…
キーンコーン カーンコーン
ガヤガヤ
センセェ サヨナラー
ザワザワ
男子A「おい『金持ち』!」
男子B「なにそんなセカセカしてんだよ?
ちょっと俺らと話そうぜ?な?」カタクミ
僕「…う、うん」
男子A「なぁ…俺さ…欲しいゲームがあんだけど」
男子B「ああ、俺もどーしてもクリスマスまで待てないんだ
欲しくて欲しくてたまらない漫画があんだよ」
僕「ん」ゴソゴソ
男子B「んん?」
男子A「あ~?」
男子A「これだけ?」
男子B「なぁ?ちょっと寂しく無いかい?」
男子B「俺ら友達じゃん?
もうちょいさ、友達に貢献しようや~」
僕「ん」ゴソッ
男子A「…」ガサッ
男子A「なぁ…どうするよ?」
男子B「まぁ今日ぐらいは足りるし、良いんじゃね?」
男子A「んだな」
ガサッ!
男子B「さて…ありがとよ!
んじゃ、また頼むわ~」
キョウ ドコイク?
マズ ゲーセン イカネ?
僕「…」ポツーン
僕(お小遣い…無くなっちゃった…)
…
僕(ランドセルにノート入れて…体操着…)
体操着「」ボロッ
僕「…」
僕(この泥…洗濯機で落ちるかなぁ…)
僕「」トケイチラリ
僕(午後4時…まだお母さん、パートから帰って来ないよね)
僕「公園行こ」
僕「」テクテク
僕「先生、さようならー」
女先生「ああ、さようならぁ~、車に気を付けんだよぉ」
僕「はぁい」
…
-公園-
僕「」ブランコ ギコギコ
僕「」ギコギコ
僕「」ギコギコ
僕「はぁ~」ギコギコ
ヒュ~ン…
ボン!
僕「痛っ!」
僕「サッカーボール?」イテテ
男子D「おーい!悪ィ悪ィ!!頭大丈夫かぁ?って…」
男子D「なぁんだ…『金持ち』かぁ…」
オーイ ハヤクシロヨ!
男子D「あぁ!今行くよ!…おい、早くそのボール」
僕「…ん」スッ…
バッ
男子D「ったく、のろいんだからよ…」
僕「…」
男子D「ここで遊ぶのは良いけどよ、
あんまり俺らんトコに近づくなよ?」
男子D「…邪魔だからよ」
男子D「じゃあな」ダッ
僕「」ポツン
僕「帰ろっかなぁ~」
僕「よっこしょ…」
ヒュン
ボゴン!
僕「」ズテン
僕「いたい…」
オーイ ハヤク コッチニ ボール!
僕「ていっ」ペッ
僕「わざと僕にぶつけてるんじゃないかな~、あれ」
僕「あ~ぁ…ランドセルの中身飛び出ちゃってるじゃんか~」
僕「」ガサゴソ
…
出撃任務といっても
ほとんどが哨戒活動なのだから
警戒するほどのことではなかったわね
深海棲艦だって、ほとんど現れなかったし
今夜は瑞鶴は提督のところにいくのかしら?
…なんでこんなに胸がモヤモヤするんだろ?
なんだか気分が優れないわ…
…軽く近所の公園でも散歩してこようかしら
夕食まで時間もあることだし…
西日が強いから
帽子を被って…と
…うん!
日焼け対策もバッチリね
…
この公園、海が近いから潮風が強いのよね
だからかしら?
お花の種類が少なくて少し寂しいわ…
公園の遊具だって少ないし
これじゃあ、子供が来なくなるのも無理ないわよね
最近だって遊具で怪我をしたっていって
撤去されたモノだってあるし…
危険だ危険だって、
なんでもかんでも規制ばっかりじゃ窮屈よね
海だって深海棲艦規制がなければ
今からの季節海水浴だって楽しめるのに
あら…?
あそこに…男の子?
ブランコの前でうずくまって何してるのかしら?
…
国語…算数、理科、道徳…
ふぅ…
あ~ぁ、筆箱の中身も飛び出ちゃってるし…
鉛筆、消しゴム
練りケシ
…赤い靴…
ん?
赤い…靴?
翔鶴「ぼく?…こんなところにうずくまって
どうしたの?」
僕「?」
光沢を放つ
綺麗な『赤い』ヒールが頭を下げた僕の目の前に
現れた
そして次いで白い指先が
歴史の教科書を拾い上げた
その指先の持ち主を確かめようと
視線を持ち上げる
帽子を被った
綺麗な女の人
夕焼けオレンジ西日が、その髪に当たって
キラキラしてる
宝石みたいだ
その銀髪の人が膝を折って屈んで
僕にソレを差し出してくれた
その姿を足下からジッと眺める
あんまり綺麗で見惚れちゃった
赤いヒールに
黒いソックス
ドットのワンピース
薄ピンクのカーディガン
カンカン帽子
その帽子から伸びる綺麗な…
え~っと…きゅーてぃくる?に気を遣った
ツヤツヤした髪
翔鶴「…転んじゃったの?」
僕「…」コクリ
ホントは違うけど…
翔鶴「…あ」
翔鶴「拾うの手伝おうっか?」
僕「ぅ…」フルフル
翔鶴「?」
翔鶴「僕?」
僕「…?」
翔鶴「喋れないの?」
僕「『知らない』人と
お喋りしちゃいけないって、お母さんが…」
翔鶴「翔鶴」
僕「?」
しょーかく?
翔鶴「お姉ちゃんの名前よ?『しょうかく』」
翔鶴「さん、はい♪」
僕・翔鶴「 し ょ う か く 」
僕「…」
翔鶴「…」
僕「」クスッ
翔鶴「」フフッ
僕「僕は『僕』です!」
翔鶴「よろしくね僕くん♪
これで『知らない』人じゃなくなったでしょ?」
あ~…
僕「おねえちゃん、頭良い…んですね?」
ピタッ
口にちょっとした体温を感じる
お姉ちゃんが僕の唇に人差し指を当てていた
むぐぐ
喋れない
翔鶴「『しょうかく』お姉ちゃん、ね?」
言い終えると指を離す『翔鶴』お姉ちゃん
僕「はい、翔鶴お姉ちゃん…」
翔鶴「良く出来ました」
ジンワリと頭全体に感じる柔らかい熱
手のひらで撫でてくれる翔鶴お姉ちゃん
お姉ちゃんはとても背が高い、
僕の頭を撫でるには
少し屈まなきゃいけないみたいなんだ
白い胸がチラリと目の端に映った
別に見ようと思って見た訳じゃないよ!
…チラリ
…あ…
お母さんのおっぱいより大きい
…