すけべこれくしょん(仮) 作:Tibetan Brown Bear
かつては南洋における大規模な作戦基地として機能していたこの基地も、前線の拡大によって“最前線”から“後方”と押しやられた。全盛期には200を超える艦娘で溢れ返っていたこの基地も、今や80人前後の艦娘を残すのみになっている。
かと言って基地を放棄しようにも、本土と前線を繋ぐ中継地点として残さねばならなかったり、深海棲艦の包囲突破艦や潜水艦隊に対する哨戒部隊の必要性などから捨てて置くわけにも言わず、結果として残される羽目になり、基地をお守りする艦隊が必要とされた。
しかし、その任務の性質上、置かれてるのは左遷されたきたような艦娘や戦術・戦略価値の低い艦娘、そして指揮官は上官の機嫌取りや出世争いに敗れて、エリート軍人の道から転落した街道を外れたような落ちこぼれ、即ち彼しかいなかった。
士官学校を卒業し、艦娘を率いて華やかしい戦績を残す筈だった提督は、こうして南洋のちっぽけな海軍基地で来る日も来る日も代わり映えのしない報告書や事務書類を書き、遠征や演習や哨戒を終えた艦娘たちの報告を聞き、報告書を書き、上層部へと送り、そして寝て起きて同じことを繰り返す毎日を送っている。
それは、勇猛な軍人として熱意を燃やしていた在りし日の提督の日常からは明らかにかけ離れた生活だった。人によってはそれこそ苦痛、いや、地獄のような毎日に違いない。
だが、提督は全てを受け止めていた。もはやこの左遷は揺ぎ無いものであり、戦争が終わるか戦死するか退役するまで続くものであり、汚名返上のチャンスもなかった。
それでも、提督は受け止めていた。
不意に執務室の扉がノックされる。提督が返事をすると、ドアノブが回って艦娘が中へ入ってきた。長い銀髪を揺らし、特徴的なワンピースに身を包み、頭部のデバイスをうさぎ耳のように浮かせた少女だった。
「遠征艦隊が帰還したわよ」
落ち着きのある凛とした良い声が響く。秘書艦の叢雲だ。提督は「おう」と返事をすると、書類仕事を中断し椅子から腰を上げた。
「じゃあ行くか」
提督は、遠征を終えた艦隊を迎えに埠頭へと足を運ぶことにした。
叢雲と共に司令棟の廊下を歩きながら、世間話に華を咲かせていた。
「あんた、そろそろ兵舎の娯楽室を拡張しなさいよ。みんな、そろそろ新しい物が欲しいと言ってるわ」
叢雲の言葉に、提督は思わず唸った。
南洋の孤島に作られたこの基地は、周りに村落も無ければジャングルか砂浜と海しかなく、断絶された世界になっていた。それ故に娯楽の欠如は著しく、テレビも見れず軍用の回線を除けばネットもままならないという世界である。それ故に艦娘たちの娯楽と言えば娯楽室にある本や映画か各々が持ち込んだ私物程度に限定されてしまう。尤も、他にも娯楽があるが、それには限りがあった。
「今度本土に戻った時に引っ張ってくるよ。ケーブルテレビは諦めろ」
提督の非情な言葉に、叢雲は思わず顔を歪めた。
「ちゃんと持ってきなさいよ、退屈で死にそうだわ」
「ああ、今度は面白い映画のDVDでも持ってきてやるよ」
廊下を渡り、階段を下りながら、ふと提督は足を止めて叢雲を見た。
「叢雲」
「なあに?」
「……今晩は誰が“相手”か知ってるか」
その言葉に、叢雲は思わずはっと声を漏らした。
「誰だと思う?」
口元に薄っすらとした笑みを浮かべる叢雲は、じっと嬉しそうに提督の顔を見つめている。問いただす必要もないな、と提督は笑った。
「今夜、あんたの部屋に行くわ」
そうとだけ伝える叢雲を見て、提督は不意に笑みを零した。
この基地の隠れた娯楽――それは提督との逢瀬だった。
提督と身体の関係を持っている艦娘はこの鎮守府には多い。娯楽も少なく閉鎖的な環境であり、女性と男性の比率が80対1という環境もあるだろうし、年頃の娘も多いというのがこの状況に拍車をかけていた。初めは秘書艦と酔った勢いで情事に及んでしまっただけの事だったが、一度事実が一部の艦娘に知れ渡るや否や、徐々に提督の元へ関係を迫ってくる艦娘もその数を増やしつつあった。
環境が環境であるが故に、提督を巡って女たちの争いが起こる事を提督は危惧していたものの、艦娘同士の間で取り決めが行われていたのか問題事は起こらず、そればかりか「今日は誰が提督担当か」という取り決めまで秘密裏に行われている始末だった。こうして、一見すると平穏無事な辺境基地の裏では、粛々ながら提督と艦娘の情事が行われているのだった。
最初はこの流れに危機感を感じていた提督だったが、今はもう流れに身を任せるまま、この関係を享受していた。それぐらいしか、辺境の閉ざされた基地での娯楽は無かったからだ。
元々の始まりは叢雲と一線を越えた事が原因だ。
提督が左遷され、この基地へやってきた翌日、自棄酒として飲める限りの酒を飲んで司令室で酔っ払った提督は、完全に箍が外れてしまいその勢いで、提督を止めに入った叢雲を押し倒して、初めて艦娘に手を出してしまった。
叢雲と提督が関係を持ったという事実は、結局一部の艦娘には伝わってしまい、それが切欠で現在の状況が出来上がったわけだが、叢雲と一線を越えたその翌朝に提督が拳銃自殺までしでかしそうになった事については叢雲と提督の2人だけの秘密となった。元々、叢雲も提督が着任してからの長い付き合いだっただけに、提督に身体を許す行為も黙認した。そればかりか、この関係を楽しみつつあった。
外には波の音と、基地の背後のジャングルから響く虫の声だけが聞こえ、そして当直や警備のごく僅かな艦娘を除いて、多くの者が眠りにつく時間。兵舎を含めて多くの棟が消灯し、非常口の明かり以外は暗闇が広がっていたが、提督の部屋だけは例外だった。部屋の電気を落とし、ベッド脇の机に置いた、ベッドライトの暖色系の弱い明かりが部屋の中を照らしていた。
ベッドの上に寝そべって、ぼんやりと天井を見ていた提督の耳に、ドアをノックする音が響いてきた。
「入れ」
提督が答えると、ドアノブが回り、叢雲が入ってきた。
「邪魔するわよ」
そのままドアを閉めると、そっとドアに鍵をかけた。
提督がベッドに腰掛ける、叢雲も続いてベッドに腰掛けた。
「叢雲とするのって久しぶりだな……」
「そう?まあ、あんたも他の皆から引っ張りだこだろうけど、私だって待ったのよ」
つっけんどんな態度だが、いつもの事だった。
提督の手が、叢雲の腰に回る。
ワンピースの上から、身体のラインを確かめるように手を這わせる。長い、さらさらとした銀髪の感触も楽しみながら、提督の腕は叢雲の肩を優しく掴んで、引き寄せた。
「俺だって、結構待ってんだからな」
「もうっ……ムードがないわね」
叢雲は顔を赤らめながら呟くが、叢雲のその手は、肩を抱く提督の腕をやさしく掴んでいた。
お互い服を脱がせ合い、生まれたままの姿になる。
小鳥がついばむようなキスをしながら、提督は叢雲を押し倒し、ベッドの上へと倒れこんだ。
提督の手が、叢雲の生白い腹をなぞってから、股間へと伝う。
産毛のようなささやかな茂みの下、叢雲の秘所を指先が伝う。
「んっ……」
叢雲が声を上げる。すでに、かすかな湿りを感じるそこを愛撫しながら、提督は小手調べと言わんばかりに、叢雲へキスをした。
陰核を指の腹でやさしくこすりながら、反応を楽しむ。声を抑えながらも、自分の身体を弄くられるその刺激に叢雲は微かに反応していく。
汗とも尿とも違う湿った感触が、徐々にその指先を濡らしていく。頃合を見計らって、提督は人差し指と中指をそろえて立てて、叢雲の入り口へと這わせる。
「ひゃっ……んぅっ……」
提督の指はすんなりと叢雲の秘所に入る。愛液でたっふり濡れた蜜壷を、指先でぐちゅぐちゅとかき回していく。
指が膣内で暴れるたびに、叢雲が嬌声を必死に堪えながら体をぴくぴくと震わせる。敏感な箇所を探り当てると、そのまま指の先で執拗に責めて行く。
「あっ、あっ♥んんっ♥」
堪えきれなくなった嬌声が、叢雲の口から漏れていく、普段の彼女から想像もつかないような痴態を提督へさらけ出しながら、秘所を責められた叢雲は淫らな体液をぐちゅぐちゅと漏らしては、シーツを汚していく。
「んんっ――!」
声にならない声を上げて、叢雲は小さく絶頂する。ぴくりと身体を震わせてから、叢雲の身体はぐったりと弛緩した。
荒い呼吸を浮かべながら、叢雲は提督を見た。
「今度は私の番よ……♥」
叢雲は這い上がると、今度は提督を押し倒した。
すでに提督のモノは、血流が回りがちがちと硬くそそり立ち、勃起していた。
ぴくぴくと脈動をしている提督のモノを見ると、叢雲は楽しそうに口元に笑みを浮かべた。
それから、提督の股へ顔をうずめて、その両手で竿を掴むと、舌先で亀頭を一舐めした。提督の反応を楽しみながら、叢雲は雄の匂いを堪能しつつ、その亀頭をゆっくりと口で銜え込んだ。
歯を立てないように注意しながら、唇や舌先を使って提督のモノをゆっくりとフェラチオしていく。わざとらしく、ちゅくちゅくと水音を鳴らしながら、叢雲は提督のモノを味わった。
「ぐぅっ……叢雲っ……」
提督も、叢雲の上達した下技に射精を堪えながら、思わず声を漏らしていく。
その反応がたまらなく愛しい叢雲は、片手で竿を扱きながら、舌先を絡めて短いストロークでたっぷりと責めて行く。
口の端から、収まり切れない唾液が雫となって叢雲の顎を伝っていく。提督が絶え間ない刺激に、苦しげな声を上げるのも無視して、叢雲は一心不乱にいきり立つモノを銜え込み、頭を動かして口と舌で絶妙に扱いていく。
「む、叢雲、出るっ、出るぞっ」
「んっ……んうっ!?」
提督が頼りなく顔を歪めたその瞬間、叢雲の口の中に白濁が吐き出された。力強く脈動しながら、生臭い精液が叢雲の口の中にたっぷりと注がれる。
それを全て受け止めると、射精を終えたモノをようやく口から離した。唾液の糸をうっすらと引きながら、叢雲は口の中に転がった提督の濃厚な白濁を手のひらへと吐き出す。
液というよりも、ゼリーのようなそれを提督へまじまじと見せ付けた。
「もう……いきなり出すなんてサイテーね、こんな一杯出して」
「お前だって一度イったからこれでイーブンだろ」
そういう理屈か、と叢雲は一瞬すねるが、むわっとした匂いを発する精液を見て、叢雲はある事を思いついた。
再び手のひらへ口を付けると、それを舐めとって見せた。提督の目の前で、扇情的にそれを舐めとると、ごくりと垂下してみせた。
喉にまとわりつく精液の味を堪能しながら、叢雲は自分の身体の奥底に火がつくような感覚を覚えた。
提督が思わず喉を鳴らす、叢雲は、彼の下半身が再び彼女を前に反応するのを見逃さなかった。
「……これで終わりってわけじゃないでしょ?まだまだいけるわよね」
「ああ」
提督はそう答えた。
叢雲はベッドの上に仰向けに転がった。
そのまま、提督に身をゆだねて脚を開き、すでに愛液に濡れて今か今かと男性器を待ちわびてひくひくしている秘所を、あられもない格好で曝け出した。
久々に身体が繋がる高揚感に、叢雲はどきどきと胸を鳴らす。ベッドランプの淡く薄暗い明かりの下で、二人の火照った身体が重なっていく。
正常位の姿勢をとると、硬くそそりたったモノの先端――亀頭が、陰唇をなぞった。
「は、早くしなさいよ……」
焦らされて不満な叢雲を前に、彼はその先端をそっと彼女の入り口へ押し当てると、予告も無く一気に押し込んだ。
「ん゛ん゛ん゛ぅぅっ……!」
ずるずると押し分けるように挿入され、思わず声が上がる。どんっ、と奥深くまで一気に突き刺され、びりびりと湧き出る気持ちよい刺激に叢雲は声を上げた。
「ちょっとイった?」
「ば、ばかぁ……さっさとしなさいよ」
ゆっくりと、浅いストロークで叢雲の膣内をかき回していく。ずるずるとカリが膣壁をこすり、蜜つぼをかき回される度に叢雲は堪えきれない嬌声を漏らし続ける。
「んっ、んうっ、っぁ……っ……」
熱く、硬い肉棒に蹂躙されながら、叢雲はその両手を突き出して提督を引き寄せる。
物欲しげな顔でねだると、提督は繋がったまま叢雲の唇を奪った。舌と舌が絡み合い、唾液が交わりくちゅくちゅと水音を立てて、深い口付けを交わしていく。息苦しさを覚えながらも、身体の隅々まで犯し尽くされるような満足感を覚えた叢雲は、名残おしくも唇を離した。
「っぷ、はあっ……んんっ……」
唾液の糸で互いの口で結びながら、提督の両手はベッドシーツから、そのか細い叢雲の身体を掴んでいく。生白いお腹と、あばらの少し浮いた胸、そしてささやかだが形の良い乳房へと伸びていく。
興奮し、ぴんと勃起した乳首をその両手の指で責めて行く。
「いやっ、そこっ、だめぇっ♥」
叢雲は胸への強い刺激に声を上げるが、強さと感覚を増した腰の動きと、より硬さを増していく肉棒に突かれていく度に、叢雲は満足感と幸福感を覚えていた。
すでに溢れんばかりの愛液が、秘所をぐしょぐしょに濡らし、ぽとぽととベッドに染みを何個も作っていく。シーツを強く握り締めながら、互いに肉欲を貪るこの激しい情事でめちゃくちゃになりそうな身体を必死に抑えていく。
腰を動かす速度を早めながら、提督もまた叢雲の身体を貪欲に貪り、雄の本能に赴くままに叢雲の身体を犯し続けていた。
互いの荒い呼吸と息遣い、ベッドのスプリングの軋む音と、結合部から漏れる卑猥な水音と、肉と肉がぶつかり合う音が部屋の中に響いていく。
「やぁっ、あぁっ!んんっ♥あぁん!♥」
身体の奥底からじわじわと盛り上がっていく絶頂の前触れに、叢雲は悲鳴のような声を上げる。
「すまん叢雲……もうすぐ出すぞっ!」
「出してぇっ、奥に、いっぱい、ちょうだいっ♥」
すでに提督も限界を迎えていた、奥底から湧き上がる情欲に身をゆだねた提督は、その白濁を思い切り叢雲の膣内へとぶちまけた。
「んんんんぅぅぅぅ―――!!♥♥」
大きく脈動を繰り返し、叢雲の膣内へ精液が注がれる。どくどくと注がれる精液の熱さと、大きな波のように押し寄せる快楽の波に、叢雲は蕩けた顔を隠しもせずにただ身を任せ、脳裏をばちばちと焼いて行くような快感と、全身を快楽の刺激が駆け抜けていく余韻を味わっていた。
無意識にぎゅう、と叢雲の膣が提督のモノを締め付け、精液を搾り取る、提督もまた、身体の中に残った精液を残らず吐き出すように、その残滓を一滴のこらず叢雲の奥へと吐き出した。互いに繋がったまま、少ししてから、提督は名残惜しそうに叢雲からモノを引き抜いた。
叢雲の秘所から、大量にぶちまけられて行き場を失った精液がどろりと溢れて、叢雲の身体を伝ってシーツへと滴り落ちた。互いの汗と、むせ返る雌と雄の匂いが、むんむんと鼻腔を突く。
互いの乱れた呼吸と、空調の音だけが部屋の中に響きわたる中、ようやく余韻から抜け出した提督も身体の限界が来たのか、そのまま叢雲の横へとごろんと倒れこんだ。
互いに横になりながら、事後の空気を黙々と味わい続ける。2人とも、空っぽだった何かが満たされたような満足感で胸が一杯だった。
「なあ叢雲、シャワー浴びるか」
「……疲れたから、もうしばらくこのままにして頂戴」
ああ、と提督は答えてから、ベッドから起き上がろうとした。
その提督の腕を、叢雲が掴んで引き止めた。
「ねぇ、体力が戻ったら……もう一度シてみない?」
「大丈夫か?」
叢雲はふふっ、と微笑みを口元に浮かべて見せた。
「まだまだ物足りないし、次にあんたに抱かれるのは当分先になりそうだし……夜は長いわ。ちゃんと私を満足させなさい?」
そう言うと、叢雲は提督の顔へ寄ると、そっと耳打ちするように呟いた。
「今晩はもっと楽しみましょう?」
参ったな、と提督は頭を搔きながら、叢雲に求められるがままに再び深いキスを交わした。
はじめてスケベSSで「♥」使った