※この作品はR-18です。

歪に甘く   作:卵白

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邂逅

…

 

 

 

キーンコーン カーンコーン

 

 

 

 

 

ガヤガヤ

 

センセェ サヨナラー

 

ザワザワ

 

 

 

 

 

 

男子A「おい『金持ち』!」

 

 

 

 

 

 

男子B「なにそんなセカセカしてんだよ?

ちょっと俺らと話そうぜ?な?」カタクミ

 

 

 

 

 

 

僕「…う、うん」

 

 

 

 

 

 

男子A「なぁ…俺さ…欲しいゲームがあんだけど」

 

 

 

 

 

 

男子B「ああ、俺もどーしてもクリスマスまで待てないんだ

欲しくて欲しくてたまらない漫画があんだよ」

 

 

 

 

 

 

僕「ん」ゴソゴソ

 

 

 

 

 

 

男子B「んん?」

 

 

 

 

 

男子A「あ~?」

 

 

 

 

 

 

男子A「これだけ?」

 

 

 

 

 

 

男子B「なぁ?ちょっと寂しく無いかい?」

 

 

 

 

 

 

男子B「俺ら友達じゃん?

もうちょいさ、友達に貢献しようや~」

 

 

 

 

 

 

 

僕「ん」ゴソッ

 

 

 

 

 

 

 

 

男子A「…」ガサッ

 

 

 

 

 

 

男子A「なぁ…どうするよ?」

 

 

 

 

 

 

 

男子B「まぁ今日ぐらいは足りるし、良いんじゃね?」

 

 

 

 

 

男子A「んだな」

 

 

 

 

 

 

 

ガサッ!

 

 

 

 

 

 

 

男子B「さて…ありがとよ!

んじゃ、また頼むわ~」

 

 

 

 

 

キョウ ドコイク?

 

マズ ゲーセン イカネ?

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「…」ポツーン

 

 

 

 

 

 

 

 

僕(お小遣い…無くなっちゃった…)

 

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

 

僕(ランドセルにノート入れて…体操着…)

 

 

 

 

 

 

体操着「」ボロッ

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

僕(この泥…洗濯機で落ちるかなぁ…)

 

 

 

 

 

僕「」トケイチラリ

 

 

 

 

 

僕(午後4時…まだお母さん、パートから帰って来ないよね)

 

 

 

 

 

僕「公園行こ」

 

 

 

 

 

 

僕「」テクテク

 

 

 

 

 

 

僕「先生、さようならー」

 

 

 

 

 

 

 

女先生「ああ、さようならぁ~、車に気を付けんだよぉ」

 

 

 

 

 

 

 

僕「はぁい」

 

 

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

-公園-

 

 

 

 

 

僕「」ブランコ ギコギコ

 

 

 

 

 

 

僕「」ギコギコ

 

 

 

 

 

 

僕「」ギコギコ

 

 

 

 

 

僕「はぁ~」ギコギコ

 

 

 

 

 

ヒュ~ン…

 

 

 

 

 

 

ボン!

 

 

 

 

僕「痛っ!」

 

 

 

 

僕「サッカーボール?」イテテ

 

 

 

 

男子D「おーい!悪ィ悪ィ!!頭大丈夫かぁ?って…」

 

 

 

 

男子D「なぁんだ…『金持ち』かぁ…」

 

 

 

 

 

オーイ ハヤクシロヨ!

 

 

 

 

 

男子D「あぁ!今行くよ!…おい、早くそのボール」

 

 

 

 

 

 

僕「…ん」スッ…

 

 

 

 

バッ

 

 

 

 

男子D「ったく、のろいんだからよ…」

 

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

男子D「ここで遊ぶのは良いけどよ、

あんまり俺らんトコに近づくなよ?」

 

 

 

 

 

 

男子D「…邪魔だからよ」

 

 

 

 

 

 

男子D「じゃあな」ダッ

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「」ポツン

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「帰ろっかなぁ~」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「よっこしょ…」

 

 

 

 

 

 

ヒュン

 

 

 

 

 

 

 

ボゴン!

 

 

 

 

 

 

僕「」ズテン

 

 

 

 

 

僕「いたい…」

 

 

 

 

 

 

オーイ ハヤク コッチニ ボール!

 

 

 

 

 

 

僕「ていっ」ペッ

 

 

 

 

 

 

僕「わざと僕にぶつけてるんじゃないかな~、あれ」

 

 

 

 

 

僕「あ~ぁ…ランドセルの中身飛び出ちゃってるじゃんか~」

 

 

 

 

 

 

 

僕「」ガサゴソ

 

 

 

 

 

 

…

 

 

 

出撃任務といっても

 

ほとんどが哨戒活動なのだから

 

警戒するほどのことではなかったわね

 

深海棲艦だって、ほとんど現れなかったし

 

今夜は瑞鶴は提督のところにいくのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…なんでこんなに胸がモヤモヤするんだろ?

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだか気分が優れないわ…

 

 

…軽く近所の公園でも散歩してこようかしら

 

夕食まで時間もあることだし…

 

 

 

西日が強いから

 

帽子を被って…と

 

…うん!

日焼け対策もバッチリね

 

 

 

 

…

 

 

 

 

 

 

 

この公園、海が近いから潮風が強いのよね

 

だからかしら?

 

お花の種類が少なくて少し寂しいわ…

 

公園の遊具だって少ないし

 

これじゃあ、子供が来なくなるのも無理ないわよね

 

最近だって遊具で怪我をしたっていって

 

撤去されたモノだってあるし…

 

危険だ危険だって、

 

なんでもかんでも規制ばっかりじゃ窮屈よね

 

 

 

海だって深海棲艦規制がなければ

今からの季節海水浴だって楽しめるのに

 

 

 

 

 

 

 

あら…?

 

 

 

 

 

 

 

あそこに…男の子?

 

ブランコの前でうずくまって何してるのかしら?

 

 

 

 

 

…

 

 

 

 

 

国語…算数、理科、道徳…

 

 

 

 

 

 

ふぅ…

 

 

 

 

 

 

 

あ~ぁ、筆箱の中身も飛び出ちゃってるし…

 

 

 

鉛筆、消しゴム

 

練りケシ

 

 

 

 

…赤い靴…

 

 

 

 

ん?

 

 

 

 

赤い…靴?

 

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「ぼく?…こんなところにうずくまって

どうしたの?」

 

 

 

僕「?」

 

 

 

 

光沢を放つ

綺麗な『赤い』ヒールが頭を下げた僕の目の前に

現れた

 

そして次いで白い指先が

 

歴史の教科書を拾い上げた

 

その指先の持ち主を確かめようと

 

視線を持ち上げる

 

 

 

 

帽子を被った

綺麗な女の人

 

 

 

 

 

夕焼けオレンジ西日が、その髪に当たって

キラキラしてる

 

宝石みたいだ

 

 

 

その銀髪の人が膝を折って屈んで

 

僕にソレを差し出してくれた

 

 

 

その姿を足下からジッと眺める

 

あんまり綺麗で見惚れちゃった

 

 

 

 

 

赤いヒールに

 

黒いソックス

 

ドットのワンピース

 

薄ピンクのカーディガン

 

カンカン帽子

 

その帽子から伸びる綺麗な…

 

え~っと…きゅーてぃくる?に気を遣った

 

 

ツヤツヤした髪

 

 

 

 

 

翔鶴「…転んじゃったの?」

 

 

 

僕「…」コクリ

 

 

 

ホントは違うけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「…あ」

 

 

 

 

 

翔鶴「拾うの手伝おうっか?」

 

 

 

 

 

僕「ぅ…」フルフル

 

 

 

 

 

翔鶴「?」

 

 

 

 

翔鶴「僕?」

 

 

 

 

僕「…?」

 

 

 

 

翔鶴「喋れないの?」

 

 

 

 

僕「『知らない』人と

お喋りしちゃいけないって、お母さんが…」

 

 

 

 

 

 

翔鶴「翔鶴」

 

 

 

 

 

僕「?」

 

 

 

 

 

 

しょーかく?

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「お姉ちゃんの名前よ?『しょうかく』」

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「さん、はい♪」

 

 

 

 

 

 

 

僕・翔鶴「 し ょ う か く 」

 

 

 

 

 

 

僕「…」

 

 

 

 

 

翔鶴「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「」クスッ

 

 

 

 

 

 

翔鶴「」フフッ

 

 

 

 

 

 

 

僕「僕は『僕』です!」

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「よろしくね僕くん♪

これで『知らない』人じゃなくなったでしょ?」

 

 

 

 

 

 

 

あ~…

 

 

 

 

 

 

 

僕「おねえちゃん、頭良い…んですね?」

 

 

 

 

 

 

ピタッ

 

 

 

 

 

口にちょっとした体温を感じる

 

 

 

 

 

お姉ちゃんが僕の唇に人差し指を当てていた

 

 

 

 

 

むぐぐ

 

 

 

喋れない

 

 

 

 

 

 

 

翔鶴「『しょうかく』お姉ちゃん、ね?」

 

 

 

 

 

言い終えると指を離す『翔鶴』お姉ちゃん

 

 

 

 

 

 

僕「はい、翔鶴お姉ちゃん…」

 

 

 

 

翔鶴「良く出来ました」

 

 

 

 

 

ジンワリと頭全体に感じる柔らかい熱

 

手のひらで撫でてくれる翔鶴お姉ちゃん

 

 

 

お姉ちゃんはとても背が高い、

 

僕の頭を撫でるには

 

少し屈まなきゃいけないみたいなんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白い胸がチラリと目の端に映った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別に見ようと思って見た訳じゃないよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…チラリ

 

 

 

 

 

 

 

…あ…

 

 

 

 

 

 

 

お母さんのおっぱいより大きい

 

 

 

 

 

 

 

…

 

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