※この作品はR-18です。

シンコン 小咲Side~夢の続き~   作:浅倉椎

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第3話

「・・・っ!?」

 

 小咲の目の前には、いつもの見慣れた天井が広がっている。部屋の中はまだ少し薄暗い。時計に目をやると午前5時を少し回ったところだった。窓の外はうっすらと明るくなり始めている。

 

―――・・・夢?

 

 ぼんやりとした頭が徐々にはっきりしてくる。これまでも楽が夢に出てくることは時々あったが、今回の夢は極めつけだった。夢の中での出来事を思うと顔から火が出てきそうで、思わず布団をたくし上げて顔をうずめる。

 

―――もう、なんであんないやらしい夢見たんだろ。・・・あっ!

 

 下半身に感じる違和感に、小咲はがばっと跳ね起きた。

 

「うそ・・・。」

 

 明らかに濡れていた。それも失禁したような濡れ方だった。性器から溢れ出た濡れはお尻の方まで垂れていて、空気に触れてひんやりとし始めていた。腰に手を当ててみると、案の定パジャマまで濡れていた。さらに体をひねって見てみると、信じられないことにシーツの上にまでうずらの卵ほどの染みができていた。その染みが自分のいやらしさを表しているようでさらに顔が熱くなる。

 

―――わたし、本当にエッチだ。まさか、お風呂であんなこと・・・。

 

 夢の中での自分は、ものすごく大胆にいやらしいことをしていた。しかも快感を得るために楽の手を取って、性器に導くような真似までしてしまったのだ。夢の中での出来事は誰の所為にもできない。つまりは、あの出来事、行為は全て自分の欲望の現れなのだ。

 

―――とにかく、下着を替えなくちゃ。

 

 小咲は、ベッドの横に降り立つとするするとパジャマを降ろした。足首から抜き取ると目の前にかざしてみる。腰のあたりに染みが付いているが、このくらいならすぐ乾くだろう。問題はショーツだった。淡い水色のショーツは、クロッチの部分が表までしっとりと湿っていた。意を決してショーツを降ろすと、クロッチが股間から離れる際につうっと濡れが糸を引く感触がはっきり分かった。

 

―――やだ、すごく濡れてる。

 

 裏返ったクロッチ部分には、おびただしい量の白みがかった粘液が付着していた。小咲は、脱いだショーツの濡れた部分が内側になるように折り畳むと、とりあえずベッドのアンクルに置き、ティッシュを2、3枚抜き取った。ティッシュを軽くまとめると、すこし足を開いて股間に差し入れ、濡れをふき取る。性器から溢れた濡れは、会陰から尻割れの中をべったりと濡らしていた。濡れは一度では拭き取れず、何度かティッシュを替えてやっと拭き取ることができた。

 

「ふう。」

 

 一息付いて小咲はベッドに腰掛けた。少しひんやりとしたシーツの感触が、火照った素肌に心地よい。

 

―――生理は終わったばっかりなのに、何であんないやらしい夢見ちゃったんだろう。

 

 いつもであれば、もやもやと変な気分になって、ついつい自慰に耽ってしまうのは決まって生理の前だった。実際、前回の生理前にもしてしまったのだが、逆に言えばそれ以外の時にすることはほとんどなかった。

 思い当たる節はもう一つあった。それは楽への『想い』だ。一度は諦めていた、楽と同じ高校への進学が果たせ、おまけにクラスも一緒になった。楽と接する機会はどんどん増え、楽とも随分仲良くなった。一時は、クラスメイトの千棘と付き合っていると知り諦めかけていた。しかし、二人の関係は家の都合で恋人のふりをしているだけだと分かると、安堵感もあって楽への想いは一層強くなっていった。

 

「楽君、か・・・」

 

 つぶやきながら小咲はベッドの上で膝を抱えながら、いつか夢の中のように呼び会える日が来るのだろうかと考える。同時に、夢の中での出来事を思い出し、あらためて顔が熱くなる。確かに今の小咲は、初めて快感を目的に自分の性器に触れたときから比べて、性欲に対する禁忌の意識は低くなり、快感に対しても貪欲になっていると感じていた。

 

―――でも、あんなに大胆なことするなんて・・・

 

 夢の中とはいえ、自分の手で楽の手を性器に導くだけでなく、割れ目の中へ楽の指を埋めてしまい、最後には自ら愛撫を求めることまでしてしまった。そして、夢の中で楽に触られた感触は、まだ生々しく身体に残っていた。楽にじらされていた時のもどかしさ、やっと触れてもらえた時の悦び、夢から覚めたときの喪失感といったものが混然となって小咲の中で渦巻き、再び身体の奥がじわりと熱を帯びる。

 

―――あ、やだ。また・・・。

 

 自分の身体の反応に半ばあきれながらも、夢の中での感触が再び思い起こされる。あんなに恥ずかしいおねだりまでしたのに、中途半端な状態で目が覚めてしまったことを考えると、何となく損をした気分になってしまう。

 

―――まだ誰も起きてないよね。

 

 ちらりと時計を確認して気配を伺った。家の中はしんと静まりかえり、階下で眠っている両親もまだ起きてくる気配はない。体育座りに抱えていた膝をほどくと、右足だけをカーペットに降ろし、触りやすいように腰を少しだけ突き出した。そして、右手の中指をうっすらと開いた割れ目へとそっと這わせた。

 

「んっ。」

 

 さっき拭き取ったばかりだというのに、割れ目の中はじっとりと濡れ始めていた。膣口からにじみ出る濡れを割れ目全体に塗り広げるように指先を上下に動かす。指先が触れている場所から甘い快感が広がり、じわりと新たな濡れが溢れてくる。

 小咲は、カーペットに降ろしていた右足をベッドに上げると、夢の中で楽にされたように大きく足を開いた。M字開脚という言葉を知らない小咲でも、とてもみだらな格好をしているのは分かる。

 

―――こういうのも小咲は興奮するんじゃないの?

 

 夢の中で楽に囁かれた言葉を頭の中で反芻する。囁いたのは楽だが、楽に囁かせたのは小咲の欲望だ。恥ずかしい格好をすることで、興奮が高まることを小咲ははっきりと自覚していた。

 油断していると声が漏れてしまいそうになるのを堪えながら、小咲は大きく足を開いたままベッドに倒れ込んだ。指の動きが次第に大きくなり、息も荒くなってくる。小咲はボタンを外すのももどかしそうにパジャマの前をはだけると、キャミソールの下に左手を差し込み乳房を包み込む。

 

「んんっ!」

 

 すでに硬く勃起した乳首を指先で摘むと、乳首から子宮まで電流が走った。その瞬間、膣口がきゅうっと収縮し中に溜まっていたぬめりがとろりと溢れてくる。かろうじて声を上げることは我慢したが、このまま続けていたら声を抑えることができなくなるかもしれない。しかし、そう思っても小咲にはもう指の動きを止めることはできなかった。

 

―――いやらしいな、小咲は。こんなにエッチな音を響かせてる。

 

 股間から響く淫靡な水音に重なって、頭の中で楽が囁く。割れ目から溢れたぬめりは中指だけでなく、人差し指や薬指までも濡らし、さらに溢れて会陰から菊座を伝いシーツに染みを作っていく。

 楽のことを考えると、自然に興奮が高まっていく。自分を慰める手の動きも大胆になってくる。股間から聞こえる水音が大きくなるにつれ、太腿が大きく開き腰が浮いてくるのを止められない。

 

「あっ・・・、あぁ、んんっ!」

 

 割れ目の上、肉の鞘からクリトリスが小さく顔を覗かせ、その先端を指の腹がなぞると思わず声が漏れた。指先がクリトリスを転がすと電流のような快感が身体を走り、そのたびにぴくんぴくんと下半身が震えてしまう。小咲は、次第に声が抑えられなくなり、胸を揉みしだいていた左手で口を押さえる。

 刺激を与えられ続けたクリトリスは小豆ほどに勃起し、肉鞘の中から完全に姿を露わしていた。小咲は、快感を貪るようにその小さな肉粒を時に強弱をつけながら本能の赴くままに転がした。

 

「んっ・・・、んっ・・・」

 

 早朝の静まりかえった部屋の中に、小咲のくぐもった喘ぎ声とベッドのきしむ音、そして粘液質の水音が響きわたる。快楽に身を任せ、声を上げたい衝動を必死に抑えながらも、小咲はでクリトリスを転がし、割れ目に指を沈める。

 

―――あっ、いや・・・

 

 大きく足を開いた向こう側、学習机に置いてある写真立てが目に入った。そこには中学の体育祭での楽の写真があり、ちょうど机の上から小咲の大きく開いた足の間を見下ろす格好になっている。

 

―――いやっ、見ないで一条君・・・

 

 写真とはいえ、楽に見られていると思うと消えてしまいたくなるほど恥ずかしいのだが、小咲は足を閉じることも指を止めることもできなかった。

 

―――一条君に全部見られてる。・・・あぅっ!

 

 楽の視線を意識してしまった瞬間、身体の奥から大きな波が押し寄せてくるのを感じ、クリトリスに触れている中指に力が入る。ぐりっと指の腹でクリトリスを転がした瞬間、これまでで一番大きな電流が身体を駆け抜ける。

 

―――あぁぁっ!いっ・・・くぅ・・・。いっ・・・ちゃうぅぅぅっ!

 

 小咲は、大きく足を開いたまま、写真の楽に全てを見せつけるようにして腰を浮かせ、びくんっ、びくんっと何度も身体を震わせながら絶頂に達した。

 

「はぁっ・・・、はっ、はぁっ・・・」

 

 これまでになかった程の大きな絶頂が終わると、一気に力が抜け、どさりと腰がベッドに落ちた。小咲は、大きく胸を上下させながら、割れ目に指を置いたまま絶頂の余韻に浸っていた。もう日が昇ったらしく、カーテンの隙間から朝日が射し込んでいる。

 

―――一条君に見られてるって考えるだけであんなに感じるなんて・・・

 

 先刻まで股間をまさぐっていた右手を目の前に持ってくる。人差し指から薬指にかけて溢れ出た粘液で濡れていた。特に中指は、白く濁ったぬめりが指全体にべったりとまとわりついている。

 

―――しかもこんなに濡らして・・・

 

 体を起こすとシーツに大きな染みができていた。

 

「どうしよう・・・、これ・・・。」

 

 次からはタオルを敷いてからしなくちゃ、などと考えながら視線を移すと写真立ての楽と目が合った。瞬間的に顔が熱くなる。

 

―――一条君を使って一人エッチするなんて・・・

 

 小咲は自分のいやらしさに、半ば自己嫌悪に陥りながらもこうも思うのだった。

 

―――でも、いつかは一条君とあんな風になれたらいいな。

 

 




これにて「シンコン 小咲Side~夢の続き~」はおしまいです。
初めての投稿で、試験的なところもあったのですがいかがでしたでしょうか?
良きにせよ悪きにせよ、読まれた方は評価だけでもしていただけると嬉しいです。
次回もニセコイのifもので書いてみたいと思っています。
ではでは。
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