※この作品はR-18です。

復讐の唄ーリアルエンドー   作:lOOSPH

33 / 40
現在、8人と二人

奥井 詩織
         神藤 栞
北浦 亮
         破軍 芳人(ほくと せいじ)
渋谷 真央
         ・・
滝嶋 結子

塚本 美穂

野村 藍

藤沢 彩菜

結城 真莉

・・・・・・・・ 


第七章 炎に包まれた最終決戦
×人目・・・・・・・・、×人目・・


黒枯中学校

 

三年前、この中学校で

一つの事件が起こった

 

一人の男子生徒が

当時付き合っていた女子生徒をはじめとした

女子生徒四人を強姦

 

さらにそれを告発しようとした

八人の男子生徒のうち七人の男子生徒が

その少年に暴行を加えられたという事件だ

 

この事件によって

この8人の男子生徒は瞬く間に

学校の英雄となり

 

同時に加害者となった少年は

これまで積み上げてきたすべてを失った

 

世間では

8人の勇気ある行動が

真実を暴いたとされている

 

だがそれは所詮

世間からの評価

 

そこで何が行われていたのかなど

 

誰にもわからないのだ・・・・・・・・ ・・

 

・・・・・・・・ ・・

 

炎に包まれていく中学校

 

更にそれと同時に

町のいたるところから火の手が

上がっていく

 

「君たちはさ・・・

 

 火は好き?

 

 俺は好き・・・

 

 人が苦労して

 積み上げてきたのを

 

 一瞬で燃やしてくれる・・・

 

 何かを創るのには

 時間はかかる・・・

 

 でもどんなに時間がかかっても・・・

 

 壊れてしまうのは一瞬だ・・・

 

 人の命も同様だ」

 

燃え上がっていく教室を背に

少年は語っていく

 

「この日はきっとすべてを

 燃やし尽くしてくれる

 

 あいつらの栄光も

 あいつらに加勢した奴の人生も

 

 そして・・・

 

 この俺自身も」

 

と少年は刀を抜いた

 

その少年は

 

「さあ、始めよう・・・

 

 この炎に包まれた

 この世界を最後に・・・

 

 最後の復讐をね!」

 

白咲高校 元3年3組 出席番号22番

 

破軍 芳人・・・・・・・・ ・・

 

否

 

北斗 誠二

 

彼は切っ先を一人の少女に向けた

 

その相手は

 

「これで最後か・・・

 

 いいよ、これで最後・・・

 

 私とあなたとの

 最後の門出のためのね!」

 

同じく元3組 出席番号5番

 

奥井 詩織

 

彼女もまた

刀を抜いた

 

「行こう誠二・・・

 

 私とあなたの最後の舞踏を!」

 

「ああ・・・

 

 これをもって俺は・・・

 

 すべてを終わらせる!」

 

と二人の刀が

激しい金属音を響かせて

 

炎の中で

激しい打ち合いを繰り広げていく

 

「ちぃ!

 

 まさかここまでやるなんて・・・

 

 このままじゃああいつが来ない」

 

中学校における惨状を見て

苦々しげにつぶやくのは

 

同じく元3組 出席番号28番

 

結城 真莉

 

「そのとおりよ!

 

 彩奈をあなたのもとには

 絶対に来させない

 

 そしてここであなたを止める!」

 

対峙するのは

同じく元3組 出席番号16番

 

滝嶋 結子

 

「そういえばあんた・・

 

 ずいぶんと私たちの邪魔を

 してくれたのよね・・

 

 どうしてもあの女を守りたいの?

 

 私のお父さんを裏切り

 死に追いやったあの男の娘を!」

 

「確かに彩奈のお父さんが

 あなたのお父さんにしたことはひどいと思う・・・

 

 その後あなたの歩んできた人生も攻めなんてしない・・・

 

 でもだからって!

 

 それを理由に彩奈を陥れていい理由ってわけじゃない!」

 

結子は叫ぶ

 

「うるさい!

 

 あんたなんかにわからないわよ!!

 

 ろくでもない両親のせいで

 人生を振り回されたあんたに

 

 楽しかったあの日々を奪われた私の気持ちなんて!!!」

 

「ええ、わからないわ・・・

 

 わかりたくもない!」

 

「黙れえええ!!」

 

真莉は結子にとびかかっていく

だが結子はそんな真莉を投げ飛ばす

 

真莉は窓ガラスを突き破って

廊下にたたきだされた

 

廊下も火の手が回っている

 

「終わるもんか・・

 

 あの女を・・

 

 あの男に復讐を

 果たすまで・・

 

 絶対に終わるもんかあああ!!」

 

「終わらせてあげる・・・

 

 絶対に!」

 

と真莉と結子は変わらず

向かっていく

 

「あ、ああ・・

 

 なんでだ・・

 

 何でこうなっちまったんだ・・

 

 どうして・・

 

 どうして・・」

 

一人おびえているのは

同じく元3組 出席番号12番

 

渋谷 真央

 

彼女であった

 

すると

 

「どこに行くつもり?」

 

「っ!?」

 

そこに一人の少女が後ろから話しかける

 

「あなた言ってたわよね

 

 あなたたち三人は運命共同体だって・・・

 

 それなのにあなたは

 ほかの二人を置いて逃げるつもり?」

 

神藤 栞

 

彼女であった

 

「う、うるさい!

 

 お前らのほうこそなんだ!!

 

 平然と学校を燃やして

 それを気にも留めねえなんて

 普通じゃねえよ!!!

 

 こんなの・・

 

 アタシらどころか

 塚本だって・・」

 

「いいえ、彼女は

 死なない・・・

 

 私が絶対に死なせない!」

 

見ると彼女の背中には

 

元3組 出席番号17番

 

塚本 美穂

 

彼女がおぶさられていた

 

「てめえまさか・・」

 

「そうよ

 

 彼女を無事に

 ここから出して

 

 その彩奈さんに引き渡せば

 彼女がここに来る理由はなくなる・・・

 

 あなたたちの復讐は未完成に終わる!」

 

「そうはいかねえ・・

 

 せっかく訪れた瞬間・・

 

 台無しにされてたまるかよおおお!!」

 

真央は金属バットを栞に振るう

 

栞はそれを交わし

真央に蹴りを食らわせ

 

急いで走り出す

 

「ぐう・・

 

 待て!」

 

真央もそれを追いかけていく

 

「ぐううう・・」

 

「うううう・・・」

 

地面に倒した真莉を

押さえつけていく結子

 

「彩奈には手出しをさせない!」

 

「どこまでも邪魔するんじゃないわよ!」

 

すると

 

結子の足に何かが突き刺さり

結子はたまらず真莉から体を離してしまう

 

「いつの間に・・・」

 

「ふん・・

 

 こんな時のために

 用意しておいてよかったわ」

 

真莉の手には

ナイフが握られている

 

「もうこうなったらやけくそよ・・

 

 あんたを殺して

 この学校ごと燃やして・・

 

 それでもってあの女を殺す!

 

 があああ!!」

 

結子はふいに

壁に掛けられていた刺又を手にする

 

不審者対策に学校が所持しているものだ

 

その柄を使って

真莉のナイフを防ぐ

 

「つうううう・・・」

 

「しぶといわね・・

 

 さっさと死になさいよ!」

 

・・・・・・・・ ・・

 

外においても

異変に気が付く

 

者がいた

 

「なんだよこれ・・」

 

元3年3組 出席番号8番

 

北浦 亮

 

彼の目の前には

炎に包まれる町が見え

 

いそいでその現場に向かっている

 

「あ・・」

 

そこで亮は

 

ある人物を見つけた

 

それは彼がよく知る人物だ

 

「レン・・?」

 

そう彼の幼馴染である

 

常盤 蓮だ

 

「レン・・

 

 お前・・・・この傷・・

 

 どうしたんだよ?」

 

彼のそばに駆け寄る亮

 

「亮・・・か・・

 

 なんて顔だ・・

 

 仮にも・・・お前は・・

 

 俺を殺・・・すために・・

 

 俺を探し・・・たんだろう・・?」

 

「しゃべるな!

 

 待ってろ救急車を・・」

 

すると

 

「待て・・・亮・・」

 

「え・・?」

 

レンが制止する

 

「頼み・・・がある・・」

 

「頼み・・?」

 

するとレンは指をさす

 

「黒枯・・・中学に・・

 

 行って・・・くれ・・

 

 彩奈も・・・そこに・・

 

 向かった・・」

 

「え・・!?」

 

「最後・・・にあえて・・よかったよ・・・・・

 

 彩奈を・・・美穂を・・誠二を・・頼んだ・・・ぜ・・」

 

「レン・・

 

 レン・・

 

 レエエエン!!」

 

するとそこに

 

「大丈夫ですか!?」

 

一人の男性が現れる

 

「レン・・・!?

 

 亮・・・!?」

 

「裕也・・!?」

 

その相手は

同じく3組 出席番号27番

 

山瀬 裕也

 

レンと亮、二人の幼馴染である

 

「裕也・・

 

 お前レンに・・」

 

「・・・レンは僕を

 気絶させたんだ・・・

 

 僕を巻き込まないようにって・・・

 

 それよりも町が大変なことになってる!

 

 至るところから火が上がって

 けが人も大勢出てる・・・」

 

すると

 

「裕也・・

 

 レンを頼む」

 

「亮・・・!?

 

 どこに行くんだ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「黒枯中学だ・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・ ・・

 

燃え盛る校舎

 

その前に立つ

一人の少女

 

「何よこれ・・・

 

 いったい何がどうなって・・・」

 

元3年3組 出席番号23番

 

藤沢 彩菜

 

彼女は燃え盛る校舎を見て

呆然としている

 

「はっ!

 

 結子と美穂が!!」

 

どうにか飛び込もうとすると

 

仲から一人の少女が

飛び出してきた

 

「きゃああああ!!!」

 

美穂を背負った

栞だった

 

「美穂!?」

 

するとその後に続いて

 

「待てえええ!!」

 

真央が飛び出してきた

 

「はあ・・

 

 はあ・・」

 

すると真央は彩奈に気づく

 

「真央・・・!?」

 

「彩奈ァ・・

 

 お前のせいで・・

 

 お前のせいだあああ!!」

 

金属バットと殴りかかっていく真央

 

だが

 

「っ!

 

 はああああ!!!」

 

「ぐぶっ!」

 

彩奈は手にした棒で

真央をたたき伏せて

 

気を失わせたのであった

 

「ふう・・・」

 

「大丈夫!?」

 

栞は彩奈に駆け寄る

 

「あなたは・・・?」

 

「私は栞・・・

 

 神藤 栞・・・

 

 あなたがひょっとして

 せいちゃんや結子さんの言ってた

 

 藤沢 彩菜・・・・ちゃん・・?」

 

名前を言われて克りと頷く彩奈

 

「よかった・・・

 

 美穂さんは無事だよ」

 

「よかった・・・」

 

と背中に背負った美穂を

ゆっくりと降ろす

 

「美穂・・・」

 

「・・・・・・」

 

彩奈は抱えるが

 

違和感を覚える

 

「・・・・美・・・穂?

 

 美穂!?」

 

「え・・・?」

 

必死に呼びかける彩菜

 

だが美穂は答えない

 

そう・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美穂は死んだ・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美穂・・・

 

 起きてよ・・・

 

 だって私・・・

 

 美穂に謝ってないのに・・・

 

 美穂・・・

 

 美穂おおおお!!!」

 

美穂の亡骸にすがって

泣き叫ぶ彩奈

 

「ごめんなさい・・・

 

 私たちがいたのに

 何もできなかったばかりに・・・

 

 ごめんなさい・・・

 

 ごめんなさい・・・」

 

栞も膝を崩して

その場に座り込む

 

「美穂は病気を抱えていたの・・・

 

 私が出会ったときから・・・

 

 だからほかの子のように

 自由に遊びに行けなくって・・・

 

 気が付いたら心を閉ざしてたの・・・

 

 ごめんね美穂・・・」

 

「美穂さん・・・」

 

彩奈は立ち上がる

 

「教えて・・・

 

 真莉たちはどこにいるの!?」

 

「あの中にいるよ・・・

 

 せいちゃんと結子さんと

 それぞれ戦ってる!」

 

「美穂のことお願い・・・」

 

と彩奈は近くにあったバケツの水をかぶる

 

「待って!

 

 今あなたが行ったら

 あいつらの思うつぼになる!!

 

 それに今突っ込むのは・・・」

 

「わかってるわよ・・・

 

 でもこれは私自身のけじめ・・・

 

 私自身の手で決着をつける!」

 

「待って!」

 

「やああああ!!!」

 

彩奈は杖で扉のガラスを割って

 

燃え盛る黒枯中学に乗り込んでいく

 

「待って彩奈さん!」

 

追いかけようとする栞だったが

 

「おるあああ!!」

 

「きゃ!」

 

彼女の頭に

衝撃が走り

 

美穂の遺体に倒れこんだ

 

彼女の頭を殴ったのは

 

「ハハハ・・

 

 ざまーみろ・・

 

 待ってろ彩奈・・

 

 絶対に逃がさねえぞ・・

 

 どこに行こうとお前を見つけて・・

 

 絶対に殺してやるからなあああ!!」

 

真央だった

 

真央は半ば錯乱しながら

燃え盛る黒枯中学校に突っ込んでいく

 

「(せいちゃん・・・・ごめん・・・

 

  結局私・・・・あなたの力になれなかったよ・・・)」

 

と栞は意識を失っていくのであった・・・・・・・・ ・・

 

最後の戦いはまだ始まったばかり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・ ・・

 

彩奈・・

 

わたしね・・

 

彩奈に出会えて

本当に良かった・・

 

だから・・

 

これでよかったのよ・・

 

本当に・・

 

これで・・

 

よかっ・・・・た・・

 

初めて彩奈と出会って・・

 

彩奈とお出かけして・・

 

遊んで・・

 

彩奈が教えてくれたんだよ・・

 

私に・・

 

未来への希望があるってことを・・・・ね・・

 

でも・・

 

一つ心残りがあるなら・・

 

彩奈ともう一度・・

 

もう一度・・

 

お話したかったな・・

 

あの時みたいに・・

 

四人で一緒に・・

 

そうしたら・・

 

またあの時みたいに・・

 

二人で一緒に・・

 

一緒に・・

 

ふふふふ・・

 

結局私・・

 

彩奈のこと

泣かせてばっかりだな・・

 

ごめんね・・

 

どこにいても・・

 

私は・・

 

あなたの味方だよ・・

 

ありがとうね・・

 

私に・・

 

生きる希望を

与えてくれて・・

 

これからは・・

 

彩奈・・

 

いつでもあなたのそばにいるからね・・

 

天国、ううん・・

 

きっと私は

祝福なんてされないな・・

 

結局・・

 

彩奈のこと・・

 

泣かせちゃったもん・・

 

でも・・

 

どこにいても・・

 

私は・・

 

私は・・

 

ふう・・

 

彩奈・・

 

どうか無事に・・

 

生きて頂戴ね・・

 

それだけが・・

 

私の願い・・

 

私の望みだからね・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さようなら・・

 

彩奈・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

塚本 美穂 死亡

 

残り 7人と二人

 

・・・・・・・・ ・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




残り、7人と二人

奥井 詩織
         神藤 栞
北浦 亮
         破軍 芳人(ほくと せいじ)
渋谷 真央
         ・・
滝嶋 結子

塚本 美穂(死)

野村 藍

藤沢 彩菜

結城 真莉

・・・・・・・  
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