※この作品はR-18です。

歪に甘く   作:卵白

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昔の記憶

 

 

 

 

 

 

 

学校が始まっちゃう…

 

なんていうんだっけ、こういう気持ち…

 

 

思い出した

 

『憂鬱』っていうんだ

 

前にお母さんに買ってもらった本に書いてあったっけ?

 

 

 

 

ベッドから身を起こす僕

 

机の上の時計に目をやると

 

 

 

6時30分

 

 

 

アラームに設定した

時間よりも早く起きちゃった

 

 

 

 

 

モゾモゾと布団の中で背を丸める僕

 

 

そしてそっと目を瞑ると

この布団だけ世界から切り離されたみたい…

 

 

 

 

 

ジリリリリ

 

 

 

 

そんな切り離された世界にけたたましく

 

入り込む騒音

 

 

 

 

 

目を閉じるとあっと言う間

 

 

 

 

 

掛け布団から腕を伸ばして

 

目覚まし時計を叩くと、それは鳴くのを止めて

 

再び静かな朝を取り戻す

 

 

パジャマ姿でヨロロと立ち上がって

 

子供部屋から廊下に続くドアに手を伸ばそうとする

 

 

 

ふと、壁に掛けられた丸い鏡に目をやる

 

 

 

ふにゃふにゃとした柔らかな

 

質の猫毛の黒髪

 

寝ぼけて伏し目がちな黒目に少しかかるくらいまで伸びちゃってる

 

 

食が細くて、さらにストレスの追い打ちで

 

こけた頬

 

 

ちっちゃい背

 

 

このパジャマだって、お母さんが

 

『これから背だって伸びるでしょ♪』って

 

考えで裾とか袖が少し余るくらいの

 

大きさの物を買ったのは良いけど…

 

 

なぁんか…ご期待に添えず申し訳ありません…

 

 

 

余った裾を引きずりながら

 

ドアを開けて廊下を通り

 

日差しの差し込む

 

 

ダイニングキッチンに入ると

 

お母さんがいた

 

包丁のリズムからして

 

野菜のサラダを作ってるみたいだった

 

 

 

母「おはよう!あら?背伸びた?」

 

 

 

ケラケラ笑いながら

 

人が気にしてることに何のためらいもなく

 

切り込んでくる

 

 

 

 

 

 

僕「おはよ、って伸びる訳ないじゃん!

裾見てよ!買った日からずっと

変わってないよ!ノーチェンジだよ!?」

 

 

 

 

 

 

母「いやいやよく見てみ?ほら!こことか

数ミリ…変わってないね、あはは!チビのまんまだったねぇ!」

 

 

 

 

 

 

僕「」ムゥ…

 

 

 

 

 

僕の背の低さはどこから来たんだろう?

 

お父さんは身長高い方だし

 

お母さんだって他のお母さんに比べたら

 

身長は高い方だと思うんだけどなぁ~…

 

 

 

 

 

 

母「ちょいとお母さん、手ぇ離せないから

テレビつけてくんない?」トントントン…

 

 

 

 

 

僕「ん」

 

 

 

 

ピッ…

 

 

 

 

 

 

テレビ『―ということで次のコーナーです!』

 

 

 

 

 

母「お!始まった始まった♪」

 

 

 

 

テレビ『今月のミス艦娘は!!』

 

 

 

 

デレレレレレ…

 

 

 

 

 

母「」ワクワク

 

 

 

 

僕(なんで、お母さんこのコーナー好きなんだろう?)

 

 

 

 

 

 

…デレレレレ

 

 

…デン!!

 

 

 

 

 

 

 

母「!」

 

 

僕「?」

 

 

 

 

 

テレビ『おめでとうございます!!

今月のミス艦娘は○○鎮守府所属の

扶桑型戦艦の二番艦!!

山城さんです!!』

 

 

 

テレビ『それではご本人に登場していただきましょう!!どうぞ山城さん!!』

 

 

 

 

ワーワー!!

 

パチパチパチ!!

 

 

 

 

 

 

 

山城『///』

 

 

 

 

 

 

テレビ『山城さぁん!顔を覆っていては

表情がわかりませんよぉ!?』

 

 

 

 

 

 

テレビ『それに垂れ幕で体を隠さないでください!』

 

 

 

 

 

 

山城『うぅ///』ハラリ…

 

 

 

 

 

 

 

オォ…!!

 

ザワザワ…!!

 

メガミ ダ…!!

 

アリガタヤ…!!

 

 

 

 

テレビ『おぉ!!これは大胆ですねぇ山城さん!!黒のビキニですか!?』

 

 

 

 

 

 

 

テレビ『胸の面積に対してあまりにもミニマムなトップ!!

そしてなんと腰回りは…紐ではありませんか!!』

 

 

 

 

 

 

テレビ『カメラさんこっちこっち!!ほら!紐!!紐が見事に食い込んでます!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

山城『不幸だわ///』

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビ『はぁはぁはぁ…おっと私としたことが本番中に失礼しました、

それでは今月トップの山城さんに

感想を聞いてみたいと思います!!

山城さん、今の気持ちを!』

 

 

 

 

 

山城『いっそ殺して///』ブルブルブル…

 

 

 

 

 

 

 

テレビ『なるほどぉ!死ぬほど嬉しいんですね?ありがとうございます!!』

 

 

 

 

 

山城『お姉さま助けてぇ…///』クスン

 

 

 

 

 

 

テレビ『以上、ミス艦娘のコーナーでした!山城さんと番組のコラボグッズの応募方法はまた番組の後半で!』

 

 

 

 

 

 

 

テレビ『次は各地のお天気です!』

 

 

 

 

 

 

 

 

母「はぁ~ん、まぁ山城ちゃ綺麗だし

戦艦だし、人気あるわよねぇ」

 

 

 

 

 

 

僕「ふ~ん…」ズゾゾ…

 

 

 

 

 

 

僕(味噌汁うまい)プハッ

 

 

 

 

 

 

 

 

母「へぇ…番組のコラボグッズ…

山城ちゃんイメージの香水だってさ

応募しようかしら」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「ふ~ん…」ズゾゾ…

 

 

 

 

 

 

母「あんた、山城ちゃんみたいな娘とかどうなん?」

 

 

 

 

 

 

 

僕「?」

 

 

 

 

 

母「いや、だから山城ちゃん見て

おち○こ、おっきした?」

 

 

 

 

 

 

僕「」ブバァッ

 

 

 

 

 

 

母「うぉっ!?

きったね!吐くなよ、もう!!」

 

 

 

 

 

 

僕「」ゲフゴフ!

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「朝から何言ってんのさ…もう~…」ケホケホ

 

 

 

 

 

 

 

 

母「まぁまぁ、軽いジョークでしょ」

 

 

 

 

 

 

 

 

母「んで?おっきした?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「…ゴチソサマデシタ…イッテキマス」トテテ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

母「あぁん!冗談よぉ!!」ガシッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

母「ちょっとした息子と母の

何気ないトークでしょぉ!?」

 

 

 

 

 

 

 

母「そんな態度されたら

ママ泣いちゃうぞぉ!!

良いの泣いても!?

ご近所さんに聞かれるわよぉ!

良い年こいた女がビイビイ泣いてるの

聞かれるわよぉ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「お母さんヤメテ!

生きづらくなっちゃう!!

ただでさえお母さん変人扱いされてるんだから!!」

 

 

 

 

 

母「泣いてほしくなかったらさっきの質問に答えな!

さぁさぁ水着姿の山城ちゃん見て

ビンビン?萎え萎え?」

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

 

母「…」

 

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

 

母「…」ジワァ

 

 

 

 

 

 

 

僕「…!」

 

 

 

 

 

 

母「ふぇぇ…」フルフル

 

 

 

 

 

 

 

僕「ビンビン!!」

 

 

 

 

僕「もうはちきれんばかりに

スタンダップ!!

あービンビン過ぎて痛いなー!!」

 

 

 

 

 

僕「おチ○チ○が痛いなー!!」マエカガミ

 

 

 

 

 

 

母「…っぷ」

 

 

 

 

 

 

母「やぁん♪僕くんのえっちぃ♪」クネクネ

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「…」イラァッ

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「イッテキマス…」

 

 

 

 

 

母「いってらっさーい♪」オテテフリフリ

 

 

 

 

 

 

 

ガチャ…バタン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「翔鶴姉ぇオハヨ!」

 

 

 

 

 

翔鶴「あら、おはよう瑞鶴」

 

 

 

 

 

瑞鶴「ねぇねぇ!今日の出撃終わったら

提督さんとお酒飲まない?」

 

 

 

 

 

翔鶴「今日の出撃後?」

 

 

 

 

 

瑞鶴「そ♪」

 

 

 

 

 

瑞鶴「提督も私も、翔鶴姉ぇも

日本酒好きでしょ?」

 

 

 

 

 

瑞鶴「辛口よ?」

 

 

 

 

 

翔鶴「う~ん…」

 

 

 

 

 

瑞鶴「おつまみもあるのよ?」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「うぅ~ん…」

 

 

 

 

 

 

 

瑞鶴「ねぇ~え、飲みましょうよ~」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「う~ん?

でも…いいわよ私は

『二人で』楽しみなさい♪」

 

 

 

 

 

瑞鶴「べ、別に…提督さんとか///」

 

 

 

翔鶴「私を理由に提督と

距離を縮めようとしないの!

もう少し自分から積極的にアプローチしてみたら?」

 

 

 

 

瑞鶴「うぅ…///」

 

 

 

 

 

翔鶴「ふふ♪応援してるわよ♪」

 

 

 

 

 

瑞鶴「チガウモン

チガウモン///」ブツブツ

 

 

 

 

 

翔鶴「それはそうと…」

 

 

 

 

 

翔鶴「ね、瑞鶴?今夜も…」

 

 

 

 

 

瑞鶴「…」

 

 

 

 

 

瑞鶴「う…うん…でもあんまり

『痕』つけないでね…」

 

 

 

 

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