とある山中。地面が焼け焦げている場所のすぐ近く。そこに美少女がいた。ただし、全裸。少女の着ていた露出過剰の服は、妖木に強姦された際、引き千切られたのだ。
「いい気味……あたしをレイプした罰よ」
少女の宣告。その表情は誇らしげだ。
それもそのはず、この少女。自分を不遜にも強姦した下級妖怪をたった今、処刑したところなのだ。
まあ、両足が潰れ、右腕があらぬ方向を向き、オッパイがちぎれ、股間からは血に染まった粘液をゴボゴボと撒き散らし、全裸ではあったが……そこは見て見ぬ振りをして上げるのが紳士というものだろう。
「でも……このままじゃ不味いわね」
少女の呟き。何せ全身ボロボロなのだ。いくら鬼でも、我慢できる痛みには限度がある。そこで、少女は髪の一本を巧みに操作。自分へと手繰り寄せる。その髪には、袋が一つ括りつけられていた。
美少女は無造作にその袋を開けると、中から一粒の豆を取り出す。豆? そう、豆だ。どこにでもありそうな緑色の豆。
ゴクン。
少女は豆を嚥下。
すると、たちまち、少女の傷が全快。全身の傷など、跡形もなくなる。
少女が食べた豆。それは、“仙豆”と呼ばれるものだ。一粒でどんな傷も治す不思議な豆。不思議な塔に住む“カリン”という妖怪を殺し、少女が奪ったもの。
「うふふふふふ。すごいわね」
あれだけの傷が一瞬で治ったことに、少女は自分でも驚愕する。どれだけ傷つけられても死ぬことのない不死身の肉体と、どんな傷でも回復する仙豆。最強の組み合わせだ。
「あたしは無敵ね……」
少女の呟き。それと共に、仙豆の入った袋を離れたところへと、移動させる。大事なアイテムだからだ。
仙豆と不死の肉体。これがあれば何でもできる。それこそ世界征服でも。世界征服し、全ての妖怪と人間を奴隷のように酷使し、気紛れに殺す。愉快な未来。そのことを考える少女は、恍惚とした表情を浮かべる。
そして、またも股間へと手をやる。マンコ。傷が治ったとは言っても先程までの行為の影響は抜けていない。血と愛液で濡れたそこは、熱く火照っている。そこへ少女は、何の躊躇もなく右手を差し込む。
「う……ん!」
気持ちいい。でも……物足りない。刺激が足りない。先程までの乱暴な強姦と比べて、圧倒的に刺激が不足している。
何かないかしら?
少女は周囲を見渡す。あった。木の枝だ。中中の太さ。少女の二の腕ほどもある。
クイ、クイ。
少女は器用に髪を使い、枝を手繰り寄せる。膣へと押し当てたそれを、一気に挿入!
「くあああああああああああ!!」
凄まじい刺激。快感だ。木の枝は膣を突破し、子宮にまで到達する。
「くふうぅぅ! 気持ちいいわぁ!」
みだらな表情を浮かべた少女は、枝をピストン運動する。ついでに、腰も激しく振る。
「ああああああああああんんんん!」
嬌声を上げる少女。放っておけば、いつまでも自慰に耽っていそうだ。
だが、
「女!! テメエが“逆髪の結羅”だなっ!?」
そこに邪魔が入る。
「だれ? あんた?」
少女の問い。美少女は、声を掛けてきた相手を観察する。男。中々の男前。男は空中に浮かんでいる。足元に滑車の様なモノがついていて、それで空中に立っている模様。手には槍。
「俺か? 俺は“飛天”!」
男の宣言。聞いたことのない名前だ。少女には覚えがなかった。さて、そんな男の髪は、黒。腰まで伸ばしている三つ編みが一つ。キチンと手入れをしているらしく、枝毛はない。
「一応、集めておこうかしら。黒髪なんて珍しくもないけど……」
少女の呟き。それは微かな物だった。だが、相手にも聞こええていた模様。男の表情が確信へと変わる。
「髪を集めてるだァ!? それにさっきの自慰!! 手前が結羅で間違いねぇな!!」
そう言うや、男は少女へと斬りかかる。
「なっ!? 速いっ!?」
結羅は驚愕に顔を歪める。確かにこの男は、飛行系の妖具を装着していた。だから、高速で移動できるだろうとは少女も予想していた。だが、男の高速。それは想定をはるかに上回っていた!
少女も慌てて刀を構える。だが、
「遅い!」
一閃。男の槍がきらめき、光の線が少女の視界を通過。
激痛!
「くっ!」
余りの痛みに、少女が悲鳴を漏らす。一拍おいて、ボトリと気の抜けた音。少女が音の方向を見やると、そこには少女の右腕が落ちていた。
「あたしの腕……」
茫然とした呟き。刀を構えた右腕。それが余りにもたやすく切断され、地面に転がっていた。
「はっはーーー! あんがい弱っちいな!!! おんな!!」
男の哄笑。その瞳には、侮蔑の色が混じっている。
「あんた! 女にはもっと優しくするもんよ!」
少女は憤怒に顔を歪めると、残った左腕を振る。するとたちまち、無数の髪が蠢き男へと迫る。
「なんだ?」
男は怪訝な表情を浮かべる。それもそのはず、男には髪が見えていないのだ。そんな男へと殺到した髪は、一瞬で距離を詰めると男へと巻き付き、その全身を拘束する。
「バカな男。あたしの髪は見えないのよ」
今度は、少女が相手を侮辱する番だ。
クイ、クイ。
左手の指を器用に動かし、髪を操作。男を地面まで引きずり降ろそうとする。
だが、
「うっとぉしいわァーー!!」
一喝。それと共に男の妖力が高まり、足元の妖具へと注がれる。発光。妖具が怪しげな光を放つ。髪の力にあがらって、再度空中へと浮上しようとしているのだ。
ギシギシ!
異様な音。余りの圧力に、結羅の髪が悲鳴を上げているのだ。
「そんな! あたしの髪が!」
美少女は驚愕に顔を歪める。少女は慌てて、追加の髪を操る。拘束を強化しようとしたのだ。だが、それは遅かった。
ブチッ!
ついに髪が千切れ、男は自由になる。
「オラアァァァ!!」
自由を得た男は空中高く舞い上がり、後から飛来した髪の攻撃を回避する。そして、100mほどの高さにまで上昇すると、静止。
「何をする気?」
男はかなりの高度。あの高さにまで髪を伸ばすことは出来ない。そこで動きを止めたことに、少女が怪訝な顔をする。しかし次の瞬間、その表情が驚きに染まる。
「うそ……」
少女の呟き。飛天と名乗った男の口。そこに凄まじいまでの妖力が集まっているのだ。そして、
「オラアアアアアアアア!!!」
雷撃。次の瞬間、男の口から途方もない規模の雷光が放たれる。
「ひっ!! ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
慌てて背を向けて、逃げ出そうとする少女。だが、それは余りに遅かった。雷撃は、一瞬で少女との間合いを詰める。
直撃!
大爆発を起こす!