転生
ソレは今までの知識、記憶等を持ち、再び生まれ変わる事である。
その際に、肉体は新たなモノになり、それまでの血縁等のモロモロをリセットするモノである。
流石に概念的な繋がりまで断つのには、また別な方法が在るのだが割愛する。
転生した場合、自分が転生した。または生まれ変わったと認識するのは生まれてから数年掛かる。ソレは人体の問題であり、未だに解明され切っていない脳の問題であるからだ。
もし、生まれた瞬間から記憶が在るのならばその肉体は一般から逸脱したモノであるか。または、脳や身体にに深刻な問題を抱えている事になる。
つまり
(あり得ないくらいに前者ってどうよ?)
俺はまた素敵な両親から生まれたらしい。
はい、そんなこんなで生まれ変わりましたアギこと顎です。生まれたその日に名前がついたよ!! やったね!!
名前が黒歴史ってどうかと思うの
いや、まぁ後で改名すれば良いので今は良いけども。
生まれて1年間は苦痛だったよ? お漏らしするのは当たり前だけど…姉? に成るのか?いや、年上の幼馴染みか。
それがヤンチャ過ぎる。
女の子が男の子の体に興味を持つのは許す。男の子だって女の子の体に興味を持つ。思春期なんて大変だもの。
でもね、俺の幼い息子を弄るな。
動ける様に成ってからは直ぐに逃げてるよ。アレだ、人間危機的な状況に追い込まれると神経が研ぎ澄まされると言うか、なんと言うか…
気配察知を覚えたよ!! ってか体が理解したよ。うん…うん。
生まれて四カ月位は寝て泣いて、起きて泣いて、おっぱい飲んでゲップして、また寝るの繰り返しでした。情報収集? 出来る訳ねぇよ。
まぁ、起きている時は思考訓練とかしてたよ? 今の時期から3歳位までが勝負だからね。
時々、
まぁ、ソレは置いておこう。一年もすれば何とか喋れるようになって、此処が日本で在ると言う確信を確かなモノにしてと驚きの連続だったけれども、俺は元気です。
このまま普通に育って、俺に足りてなかったモノを学び直して戻る。それを目的にしようと思っていたのですが…
何やら『異能』だの『葛葉の里』だの『ヤタガラス』だのとちょっとおかしな単語を良く聞くのでね…うん。
デビルサマナーとか勘弁して欲しい。ランダさん帰って下さい。ギリメカラ先生勘弁して下さい。アリス可愛い。
死亡フラグが歩いている上に近くに住んでるとか安心して眠れないです。
お父さんとお母さんに抱かれるとすげぇ落ち着く。
はい、此処で問題です。
私の苗字は何ですか? 葛葉です。 ホントもう勘弁して下さい。
戦いは好きじゃないんです。勝つのが好きなんです。出来れば寝て暮らしたい。美人な嫁さん貰って退廃的に暮らしたい。
そんな事を思い始めて約半年、異能の有る無しを調べられましたが引っ掛かりませんでした。
無能力だよ!!
魔法とか使えないよ!!
でもMAGの量が異常に多いらしいよ!!
死亡フラグじゃねぇか!!
悪魔からしたら美味しい餌だよ!! サマナーに成るしか生きる方法がねぇよ。
里で唯一のサマナーである里長の爺からは才は無いとか言われたよ…
嘘だと思う。だってあの顔、悪だくみしてる時とかのエロオコジョと似たような顔だったし、目を見りゃ分るわ。独自に鍛えよう。
在る程度体を作らないと話にならん。体力的には凄く在る見たい。MAGの量が関係しているのかもしれない。その辺り調べてみたいけど…
(人間的に成長することも考えないとなぁ)
個人的には、結構大人だったと…だったと……思いたいなぁ。
苦労したし、努力したし、死にかけたりもしたし…何が足りなかったんだろうか?
何が分らないかが分らないって状態は随分と久しぶりな感じがする。
でも、今一番の問題は両親が依頼で里から出た為、年上の幼馴染である珠樹、通称たまねぇと暮らさなくてはならないと言う事だ。
奴は、マジで構いに来る。距離を置いて欲しい。そして、俺の体に触り過ぎる。スキンシップにも程がある。
13も年が離れてるんだぞ? もう少し慎みを持ちなさい。いや、ホント。
後…これは言わなきゃいけないんだろうか? 言っとくか
ボッチです。友達何ぞいません。
どうやら俺を含めた家族(珠樹を除く)は里人からは好まれていない様です。
まぁ、異能を持つのが殆どの里の中で無能者の扱いは想像したら分ると思う。
家は基本、自給自足だよ?
朝起きたら、水を汲みに行って、小さな畑の世話をして、魚とか釣りに行って、時々ウサギとか鳥とかイノシシとかを狩ります。
主に両親が。
で、今はその両親が居ないのでたまねぇと二人でしないといけない。
罠とか俺が作る。たまねぇ仕掛ける。
料理とかは今はまだ作って貰ってる。包丁とか重くて持てない。
洗濯物はたためます。床の掃除も出来ます。畑の雑草抜きと水やりなら出来る。
飯が不味いのが問題だ。メシマズが幼馴染とかマジ勘弁。
速く帰ってきてください。マイマザー…父さんの作る焼き魚とか美味しいよ?
それから三カ月、両親は帰ってこなかった。死体すら残らなかった…その身を犠牲に国を守ったのだとか言われても、ハッキリ言ってしまえば。
そんな事はどうでも良いと言う事だ。
国だろうが世界だろうが知った事ではない。俺の世界はあの人達がいる世界だ。ふざけるなよ
泣きわめく幼馴染を見ている所為か、冷静すぎる自分が居る。
これからどうしようではない。
これからどうするかを考えなくてはならない。
次の日から、知らない女性がやってきて
「今日から私が貴方達の保護者と成ります。」
と言われた。母さんに似ていたが、それだけだった。
家から出る時間が増えた。
山も無く、谷も無く。説明と言うか、急ぎ足な状況把握回。
次回二年位時間を飛ばします。