和姦・・・和姦のはず、恐らく、多分、きっと、そうに違いないはず!!
例によって、実用性は保証しません。
その日は寝苦しい、熱帯夜だった。
そんな日であろうとリンゴ団長率いる部隊は害虫討伐の任務を行っていた。
彼の采配によって負傷者も死者も無く戦いは滞りなく終わり、野営を組んで皆は体を休めている。
食事やその他諸々を終えると、就寝の時間となった。
だが、ねっとりとした湿気が肌に纏わり付き、誰もが寝静まるのは深夜になってからだった。
衣擦れの音が無くなり、皆の一定のリズムの寝息を聞いて、寝ずの番をしているリンゴはほっと息を吐いた。
「みなさん、ちゃんと眠れたようでよかったです。
今日の戦いは激しかったですから」
焚き火を棒で突っつきまわしているリンゴはそんな言葉を漏らした。
勿論、独り言ではない。焚き火を挟んでもう一人相手が居た。
「そうだな」
そっけなく聞こえる短い言葉を言ったのは、クロユリだった。
その姿はまるで夜の闇と焚き火の明りによって、死神が現世に浮かび上がっているかのようにも見えた。
今日の見張りは彼女たち二人ともう一組で、つい先ほど交代したばかりだ。
これから二人は朝まで顔を突き合わせて害虫の襲撃に警戒するのである。
「さっきからなにをしているんだ?」
ひっきりなしに焚き火をいじくり回しているリンゴに、流石のクロユリも気になったのか疑問を投げかけた。
「ああ、そう言えばクロユリさんと一緒に見張りをするのは初めてでしたね。
もうちょっとお待ちください」
見張りの組み合わせは日ごとにローテーションであり、しかもリンゴは補佐官なので免除されてずれることもあったので一年近く同じ部隊に居て初めて同じ日になったのだ。
「むっふふ、出来ましたよー。
リンゴちゃんの持ちネタのひとつ、リンゴちゃん特製焼きりんごです!!」
そう言って彼女は焚き火の中からアルミホイルの塊を二つ引っ張り出す。
アルミホイルを引きはがすと、中から見事に焼けて形が崩れたりんごが芳しい香りを醸し出していた。
「紅芋の方が日持ちするだろうに」
「……それは言わないでください。
さて、粉砂糖を多めに掛けて、ささ、どうぞ、御ひとつ」
彼女の体を張った持ちネタを拒むこともできず、クロユリは焼きりんごを受け取った。
「美味いな」
「アイスクリームもあれば最高なんですけどねぇ」
味や焼き加減はリンゴが持ちネタと豪語するだけあって、非常に良かった。
これで不味かったらそれはそれでネタになっただろうが。
「今日は本当に蒸し暑いですねぇ……」
夜食を食べ終えても夜はまだまだ長く、蒸し暑さもあってか二人の体は火照るばかりだった。
嫌な汗ばかり出て、体に服が張り付き気持ちが悪い。
クロユリは何も言わないが、不快感は顔に出ていた。
「クロユリさん、少し水浴びしてきたらどうでしょうか?」
リンゴが気を使ってそう申し出た。
野営は水場の近くで行うのが基本なので、ここからは見えないが少し離れた丘の向こうに川があった。
「良いのか?」
「はい、何かあったら呼んでください。
大声で呼べば多分聞こえると思うので」
「悪いな。さっきから暑くてしょうがない」
顔を顰めてそう言うクロユリに、そうでしょうね、と内心リンゴは思った。
「うまくやってくださいね、団長さん」
口の中で含むような小さな声でそう呟くリンゴはクロユリの背を見送った。
そして彼女のその両眼と視線は、淫らに蕩けていた。
クロユリが川辺までやってくると、慎重に足場を確認して、服を脱いだ。
一刻も早く服を脱ぎ、水に入りたかった。
そう思考が単純化するほど、体が火照っていた。
一歩一歩水の中に入っていくと、冷たい水の感覚に飛び込みたくなる衝動に駆られた。
しかしそうすると怪我をする可能性もあるので、流石にそれは堪えたが。
川べりは丁度いい感じに石も無く、落ち着いて座ったりして水浴びをできそうだった。
びちゃり、びちゃり、と両手で水を掬っては体に掛けていく。
それだけで生き返る様な心地だったが、半身を水に沈めれば言葉も無い。
川のせせらぎは情緒があり、気分は最高だった。
無論、その気分はすぐに最低にまで落ち込むのだが。
「うん、誰だ?」
それは男の声だった。
この部隊に男性は一人しかいない。それも結構近くだった。
クロユリは先客が居ることに面を喰らった。
「団長、なにしている」
「その声はクロユリか?
クソ暑くて眠れないから汗を流してたんだよ。
気持ち良くて寝ちまったが」
どうやら目的は同じらしかった。
何かが起き上がる気配がする。
月明かりも心もとなく、暗くて誰かが居るくらいしか分からないが、彼は確かに近くにいるようだ。
「不覚……暑さにやられて呼吸の音に気付けなかったか」
クロユリは己の不明を悔いた。
或いはすぐ前まで火を見続けていた為か、暗闇に目が慣れていなかったのもあるのだろう。
慌てて服を探すが、場所は分かっていても暗いうえに黒い服を見つけるのは案外難しい。
「何慌ててるんだよ、どうせ暗くて見えないんだから、ちょっとぐらい付き合えよ。
偶にはお前と二人で話したいと思ってたんだ」
と、相手は別に裸を見られても構わないからか、余裕のある態度でそう言った。
花騎士にはガンガン攻めていく肉食系が多いが、クロユリにも人並みの羞恥心はあるのだ。
「……絶対にこっちを見るなよ」
とは言え、クロユリは団長に取り乱したところを見せたくなかったので、ひとまず落ち着くことにした。
「どうだ、部隊の皆とは上手くやれているか?」
「特に問題など起こしてはいない筈だが」
「いやな、そういうことじゃなくて。
言い方を変えるか、お前はあいつらを仲間として認められたのか?」
クロユリが仲間かどうか認めるのか、と上から目線にも聞こえる問いだった。
「……分からない。
だが私が仲間として接すれば、どうせ彼女たちは死ぬだけだ」
「だがお前は結構頼りにされてるみたいだぞ。
何度もお前に助けて貰ったって、班の連中は言っている」
「偶々目に入ったから助けただけだ。
あるいは、単に運がよかったのさ」
「本当に不器用だな、お前」
団長は笑ったような気がした。
「お前はまだ死に場所を探しているのか?
俺はお前の望む死地を作り続けているぞ。
まだ足りないと言うのなら、もっと危険な場所へ赴こう。連れて行く仲間もさらに
俺はまだまだ殺し足りないぞ。このスプリングガーデン全てを連中の血で染めるまで、戦いは終わらない」
「一つだけ、聞かせてほしい」
いつの間にか、クロユリは自分が裸だと言うのも忘れて話をしていた。
「なぜそこまで私に気を掛ける。
この部隊も、お前の為ではなく私の為のような言い方をする。
お前の戦いは、決して私の戦いと同じではないはずだ」
団長の戦いとは、憎しみのままに害虫を殺し尽くすこと。
クロユリの戦いは、可能な限り多く害虫を殺し死ぬこと。
同じように見えて、方向性に違いがあった。
「お前はかつてこの部隊に来た時、私が勝手な行動をするなら営倉にぶち込んでやると言ったな。
お前は私を気遣っているのか、それとも死に場所に連れて行こうとしているのか?
お前の行動はちぐはぐで、訳が分からない」
「そうかな? 俺にとっては一貫性のある行為なんだが」
彼はそう言うが、クロユリは腑に落ちなかった。
彼はかつて自分に死ぬなと言い、今は死地へと積極的に連れて行く。
仲間を気遣いながらも、仲間を切り捨てることに躊躇いも無い。
理解が及ばないのは当然だったのかもしれない。
「なあ、クロユリ。お前は死ねばすべて終わると思うか?」
「なに?」
「幽霊を見ることのできる花騎士も少なからずいる。
ペポもその一人だ。彼女らが死後の証明となるならば、俺は死してなお亡者となって、かつての仲間や同志たちを率いて害虫たちを殺して回ろう」
それは、クロユリにして寒気を感じさせる言葉だった。
「そして地上の虫けらどもを殺し尽くしたならば、地獄に赴き連中を永遠に殺し続けよう。
地獄にすら連中の居場所はないと教えてやるのだ」
彼にとって、死とは、生とは、始まりにすぎないのだ。
なんてことはない。彼は極単純に、狂っているのだ。
狂人の言動に一貫性が無かったとしても、それは別に不思議でも何でもない。
「お前は、その為に彼女らを危険に晒すのか?」
「何を言っているんだ、ついてこれない者は初めから置いてきている。
それに俺は俺に付き従う者しか連れて行かない。
別に俺は死後の道連れの為に仲間を選んでるわけじゃないしな」
狂っているのか、正気なのか、クロユリには判断が付かなかった。
だがひとつ言えることは、彼は自ら死神になることを望んでいるのだ。
「単純なんだ、単純な事なんだよ、クロユリ」
ざぶ、ざぶ、と彼が水の中を歩み、彼女の方へと近づいてきた。
暗がりから迫る彼は、歴戦の花騎士たるクロユリにして亡者の歩みに見えた。
本能的に下がろうとしたが、出来なかった。
まるで魅入られたかのように、体が動かなかった。
ばしゃり、と川底に鍛えられた屈強な四肢が突き刺さり、彼の肉体が彼女に覆いかぶさった。
その音に、動作に、クロユリは無力な小娘でしかなかった。
「俺はな、初めてお前を見た時から、俺の物にしたかったんだ」
「なん、だと……?」
「すべてお前の気を引くためだと言ったら、信じるか?」
その思いがけない告白に、クロユリの頭は真っ白になった。
お互いの距離は、吐息を感じれるほど間近だった。
「嘘だ、嘘を言うな」
「あながち嘘じゃないんだがな。
少なくとも、俺はお前を心の底から望んでいる。
俺の女になれよ、クロユリ」
「わ、私は……」
私はどうしたいのだ?
クロユリは思考が纏まらず、思わず口走った。
「や、やって見せろ」
「うん?」
「お前が私をものにしたいのなら、やってみせろと言っているんだ」
「ほう、じゃあ遠慮なく」
そう言って、団長はクロユリの唇を奪った。
「ぁむ」
口付け。キス。接吻。
自分には縁遠いと思っていた行為に、思わずクロユリの鼓動が高鳴った。
「ちゅぷ、……ちゅる、ぴちゃ、はむ、んん、く、くるし」
閉じた唇はこじ開けられ、侵入してきた舌先で口内を蹂躙される。
抵抗しようにも、彼はそれを許さず延々と大人の口付けは続く。
「っぷは、この反応は、キスは初めてだな?」
「はぁ、はぁ、っう、うるさい―――はむッ」
主導権は彼女には無い。再び口をふさがれ、愛欲のままに求められる。
浅い川に後頭部を押し付けられ、全身に水が浸かりながら。
「好きだよ、クロユリ」
「はぁ、どうせ、はぁ、誰にでも言っている言葉だろう」
「気が多い自覚はあるな」
そんな軽口を叩きつつ、彼は唇から頬へ、頬から首筋へとキスを落としていく。
「ああ、なんて素晴らしい……」
そして彼は自らが愛してやまない、あまり豊かではないと言うか、少しだけ膨らみを持った胸を鎖骨からかけて頬ずりする。
「ずっとこうしていたいよ。
死ぬまでこうしていて良いのなら、そうしていたいくらいだ」
「こんな起伏に乏しい体のなにが良いんだか」
「言葉では説明しにくいが、ここはあえてクロユリだからとでも言っておくよ」
彼女の胸の僅かな膨らみを頬で思う存分堪能すると、彼はいつの間にか主張をしていたピンク色の中心部を口に含んだ。
「あ、こら、やめ、吸うな!!」
吸うな、と言われたので彼は舌を使って乳輪をなぞり始めた。
あえて突起には触れずに、ぐるぐると執拗に、時折思い出したかのように逆回転を交える。
「ああッ、そう言う男だとは知っていたが、胸ばかり!!」
開いている方の胸にも手が伸び、二つのなだらかな丘を支配し尽くす。
「ううぅ、そんなに、……胸が好きか、んぁ、赤ん坊であるまいに、んんぅ」
彼女が母性に目覚めるには団長は大きすぎたようだ。
「なるほど、赤ん坊か」
ちゅぷ、と音を立てて胸から顔を上げると、ようやく暗闇に慣れた目に団長は笑って見えた。
「とりあえず、胸で一回イクまで続行な」
やめろ、と言おうとした口は、彼の口によって塞がれた。
「んんぷ、ぴちゅ、あぷ、んんッ、くちゅちゅう、んちゅう……んん!!」
それから数分は、クロユリにとって一瞬にも永遠にも感じられた。
「おお、粘るなぁ」
彼女を弄ぶ団長は、今の言葉を吐くまでずっと呼吸以外はディープキスを続けていたのだ。
その間、ずっと胸の開発を続けていた。
「うぅ、はぁ、はッ、はぁ」
酸素を求めるクロユリは、涎を垂らし、目の焦点が合っていない。
だがその表情は蕩けきっていた。
「綺麗だ」
彼女の頬にキスを落とし、浮ついた言葉を投げかけた。
「はぁ、こ、この程度か?」
「お、いいなそれ、私は絶対お前なんかに屈しない、みたいなセリフ言ってくれよ、興奮する」
「だ、誰が」
彼を睨みつけようとするクロユリだが、また口を塞がれる。
そこでようやくからかわれたのだと悟って、力の入らない腕で彼の背中をつねった。
「んんんぅ!!」
お返しと言わんばかりに乳首をつねられる。
「んんッ!! んんんぅぅぅぅうう!?」
押し寄せる快感に、陸に打ち上げられた魚のように絶頂を極めた。
生まれて初めて他人の手によって絶頂させられ、目の前が白黒する。
「なぁクロユリ、お前を俺のものにする方法を思いついたんだが」
「……えぇ?」
ひとつ、ひとつ、クロユリの精神的な守りを引きはがしていった団長は、ゆっくりと耳元に口を近づけて言った。
「俺の子を産んでくれ、クロユリ」
「ふぇ?」
蕩けきった頭では、その意味をすぐに理解出来なかった。
だがすぐに、体でその意味を知ることになる。
ぐちゅり、と彼の手が彼女の下半身の割れ目をなぞり、人差し指の第一関節が浅く入り割り開くように上下する。
「だいぶいい感じだな」
あれが効いている、と団長は内心ほくそ笑んだ。
実はリンゴちゃんが焼きりんごに掛けた粉砂糖は媚薬入りだったのである。
怪しまれないように彼女も自分のにも掛けたので、今頃彼女も自慰に勤しんでいることだろう。
「私が、お前の子を……?」
蕩けていた瞳に、理性の光が戻った。
「だ、ダメだ、私は死神だぞ、そんな私が、子供なんて」
「そうかな、タロットにおける死神は生と死を司る。
死と、生は同じなんだよ。ならばお前が、俺の子供を孕むことぐらいどこもおかしくない」
「ちが、そうじゃ、そうじゃない!!」
「俺の師匠は、子供でも作って腰を落ち着けてみろと言っていた。
そうして何のために力を振るうのか、確認する場所を作れとも。
それはお前にとっても必要だと思うが?」
そう言って、彼はもう一度彼女の唇を奪った。
んーんー、と首を左右に振ってクロユリは抵抗を示すと、団長は顔を離した。
「どうしても嫌なら、ここで止めてもいいぞ」
少しだけ、ほんの少しだけ寂しげに、彼はそう問いかけた。
「違う、違うんだ、その、なんと言うか……」
両目に涙さえにじませる彼女は、咄嗟に己の中の感情を言葉にすることはできなかった。
「お前の子を孕んでしまったら、私は、私は死ねなくなる。私が私でなくなる。
想像できないんだ、私が母親になるなんて!!」
「難しいことなんて一つも無いと思うがな。
それとも、幸せになるのが怖いのか?」
秘部を弄る手を、彼女の下腹部へと移動させる。
彼女のお腹を、その下にある子宮を撫でるかのように。
「……多分、そうなのだろう。
私に子を授かる資格なんて……」
「面倒だな、じゃあいいや、無理やり犯す、中出しする、種付けする。
当たればお前は俺のもの、出来なかったらまた犯す。
出来るまで犯す、お前の意思なんて関係ない、俺がしたいからそうする」
団長は意思を示すように、彼女の膣に人差し指を突っ込んだ。
「ぁうッ!?」
未通の処女はそれさえも苦痛だが、クロユリは未知の感覚に
前戯が長かったおかげか、十分に濡れているらしかった。
「やぁ、やめッ、んあぁ、あぁ!!」
今度は中指で膣内をほじくるように掻き回す。
十分ほぐれたところで、彼は彼女に己のそそり立ったモノを腹部に押し付けるように覆いかぶさった。
「どうだ、これが今からお前を女にするんだ」
「はぁ、はぁ、はぁ」
クロユリはお腹に小刻みに動く肉棒の感触に興奮し、荒い息を吐いていた。
「うん? 期待しているのか?
ここに俺のペニスをぶち込まれて、散々掻き回されるのを」
団長は焦らすように濡れそぼった割れ目と太ももに肉棒を挟んでしごき、彼女の下腹部を撫でまわす。
「本当に、犯すぞ。後戻りはできないぜ」
それは、彼の最後通牒だった。
拒絶するならこれで最後なのだと、彼は臆病にも彼女に問いかける。
「お願いだ……」
両目を涙で潤ませているクロユリは、絞り出すように言った。
「―――私を愛していると、一言でいいから言ってほしい」
「ああ、愛してる。一言なんて言わない、何度だって言ってやる。
俺のものになるなら、死ぬまで言い続けてやるよ」
「嫌だ、死ぬまでなんて言わないでくれ、永遠なんてまやかしだとわかってる。
だけど、お願いだ、永遠に、ずっと、私を愛してくれ!!」
まるで呪いのような、彼女の叫びだった。
幸せを信じられない少女の願いだった。
「ああ、俺はお前の死後すら奪おう。
地獄にはお前を伴侶として連れて行こう。
そして心置きなく戦い続けられるように、浮世に俺たちの子を残して逝こう」
「わかった、産む。お前の子を孕んで、産んでやる。
だから、私をお前の物にしてくれ」
彼女の言葉を聞き届けると、彼は彼女の唇を奪った。
そしてそのまま、己の肉棒で彼女の純潔を貫いた。
「ん、んんぅ!?」
戦いで様々な痛みを知るクロユリにして未経験のそれに、彼女は
「痛いか?」
「続けてくれ、痛い方が良い。
もっと私にお前を実感させてくれ」
唇を少しだけ離して言葉を交わすと、吸い寄せられるように一つになる。
そして、ずん、と男を知らぬ肉穴を無理やりこじ開けられた。
言葉にならない痛みがクロユリを襲ったが、痛みとは別の何かで涙が流れた。
その痛みこそが、彼女が愛されていると言う実感に他ならなかったのだ。
その想いが彼女を女にする。
ペニスを締め上げる処女穴はただでさえキツイというのに、より一層子種を求めて蠢いた。
「んん、ちゅぅ、れろ、んむ、っぷは、はぁはぁ、むちゅ、じゅるぅ、あむ、ちゅぱ……」
お互いに一滴の体液すらも逃さないと口の中を貪りあい、呼吸を交えながら愛を交わす。
クロユリは両手を彼の頭の後ろに回し、両足も彼の腰に巻きつけていた。
それは男女の交わりと言うより、動物や虫の交尾に近かった。
「っはぁ、出すぞ」
唐突に唇を離すと、クロユリが名残惜しそうに追従する為に彼はそれだけしか言わなかった。
長く楽しむのではなく、ひたすらに快楽を求め、最奥のみを目指す律動の果てに限界はすぐに訪れた。
「ぁッ」
クロユリは己の最も深い場所に捻じ込まれた肉棒から吐き出される熱を感じ、一種の陶酔に陥った。
射精の最中も体重を下半身に集中させ、子宮口を穿たんと肉棒の先端を押し付ける男の仕草に愛しさすら覚えた。
「(出されてる、種付けされてる、絶対に孕ませようとしてる)」
女の悦楽を味わいながら、クロユリは余韻すらも興奮のスパイスとした。
射精が終わったと言うのに未だ萎えずに奥をほじくる肉棒に、完全に屈服することで無意識に排卵を促していた。
子宮が下りていくのを彼女は感じていた。
体が、子宮が認めていた。
この男の、子を孕んでやろうと。
上下左右に腰をグラインドさせ、お互いの性器を完全に密着した体勢を維持したまま、二人はどちらからでもなく静かに第二回戦を開始した。
お互いの精根が尽き果てるまで、二人の交尾は終わらない。
「っふへ、っへへ、団長さんってば案外情熱的なんですねぇ」
その様子を少し離れたところから、魔法式暗視メガネを掛けて窺っている人物がいた。
言うまでも無く、我らのリンゴちゃんである。
彼女も彼女でせっせと自慰をしていた。
クロユリと同じように仰向けになって、時折聞こえる押し殺したような嬌声や二人の姿をオカズにして楽しんでいた。
見張りはいいのか、と言われれば心配ご無用と答えるだろう。
こんなこともあろうかと、使い捨ての簡易警報結界装置を設置しているのである。
害虫が接近すれば大きな音が鳴る優れものだ。
二人は接合してからずっと、一度も離れずくっついたままだった。
お暑いことに、かれこれ一時間以上あのままである。
時折ビクビクとクロユリが震えるの見て、何回イったか数えて興奮の糧とする。
「あッ、はッ、ぅ、ぁ、すごい、クロユリさん、お顔が蕩けちゃって、はぁはぁ、お美しぃ」
リンゴは想像する。
一体何回中出しされているんだろう。
どのように子宮を責められているんだろう。
子宮に子種を注がれる感触はどうだろう。
どんな風に口を貪られているんだろう。
体重の掛けられ方はどうだろうか。
破瓜の痛みはまだあるのだろうか。
そうしてできた想像が、何よりも彼女を興奮させる。
「あああ、どうしよう、私の子宮も疼いちゃってるぅ」
興奮の余り、自分だけじゃ満足できなくなっていた。
すると、ずっと抱き合っていた団長が体を起こした。
見ると、クロユリは快楽の余りか気を失ってしまったようだった。
「団長さぁん、私もオナニーだけじゃ我慢できませんよぅ、そっちに行っていいですか?」
「ああ、来いよ」
誘われるがままに、リンゴは彼の元へと行く。
彼女は後ろから抱きしめられた。
その背に、起立した男のモノを感じながら。
「えへ、団長さん、まだまだ元気ですねぇ」
「クロユリがこんなに可愛いところ見せてくれたからな。
収まりが付かないんだが、こうなっちゃな」
「じゃあ、私のオマンコを使ってもいいですよ」
彼女が淫らにそう言うのと同時に、背中を押され四つん這いにさせられる。
そのまま、愛液を垂れ流す秘裂に肉棒が突き刺さる。
「ああ、ごめんなさい、クロユリさん、あなたの愛しい人に犯されちゃってますぅ」
目の前にクロユリの顔があると言うのに、それを興奮の材料にしてリンゴは悶える。
彼女の鼻血がぽたぽたと、クロユリの美しい寝顔を汚していく。
「ゆ、許してくだひゃぃ、私もどこまでも、お供しますからぁ。ちゅむ」
リンゴは感極まって自らクロユリに唇を重ね、舌を絡める。
彼女も無意識なのか、舌を絡め返してくる。
もしかしたら起きてしまうかもしれない。
その背徳感が、彼女を高ぶらせる。
艶やかな熱帯夜は、まだまだ終わりそうになかった。
翌日。
「ああもう、まだ出てくる。
一体どれだけ出したんだあの男は……」
そろそろみんなも起きる頃、改めて身を清めたクロユリは野営地に戻ってきた。
膣の中も洗ったのに、奥から精液が垂れてきて下着が気持ち悪かった。
「すまない、リンゴ。
見張りをお前一人に任せてしまった」
「いいえぇ、団長さんが私たちが見張りに来るより前に川辺にいたなんて分かるはずも無かったですし(すっとぼけ)」
なぜかご機嫌なリンゴに、クロユリは少しばかり疑念を持った。
「まさか、見てたな」
リンゴは露骨に顔を逸らした。
彼女の疑念は確信に変わった。
「わ、忘れろ!!」
「大丈夫です、リンゴは誰にも言いません」
一瞬で顔を真っ赤にするというクロユリのレアな姿を見て内心ほくそ笑んでいるリンゴだった。
「いやぁ、クロユリさんも隅に置けませんね~。
それにしてもクロユリさんにも居場所ができて、私も一安心です」
彼女は、リンゴがこの部隊に来る切っ掛けでもあった。
国家防衛の折にたまたま知り合ったクロユリが酷い部隊環境に居ると知り、居ても立ってもいられなかったのだ。
「あ、そうそう、これ、団長さんから預かっているんですけど」
赤面して悶えるクロユリを尻目に、彼女は透明な液体の入った小瓶を取り出した。
「なんだそれは……」
「避妊薬だそうです。
団長さんってこういうところが無粋と言いますか、女心を分かってないですよね」
「単にヘタレなんだろう。
常に予防線を張らずにはいられないんだ」
その割には女性関係にだらしないわけだが。
使いますか、と小瓶を差し出すリンゴからクロユリはそれを受け取ると、その中身を未だ燻ぶっている焚き火の残り火にぶちまけたのだった。
ちなみに時系列は、ニニシギがやってくる前となります。
つまり、向こうの最新話ではすでに、と言うやつです。
お互いに皆の前では態度を変えない関係ってのは、なんだか萌えます!!