・・・・・・・
残り、22人と11人
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・