異世界冒険記~トンネルを抜けると異世界だった?~ 作:笹霧禮夢
今日から夏休み。私こと夕月レイナと幼馴染で同じ高校1年の美月優、瀬良純、関根コウの男女4人はとある田舎の温泉宿へと遊びに来ていました。ここの宿、優の親戚が経営している宿なんだけど予約制で一日1組しかお客さまを取らないというある意味有名な宿です。どうしてそんなところにと思ったら高校入学祝なんだって。一人では寂しいだろうから友達も誘って遊びにおいでというわけで私たち4人で泊まることとなったのです。
「優さぁ、俺たちも一緒でよかったのか?俺とコウは一応男なんだぜ。普通レイナと二人だろ?」
純のいうこともわからなくはないけれど物心ついた頃から高校までずっと一緒だから私たちそういうのあまり考えてないんだよね。
「気にしない気にしない。叔母さんも叔父さんも二人なら大歓迎だっていってたし~」
幼馴染の特権というか…家が近すぎるから兄妹のように育てられたって感じもするからね。ちなみに純が5月生まれ、コウが7月、私が9月で優が12月なのです。ちなみに私の家の隣が純の家。向かいが優の家で純の家の前がコウの家。遊ぶのも勉強するのもいつも一緒。普通小学校高学年になれば離れるというけれどゲームとか一緒にする仲でもあるからそういう感じにはならなかったのよね。高校も家から近いって理由だけで同じ学校に決めたくらいだから。一応名門進学校といわれる高校です。成績は一番低い純でも中の上だから。で、私が一応学年トップ。勉強だって手を抜きません。成績が悪いとゲームする時間減ってしまうもん。これが私たち4人の共通の考えだから成績が落ちないのよね。ちなみに運動のほうは私が中の上で一番下。で、純が学年一なんだよね。優とコウは勉強も運動も上の中から下の辺り。私だって運動神経が悪いわけじゃないんだけど持久力がないのよね。少し病弱で体力が他の人よりないから。ちなみに器用さは私が一番で優が二番。純は苦手で宿題以外は放り投げてしまうタイプ。コウは…器用というよりも几帳面といったほうが良いかも。時間をかけて丁寧にという感じです。
「みんないらっしゃい。高校入学おめでとう。ゆっくり遊んでいってね。」
旅館というよりは立派な日本家屋という印象の宿で名物は温泉と山の幸を使った料理。私たちは3泊の予定で最終日にはバーベキューをしてくれるそうです。ついでに行きは駅から送迎の車でだったけれど帰りは自転車を借りることになっています。サイクリングがお勧めだからだって言ってました。確かに行きは登りがきついけれど帰りは下り道だからね。滞在中は近くの川原で釣りや水遊びの予定。あと宿題を終わらせるのもね。
一日目は夕方到着だったから温泉に入って夕食後少し宿題をして寝ることに。ちなみにここの温泉男女別の内湯と混浴の露天風呂になっています。最終日には水着着用で入ろうかなんて話もしてましたね。本気かどうかはわからないけれど。
二日目はお弁当を作ってもらい川原で水遊び。危なくないように整備されている場所なので深くても膝下くらいまでしか水嵩はありません。水流もかなり緩やかになるようにしているみたいです。海と違って川遊びなんて小さい頃4家族でここに泊まりに来たとき以来。楽しかったです。宿に戻ってからは宿題をして温泉に入って夕食を食べて疲れたのかみんな早く寝てしまいました。私もだけどね。
三日めというか最終日は朝から昼間では残っている宿題を片付けてしまい午後から川釣りに。夕方には切り上げて宿に向かいバーベキュー大会です。釣った魚もお肉と一緒に焼いてもらいました。沢山食べて花火をして…露天風呂へ。川遊びは恥ずかしくないのにどうして温泉だと恥ずかしいのかなとか考えながらワイワイとお風呂を楽しみました。その日布団の中で私と優は遅くまで話をしていました。
「レイナってまた胸大きくなったんじゃない?」
「Gカップになっちゃった。優が羨ましいなぁ。Cだっけ?」
「私はレイナが羨ましい。せめてもう1カップ大きくならないかなぁ。」
「大きいより小さいほうが良いと思うけどなぁ。邪魔だしね。」
「そういうものなのかなぁ。」
「そういうものなのです。」
「で、明日どうする?真っ直ぐ駅に向かう?」
「純とコウとも相談しないとだけど昔行った展望台みたいなところ行ってみたいな。確かここから少し登った先のトンネル越えたところだったかな?」
「そういえばあったね。懐かしいなぁ。」
そんな会話をしたあと私たちは眠りにつきました。
……トンネルの先でお前たちを待っている……アイオンを…この世界を救ってくれる勇者たちを……