※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドー   作:lOOSPH

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現在 7人と四人


第六章 最終決戦前夜
34人目、35人目、36人目,三十四人目、三十五人目、三十七人目


「う・・・」

 

ある真っ暗な部屋の中に

 

一人の少女が目を覚ました

 

「ここ・・・・は?」

 

白咲高校 元3年3組 出席番号23番

 

藤沢 彩菜

 

彼女の体には

布団代わりのように一枚の服が

かけられていた

 

「誰もいない?

 

 レンに助けられてからの

 記憶がはっきりしない・・・

 ここはあいつの・・・」

 

そんなわけない

 

アイツは自分に何をしてきたか

 

そう考えると

彩奈は自分にかけられていた服を羽織って

 

外に出ようとする

 

が・・・・・・・・

 

「よお

 

 お目覚めのようだな」

 

外に立っていたのは

 

同じく元3組 出席番号19番

 

常盤 蓮

 

彼であった

 

彩奈は急ぎ振りぬこうとするも叶わず

取り押さえられてしまう

 

「まったく・・

 

 せっかく逃がしてやったのに

 礼も言わずに去っていこうなんてな? うん?」

 

「・・・・う・・・ぐ・・・・・・・

 

 はな・・・・せ・・・」

 

レンは彩奈を

投げつけるように離す

 

「・・・・’助けた‘

 ですって・・・!?

 

 あんたみたいな

 下衆がっ・・・

 

 何・・・・企んで・・・!!」

 

「ふん

 

 ずいぶんとひどい

 言い方だな」

 

「当然でしょう!!

 

 あんたが私に

 何したか・・・

 

 それを今更・・・

 いまさら何言って・・・」

 

「ふん

 

 それだったら

 あの結城 真莉も

 一緒だ

 

 お前もしも誠二が止めなかったら・・

 

 どうなってたと思う!?」

 

レンが激しく言う

 

すると彩奈はレンの言った

聞き覚えのない名前に疑問を抱く

 

「誠・・・・二・・・?

 

 誰よ・・・・それ・・・」

 

「なんだお前・・

 

 あいつと一緒にいたのに

 知らなかったのか

 

 だったら教えてやる・・

 

 北斗 誠二・・

 

 それが・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 破軍 芳人の本当の名前だ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・ ・・・・

 

こちらでも二人の少女が

目を覚ました

 

「お目覚めのようね・・」

 

そこに現れたのは

 

元3年3組 出席番号28番

 

結城 真莉

 

彼女であった

 

「ここは・・・」

 

声を上げたのは

 

同じく元3組 出席番号16番

 

滝嶋 結子

 

彼女は手足を縛られている

 

「私はね

 

 本来白咲高校がいいって言ったのよ・・・

 

 でもアイツが無理やりここにしたのよ・・

 

 この・・

 

 黒枯中学にね」

 

真莉はそう告げる

 

「あいつ・・・」

 

「なるほどね・・」

 

次に言葉を発したのは

同じく元3組 出席番号17番

 

塚本 美穂

 

彼女もまた両手足を縛られている

 

「この黒枯中学は

 あいつにとってすべての始まりだものね・・

 

 三年前のあの事件が起こったのも・・

 

 この中学校だしね・・」

 

「そういうことか・・・」

 

「三年前ね・・

 

 でもまあ今はどっちでもいいわ

 

 私はあくまで私の復讐を果たすのみ・・

 

 ついに来たのよ・・

 

 この時が・・

 

 あの悪魔の娘をこの手で手にかけるその瞬間をね・・」

 

と天井に垂らした紐を指さす

 

「悪魔の娘・・・?

 

 それって彩奈のこと?

 

 あなたが彩奈を殺そうとする理由は何?」

 

「殺す・・?

 

 ウフフフ・・

 

 そんなことしないわよ

 

 だってあの女は

 ここで自殺するんだから

 

 私のお父さんを裏切り

 死に追いやったあの男の娘はね」

 

「・・・・?」

 

美穂はふいに教卓に置かれた花を見る

 

すると

 

「真莉!

 

 真莉!!」

 

そこに元3組 出席番号12番

 

渋谷 真央

 

彼女が入っていく

 

「何よ騒々しい・・」

 

「アイツはどこだ!?」

 

「・・・何よ?

 

 一緒じゃなかったの?」

 

「それが目を離した瞬間いなくなったんだよ!

 

 破軍の奴と一緒に!!」

 

「何ですって!?」

 

それを聞いて結子と美穂も驚きを隠せない

 

「どういうこと・・・

 

 破軍もここにいるの!?」

 

「くそ、あの後急にぶっ倒れたから

 縛っておいて別の部屋に監禁しておくつもりだったのに・・

 

 どうすんだよ真莉!」

 

「ふん、問題ないわ

 

 あいつだって自分のやるべきことを

 わかってるんだもの

 

 それよりも準備のほうはできたの?」

 

「あ、ああ・・

 

 後はあの女を

 ここに呼び出して・・」

 

「レンが一緒にいるかもしれないけど

 まあいいわ・・

 

 これで最後・・

 

 あの女の最期の時がね!」

 

あはははと笑う真莉

 

「あなたたち!

 

 彩奈をどうするつもり!?」

 

「ああ、結子にはまだ言ってなかったっけな?

 

 アタシたちはあの女を殺させない・・

 

 ここで自殺させるのさ

 

 あんな奴のために

 殺人なんて馬鹿な真似はしねえよ」

 

「そうよ

 

 そしてあの女が死んだら

 私たちは平穏に生きていくのよ・・

 

 すべてを忘れてね・・」

 

「ふざけないで!

 

 そんなこと絶対にさせない!!」

 

結子は必死にもがくが

縛り方が強いので抜け出せない

 

だが美穂のほうは・・・・・・・・

 

・・・・・・・ ・・・・

 

「北斗 誠二・・・

 

 それが破軍の本当の名前ですって・・・?」

 

「ああ・・

 

 あいつは三年前

 自分の中学校の女を

 四人も強姦し

 

 そのことを告発しようとした

 男子生徒七人に暴行を加えた

 

 最低最悪の人間・・

 

 それがあいつだ・・」

 

「それが・・・

 

 あいつの正体・・・

 

 まさか自分を告発した奴に

 復讐するために!?」

 

「世間が言う限りは、な・・

 

 だが実際は奴のほうが被害者だ・・

 

 お前も見ただろ・・

 

 あいつらのうちの一人

 巨門 和仁がてめえのダチに

 何をしたのか?」

 

「え・・・?」

 

彩奈はレンを見る

 

「あなた・・・

 

 どうして私が

 あの件にかかわってることを・・・」

 

「見たのさ近くでな

 

 あの場にいたのは

 まったくの偶然だったがな・・」

 

「脅すつもり・・・?」

 

身を構える彩菜

 

「・・・だったらどうする?

 

 俺に無謀にも挑んでいくか?

 

 わかってんだろ?

 

 お前じゃ俺にはかなわないことがな」

 

余裕を見せるレン

 

そんな彼を見て悔しそうな

表情を見せていく

 

「もうやめておけ

 

 お前はもう限界だ

 

 それはわかってるはずだ?

 

 それともここでてめえの手か足を折れば

 諦めでもつくか?」

 

「腕でも足でも

 何本でもおればいい・・・

 

 私はどんな目に合おうと

 

 殺されたって

 お前らのような

 卑怯者には・・・

 

 たとえ殺されても

 亡霊になって・・・

 

 必ずお前に復讐する!」

 

彩奈は言う

 

「・・・・・

 

 卑怯者か・・

 

 だったらお前に

 親友のふりして挙句には

 てめえを陥れるつもりだった

 

 結城 真莉のほうはどうだっていうんだ?

 

 もし誠二がいなかったら

 お前はどのみち終っていた・・

 

 死なせていないだけまだましってもんだろ?」

 

「っ・・・・!

 

 黙れ黙れ!!

 

 大体何なのよ

 

 私を散々苦しめてきた最低野郎のくせに!」

 

「ああ、そうだな

 

 俺は最低だ

 

 ダチであることに

 まったく気づかずに

 あいつを暴走させた

 

 もうあいつを止められる奴もいない・・」

 

「え・・・?」

 

・・・・・・・ ・・・・

 

三年前

 

「ねえ知ってます?

 

 例の中学での事件・・・

 

 ネットでそいつの個人情報が

 流れてますよ」

 

レンは興味なさげにそれを見る

 

するとなんと

 

そこに映っていたのは

顔見知りで会った

 

「なんだよこれ・・」

 

レンは急いで

彼の家に行く

 

そこにはなんと

 

罵詈雑言の書かれた

張り紙があちらこちらに張られた

 

ありえない光景が広がっていた

 

「あ、あああ・・」

 

信じられなかった

 

自分にもわけへだてなく

接してくれた誠二があんな事件を起こすなんて

 

するとそこに

 

「き、君・・

 

 君はここの家の彼の知り合いかい?」

 

「っ!?」

 

一人の男性が立っていた

 

「だったらお願いがある・・

 

 私と一緒に・・

 

 彼に会ってほしいんだ

 

 頼む!

 

 娘の無念を晴らして

 やりたいんだ!!」

 

「え・・」

 

・・・・・・・ ・・・・

 

「・・・結局俺は

 何もできず

 

 あいつのもといた町を

 離れていくことになった

 

 俺はそれでもそいつを信じ続けた・・

 

 今でも信じてる

 

 お前だってそうだろ?」

 

「え?」

 

彩奈はレンを見る

 

「お前・・

 

 滝嶋や窪田のことは

 陥れようとしてたのに

 

 なんで塚本 美穂のことは

 今まで放置していた?」

 

「そ、それは・・・」

 

「それは

 美穂をどっかで

 信じて・・・いや

 

 ’信じたい‘って思ってたんじゃないのか?」

 

「・・・・「そうだ」と

 答えたら・・・

 どうするの?

 

 また私をバカにする?

 

 真莉にも美穂にだまされ

 破軍に利用されていた・・・・って・・・」

 

彩奈の言葉にレンは答えた

 

「いや

 

 どこまで落ちても

 お前はお前・・

 

 藤沢 彩奈だと

 

 そう思うだけだ」

 

「・・・・?」

 

彩奈は言う

 

「信じてやれ・・

 

 あいつもあいつ・・

 

 塚本 美穂のままだ・・

 

 最後までな」

 

・・・・・・・ ・・・・

 

「ウフフフフ・・

 

 あはははは・・

 

 あーっはっはっはっはっ!!」

 

笑い出す美穂

 

「美穂・・・?」

 

「幸せになるですって?

 

 今まで自分たちが

 してきたこと

 

 思い出してみなさいよ」

 

「ああん!?

 

 説教なんざ聞くつもりねえんだよ

 

 くだらn・・」

 

「始まりは

 5月9日

 

 真莉、あなたは同じ

 日直だった彩奈を

 無視して

 

 仕事をすべて

 押し付けた

 

 さらに四日後の

 5月13日

 

 あんたは取り巻きだった

 三輪 楓や岡崎 杏奈を

 巻き込み

 

 今度は

 掃除当番を

 押し付けた

 

 あの時私は

 彩奈を手伝った・・

 

 でもあの頃は体調のせいで

 学校を休みがちであまり力になれず

 

 あんたたちの行いはエスカレート

 

 5月16日では

 前日になくなった彩奈の

 教科書をゴミ捨て場に

 

 その帰り際に

 下駄箱にごみを入れた

 

 5月17日

 机にいたずら・・

 

 あげるときりがないわ」

 

「てめえ・・」

 

真央が美穂を気持悪そうに見つめる

 

「5月25日の昼休み

 

 覚えてるでしょ結子?

 

 彩奈が初めていじめのことを相談した時よ」

 

「・・・・ええ・・・

 

 その時真莉たちを

 責めたこと・・・

 

 よく覚えてるわ」

 

「ところが

 それを逆恨みしたあんたたちは

 

 さらに陰湿な真似をした・・

 

 その日の放課後

 お前たちは

 ある出会い系サイトに

 書き込んだのよ

 

 彩奈のふりをして

 彩奈の名前を・・

 彩奈の住所も・・

 

 ネットで瞬く間に拡散したそれは

 多くの下心満載の男どもの目に留まり

 

 時には待ち伏せ

 あげくには家に押し入られて襲われた

 

 その日何度も何度も・・

 

 親が被害届けを出すまで毎日のようにね」

 

「ふん

 

 よくもまあそんな

 くだらないこと覚えてるのね・・

 

 それとも何?

 

 あいつの受けた痛みは

 自分のいた身なんてダサいセリフを

 遠回しに言ってるつもり?」

 

真莉は興味なさそうにつぶやくと

 

「真央、とにかく

 放っておくわよ

 

 私たちの目的は彩奈・・

 

 さっさと始めるわ」

 

「で、でもあいつは・・」

 

「放っておくわよ!

 

 さっさと・・」

 

「逃げるんだ・・?」

 

美穂は冷たい声で

言い放った

 

「逃げるんだ・・

 

 またそうやって

 現実から」

 

「何ですって?

 

 私が逃げる?

 

 バカ言わないでよ!

 

 私がしたのは正義の行い・・

 

 私にはあいつに復讐する権利がある!」

 

「ふざけないで!

 

 何が復讐よ!!

 

 何が正義よ!!!

 

 あなたたちのやったことは

 立派な犯罪よ!!!!」

 

結子が叫ぶ

 

「不良グループにいじめを

 させるように仕組むのはたやすかった

 

 ネットに彩奈のコラ写真を流し

 彩奈は男を手玉に取る淫乱女と流す

 

 彩奈が毎日のように襲われていた事件を

 利用してね・・」

 

「え・・・」

 

美穂の言葉に結子は驚く

 

「それに食いついたのが

 不良グループの川本 大輔

 

 そして彼はレンと一真と結託

 

 彩奈を強姦したわ」

 

「やめなさい・・」

 

「でもあんたはそれでも

 彩奈を許せなかった・・・

 

 だからあの時、9月19日

 

 あんたは交差点で信号待ちを

 している彩奈を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 殺すつもりで押したのよね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、あああ・・」

 

真莉はそれを聞いて

絶句する

 

「なるほどね・・・」

 

「お、おい真莉・・

 

 それってマジなのか・・?」

 

「っ・・・そんなわけないでしょ!

 

 あの間抜けが勝手に転んでひかれた

 それだけよ!!

 

 それを言うならその時助け出したあの男だって・・」

 

真莉の言葉に

美穂は食いついた

 

「だったらどうしてあの時

 

 彩奈が助けられたことを知ってるの?」

 

「っ・・!」

 

「冷静さをかけて

 墓穴を掘ったわね」

 

「まったくさっき「殺人はしない」って

 言ってたのに・・

 

 何か冷静じゃいられない理由でも・・」

 

すると真莉は

美穂を殴り地面にたたきつけた

 

「うるさいって言ってんのよ!

 

 あんた何なのよ!!

 

 あの女の味方だっていうのは

 よーくわかった!

 

 でもなんであんたはそんなことまで・・」

 

「わからない?

 

 だってそれを教えてくれたのは・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの場にいた私とあなた以外に

 彩奈のもとにいたやつよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!」

 

真莉は気づく

 

あの後しばらく

彩奈のもとにいた人物のことを

 

「あいつはどこよ・・」

 

「え?」

 

真央のほうを向く真莉

 

「破軍はどこにいるって言っているのよ!」

 

「し、知らないって・・

 

 だって破軍、あいつと一緒に

 どっか行ってるし・・」

 

「だったら呼び出しなさい!

 

 あいつを・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早く!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・ ・・・・

 

「・・・・・・」

 

暗闇に包まれたろうか

 

そこでゆっくりと意識を

戻していく少年

 

すると

 

「フフフ・・・

 

 変わんないね誠二

 

 懐かしいでしょ?

 

 ここに昔私たちいたんだよ?」

 

声が聞こえる

 

自分は何かに座らされて

縛られている

 

おそらく車いすだろう

 

「覚えてる?

 

 私とあなたの出会い

 

 お父さんの勤めていた会社が

 倒産してしまったお父さんは

 

 お酒におぼれて私やお母さんに

 いつも暴力を振るってた

 

 お父さんのことが学校にもれてしまったせいで

 私は学校では独りぼっちだった

 

 私こう見えて喧嘩強いし

 表立っていじめる子はいなかったわ

 

 でもある日、同級生に

 いやがらせを受けていた私を

 

 あなたは助けてくれた・・・

 

 あなたは言ってくれた・・・

 

 友達がいないなら

 俺が君の友達になるんだって

 

 うれしかった・・・

 

 その後もあなたは

 私のこと手伝ってくれたり

 私が疑われた時も助けてくれた・・・

 

 気が付いたら私は・・・

 

 あなたのことばかり

 見つめてた・・・

 

 あなたのそばにいたい・・・

 

 そう思った・・・

 

 そこにあの女が転校してきて・・・

 

 そしてあなたは彼女を選んだ・・・

 

 そんな私にぴったりの

 星の名前は

 

 オリオン座のベテルギウス・・・

 

 三角では輪に入れるけど・・・

 

 六角形になったら外れてしまう・・・

 

 ベテルギウス・・・」

 

声はそこまで聞こえた

 

「そんなの嫌だ!

 

 私を助けてくれたあなたを

 奪われるのなんて嫌だ!!

 

 転校してきたばっかりのくせに

 あなたと結ばれたあの女に

 

 あなたを奪われたくなんてない!!!

 

 あなたにふさわしい女になるために

 星座のこと、習ってた空手に性を出したこと

 

 それが無駄になるなんていやだ

 

 いやだ、いやだ・・・

 

 いやだいやだいやだいやだ!!!!

 

 いやだあああ!!!」

 

と取り乱す声

 

「でもこれでもう安心・・・

 

 だってもうすぐ・・・

 

 私とあなたは一つになるのよ」

 

すると

 

「あの女は死んだ

 

 あいつらも破滅した・・・

 

 残るはさっきまで

 あなたのそばにいた

 

 藤沢 彩菜と滝嶋 結子

 

 あいつらをこの手で葬ってあげたら・・・

 

 その時こそ・・・

 

 ウフフフ・・・」

 

不気味な笑みを浮かべる

 

「そういえばあの二人・・・

 

 どこに行ったのかしらね・・・

 

 まあいいわ・・・

 

 今はまず・・・」

 

とある部屋に入る

 

そこでは一人の少女が

拘束されていた

 

「この女からね」

 

その正体は

 

神藤 栞であった・・・・・・・・

 

「行くわよポルクス・・・」

 

「・・・・・・・」

 

・・・・・・・ ・・・・

 

彩奈と蓮が対峙していると

そこに

 

着信音が鳴り響く

 

なっているのは彩奈の携帯だ

 

レンがそれを取り上げて出る

 

『藤沢 彩菜・・・』

 

「!?

 

 この声・・・」

 

レンが口を抑える

 

『・・・レンからは逃げられた?

 

 私のことがわかる?

 

 わかるわよね?

 

 さっきまであんたと一緒にいたんだから

 

 まあ無駄話はしないで・・・本題よ

 

 今からすぐ

 

 黒枯中学校の

 3年3組の教室にいらっしゃい?

 

 今からすぐにね

 

 出ないと、美穂も結子も

 無事じゃないと思いなさい』

 

と切られる

 

「黒枯中学?

 

 何でそこに・・・

 

 美穂はともかく

 何で結子も一緒なのよ!?」

 

「黒枯中学・・・」

 

レンは苦虫をつぶしたかのように

表情をゆがめる

 

「寝ていろ

 

 その間に終わらせる」

 

レンは言う

 

「終わらせるって・・・

 

 あんた何を言って・・・」

 

「知る必要はな・・」

 

「ごまかさないで!

 

 もう訳が分からない・・・

 

 何がどうなっているのよ」

 

すると

 

「悪いが俺も

 悠長にはしていられないんでね

 

 おとなしくしててもらう」

 

「うるさい!」

 

彩奈は叫ぶ

 

「私はね・・・

 

 あんたの言うとおり

 美穂のことを

 考えないようにしていたわ

 

 クラス全員に復讐する・・・

 

 そういいながらもね・・・

 

 美穂を信じることもできないくせに

 確かめるのも怖くて・・・

 

 でもっ・・・

 もう決めた!

 

 行く!

 

 そして確かめ!

 

 でないと・・・」

 

すると・・・・・・・・

 

彩奈の腹部に衝撃が走る・・・・・・・・

 

「悪く思うな・・」

 

レンはそうつぶやいて

部屋を出ていくのであった・・・・・・・・

 

・・・・・・・ ・・・・

 

地面に倒れた美穂と

ぎりっと怒りを浮かべる結子

 

「万事休すってか?

 

 悪いがこっちも余裕がないんでね」

 

「・・・・無駄よ・・・

 

 彩奈は来ない・・・」

 

美穂はつぶやく

 

「美穂・・・

 

 お願い!

 

 美穂を離して!!

 

 私はどうなってもいいから」

 

「そうはいかねんだよ

 

 こいつには最後まで

 付き合ってもらうからな」

 

結子の要求を真央はさらっと流す

 

「ようやく・・

 

 ようやくこの時が来たわ

 

 私たちの幸せ・・

 

 すべてを奪ったあの悪魔の男に・・

 

 復讐を果たせるこの時が・・

 

 フフフ・・」

 

「真莉・・」

 

真莉の肩にポンッと優しく手を置く真央

 

「落ち着け・・

 

 もうすぐその時が来るんだ

 

 あの悪魔に思い知らせてやる時が・・」

 

すると

 

「悪魔の男?

 

 何を言っているのよ・・・」

 

結子が聞く

 

「いいわ・・

 

 だったら教えてあげる・・

 

 あの男が私に何をしたのかをね!」

 

と真莉が言う

 

・・・・・・・ ・・・・

 

私の父は

小さな町工場を経営していた

 

でも不景気のせいで

経営は思うようにいかなかった

 

そんな時

 

お父さんの会社に

融資をするという話が

 

上がってきたの

 

父は喜んで

それを受けた

 

でも、それはわなだった

 

相手の目的は

父の会社の技術を手に入れること

 

そのための主力の社員を引き抜くこと

 

気づいた時にはもう遅かった

 

主力を引き抜かれた父さんの工場は

瞬く間につぶれた

 

多額の負債を抱えることになったお父さんは

少しでも私とお母さんを苦労させないために

 

首を吊ったわ

 

更に残された私たちに追い打ちをかけるように

誹謗中傷を受けたわ

 

負債を踏み逃げした泥棒の娘ってね

 

お母さんはその心労によって亡くなった

 

両親以外に身寄りのなかった私は

子供のいなかった結城家に養子としてもらわれた

 

父のことを知っても

実の娘のように接してくれるこの家のおかげで

 

いじめを受けてても

強く生きれるそう思った

 

でも現実は残酷だった

 

のちに結城家にできないと思っていた子供ができ

 

育ててくれたお父さんとお母さんは

実子である妹の方をかわいがるようになってしまう

 

家庭にも学校にも居場所がなくなり

 

さらには実子である妹にいいように使われる日々

 

毎日が地獄だったわ

 

高校に入って真央と詩織と再開するまで

この苦しめに耐え続けてきたわ・・

 

もちろん・・

 

私が生きる理由はただ一つ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復讐のためにね・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・ ・・・・

 

「・・・そして今のクラスになり

   あの男の娘である

 

  彩奈のことを知った・・

 

 これは運命、私はそう思ったわ」

 

「そんなことが・・」

 

すると

 

真莉は倒れている美穂を

踏みつけ再び電話を入れる

 

「一時間・・

 

 一時間以内に来なさい!

 

 出ないと・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お前の友人を殺す!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずいぶんと荒れているのね真莉・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「っ!?」」」」

 

扉が開き

そこに現れたのは

 

破軍を乗せた車いすを引き

 

地面に拘束した栞をたたきつける人物

 

「やっぱりあなただったのね・・・」

 

結子が言う

 

「落ち着きなさい真莉・・・

 

 あなたの目的は

 彩奈のはずよ・・・

 

 それにここで美穂を殺せば

 それでこそあなたはあいつと同格になってしまうわ」

 

「わかってるわよ!

 

 だから一時間の猶予を

 あげたのよ!!

 

 あの女をここにおびき寄せてね・・」

 

「はあ・・・

 

 まったくしょうがないわね・・・

 

 まあ万が一蓮が来た時のための対策もしておきなさいよ」

 

とあきれる声が響いた・・・・・・・・

 

・・・・・・・ ・・・・

 

夜の街を歩いていくレン

 

そこに

 

「・・・っ・・」

 

二人の女子が現れる

 

「白咲高校の常盤 蓮ね・・

 

 知ってるわ・・

 

 有名人だもの・・」

 

「聞きたいことがあるの

 

 あなたのクラスメートの

 破軍のことについてね」

 

天野川学園

 

真珠 利穂に

 

山中高校

 

熊野 真

 

二人である

 

「・・・ふん・・

 

 聞いてどうするっつもりだ?

 

 破軍は実はお前らの愛する

 北斗の奴だったどうすんだ?

 

 お前らもあの八人同様あいつを追い詰めた

 張本人のくせによ!」

 

「「・・」」

 

「入れが何も知らないと思うな?

 

 真珠 利穂

 

 熊野 真

 

 お前らは三年前

 アイツに強姦されたって奴だろう・・」

 

「「・・」」

 

「どっちにしてもあいつはもう

 俺たちの知ってるアイツじゃない

 

 あいつを追いかけるつもりなら

 あきらめるこったな」

 

レンはそう言って去っていこうとするが

 

「そうはいかないの!

 

 今の彼はあいつのもとにいるの

 

 三年前、彼のこと

 あの8人に伝えたあいつのところに!!」

 

「・・・あん・・?」

 

「あの三年前の事件が起こったのは

 偶然じゃないの・・・

 

 あいつが彼のことを

 あの8人に伝えたことで起こったのよ」

 

「・・・あいつ?

 

 誰だそのあいつってのは?」

 

レンは聞く

 

「知らなかったの?

 

 だってあいつは・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あなたの元クラスメートでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・」

 

すると

 

携帯が鳴る

 

「ちっ・・」

 

「何それ・・

 

 まさかあいつらから!?」

 

「お前らには関係ない・・

 

 とっとと消え・・」

 

とレンに杖の先が

突き付けられる

 

「そうはいかない・・

 

 私たちは確かに彼に

 取り返しのつかない過ちをおこした・・

 

 でもだからこそ・・

 

 二度と同じ過ちを起こさせない!」

 

「教えて・・・

 

 彼はどこにいるの!?」

 

「・・・・・」

 

と蓮は杖をはじいて

利穂に殴りかかっていく

 

利穂は杖を使って

その一撃を防いだ

 

「いったはずだ

 

 これは俺の問題・・

 

 お前らはかかわるなってな!」

 

「っ!」

 

「はあああ!!!」

 

と二人はそれぞれ

レンにとびかかっていく

 

杖と刃物をもって挑むも

レンからすれば見慣れたものでしかない

 

「こんなところで

 時間を食うわけには・・」

 

とどうにかして切り出す方法を

探していたその時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンの頭に衝撃が走る・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「があ・・」

 

利穂が杖を使って

レンの頭部に一撃を加えたのだ

 

衝撃で足元がふらつくレン

 

「うあああ!!」

 

「え!?」

 

だが最後の力を振り絞り

 

「だあああ!!」

 

「きゃあああ!!」

 

利穂を殴り

壁にたたきつけた

 

「があ・・」

 

気を失う利穂

 

「はあ・・」

 

レンもその場に倒れこむ

 

「利穂・・・

 

 何やってるのよ・・・

 

 こんなことしたら聞き出せないじゃない・・・

 

 しょうがない、こうなったら

 破軍のそばにいたあの女から聞き出しt・・・」

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真の腹部にナイフが突き刺さる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ・・・・!」

 

「ウフフフ・・

 

 彩奈ちゃんには

 手は出させないわよ

 

 彩奈ちゃんの敵は

 私の敵・・

 

 彩奈ちゃんの復讐は

 私の復讐なんだから・・

 

 ウフフフ・・

 

 あははは・・

 

 あーっはっはっ!!」

 

刺した犯人はなんと

 

元3年3組 出席番号21番

 

野村 藍

 

彼女であった

 

・・・・・・・ ・・・・

 

それからしばらくして

 

「・・・・レン!!」

 

そこに彩奈が到着する

 

そこではレンのほかに

二人の少女が倒れていた

 

「どうして・・・

 

 なにがあったの!?」

 

「・・・お前・・

 

 ど・・・う

 して・・?」

 

「・・・・あんたに殴られるとき

 少し後ろに下がったの

 

 後は気絶したふりをして

 あんたが出て行ったあと

 

 ・・・・黒枯中学に

 向かおうとして・・・」

 

すると

 

「やめろ

 

 ・・・行くな

 

 奴ら・・・真莉とあいつの

 思うつぼだ

 

 美穂の覚悟を無駄にするんじゃ・・・ぐう・・」

 

「レン・・・!!」

 

頭部の痛みに

もだえるレン

 

「待って・・・

 今だれか人を・・・」

 

「やめろ!!」

 

それでもレンは引かない

 

「・・・やめろ・・

 

 俺がここでどうなろうと

 お前の復讐相手が一人・・・減る

 

 それだけのことだ・・」

 

「・・・・・・・

 

 そうね・・・

 

 私はもう・・・

 

 あんたやほかの奴がどうなろうと

 何も感じないわ

 

 恵美が巨門に嵌められたあの日

 私は自分を殺すことを決めたんだもの・・・

 

 大輔が死に・・・

 

 文曲も死に・・・

 

 一真も手にかけて・・・

 

 親や何もかもに

 見放されたあの時にだって

 

 でも・・・

 

 それでも、それでも私は・・・」

 

すると

 

「アイツと一緒だな・・・」

 

「え?」

 

「美穂も同じことを言ってたよ・・・

 

 あいつとおんなじ・・・」

 

「・・・・・・・」

 

すると

 

「そういえばあなたと破軍、ううん

 

 北斗、だっけ?

 

 あいつと知り合いだったのよね・・・

 

 ひょっとしてあの時

 あんたが駆けつけることができたのは・・・

 

 彼のおかげだったんじゃないの?」

 

「・・・・・・・」

 

「気づいてたわ

 

 あいつのもとに

 美穂が何度も訪ねてたこと

 

 あれは美穂が協力を求めていたのよね・・・

 

 私を少しでも助けるために・・・

 

 美穂が真莉のグループに入ったのだって

 あいつらの仲間になったわけじゃなく

 

 むしろ逆で・・・」

 

すると

 

「・・・・私 行く・・・

 

 罠だなんて百も承知よ

 

 私が彼に誘われて始めた復讐ですもの・・・

 

 だから私が終わらせる」

 

「・・・「誰が始めたか」は

 問題じゃねえよ・・

 

 もう・・

 

 終わる・・

 

 向こうにはあいつもいる

 

 きっとあいつも同じことを

 考えているだろう・・

 

 黙っていてもあいつが終わらせるさ・・」

 

「ううん

 

 だからって黙ってみてたら

 いいってことでもない・・・

 

 彼だってきっと私と逆だったら

 きっと同じことをするはず

 

 これが私自身のけじめ・・・」

 

レンは言う

 

「・・・あいつに・・

 

 気を付けてくれ・・

 

 あいつも真莉同様に

 お前を狙っている

 

 三年前のあの事件を

 引き起こした・・

 

 あの女がな・・」

 

「あいつ?」

 

「行け!

 

 いつまでも男のしけたつらを

 眺めてんじゃねえ」

 

レンは言う

 

「わかった!

 

 美穂もあいつも

 必ず助ける・・・

 

 だから死なないで!!」

 

彩奈はそう言って走り出す

 

「ざまあねえな・・

 

 どうしてこうも俺は

 女に一本取られちまうのかね・・

 

 どうせだったら最後に・・

 

 面と向かって話したかったぜ・・

 

 誠二・・」

 

レンはそう告げて

 

気を失うのであった・・・・・・・・

 

・・・・・・ ・・

 

「・・・あと30分・・

 

 まさか逃げる気じゃ

 ないわよね?

 

 親友を見殺しにして

 罪を上塗りする

 つもり?

 

 ・・・ふん・・

 まあいいわ

 

 私からすれば美穂も結子も

 破軍もこの女にも興味ないわ・・

 

 私の目的は彩奈、あなただけよ

 

 あいつに罪を償わせる・・

 

 それが果たせるなら

 ほかには何もいらないわ

 

 あなたはどうなわけ?

 

 妙なまでにそいつにご執心みたいだけど・・」

 

と真莉は

一人の人物を見る

 

その人物は

 

「なあに

 

 すべて終わるわ・・・

 

 あなたと私の計画通りに・・・

 

 そう・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの女が死ぬその瞬間

 

 それが私と彼の門出になるんだからね

 

 あははは!!!

 

 あーっはっはっはっ!!!」

 

そう笑うのは

元3年3組 出席番号5番

 

奥井 詩織

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の服装は今の破軍と同じ

 

黒いフードのついたローブ姿であった・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

舞台はいよいよ最後の戦いに・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

             




現在 6人と二人

奥井 詩織
        神藤 栞
北浦 亮
        破軍 芳人(北斗 誠二)
渋谷 真央
        ・・
滝嶋 結子

塚本 美穂

常盤 蓮(済)

野村 藍

藤沢 彩菜

結城 真莉

・・・・・・
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