山中高校
「うん?
電話?
舞子から?」
白咲高校 元3年3組 出席番号29番
吉永 翔太
ある日の帰り
彼は妹からの電話に出る
「・・・・・・・」
そこに映ったのは・・・・・・・・
驚愕の光景であった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
天野川高校
「まったく・・・
あの女にいつも目をつけられて
煩わしいったらありゃしない・・・」
元3年3組 出席番号22番
破軍 芳人
クラスが崩壊し
新しい学校のクラスが
どうにも息苦しく感じているよう
無理もない
利穂に目をつけられ
真莉グループの真央と詩織にも目をつけられ
結衣と杏奈からはおびえられて
挙句杏奈の彼氏である
小林 政俊にも
睨まれる始末
何も感じないと言えばうそになる
「(まあいい・・・
もうすぐだ・・・
もうすぐ僕の復讐も終わる・・・
そうしたら・・・)
うん?」
すると
自分の目の前に
立ってくる一人の人物が
その人物とは
「翔太君・・・?」
翔太だった
「どうしたの?」
「あ、あの、その・・・
えっと・・・
すぐに来てほしいんだ
大事な用事があるから・・・」
と祈願する翔太
その様子を見た芳人は
「うん、いいよ
いつ行くの?」
「できれば・・・
今すぐ」
「うん・・・」
と翔太に連れられていく芳人であった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
「どこに連れていくの・・・」
「も、もうすぐだよ・・・」
と人気のないところにまで
連れてこられた芳人
「違うよ翔太君・・・
誰に連れて来いって言われたの?」
「・・・・え?
な、何のこと?」
「君の様子がおかしいことぐらい
君の様子を見れば誰にだってわかるよ・・・
少なくとも君は
進んでこんなところに連れていけるタイプじゃないし・・・
さて・・・」
芳人はある場所を見つめる
そこにいたのは
「よくわかったな・・・・
隙を伺っていたのに」
一人の少年だった
「武曲 杏輔・・・」
「久しぶりだな破軍・・・
あの火事の事件で
お前が入院してたのを
見て以来だったな・・・」
すると
「武曲君・・・
約束だ・・・
舞子を・・・
妹を返してくれ!」
「黙ってろ!
ことが終わったら
解放してやるからよ」
必死に頼み込む翔太に
武曲は冷たく言い放つ
「へえ・・・
翔太君の妹さんを
誘拐して彼に僕を?」
「ああ・・・
廉貞のあの事件のところから
そいつがいたことを覚えていてな
そいつの制服は
前に文曲と喧嘩沙汰を繰り出した
三人組とおんなじで・・・
そういやお前もそこにいたんだよな・・・
破軍!」
「あ・・・」
翔太は二人の少年を
交互に見つめていく
「文曲を殺したのは・・・
お前か?」
「・・・だったらどうすんの?」
そう告げる
「どうしてだ・・・
どうして俺たちを陥れるようなことを
するんだよ!
俺たち仲間じゃねえかよ!!」
「仲間ね・・・
フフフ・・・
ハハハ・・・
あーっはっはっはっ!!!
仲間か
そうだよね
三年前に一緒に彼を陥れて
一躍ヒーローになったもんね」
と笑いを上げて言う破軍
「破軍・・・・」
「悪いけど武曲・・・
僕はもう昔の君じゃない・・・
ううん・・・
君の知ってる破軍 芳人は
もうとっくに死んでるんだよ・・・」
「なんだと!?
どういう意味だよ!」
「そのままの意味だけど?
はあ・・・
悪いけど僕からすれば
君に会いに行く手間が省けた
だって次は君を
どんなふうに陥れてあげようか
ずっと考えてたからね」
とゆがんだ笑みを浮かべて言い放つ
「ああ・・・
よくわかったよ・・・
悲しいぜ破軍・・・
俺とお前は一番気が合ったと思ってたのに
そんな化け物になっちまうとはな!」
「僕を君の言う化け物にしたのは
ほかでもない君たち
攻められることあっても
恨まれる筋合いはないんだからね・・・
あーっはっはっはっ!!!」
と芳人は服の中から
日本刀を取り出して
鞘から抜いてその切っ先を
獲物、武曲に向けた
「破軍・・・
うおおお!!!!」
「はあああ!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
夜のとあるお屋敷
そこにインターホンが鳴り響く
「はい
どちら様で・・・」
その音を聞いて
外に出たのは
元3年3組 出席番号27番
山瀬 裕也
彼は訪ねてきた二人を
家に上げるのであった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
「今
家に僕しか
いなくてね
あ、今お茶を・・・」
と尋ねてきた二人に
お茶を用意しようとする裕也
その相手は
「ええて!
こんな時間に押しかけた
俺らが悪いんやし!」
「右手は
大丈夫か?」
同じく元3組 出席番号18番
辻村 健太郎
出席番号1番
阿部 祐樹
この二人だった
「昨日 抜糸
できたよ
まだ
動かせないけど」
「・・・・すまん 裕也・・・・・」
「謝らないで
僕が勝手にしたことさ」
「それ・・・・なんやけどな
単刀直入に言うわ・・・・・
自分
何を知ってる?」
「・・・・・・
どういう意味かな?」
「亮のことや
お前んところなら
なんや連絡来とるん
ちゃうか・・・・・?」
「いつも
そばにいる君たちさえ
音信不通なのに
幼馴染とはいえ
なぜ ぼくなら・・・
と思う?」
「・・・・量はきついときほど
心配かけまいと
仲良いやつを遠ざける
でも お前は別格やん
・・・・あの女、彩奈のことも・・・・・
相談してたんやろ?
亮は今しんどいん
ちゃうか・・・・・!?
それ知っとって・・・・・
お前あんなに激昂したん
ちゃうか!?」
健太郎は激しく
聞いてきた
すると
「ねえ、二人は
花は好きかい?」
「え?」
裕也は語り始める
「僕の家は華道教室をやってて
よくそれでからかわれてた
「男のくせに花が大好きな弱虫」って
亮や蓮がそんな奴から
ぼくを助けてくれてたけど
やっぱり暗い気持ちは晴れなくって・・・
そんな時・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
中学校の時
「あ・・・」
そこに一人の男子がいた
「これ生けたのって・・・
君だよね?
すごいよね・・・」
「君は・・・
お花好きなの?」
「ううん、今日初めて見たよ
でも・・・
君の行けた花がきれいだっていうのは
見ればわかるもん・・・」
「・・・・・・」
「星空に浮かんでる
星々と一緒だよ
その星の名前を知らなくっても
それがきれいだっていうのは
見ればわかるもの・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
「その時初めて
僕は花を生けるのが
心から大好きだって思えたんだ
僕と亮と蓮と
その男の子とその
幼馴染の女の子・・・
そしてその男の子の
かけがえのない女の子
全員で遊んだんだ・・・
でも・・・
三年前のあの出来事のせいで
仲の良かった僕たち三人や家族
いろいろあって別々のところに
引っ越していってしまったんだ・・・
でも僕はその子のことを
恨んでなんてない・・・
だって彼は
僕に生きる意味をくれたから・・・
だけど僕には何もできなかった・・・
だから
友達のために
がむしゃらになれる
君たちを見ていると
僕はどうしてあの時
がむしゃらにならなかったのかって
思ってしまうよ・・・」
「裕也・・・・・」
そして語っていく
「実は
文曲君が死んだ日
亮から電話があった」
「!!」
「亮はなんて・・・!?」
「・・・・・・」
風が静かに吹くいていく・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・
「がはっ・・・
ぐう・・・」
「・・・・・・・」
彼の足元には
傷だらけになった武曲と
血の付いた日本刀を
手にもっている芳人
その傍らには
それを振るえながら見ている翔太がいた
「手ごたえないな・・・
僕はこんな奴に
陥いれられたのかと思うと・・・
情けなくなるよ・・・」
「文曲を・・・
あいつを殺したの・・・
やっぱりお前か・・・」
「そうだったとしても・・・
君がそれを伝えることは
永遠にない・・・
だって君はもう終わりだ・・・」
「ふざけるなよ・・・
この人殺し!」
「・・・ああっ!?」
と足で彼の喉元にやり
何と何かが折れる音を
響かせる
「あああ!!!」
「人殺しだと!?
お前らがそんなこと言うか!
母さんを殺し
お父さんを殺し
そして・・・
彼女を殺そうとしたお前らに・・・
お前らだけには言われたくねえよ!」
「あ、ああ・・・」
余りの光景に
翔太はおびえきってしまっている
「翔太君
早く妹さんのこと
聞き出したら?
早くしないと僕・・・
こいつ殺すかも・・・」
「え・・・」
「早くしろよ
たかが人ひとり死にかけてる程度で
何をおびえきっていやがる」
すると
「お前、俺が終わりだって
言ったよな
でもお前らももう終わりだよ
お前も知ってるだろ?
俺たちのバックにいる
あいつのことを
あいつにもしも俺に何かあったら
山中に通ってる白咲の吉永が
犯人だってもう伝えてあるからな!」
「!?
な、なんで・・・
何で僕がああああ!!!」
騒ぎ出す翔太
「フフフ・・・
そうすればこいつと
つながりのあるお前も
お前の女にもきっと行きつく
おしまいだ」
余裕の笑みを浮かべる
だが
「はーっはっはっはっ!!!
やっぱりあいつもかかわってたか・・・
でもそれなら好都合・・・
向かう手間が省けるってもんだ・・・
もしもその時が来たら・・・」
「来たらお前もそこのビビりも終わりだ
あいつは俺たち六人にも
太刀打ちできない・・・
化け物だからな!」
ボロボロになりながらも
あざ笑う武曲
「悔しいか?
悔しいよな?
俺を殺すか?
できねえよな?
このビビりの妹の居場所を
知ってるのは他でもない俺だけなんだからな?」
だが
「あいにく場所の見当はついてる
君のおうちは
堅気とは言えないもの
そのつてでいくつか倉庫を
持ってるよね
その中で長く使われていない
冷凍倉庫・・・
そこが監禁場所でしょ?」
「っ!?」
驚く武曲
「その顔・・・
図星みたいだね・・・
翔太君!
行こう!!
今ならまだ間に合う」
声をかける
だが
「翔太君・・・?」
ゆらりと立ち上がり
「どうしてこうなっちゃうの
僕だけがこんな目に
どうして舞子が
あんな目に
ああ・・・
うん・・・
そうだよ・・・
僕は悪くないよ・・・
悪いのは・・・」
と近くにあった鉄の棒を
手に取る
「舞子はいつも言ってた
お兄ちゃんは頼りないけど
大好きだって
笑顔で・・・
それなのにこいつは
そんな舞子を・・・」
そして
「全部、全部・・・
全部全部全部全部・・・
お前が悪いんだああああ!!!」
「があああ!!!」
鉄の棒が彼の体を
心臓を大きく貫き
そこにおびただしい血が
「・・・・あ・・・
ああ・・・
あああ・・・」
我に返って
おびえだす翔太
「・・・・・・」
それを冷めた様子で見つめる芳人であった・・・・・・・・
狂い出した歯車は
もう止められない・・・・・・・・
残り、17人と八人
・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・