夜のその場所
「よ、容疑者の少年A・・?」
「いったい何のこと言って・・」
そこで目の前の状況についていけいないのは
白咲高校 元3年3組 出席番号28番
結城 真莉
同じく3組 出席番号12番
渋谷 真央
だがそんな二人を
おいてほかの面々は
話を進めていく
「・・・・・・」
「もうとぼけるのはやめましょう?
もうとっくに答えは出ている
あなたは破軍 芳人じゃない・・
なぜならあの時の破軍 芳人は
もう死んでいるのだから・・」
同じく元3組 出席番号17番
塚本 美穂
彼女が話しかけると
「何を言ってるのよ・・
意味わからないんだけど・・?」
「そうよ・・・
その呼び方って・・・
それじゃあまるで・・・」
そこに
「美穂の言ってることは
本当よ!」
「「「「「「!?」」」」」」
二人の少女が現れる
「全部分かったわ・・・
あなたの過去に
あなたの正体をね!」
元3組 出席番号16番
滝嶋 結子
彼女が言う
「あなたは三年前のあの事件で
人生を狂わせられた少年は
白咲高校に来る前の3か月前に
ある事件を起こした
その事件において
破軍 芳人の両親と
容疑者の少年は死亡し
生き残った破軍 芳人は顔に大やけどを負い
整形手術でそれを直した・・・
世間はそう信じたみたいだけど
本当は逆だった・・・
その真実をうまく利用し
あなたは破軍 芳人として
三年前自分を犯罪者に仕立て上げた
人間たちに復讐をもくろんだ
そうよね・・・
北斗 誠二・・・
容疑者の少年A!」
結子の言葉に真莉たちを除いた
三人の女子は驚きを隠せない
「せいちゃん・・・
あなた、せいちゃんなの!?」
結子についてきた少女
神藤 栞
彼女は呼びかける
「・・・・・・」
「う、うそよ・・・
だって北斗君は
あの火事で亡くなって・・・」
「いったでしょ逆だって
実は死んだのは
北斗 誠二ではなく
破軍 芳人の方だった
あなたはあの事件
顔に大やけどを負ったさい
破軍 芳人を名乗り
彼の顔に整形したのよね
そうなんでしょ!」
結子は破軍に言う
「証拠はあるのかな?
僕がその北斗 誠二ってやつだっていう証拠は・・・」
破軍はとぼける
「あったわあなたの部屋に」
「・・・っ!?」
「あなたの部屋には
ずたずたに引き裂かれた
写真週刊誌やあの七人の写真があった・・・
これだったらまだわかる
でも・・・
どうしても不審なものがあったのよ・・・
それが割れた鏡・・・
私、あなたの家にお世話になった時
鏡がないことに疑問を持ってた
あらかじめ設置されている洗面所の鏡も
無残に割れてた
どうしてなのか・・・
それは・・・
自分の今の顔を見るのが嫌だから・・・」
「・・・っ!」
「なぜなら今の顔は
あなたが最も憎む相手の顔だから
そして破軍 芳人やあの七人に怨みを持っているのは
三年前のあの事件の関係者ではただ一人・・・
奴らの手によって犯罪者にされた
容疑者の少年・・・
北斗 誠二だけ!
そうよね破軍、いいえ・・・
北斗 誠二君!!」
結子が言う
「そんなの証拠にならないよ」
「大犬座のシリウス
仔犬座のプロキオン
双子座のポルクス
馭者座のカペラ
牡牛座のアルデバラン
オリオン座のリゲル・・・
この六つが結ばれてできるのは?」
結子がいきなりそんな質問をする
「・・・は?
何言って・・」
真央が言葉を継げようとしたその時
「冬のダイヤモンド・・・っ!?」
破軍は思わず答えてしまい
ハッとしてしまう
「知ってる?
北斗 誠二君と
破軍 芳人君・・・
二人は背丈も容姿もよく似てて
おまけに血液型も一緒・・・
運動も勉強もどちらも得意だった・・・
でも一つだけ・・・
誠二君は星座や星と言ったものが大好きだけど
芳人君は星座のことには興味がなかったって・・・
あなたが破軍 芳人なら・・・
どうして今の答えに答えられたの?」
「・・・・・・」
「う、うそでしょ・・・
そんなのが・・・」
利穂は結子の話を聞いて驚愕している
「・・・せいちゃん・・・
せいちゃんなんでしょ!?
だって冬のダイアモンドは
私たちの友情のあかしでしょ?
私とせいちゃんに
亮君、蓮君、裕也君・・・
それに・・・」
栞は言葉を続けていく
すると・・・・・・・・
「・・・黙れ・・・
黙れ・・・
黙れ黙れ黙れ
黙れえええ!!!」
破軍は急に叫びだす
「はあ・・・
はあ・・・」
「ま、まさか・・・」
「嘘・・」
「・・・・・・」
三人の女子は驚きを隠せない
「お、おい・・
どういうことだよ?」
「つ、つまり
本当の破軍は
三か月前に死んでて・・
ここにいるのは破軍の顔と
名前を持った別人てこと・・?」
真央と真莉は
恐る恐る状況を整理する
「フフフ・・・
まさかそこまで
見破られるとはな・・・
ずいぶんと調べたもんだぜ」
「じ、じゃあ・・・
やっぱり・・・」
破軍の言葉に結子は確信した
「ああそうさ
俺はあの時
四人の女子生徒を強姦し
そのことを告発しようとした
八人の男子生徒のうち七人の男子生徒に
暴行を加えた容疑者の少年A・・・
北斗 誠二だよ!」
「そ、そんな・・」
利穂は激しく驚いた
「・・・・・」
真莉のほうも驚きを隠せない
「あの事件以来俺と母さんは
世間からの中傷を受けながら
必死に生きてきた
生きてあのクズどもに復讐するためにね・・・
そして火事の事件の三日前
母さんが心を壊したショックで亡くなり
そのあとに俺は俺を嵌めるために
俺に近づいたあいつの家に押し入って
俺はあいつの家に火をつけてやった
あの事件以来
日用品を買いに行く余裕もなかった俺は
髭も髪も伸び放題だったが
おかげであいつは俺だと気づかなかった・・・
だから家に火をつけた後
あいつの両親を殺した
後はあいつを捕まえて監禁し
それでもって残りの奴を陥れ
すべてが終わった後元に戻って
あいつにすべての罪を押し付けたやるつもりだった
かつてあいつらが俺にしたのと同じようにな」
「ところが・・・
破軍 芳人は
死亡してしまったのね・・・」
結子は告げた
「アイツの言葉に動揺
気が付いたら一酸化中毒で
気を失って
気が付いたら病院のベッドの上だったんだよ・・・
あいつが死んだことを知ったのは
ほかの連中が破軍である俺に見舞いに行ったときだった・・・
死んだ破軍を俺だと思い込んだあいつらはそれを
面が白おかしく話してたからな・・・
さらに退院した後
あいつらはなんとこの町のそれぞれの学校に
通ってるじゃないか・・・
これは運命だ・・・
俺はそう思った
だから俺は決めた
復讐を果たすなら今しかないとな
あいつらのことを調べるのは
実にたやすかったよ・・・
おかげで俺はこうして
復讐を果たした・・・」
「まさか・・・
こうして復讐が終わるなんてね」
結子はそう言うと
「フフフ・・・
そうだ・・・
あと一人・・・
どうしても許せないやつがいるんだ
なあ・・・?
栞・・・?」
「・・・え?」
「破軍が死に際にいったんだ
お前と仲の良かった
しおりって女が彼女を
誘い出したおかげでうまくことが
運んだんだってな!」
と栞に近づいていく
「ま、まって・・・
違う・・・
私は絵理奈ちゃんに
何もしてないよ・・・」
「とぼけるな!
俺と仲の良かった奴の中で
しおりって名のつく女は
お前だけだ!!
お前意外のだれがいる!!」
「ほ、ほんとだよせいちゃん・・・
私は何も・・・」
おびえるように後ずさりする栞
すると
「待って!
彼女の言っていることは
本当よ!!」
結子が止める
「何・・・?」
「もう一人いたわ
あなたと同じ中学校で
しおりと名のつく女・・・
それは・・・」
すると・・・・・・
「もういいわ!
そんな作り話は
もう沢山よ!!」
尾上 昭子が狂ったように叫びだす
「やめて昭子!
まだ話は・・」
「もう聞きたくない!
そこにいるのは破軍
彼の代わりに死ぬべきだった
最低最悪の男よ
彼の代わりにアタシが
そいつを殺すのよおおおお!!!」
と鉤を構えて
昭子は破軍にとびかかっていった
その時
「がはぁ・・・」
昭子の頭を
何かでなぎりつける音が
人気のないこの場に大きく響いた・・・・・・・・
「が・・・」
倒れる昭子
「やっぱり
あなただったのね・・・」
「・・・え・・・?」
「・・・・・・・」
「どういう・・」
「まさか!?」
「え?」
「んなっ!?」
結子に次いで
破軍、栞、利穂、真、真莉、真央
一同は目の前の光景に息をのむ
そこにいた一人の人物の行動に・・・・・・・・
「彼を傷つけるやつは・・・
許さない!」
ついに三年前の黒幕が
明らかになる・・・・・・・・
残り、七人と四人
・・・・・・・ ・・・・