※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドー   作:lOOSPH

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現在、9人と六人


三十人目,30人目

暗い街の一通りのないところ

 

そこでは二人の少女が

話をしていた

 

うち一人の少女は

白咲高校 3年3組 出席番号16番

 

滝嶋 結子

 

彼女はもう一人の少女

 

神藤 栞と

並んで話をしていた

 

「三年前

 

 私と彼と

 彼の大切な彼女

 

 さらにそこに三人のほかの中学校三人の

 六人で私たちはいつも一緒でした

 

 三人で一緒に出掛けたり

 おしゃべりしたり

 

 彼と彼女との仲を

 からかったりと

 

 いっつも六人一緒で

 彼はそれを冬の空に浮かぶ

 六角形をもじって

 

 冬のダイヤモンドのようだと

 たとえていました

 

 私たち全員が

 こんな日々を送れたらって

 いつも思っていました・・・

 

 ですがあの日・・・

 

 あの事件が起こった・・・」

 

「それが・・・

 

 ある中学校で起こった

 あの事件ね・・・」

 

結子の言葉に少女は頷いた

 

「信じられなかった・・・

 

 家もことに無頓着な父親代わりに

 お母さんの少しでも助けになるように

 

 勉強も運動も頑張ってた彼が・・・

 

 複数の女の子を強姦するなんて・・・

 

 でも学校にいたみんなは

 その事件は彼が起こしたものだという

 警察の証言を信じて疑わず

 

 彼を突き放しました・・・

 

 この事件のせいで

 学校にこれなかった

 彼を少しでも支えられたらと思って

 私たちは彼のもとによく行ってたんです

 

 でも・・・

 

 それが世間にばれてしまい

 家にマスコミだの嫌がらせが多発

 

 私以外の三人は親の取り決めで

 それぞれ離れ離れになって

 

 その街を離れました・・・」

 

「・・・・・・・」

 

結子は話を聞く

 

「私のほうは

 もともと目立たなかったこともあって

 

 何の中傷もなかったけど・・・

 

 だから私聞いていようと思ったんです

 

 彼を告発したっていう生徒たちに・・・

 

 そこで聞いたんです・・・」

 

・・・・・・・・・ ・・・・・・

 

三年前

 

ある中学校の校舎裏

 

そこに恐る恐るやってきた

女子生徒

 

すると

 

「はーっはっはっはっはっ!!!!

 

 どうよ俺の作戦見事だったろ?

 

 あいつの私物を盗んでは

 あの現場に残して逆に

 俺たちが絡んでたっていう痕跡を

 残さないでおいたら

 

 警察のバカ共はあっさり

 あいつがやったって信じたんだからよ」

 

一人の男子生徒が笑っていた

 

「おいおい

 

 お前の作戦だけじゃなくって

 俺のことも褒めてくれよ?

 

 俺が親父にいって

 証拠をうまくごまかしてやったんだからな?」

 

「しっかしおっどろいたぜ

 

 あの事件の後で

 まさかアイツの恋人が

 自殺を図るなんてな?」

 

「大方無実を訴えるためのパフォーマンス

 だったのだろうが

 

 まあ俺たちからしてみれば

 あいつを追い詰めるいいきっかけになった」

 

「まったくだね

 

 自殺をしてくれた

 その恋人に感謝しねえと

 

 俺たちのために死んでくれてありがとうってな?」

 

「ひでえなお前」

 

笑い声をあげる男子生徒たち

 

「まあそうだな

 

 それにしても

 

 まさかお前が

 俺たちに殴りかかったアイツを

 止めてくれるとは思わなかったぜ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 破軍・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・ ・・・・・・

 

「破軍 芳人は

 彼とは親友で

 

 勉強もスポーツも

 ともに競い合っていて

 

 とても仲が良かったんです

 

 だから信じられなかった・・・

 

 そんな彼が

 奴らの味方をしたなんて・・・」

 

「・・・・・・・」

 

唖然とする

 

「彼と言う犯罪者を告発した

 

 貪狼・・・

 

 巨門・・・

 

 禄存・・・

 

 文曲・・・

 

 廉貞・・・

 

 武曲・・・

 

 揺光・・・

 

 そして破軍・・・

 

 この八人は瞬く間に

 学園ではヒーローとして

 扱われました・・・

 

 許せなかった・・・

 

 卑劣な手段で

 彼を犯罪者に仕立て上げ

 

 挙句にそれで名誉を勝ち取ったアイツらが

 

 彼にも彼女にも何もできなかった私自身が・・・

 

 でももっと許せなかったのは・・・

 

 彼のお父さんです」

 

「・・・・お父さん?」

 

・・・・・・・・・ ・・・・・・

 

とある豪邸

 

そこに一人の少女が

訪れた

 

「おとーさま!」

 

「おお、来たか来たか

 待ちわびたぞ?

 

 今日はお前が主役だからな

 

 なんと言っても今日は

 お前の

 

 誕生日なのだからな」

 

そこでは何人かの人と

使用人らしき人々が集まっていた

 

「おとーさま

 

 その

 

 前にほしいって言った・・・」

 

「もちろん買ってあげてるよ?

 

 今日は特別な日だからね」

 

「わーい

 

 お父様大好き」

 

と男性に抱き着く娘

 

「本当にお父さんが大好きなのね」

 

「だっておとーさま

 私の誕生日の時はいつでも

 帰ってきてくれるんだもん

 

 うれしい」

 

「もちろんだとも

 

 私にとってお前は宝だからな」

 

幸せそうな団欒をする家族

 

「それにしてもあなた

 

 巷ではどうにも警察が

 騒がしいようですけど

 

 いったい何なのでしょう」

 

「さあ?

 

 まあ私たちには

 関係のないことだ

 

 警察の仕事は

 警察に任せておけば

 いいんだからな

 

 ようし

 

 それじゃあお待ちかね

 プレゼントのお披露目だ

 

 ついてこい」

 

「わーい」

 

と父に連れられる娘

 

「ほら」

 

「わあー

 

 ほしかった

 くまさんだ」

 

そこには大きな熊のぬいぐるみがあった

 

それに嬉しそうに抱き着く娘

 

「喜んでるみたいね」

 

「ああ」

 

ぬいぐるみに抱き着く娘に

それをほほえましく見つめる夫婦

 

誰もがほほえましく感じる

この光景

 

だがその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぬいぐるみから刀の刀身が飛び出し

娘の体を冷酷に貫いた・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え・・・

 

 ナニコレ・・・

 

 ナニ・・・・コレ・・・」

 

娘は自分に何が起こったのかわからないまま

その場に倒れた

 

体から血を流して

 

「なっ!?」

 

「い、いや・・・

 

 いやああああ!!!」

 

母が慌てて倒れた娘に

駆け寄るが

 

刀の刀身が

母の体を切りつけると

 

娘に覆いかぶさるように倒れた

 

さらに

 

ぬいぐるみが掻っ捌かれて

中から一人の人物が現れるのであった

 

「フフフ・・・」

 

「だ、だれだお前は!」

 

男性は現れた人物に

激しく怒鳴る

 

「ずいぶんと裕福な暮らしを

 送ってたんだねえ

 

 可愛い娘に美人の奥さん

 

 おまけにこんな豪邸に住んでると

 来たもんだな

 

 僕と母さんはさびれた一軒家で

 過ごしてたっていうのに」

 

「なんだと」

 

ゆっくりと男性に近づく少年

 

「初めましてになるかな

 北極 誠一さん?

 

 ううん

 

 こういえばいいかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 北斗 誠一さん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・お前はまさか・・・」

 

「覚えててくれたみたいだね?

 

 ええそうですよ?

 

 三年前に犯罪者になった

 あなたの息子を告発したものです

 

 こうしてお話しするのは初めてですね」

 

詰め寄る男性

 

「ま、待て

 

 い、いくらだ!?

 

 いくらほしいんだ?

 

 金ならばいくらでもある

 

 だから・・・・」

 

「今更そんなの・・・

 

 こんなことに使うくらいだったら

 母さんに渡して少しでも楽にさせてもらいたかったな?

 

 お前が俺たちを捨てた後

 俺と母さんがどんな目に合ってきたのか!

 

 教えてやろうか?」

 

「何・・・・?

 

 どういうことだ

 

 だって君は・・・・」

 

すると男性、誠一は

気づいてしまう

 

「ま、まさか・・・・」

 

「やっと気づいた見てえだな

 

 後悔しても遅えよ・・・・

 

 俺と母さんが受けた痛み・・・・

 

 ここで知りやがれえええ!!!」

 

と少年は襲い掛かる

 

・・・・・・・・・ ・・・・・・

 

「・・・・まったく・・・

 

 世の中には

 ひどい親が

 いるものね・・・

 

 私もよくわかる」

 

「ええ・・・」

 

すると

 

「その後彼はどうなったの?」

 

「・・・・・・」

 

結子の問いに

口を閉ざす栞

 

「・・・死にました」

 

「え?」

 

「破軍の家を放火して

 それに巻き込まれて・・・

 

 破軍があなた方の学校に

 転校する3か月前の出来事です」

 

「三か月前・・・

 

 それって

 家にいた家族と

 放火の犯人が焼死して

 

 その家の息子だけがかろうじて

 生き残ったっていうあの・・・」

 

「そうです・・・

 

 それで助け出された

 あの家の息子が・・・

 

 あの破軍です・・・

 

 私はそれをネットで知り

 愕然としました

 

 どうして彼が死んでしまったのか・・・

 

 どうしてあいつが助け出されたのか・・・

 

 後悔と怒りに押しつぶされそうでした

 

 あの時誰よりも彼の近くにいた

 私が止めることができたら・・・

 

 彼を・・・

 

 死なせることはなかったのに!」

 

体を振るわせる栞

 

「あの図書館で

 破軍がよく本を借りに行くのを見て

 怒りを抑えるのに必死でした

 

 その後あの事件にかかわった

 あいつらが次々とニュースに出て

 

 胸が何度すいたことか・・・」

 

「私も・・・

 

 あいつらの一人に

 人生を狂わされたからね・・・

 

 ありがとう

 

 聞きたいことは聞けたわ・・・

 

 そして分かったわ・・・」

 

「わかったって何が?」

 

「・・・・すべてがね・・・

 

 ねえ栞さん・・・

 

 これから話すことは

 私の憶測だけど・・・

 

 聞いてくれる?」

 

・・・・・・・・・ ・・・・・・

 

さっきの豪邸

 

そこではあたりを切り刻まれた

部屋の壁に押し付けられた

 

全身を切り刻まれた誠一の姿が

 

「うう・・・・ああ・・・・」

 

「・・・・・・」

 

倒れた誠一を冷たく見つめる一人の少年

 

「な・・・・ぜ・・・だ・・・・

 

 なぜ・・・・私が・・・こんなことに・・・・」

 

「・・・俺も母さんも

 おんなじことを思ってたよ・・・

 

 俺は母さんのために

 勉強もスポーツも頑張ってきたのに・・・

 

 何でこうなってしまうんだってな・・・

 

 それに答えなんてない・・・

 

 たまたま網にかかったのが俺で・・・

 

 俺は抵抗する手立てのない無力な獲物だった・・・

 

 それだけのことだ」

 

と少年はそう告げた

 

「ふ・・・・フフフ・・・フフフフ・・・・

 

 ハハハハ・・・・

 

 あーっはっはっはっはっ!!!!」

 

「っ!?」

 

すると誠一は言う

 

「答えがないだと?

 

 ならば俺が答えてやる

 

 お前はクズだ!

 

 それだけのことだ」

 

「なんだと?」

 

「俺はお前とあの女を捨てたことを

 後悔などしていないぞ!

 

 犯罪者の肩など誰が担ぐか!!」

 

「お前もあの時そう言って

 

 俺たちを捨てたんだよな?」

 

「だったら今のこの状況を見てみろ!?

 

 これがまともな人間のすることか?

 

 いかれた殺人鬼のする行いだ!

 

 お前は俺の思った通りの人間だった

 

 俺の判断は間違っていなかったということだ

 

 それをお前が証明するとはなんとも滑稽な話だな?」

 

「・・・・・・」

 

「お前の痛みを俺に味合わせるだと?

 

 そんなのは自分の行いをただすための

 口実だろうが!?

 

 お前はあの時と何も変わらん

 ただの下らん犯罪者だ!」

 

すると少年は右足を

誠一の首元に勢いよく突き付ける

 

「黙れ!

 

 俺をこんな風にしたのは・・・

 

 ほかでもないお前たちだ!!

 

 お前は金持ちになりたいためだけに

 あの事件を口実にしただけだろう?」

 

「それの何が悪い?

 

 どんなにきれいごとを

 ぬかしたところで

 

 結局は金だ!

 

 金のないやつの味方をして

 なんになるというのだ!!」

 

「もういい!

 

 お前の減らず口は・・・

 

 もう聞きたくない!」

 

と足をひねって

誠一の首をへし折った

 

「こ・・・・の・・・・

 

 人・・・・殺し・・・・め・・・・

 

 せ・・・・いぜ・・・い・・・・

 

 何も・・・・知・・・らないまま・・・・

 

 苦しみな・・・・がら生き・・・続けるがいい・・・・」

 

そう告げて動かなくなった誠一

 

「・・・・・・」

 

少年はしばらく黙り込んでいた

 

「そうさ・・・

 

 俺はただの人殺しだ・・・

 

 だからと言って俺は

 止まるわけにはいかない・・・

 

 絶対にな・・・」

 

と少年は服を翻して

その部屋を出ていくのであった・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・ ・・・・・

 

「・・・・そんな・・・

 

 そんなこと・・・」

 

「私もまだ確信がない・・・

 

 でもそうだったら

 これまでわからなかった謎が

 一気に解決する・・・」

 

結子の推理に驚愕する栞

 

「じ、じゃあ・・・

 

 あいつ、ううん彼が

 ここに来た理由って・・・」

 

「ええ・・・

 

 とにかく行きましょう!

 

 彼のところに!!」

 

と向かおうとする結子

 

「待ってください!」

 

それを栞が止める

 

「私も行きます!」

 

「ダメよ!

 

 危険すぎる!」

 

「行きます!

 

 もし本当なら・・・

 

 彼に謝りたいんです!!

 

 あの時助けられなかったこと・・・

 

 もういやなんです・・・

 

 私が何もできなかったせいで・・・

 

 大切な人が苦しめてしまうのは・・・

 

 もういやなの!!!」

 

栞は言う

 

すると

 

「・・・・行くわよ栞・・・

 

 もし彼が動き出すのなら

 きっと人気のないところを選ぶ!

 

 そこをあたっていきましょう!!」

 

「はい!」

 

と走り出す二人であった・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・ ・・・・・

 

豪邸が燃えて

消防車が出動し

 

その様子を野次馬が詰め寄っていた・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その野次馬の中にいた

フードを深くかぶった

一人の人物は

 

うっすらと笑みを

浮かべていたのであった・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復讐劇の結末へのカウントダウンは

刻まれつつあるのであった・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 




残り、9人と五人

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