※この作品はR-18です。

歪に甘く   作:卵白

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失ったもの

翔鶴「―なんてね、冗談よ…」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「艤装解除…」

 

 

 

 

 

 

 

パシュン

 

 

 

 

 

 

 

青葉「は…はは…」ジョワワ

 

 

 

 

 

 

 

 

衣笠「あ、青葉!翔鶴、あんたねぇ!悪ふざけも大概に…」

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

 

提督「何やってるんだ翔鶴!!」

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

 

 

提督「…瑞鶴を失って悲しいのは…お前だけじゃないんだよ…わかってくれよ!」ブルブル

 

 

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

提督「俺だって…」

 

 

 

 

 

 

提督「本当は瑞鶴と―」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…黙ってよ」

 

 

 

 

 

翔鶴「…あなたの指示が…」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「あなたの下手くそな指示が無かったら…」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…瑞鶴は生きてたかも知れないの…わかる?ねぇ?」

 

 

 

 

 

翔鶴「あなたのせいなのよ?…提督?」

 

 

 

 

 

 

提督「違うっ…イヤ、違うくは無いけど…俺は」

 

 

 

 

 

バシッ

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

 

 

赤城「いい加減になさい!翔鶴!!提督に…提督になんて口をきくの!?」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…痛い」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「痛いわぁ…瑞鶴ぅ…」グスッ

 

 

 

 

 

 

翔鶴「見て瑞鶴…赤城さんが私をいじめるの…」ケタケタケタ…

 

 

 

 

 

赤城「」ゾクッ

 

 

 

 

 

提督「…っ」

 

 

 

 

 

 

提督「…誰か…誰か翔鶴を…部屋に連れて行け…」

 

 

 

 

 

提督「…翔鶴はしばらく謹慎処分とする…瑞鶴の葬儀の日程は追って伝える…」

 

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「瑞鶴…痛いの、瑞鶴…頬…撫でてよ…瑞鶴…」ブツブツブツ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「逝かないで…瑞鶴ぅ…!」

 

 

 

 

…

 

 

 

 

…

 

 

 

 

…

 

 

お母さん

お母さん

 

 

大好きな人

 

 

いなくなっちゃった

 

遠い所に行っちゃった

 

 

 

 

…

 

 

 

瑞鶴

 

瑞鶴

 

 

大好きな人

 

 

沈んじゃった

 

遠い所に行っちゃった

 

 

 

…

 

 

-火葬場-

 

 

 

 

 

父「―じゃあ、あとは私が喪主で…」

 

 

 

 

 

父「―はい、手配…しておきますので…18時によろしくおねがいします」

 

 

 

 

父「―あ、もしもし、課長ですか…はい、私です

妻が交通事故で…あ、いえ、恐れ入ります…私は大丈夫ですが…子供が…まだ混乱しているようで…」

 

 

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

 

主婦1「あ、僕くん…気を落とさないでね、

お母さんならきっと天国で見守ってくれるわ」

 

 

 

 

 

僕「ハイ…ありがとうございます…」

 

 

 

 

 

主婦1「困ったことがあったら何でも言ってね」

 

 

 

 

 

僕「ハイ…ありがとうございます…」

 

 

 

 

 

主婦1「お腹空いてない?」

 

 

 

 

 

僕「空いてない」

 

 

 

 

 

主婦1「そ、そう」

 

 

 

 

 

主婦1「じゃ、じゃあおばさん、ちょっと向こうに行ってるわね」

 

 

 

 

 

 

僕「うん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「母さん…」

 

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

…

 

 

 

 

-遺品供養場-

 

 

 

 

提督「遺品だけど…何もしないよりマシだよな…」

 

 

 

衣笠「…遺品供養終わったみたいね」

 

 

 

提督「ああ」

 

 

 

提督「翔鶴?」

 

 

 

翔鶴「…」ブツブツブツ

 

 

 

提督「…お前はもう…帰ったほうが良いんじゃないか?」

 

 

 

提督「あとは…俺達がやっておくから」

 

 

 

翔鶴「…」ブツブツブツ

 

 

 

提督「…ッ…」

 

 

 

 

赤城「提督、翔鶴は私が面倒見ますから」

 

 

 

 

提督「頼むよ…」

 

 

 

 

翔鶴「…」ブツブツブツ

 

 

…

 

 

赤城「…」スタスタ

 

 

 

翔鶴「…」ヨタヨタ

 

 

 

赤城「…」スタスタ

 

 

 

翔鶴「…」ヨタヨタ

 

 

 

赤城「…」ピタッ

 

 

 

翔鶴「…っ」ドンッ

 

 

 

赤城「翔鶴、しっかりなさい

…身内を失っても私たちは

戦い続けなきゃいけないの、わかるでしょ?」

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

赤城「あなたが、そんな状態じゃ瑞鶴だって心配するわ」

 

 

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

 

赤城「瑞鶴の代わりはいないのよ?あなたが、瑞鶴の分まで―」

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…代わり?」

 

 

 

 

 

 

 

赤城「…そう、瑞鶴に代わる何かが有るわけでもないでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…」ボソッ

 

 

 

 

 

 

赤城「…?」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「いるわ…代わりなら…いたのよ…そうよ…代わりなら、いるのよ」ニタァ

 

 

 

 

 

 

 

赤城「…」ゾワッ

 

 

 

 

 

赤城「…少し、外に出て風に当たりましょう?ね」

 

 

 

 

 

翔鶴「…はい」

 

 

 

 

 

…

 

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