朝方
そこでは二人の少女が
何か暴れるものを袋に詰めている
とそこに
「こんな朝から
何やってんだ?」
「「!?」」
二人の少女が
声のした方を見る
「お前ら確か
白咲高校の奴だろ?
ネットでおまえらの写真見たからな・・・
なあに、食いやしないよ
ただ協力してほしいんだよ・・・
あいつを蹴落とすために、な・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
同じころ
「・・・・・・」
ゆっくりと階段を
降りていく少年
少年を待っていたのは
「・・・・おはよう・・・
大丈夫?
ずいぶんやつれてるみたいだけど」
白咲高校 元3年3組 出席番号16番
滝嶋 結子
制服の上にエプロンを着て
朝食の用意をしていた
「うん・・・
昨日あんまり眠れなくってね」
同じく3組 出席番号22番
破軍 芳人
降りてきた彼は机に座る
「無理もないわよ・・・
あんなことがあったんだから・・・
今日は休んだら?
先生からは私が伝えておくから」
「ううん、大丈夫だ・・・
それにしてもこれ・・・
結子ちゃんが作ったの?」
「うん・・・
どう、かな?」
と少年は試しに
一口運んでみる
「うん
おいしいよ」
「だったらよかったわ
私にしてあげられるのは
これくらいだから・・・」
と少し暗い表情を見せる結子に
彼女の頭をなでてあげる破軍
「そんなことないよ
僕はいつも結子ちゃんに
支えられてるからこうして
ここにいるんだ・・・
だからもっと自信を持ってもいいんだよ?」
「芳人・・・」
それを聞いて照れくさそうに顔を赤らめるが
同時に複雑そうである
「ねえ・・・
まだ復讐を・・・
続けるつもりなの?」
「うん・・・
せっかくここまで来たんだ・・・
最後までやり遂げて見せる
中途半端は僕は一番嫌いだから・・・」
と一枚の封筒を
手に取る
「あと一人だ・・・
この一人の復讐を果たすことで・・・
僕の復讐は終わる・・・」
「・・・・・・・」
それを見て複雑そうに見つめる結子であった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
天野川高校 3年8組
教室
そこではおしゃれをした藍が
たくさんの男子に誘われていた
その一方で
「(一真君はともかく
翔太君に関しての情報は
入ってきていない
警察の動きが知れない以上
次にどのように動くのかも
決めないといけないのに・・・
でもまあいい・・・
特に進展がないなら
いつも通りに遂行するだけ・・・)」
破軍が次のことを考えていると
そこに二人の人物が近づいてきた
その人物は
「よう、破軍・・
ずいぶんと疲れてる見てぇじゃねえか
大丈夫か?」
元3年3組 出席番号12番
渋谷 真央
同じく3組 出席番号5番
奥井 詩織
この二人であった
「そういう言葉は
本気で心配してくれてる時に
お願いするよ・・・
そう思うんなら
ちょっと休ませてくれる?」
「そうはいかないね
アタシら二人は
あんたにお礼をしておかないと
どうにも気が済まないんでね・・・
それに・・・」
するとそこに
一人の教員が慌てて入ってきた
「白咲高校の皆さん!
至急視聴覚室に集まってください!!
詳しくはそこに・・・・」
と呼びかける
「なんだ?」
「お呼びみたいだね・・・
行ってみようか・・・
お礼参りは延期だ」
と破軍は結子とともに
視聴覚室に向かっていったのであった
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
視聴覚室
そこでは警察の人間二人が
複数の教職員とともにそこにいた
「実は一昨日
城ケ崎高校にて
事件がありまして」
「一昨日?」
「まずはこちらを・・・・」
と写真を見る
そこにあったのはなんと
烏が切り刻まれて
下駄箱に入れられているという
むごい光景である
「ナニコレ・・・」
「ひぃ・・」
それを見て大きく体を
後ろに引くほとんどの面々
「ちなみにこの下駄箱は
皆さんと同じ白咲高校の
藤沢 彩菜さん
結城 真莉さん
以上お二人の下駄箱です」
「皆さんも元は
クラスメートです
何かお心当たりがあるのでは
ないかと・・・・」
写真をじっと見つめる破軍
「そんな・・・
誰がこんなこと・・・」
すると
「あ、あの・・」
そこに一人
手を上げる一人の女子生徒
それは
「どうしました
えーっと・・・・
稲葉 結衣さん」
元3年3組 出席番号3番
稲葉 結衣
彼女であった
「わ、私・・
犯人に心当たりが・・」
「誰ですか?」
すると
「そういえば真央、詩織・・・
あんたたち二人
彩奈に絡んでたことで
真莉と言い争ってたよね・・・」
さらに続けるのは
同じく元3組 出席番号4番
岡崎 杏奈
「なに・・?」
それを聞いて
真央と詩織は
結衣と杏奈と
互いににらみ合う
「何が言いたいのあんたら・・
まさかアタシらがやったって言いたいわけ!?」
「だってそうでしょ!?
いっつも彩奈のこと目の敵にして
そのことに嫌気がさした真莉と
言い争ってたじゃない!
そのこと逆恨みしたんじゃないの!?」
「ふざけないで!
何か証拠でもあるわけ!?」
「でも動機だったら
あんたたち二人のほうがあるでしょ!?」
言い争う二組
すると
「いいかげんにしなさい!」
結子がその口論を一喝する
「まったくあなたたちは・・・
少しは警察に協力する気とかは
ないわけ?
そんなくだらないこと言ってても仕方ないでしょ
どっちも少しは頭を冷やしなさい!」
「「「「・・・・」」」」
結子の激昂に
四人は黙り込んで
椅子に座った
「・・・・とりあえず
渋谷 真央さん
奥井 詩織さん
話を聞かせてもらいます」
「ま、待って!
私たちは・・」
「話を聞くだけです
すぐに返しますから・・・・」
「そんなの・・!」
「やめて真央!
警察と真っ向からぶつかって
どうすんの!!
ここはおとなしく言うこと
聞いた方がいいよ・・・」
詩織に言われて冷静になる真央
二人は警察に連れられて
視聴覚室から出ていくのであった
「・・・覚えてろ・・」
結衣と杏奈に
静かに告げる真央
二人が完全に連れていかれたのち
結衣と杏奈は静かに笑みを浮かべるのであった・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
「まったく・・・
自業自得よね・・・
彩奈の家に落書きをして
その上あんなことまで・・・
おまけに真莉の下駄箱にまで・・・
谷を考えているのかしらあの二人」
その後、それぞれ
話をしている結子と破軍
「それなんだけどさ・・・
本当にあの二人なのかな?」
「え?
どういうこと?」
「だっていつも通りだったもん・・・」
と説明していく
「いつも通りって何が?」
「だってあの二人の住所と
彩奈ちゃんのおうちと学校
ほぼま反対の方角だ・・・
もしもあの二人が
やったっていうなら
必ず登校時間が早かれ遅かれ
ずれるはず
なのにあの二人はいつも通りに
来ていた・・
それにあの付近監視カメラが
あるのに警察は犯人を特定できていなかった
つまり犯人は
防犯カメラを避けて通ったか
あるいはカメラに写っても
怪しまれない人物・・・」
「それって・・・?」
と結子に二枚の封筒を見せた
「え・・!?」
「ちょうどこいつらに
呼ばれてるんだよね
僕・・・
何の用なのか
わからないけどね
結子ちゃんは彩奈ちゃんのほうに
行ってあげて・・・
こっちは僕でどうにかする」
「でも・・・
あなたそんな体なのに・・・」
「とにかく行って!
忘れたの!?
彩奈ちゃんの学校には
あいつがいるんだよ!?」
それを聞いてハッとする結子
「こっちのほうは僕に任せて・・・
結子ちゃんは彩奈ちゃんのことだけを考えて!」
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
ハンバーガーショップ
そこにいたのは
「よっ
優敏ももうすぐ
くるって」
「哲っちゃんは今日塾で来れないって
はあ~・・こう毎日電話だけとかって
切ない」
結衣と杏奈がそれぞれ
思い思いにふけていた
「そういえば何か言ってた?
向こうのことで」
「なんでもおんなじこと聞かれたって
向こうにあの二人がやったって疑いが
入ってね・・
フフフ・・
ほんとバカよね
ほんとは彩奈の家に
あれを突っ込んであげるつもりだったけど
まさかあれだけで
あの二人も陥れることが
できるだなんてね・・
あんたの言うとおりにして
正解だったわね・・」
と結衣は後ろにいる人物に話しかける
「別に深い意味はない・・・・
俺はあくまで約束を果たしただけだ
これで約束は果たした・・・・
次はあんたたちの番だ」
「わかってるって
あいつならしっかり
ここに呼び出してるから
それにしてもあいつがまさか
そんな悪いことしてたなんてね」
「私たちが言えることじゃないけど
あいつも真央や詩織と負けず劣らずのクズよね」
「感謝する・・・・」
と四枚のお札を置いて
その場を去っていく謎の人物であった
「ありがと
フフフ・・」
「ねえねえ
せっかくだし
ちょっと見ていかない?
面白いのが見れるかもよ?」
「やめなさいよ
あんまりかかわりを持ったら
私たちもただじゃすまないわよ
私たちはこれを機に
あいつらと手を切るの・・
そしてあとは
哲っちゃんと・・
フフフ・・」
「ウフフフフ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
ある場所・・・・・・・・
「・・・・・・」
そこに訪れる
一人の破軍
すると
「ずいぶんと手の込んだ真似を
するんだな
まさかお前が
俺たちを一人ずつ蹴落とそうと
するなんてな」
「・・・誰?」
とそこに現れる一人の人物
「光が丘学園 3年7組
揺光 有事
久しぶりだな破軍 芳人・・・・」
「誰?」
「冷たいね
もう忘れたのかよ
一緒にあいつを
蹴落としたじゃねえか」
それを聞いてその人物を見る
「アイツの女を拉致して
それをあいつに犯させて
それをあいつのせいにする
みんなで笑ったじゃねえか
それであいつがみじめになったのを
記念にパーティーしたじゃねえかよ
あの時の飯ほどうまいもんがなかったぜ
あいつ勉強できて運動神経いいからって
お高く留まりやがって
あーせいせいしたなー
お前だってそうだって言ってたじゃねえかよ」
「そうだね・・・
よく聞いてたよ!
自分たちのやったことを
平気で笑い飛ばした
お前らの下劣な声をな!!」
「おいおい待てよ
俺は別にお前をどうこうしようって
わけじゃないんだぜ?
俺はむしろお前と話しをしに来たんだよ」
といさめる有事
「知ってるんだぜ?
お前がほかの連中を
次々と貶めていること
文曲を殺したこともさ」
「・・・ん?」
有事は言ってきた
「武曲の奴も
行方不明になってるって言うしよ?
それで一発でわかったぜ
お前がやってるんだってな」
「・・・・・・」
「お前あの女のこと
好きだったもんな
だからあの女をものにした
あいつが許せなかった
だから俺たちの計画に協力したんだろ・・・?
ひょっとしてあの女を
嵌めたこと今になってもう思い出してきたのか?」
「・・・・・・」
「そりゃいい女だったもんな
あれは俺も振るいつきたくなったもんだ
でももうあの女はいない
死んだんだよ
もう死んだ奴に
未練を残してても
しょうがねえだろ?
だからここは
俺と手を組んで
でかいことやろうぜ
俺たちだったらできるぜ
なあ?」
「・・・・・・」
「なあ?」
聞いてくる有事
すると・・・・・・・・
「沈黙が答えってか・・・
残念だよ」
と指を鳴らすと
そこから何人もの大人が現れる
「俺は地元の不良共と
深いつながりがあってな
こんな時のために
連れてきておいたのさ
さあ選べ・・・
俺のもとに来るか・・・
それともここでくたばるか」
「・・・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
「まったくあの二人も
厄介な事してくれたわね
どうしてあいつらはこうも
あんなことができるのかしら」
「真央と詩織のこと・・・
まさかあの二人が」
真莉と彩奈は二人で下校していた
「今日は話を聞いていただけだから
すぐに返したらしいけど
捜査次第では
また来るかもって・・
皮肉にもあの二人の関係者である
私もおよばれしちゃったってことね
ところで結子のほうはどうなの?
確かあの二人とおんなじ学校でしょ?」
「うん・・・
まだ何にも」
「まったくクラス委員がだらしないわね・・
決めた!
私これからあんたのこと
毎朝迎えに行ってあげる
でも勘違いしないでよね
あんたのためじゃない
ただ抵抗するなら
こっちも二人がいいってこと
これもあんたがのろまで
周りの奴が頼りないせいなんだから」
と人差し指を立てて
宣言する真莉
「あ、あの、その・・・
あ・・・・ありがと・・・」
「やめてよお礼なんて
仮にも私はあなたを
いじめていた側なんだから
今回助けるのだって
あくまで自分のためなの
覚えておきなさい」
すると
「彩奈!
彩奈!!」
「あ・・・」
結子が駆けつけてきた
「結子!?
どうしてここに?」
「あんたの家って確か今は
破軍の家のほうでしょ?
どうしたの?」
「真莉・・・
丁度いいわ・・・
一応あんたに訊くけど・・・
結衣と杏奈はどこ!?」
「・・・知らないわよ
そもそもあんたとあいつら
同じ学校でしょ?
どうしてそんなこと?
それになんで真央と詩織じゃなくって
結衣と杏奈なの?」
「あんたと彩奈の下駄箱に
烏の死骸を入れた犯人
それは・・・
あの二人なのよ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・
「・・・そうか
了解だ
公開捜査か否か
判断は明日に
なると思う」
「ああ・・・・
それじゃ」
携帯を操作する刑事
「・・・・吉永 翔太君
でしたっけ やはり
戻ってきませんでしたか」
「彼だけではない
彼の妹の吉永 舞子ちゃんも
行方が知れなくなっている
ともに無断外泊など
問題を引き起こしたことなどないのに
それが一晩立っても帰らず
連絡もない
家族も動揺しているらしい」
「無理もないですよ
・・・・あの白咲高校
でしょ?
クラスは一部
ほかの高校に振り分けられて・・・・
あっ そういえば娘さんの学校も
対象でしたっけ」
「・・・」
と自宅に戻っていく刑事
「それでは」
「ああ」
中に入り
迎えたのは
「お帰りお父さん」
天野川高校 3年8組 出席番号14番
真珠 利穂
彼女であった
「ただいま」
「あなた早いのね
お仕事はひと段落?」
「いや・・・
それどころか
ますます悩まされるよ
風呂と着替えによっただけで
すぐに戻るよ
そういえば
利穂
ここのところ
機嫌が悪そうだが
大丈夫か?」
「うん・・」
「すまない・・・
仕事が忙しくて
お前にかまさってあげられなくって・・・」
すると
「ち、違うの!
実はね・・
学校でね・・」
「うん?」
利穂は言う
「覚えてるお父さん?
三年前のあの事件・・」
復讐劇は
更に大きく狂っていくのであった・・・・・・・・
瀬尾 優斗
貪狼 洋一
滝嶋 結子
巨門 和仁
峰嶋 貴志
禄存 鎮
三輪 楓
文曲 虎太郎
菅原 千鶴
廉貞 連夜
窪田 恵美
武曲 杏輔
五十嵐 隼人
・・・・・・・・
森谷 直人
川本 大輔
山瀬 裕也
古賀 美里
夏目 麻衣
越智 一真
杉本 翔太
・・・・・・・・・・・・・・・・