※この作品はR-18です。

葛葉の里に生まれました   作:B-in

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さて、この次からヤツが出ます。


プロローグ-始まりの始まり

 

大正元年、山々に囲まれた集落には涼しい風が時折吹いていた。

山に囲まれた集落の夏は、発展していく帝都等とは違い自然の冷が取れる為幾許か過ごしやすい。

 

山を削りだした田園に生い茂る青い稲が風に揺れる。

 

ピョコンと飛び出した蛙の黄緑が視界の端に写った。

 

木陰に眠る、暢気な我が子が見えると不思議な気分にさせられる。

 

一歳になった時には既に舌っ足らずな言葉を話していた、今では暇を見ては土を弄る真似をしてみたり、猫可愛がる少女…珠樹から逃げ回ったりと動き回っている。

自分も普通ではない家柄に生まれたが、この子もやはり普通では無い様に思える。

子供にしては理解が在りすぎると言うか…どこかギクシャクして居る様に思える。

戯れに字を教えれば枯れた大地に水を落としたかのように吸収していく。

字が少々汚いのは父親に似たのだろう。

父親…陽利は不器用だが不器用成りに息子の事を可愛がっている。

だが、拳の握り方を教えるのはまだ早い。

 

「さて、雑草も抜き終わったし…昼にしましょうか」

 

私はそう口に出して、寝ている息子を抱きかかえる。

 

息子の癖なのか、私か夫が抱きかかえると身をすり寄せてくる。何故か珠樹が近付くと絶対に起きて警戒するのだが…あの子は何かしでかしたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人が踏んだ跡が道になる。

 

「…獣道とも言うんだがな」

 

背負った荷物を背負い直し男は言う。愚痴では無く、俺ちょっとカッコイイ事言ったかもとか思ってみる。

 

異様に虚しくなった。多分、男なら誰でも通る道なのだろうが何故今更こんな事を思ったのだろうか?

 

恐らくだが、結婚して子供まで出来たからだろう。そう思うと納得できた。

 

まさか、親から疎まれ、周りから気味悪がれ過ごしていたのに、何時の間にやら結婚して子供をこさえて人並な幸せを味わっている。

 

人生とは不思議なモノだ。

 

「なぁ、そうだろうヤタガラスの使いよ」

 

「さぁ? 私めには何も…但野陽利(ただのひとし)いえ、今は葛葉でしたね。」

 

背後に佇む人影は気配すら朧で声が無ければ幽霊の類と勘違いしてしまうのではないかとすら思ってしまう。

 

「依頼か?」

 

「はい。東北にて封じられていた国津神が一柱解き放たれました」

 

互いに淡々と答える。

 

「期限は?」

 

「今日より三カ月中に…ライドウが決まらぬ今、ゲイリンを向かわせるべきなのですが…何分海を挟んでの人の行き来は時間が掛かり過ぎます。」

 

男は少し考え言葉を口に出した

 

「報酬として、新たな里を紹介して貰いたい。珠樹も異能を制御出来る様になった。もう、心配はないだろう」

 

「分りました。流石にこの里にも限界が来ているでしょう…霊地守護は再び彼の者に…報酬は依頼の成功を確認次第行います。」

 

「承った」

 

男はそれを聞くと駆け足で獣道を走り去った。正に風の如き疾走。後に残ったのは少々深い足跡と顔を隠した着物の女のみ。

 

 

「妹の旦那ですもの…約束させて貰うわ」

 

女はポツリと吐き、霞の様に消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新牧珠樹は、秋も中ごろの集落の中を走っていた。

 

家路を駆け抜ければ、其処にはポツンと建つ一件の家が在る。

 

柱は木、屋根は藁と土、壁も土と藁に特殊な草が少々。ガラリと戸を開ければ中は蛻の殻だった。

 

「また逃げられたー!!」

 

アー君!! アー君何処行ったの?!

 

少女は知らない、数刻後ようやっと捕まえた弟の様な子と一緒に夕餉をしている最中に里長が来る事に

 

少女は知らない、もう父の様な兄の様な、母の様な姉の様な人とは

 

二度と会えない事を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遥か東北の地にて死闘が在った。

 

普通ならば信じられない、おとぎ話の中にしかない様な人と化物の戦いが在った。

 

死霊が群れを無し、隊列を組みて王の敵たる3人へ突き進む。

 

黒衣の男が突進しながら言葉を紡ぐ

 

【ザンマ(衝撃)】

 

衝撃の刃が隊列を組む死霊の首を複数撥ね飛ばす。

 

朱い着物の女がその背を飛び越し野太刀を振るう。

 

【ベノンザッパー】

 

振るわれる達が大気中のMAGを巻き込み周囲に斬撃を見舞う。

 

空白地帯が生まれた。其処に神職で在る事が人目見れば分るような男が一本の管を持ち唱える。余裕のある袖の中から、幾つもの符が解き放たれる。

 

【マハンマ】

 

清浄なる光が死霊を黄泉路へ連れて行く。その光景を見ながら怪物は吠える。

 

強大な体躯に、ざんばら髪を振り乱し、体中に刺さった様に生える矢の様なそれは触れれば斬れる刃でも在った。

獣を模した様な面ので顔を隠しながらも、目が在るであろう個所からは面を伝って血涙が流れていた。

 

【マハムドオン】

 

呪いが溢れだす。死者の嘆きを地力に、悪神の力を上乗せしたソレは致死の呪いの波動と成って三人に襲いかかった。

 

「でませい!! ライジュウ!!」

 

バリバリと音を立てる雷の獣が声を荒らげ突入していく。

 

「オレサマ、オマエ、マルカジリィィィィィ!!」

 

獣が人間に当たるであろう致死の呪いのみに突進しながら突き進む。

 

最後に後ろに陣取っていた坊主頭の男が、錫杖を地に突き立てる。

 

「行け!! アメノウズメ」

 

【マカカジャ】

 

魔法攻撃の威力を高める補助がライジュウにかかる。

 

【ジオンガ】

 

強化された雷撃が怪物の腕を弾く。

 

黒衣の男が躍り出る。

 

ソレに呼応するように女神は唱える

 

【タルカジャ】

 

「おっ、オォォォォォォォォォ!!」

 

気合いを入れて突き出された男の拳(デスバウンド)が怪物の腹を打ち上げた。

 

GIGaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!

 

吠える、吠える吠える吠える!!

 

恨みが、憎しみが、怒りが咆哮と成って大気を震わせ、大地を震わせる。

 

大地震と、かすかに聞こえたその声に、女は身動きが取れない神職の男の方を掴み、足場として使った。

 

黒衣の男もすかさず大地を殴りつけその反動で高く宙に舞う

 

唯一坊主頭の男が、錫状を握りしめながら唱える。

 

【タルンダ】【スクンダ】

 

女神と共に口にしたその魔法が怪物の力を減退させ、、速さを落とした。

 

大地の震えが、瞬時に神職の男をその強力な振動で倒し、地面に寝そべる様にして倒れた男はその振動に耐えきれず血を吐き、肉を叩かれ挽肉の様に崩れた。

 

坊主頭の男は女神を入れていた管を宙に放つと同時に破壊し、女神はそれを見届けるとその場から消えた。

 

頭上では、男と女が怪物の腕を切り裂き、腹を撃ちぬき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柘榴の様に爆ぜていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坊主頭の男は、その光景を見届けると、錫状を大地より抜き放ち己が腹へと突き刺した。

 

「人柱此処に成れり。オン ベイシラマンダヤ ソワカ…毘沙門天よ、再び御身が力をこの地に…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を最後に事切れた男の体躯の真下より、うねる様にして噴き出した力の奔流が怪物を呑みこんだ。

 

後に残るわ、大岩より生えた一本の桜木

 

枝垂れる花は、何かを訴えるかのように花を散らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この怪物分る人~

まぁ、最後で答え言っちゃているようなモノですけどねぇ。

レベル差は30前後在ります。

後数話ぐらいで悪魔の分類と言うか種類みたいなものを明確にしていきますので、この悪魔、この技覚えねぇよとかは無しです。

悪魔合体に関してはヴィクトルの画期的な方法だけではなく、別種の方法が在る様に設定しています。

じゃ無けりゃ1000年前の祓い師達化物過ぎる。

顎君の父ちゃんLv33 超人

母ちゃんLv29 超人

ミンチになった人Lv20 略一流なデビルサマナー

坊主頭の男Lv38 超一流のデビルサマナー














怪物Lv68

勝てる要素が無い。 
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