※この作品はR-18です。

消し炭の男   作:Christmas

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奈落 -2-

ー時の庭園

 

「あんた達は継続して地球で回収してくれ。」

 

帰還直後はヒスったプレシアさんに見返りを求められた。

目を見開く彼女は俺のトラウマだった。

彼女は俺の襟首を掴んで引き寄せ

 

成功したんでしょうね!

成功したんでしょうね!

成功したの!

答えなさい!

早く!

 

あの、、、とか、ひぃ!

とかしか言うことができなかった。

 

アリシアさん。

目隠しされて除染をした。

脳が機能すれば生命維持を維持するだけで目を覚ますだろう。

 

 

 

問題は今後の方針だった。

 

「実は儀式の最中公安の横やりが入った。」

 

座するプレシアと槍を拾ったまま足元を見つめる俺

ガチガチに勃起していた。

吊るしあげられた時に少し生乳に触れたからだ。

 

「そう。それで?なんだっていうのかしら?私を疑っているの?」

 

想像通りの柔らかさ、そして想像以上の大きさだった。

機会があれば乳の間に手え突っ込みたいなと思わせる、、

いや、

 

「、、、」

 

「私は通報なんてしないわ。」

 

意識がワンダーランドへ行っていた。

 

「そうじゃない。介入されたらお前らお縄だろ?」

 

「でしょうね。」

 

「だから、あんた達は継続して地球で回収してくれ。あくまで善意の奉仕活動にしとけ。育児のための定住地確保とか」

 

「、、、貴方はどうするの?」

 

「、、、公安に潜れば都合がいんだ。問い詰められたら大体俺のせいにしろよ。」

 

「わかったわ。」

 

これでどう転んでも俺には都合が良い。

告発されればムショ送りかもしれない。

そこで白服とカーキの聞き込みができる。

 

調書の作成のために拘束されればゲロる代わりに情報を求める。

 

俺は簀巻きにされても抜け出す自身もある。

 

「ところで貴方、面白い戦い方をするわね?」

 

前屈みになりながら背を向けた俺の姿勢が元に戻ってゆく

 

「なんだよ?藪から棒に」

 

「いいえ、ただ、、、、、、、、、、、、、良い戦術だわ。」

 

こいつ見ていた!

 

当然か。斡旋された土地で力を使った。

俺の戦術。初見では見破ることなど敵わない必殺の裏を見られた。

 

幻術と影分身を見破られれば同じ土俵に立たれてしまう。

つまり、消耗戦に持ち込まれる可能性がある。

消耗戦は体力がないうちは避けておきたい。

 

こいつから、殺さなくてはいけないか

娘たちに恨まれるだろう。

こいつを殺したら娘を殺す。

公安はいよいよ俺を指名手配でもしそうな勢いだ。

 

今日までは被害者

 

そして今日から加害者

 

「待ちなさい。誰にも言うつもりはないの。それに、それは殺すためではなくて、自分がいなくても誰かを守るための力でしょう?違って?」

 

何が言いたい?

 

「、、、」

 

プレシアは深く息を吐いた。

 

「こっそり見たことは謝るわ。ただ、できれば私の娘のことも見ていて欲しいの。貴方がいれば、私がいなくなっても大丈夫でしょう?」

 

プレシアも奪われることを恐れていた。

初見の陰鬱とした顔

そして死亡すれすれのアリシアの保存

 

失った人間の

全くの同族の哀願だった。

 

俺だって

 

俺だってあの時に今の俺が居合わせたら

 

もし、時間を超えることができるなら

 

そう思うことがあった。

 

俺にとっての爺さんなのか。

 

復讐に燃えると同時に、同情をしてしまう。

 

「ああ。気が向いたらな。」

 

つい、請け負ってしまった。

 

 

 

 

計画通り。

 

魔女の思惑は止まらない。

 

かくして彼は魔女の計画の渦中に収まる。

ガキが派手に動きすぎた。世界は違えど人と付き合うことは利益の奪い合いだった。

 

欲望に素直な男は女にとっては操り手のいない人形だ。

胸元を見せれば鼻を伸ばして拒否ができない。

 

この坊主はどうだ?

フル勃起して俯いた。

これだから馬鹿はいい。

 

火属性の馬鹿どもは戦術を重視しすぎるあまりに戦果を得る手段は勝利のみと考える。

まったくもって馬鹿なやつ。

 

人質を取らせない分身、瞬間移動。

勝利を約束する絶対的な炎

 

心を掌握すればまるまる身内にできる。

 

まだまだお勉強が足りない坊や

 

貴方は女に血まみれの槍を突きつけた

あなたにはヒステリーの怖さを覚えさせたわ

貴方は乳揉んだわ

貴方は真っ赤な顔でフル勃起したわ

貴方は谷間を凝視した

みんな記録しているの

知っていて?

 

与えられた感情は、貴方の意思も上書きするのよ?

 

魔女は見た目以上に恐ろしかった。

 

 

 

 

 

ー海鳴市街地

 

フェイト・テスタロッサは喜びを噛み締める。

 

母親と暮らせる

 

これ以上今の彼女を幸せにするものはない

 

母親はジュエルシードの回収任務に追加の指示を与えた。

 

誰よりも迅速にジュエルシードを回収すること。地球の危機が近づいている

管理局の取り調べを受けた時は素直に治安維持への協力をしていると伝えること。

 

純情な娘を駒にして司法を惑わし譲歩を引き出す。魔女にはこの程度は造作もない。

 

かくして高町なのはとフェイト・テスタロッサは激突する。

 

市街地で次元振を発生させ、

慌てたプレシアが風呂掃除中のジャックに念話を入れ、

断った男の尻は空間を超えた電撃に晒され、

渋々助けに入った彼の太ももには娘のローキックが入った。

 

男は魔女に直接会って苦情を言う

 

魔女はまた一つゆすりに使えるだらしない顔を記録した。

 

 

 

 

 

ー私立聖洋小学校

 

3人組に亀裂

 

俺は週明けの朝一番、このニュースを知らされた

 

佐藤と俺は盛り上がる。これから体育で天下を取れる。分裂工作について熱く、熱く語り合う。

 

「でもなんでだろうな?高町さんだけ外さるなんて」

 

「さあな、友達作りになやんでんじゃねえの?」

 

3人娘は対立をさらに深める。

深める原因はただ1人

 

織村総士

 

品行方正にして絶対正義の優等生あとイケメン

当然俺らのような馬鹿はしない。

自然と3人娘の味方に付いた。

 

そのままあれよあれよと好感度を増してゆき、遂には3人ともから好かれるスーパーマン。

3人娘の権力は学校で絶対的だ。

それを袖にできるのだ。スーパーマンに違いなかった。

 

そんな彼は難しい立場だった。

優等生故に間違いを犯していない3人のどちらにつくか悩みに悩んだ。

 

結果、彼は高町さんを選んだ。

 

味方が少ないから。

 

嫉妬によって対立は深まる。

高町さんは自力解決を目指す。

 

 

 

 

ー昼休み

 

「おい、誰か誘ってやれよ」

 

織村は孤立してしまった。

 

男子連中は真面目な織村を誘えずにいた。

1度玉砕すると馬鹿にされたようで2度目は怖かった。

俺も怖かった。

 

「俺、こないだも誘ったから今回パス」

 

いたたまれない。

「俺、行ってくる。佐藤、手伝ってくれよ」

 

佐藤が織村の正面から話かける。

俺がいたずら仕掛けて煽ってサッカーに誘い出す算段だ。

 

「なあ、織村」

 

「なにかな?」

 

ここだ!

「カメハメ波ふんっ!」

織村のズボンのベルトを引っ張り上げて美しいV字を作る。

誰もが知っているクソマラボールの殺し技。

放課後背後を気にしている児童の恐れる技

これをされるってことは仲間内みたいなものだ。

 

誘うのは今!

「織村!サッkk」

 

「君たちと一緒にしないでくれ!」

 

え、えぇー。怒られた。

ビビる佐藤、唖然とする俺

 

どうやら、織村は俺たちよりちょっとだけ大人だったらしい。

 

とりあえずみんなにそう伝えた。

 

 

 

 

ー放課後

 

今日は動乱に愛された日だった。

織村に殴られるはサッカーは上級生が乱入してきて喧嘩になるは

佐藤と俺でズボン下ろしの洗礼を始めるは

敵味方背後を気にし始めるわ

2人で掃除の間説教食らうわ。

 

はやくはやてにあいたい。

 

下駄箱に手紙

 

この、このまるっこい字体

女子だ。

 

悪鬼羅刹のこの俺に手紙!

佐藤のアニキが言う所のあれか?

ヤンキーはモテるあれか?

 

いや、はやてがいればそれでいいからな、

とりあえず可愛い子かどうか確認して

それからちゃんとふってあげよう。

 

とりあえず可愛い子かどうか確認しよう。

 

指定の場所は体育館裏

 

恥ずかしがり屋の女の子だ。

丸い字体と恥じらいが心をほっこりさせる。

これは墓場までもちこみかなー

 

 

 

 

ー体育館

 

緊張しながら体育館と外壁の間を進む。

人影は見えない。

 

もうすぐ裏に回る。

角を曲がればすぐそこ

 

「ほうっ!」

みぞおちが熱くなり、くの字に曲がった体を襟首をつかまれて引きずられる。

 

「よかった。来てくれたのね?」

 

ニヤつく金髪バニングス。

その背後は当然ニコニコした悪魔がいた

 

ど、どれだ?

どれについてだ?

 

余罪に震える俺をよそに2人の質問は高町さんについてだった。

今日、高町さんは俺の方をチラ見していたんだそうだ。

どうにも高町さんの事情を知らないのかということだった。

 

「知らねえよ。」

 

本当は知ってる。

でも言う気はねえ。

手紙に悪意がある。絶対言わない。

 

金髪に無言で拳、蹴り、踏みつけられる。

腹を集中して狙われる。

 

「あいつともだちしんせいことわられたんだよ」

 

「ちっ!」

 

乱暴に解放された。

月村は最後までその場でニコニコしていた。

 

 

少年は知らない。

魔女は恐ろし使い手だった。

彼はその本性に気づけない。女の怖さをまだ知らない。

 

魔女は女

魔女は魔性の女

逃げられるはずはない

目をつけられた

 

魔女は現実の非情さを隠れ蓑に

どうしようもない流れを招く

非情の魔女から逃れる術、

 

それは強い自我に他ならなかった。

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