※この作品はR-18です。

消し炭の男   作:Christmas

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再会

理想に燃えて理想に燃え尽き

復讐に燃えて日常に目を向ける

燃えてしまう覚悟を済ませたのは果たして誰だったか。

 

 

 

ー放課後 校門にて

 

今日も、楽しかった。

みんなと馬鹿やって、先生に怒られて

女子に怒られて

でもやっぱり盛り上がるときには男女区別なく笑って

制作の時間はみんなで切磋琢磨する。

 

学校に通っている間は考えなくても済んだ。

考えるテーマを与えられて

復讐に身をすり減らすこともない

 

力を手にしてから、復讐が恐ろしくなった。

 

もし取り逃がしてしまったら。

 

もしはやてに危害を加えられたら

 

もし、英雄の手ではやてと引き離されたら

 

復讐を完遂した俺を皆受け入れくれるのだろうか

人を殺した俺は皆からどう見られる

カーキの集団にクラスの誰かが混じっているかもしれない

誰かの親戚がカーキの一団に所属するかもしれない

 

鍛錬の間は特にひどかった。

 

こうやって殺す

誰かが訴えるこんな殺され方をした

これは復讐だ

誰かが訴える復讐だ

これは皆の恨みだ

誰かが、、、

 

仕方がなかったんだ。

カーキの集団はどうだったんだろう。

もしかしたら仕方がなかったのかもしれない。

 

心を固めるひと押しをどこかで、無くしてしまっていた。

 

 

 

今は日が高い下校時

校門で生徒たちがさようならと挨拶を繰り返す。

狂ったようにさようならを返す

疲れたのか途中から無言で手を振っている。

 

何をしてきたのか分からない俺ではなかった。

悪いことをした覚えはある。

非難されたり見放されたりすることよりも、はやてと一緒に暮らせなくなることが嫌だった。

だから、敢えて無視をしよう。もしかすると今の俺を判別できないかもしれない。

 

「どうして、私がここにいるのか、、、」

 

覚悟は、できているはずなのに

 

「わかるね?」

 

日常に現れる英雄を見ると、

二度と戻れないような気味の悪さに逃げ出したくなった。

 

 

 

ー次元航行艦アースラ 会議室

 

厳しい聴取を覚悟していた。

 

ドラマで見るような取り調べ室

狭い部屋にドアには小窓

小さい机を挟んで反対側にはお巡りさん。

 

今回はそうではなかった。

 

備え付けのモニターの付いた

ドラマに出てくる会議室のような装いの部屋へ案内された。

 

「では、事実を再確認します。」

 

対面するのはアースラ艦長のリンディ・ハラオン

緑色の美しい髪を流す美女だった。

 

入り口でむっつり腕を組んでいる偉丈夫は

英雄ギル・グレアム

 

すぐに少年院とか保護施設とかそんな校正施設へ送られるかと思っていた。

実際は事実関係の確認から入るらしい。

事細かに確認が進む。

 

「はい。その通りです。」

 

大筋はおっしゃる通り。

槍を突き付けた辺りの証言が嫌に具体性に富んでいる。

嫌われるのは損だと今更になって気づく。

 

「暴れすぎたな、、、ジャック。前科なしとは言え、執行猶予付きの処分だろう。次元犯罪の罪は、重い。」

 

自らに言い聞かせるようにグレアムは言った。

 

「次元ってのはわからねえな。俺は次元とかそんなの関係ないだろ?裁くんなら日本国憲法に則ってくれよ。」

 

黙って首を横に振る。

 

「ジャック、これはスポーツではない。法務機関は処罰を以てその権威を保たねばならんのだ。」

 

要するに、騒動に対して責任者の見せしめが行われる。子供であっても、外国人でも関係ない。

そういうことだった。

 

「気に食わねえな。そっちの都合だけ飲み込めるかよ。それなら俺の要求も聞けってんだ。」

 

グレアムは片目をつむり、続きを促す。

 

「アンデルはどこだ。あの時の指揮官、カーキ色の指揮官は、あいつらは今どこにいいる。」

 

むっつり顔のグレアムは

 

「、、、捜査中だ。」

 

苦い顔で落胆するように答えた。

 

 

 

会合はそのまま俺の身柄引き渡しについて進む。

さっきまでの脅しはあくまで脅しだった。要するにナメると絞めるぞと伝えたかったそうだ。

今回はグレアムの根回しで司法取引の準備ができていた。

 

つまり、いつかの提案に戻る

 

英雄の傘下へ下れ

 

俺は引き換えに、アンデル一派の潜伏先を優先的に開示することを約束させた。

 

そして現在グレアムが出向先、リンディ・ハラオン指揮下へと合流したのだった。

 

 

ーアースラ 食堂

 

「ジャック君?」

 

「、、、」

 

高町さんと織村も搭乗している。

2人はフェレット同伴だった。

巻き込まれたことを察する。

 

「おう、お前らもこっち側かよ。よろしく」

 

「宜しくお願い致します。」

 

背後から俺を捕まえたのは

 

「艦長さん?」

 

「リンディさんよ。」

 

頭が双丘に乗っているのか?また、魔女に恥をかかされちまう。

 

「何の用だよ?出動か?」

 

なるべく生意気に

距離を詰めさせたら、舐められてしまえばいつか恥をかかされる

 

「んふ、部下とのコミュニケーションよ」

 

 

 

アースラにはお風呂がある。

 

アースラには男湯と女湯がある。

 

アースラに乗っている。

 

アースラでお風呂に入っている

 

アースラで艦長とお風呂に入ってる。

 

曰くコミュニケーション

曰く俺のことが心配

曰くまだまだ子供

 

善意ほど押し付けられると面倒くさい。

なんで、なんでダメなのと言われでもしたらとても面倒くさい。

了承してさっさと流しちまうに限る。

 

「なあ、もういいだろ?離してくれよ」

 

女に抱きかかえられるのは恥ずかしい。

第一今フル勃起しているんだから。

 

背後から腹辺りに回された手が指先が

俺の首筋までをゆっくりと撫でる

 

「ダメです。もっとゆっくりしてイキましょぅ?」

 

耳元で喋らないで欲しい。

艦長絶対危ない人だ。

 

「いや、もうのぼせちまうって!」

 

変な気分で嫌になる。フル勃起みられて恥ずかしい。

 

「もしかしてこれを見られるの、恥ずかしいのかな?」

 

ゆっくり俺のちんちん両手の指先を撫で始める艦長

ちんちんがぞわぞわする。

 

「当たり前だろう!」

 

「私をばっちり見ておいてそれはないでしょう?あなたも、もっと見せてごらん。」

 

蜘蛛の巣とか蟻地獄とかそんな場所に招かれてしまった気分がする。

抜け出せそうで抜け出せない。

ビンビンのまま外へ出られない。

 

「ねえ、、、司法取引の受け入れ先機関、どこだか知ってる?」

 

!食われる!

 

「!ジュエルシードが見つかった!出動しねえと!」

 

適当言って脱走する。

後ろは決して振り向かない!

初めてショタコンを見た。意に反して勃起する。

 

押しが強い女は本当に怖かった。

 

 

艦内を適当に走って食堂を目指す

大嫌いなおっさん

会議室で威圧してきたおっさん

おっさんしか頼れる人間が艦内にはいない。

 

 

 

英雄は

 

撮影に忙しかった。リンディ・ハラオンの裸を盗撮するのは今更だった。

どうせ盗撮するならば二十歳前後の食べごろだ。

 

では、何のためか。

 

2回

 

映像でジャック・サンダースを制御できる最大の回数だ。

 

最後に会った時よりも力を付けたジャックは英雄のお眼鏡にかなった。

手元で使って復讐もさせてやる。結果的に殺害しても状況証拠をでっちあげてもみ消してやれる。

先を恐れない子供への若干の親心も確かにあった。

 

同じ発想を持つ者

プレシア・テスタロッサ

 

娘の未来の安全を確保するため

彼女も盗撮に励む。

 

英雄と魔女はサーチャーを使用して風呂場のやり取りを記録した。

 

撮影する人間はあと一人。

リンディ・ハラオンだ。

視界の情報を直接デバイスへ嘗め回すようなカメラワークは彼女を昇天させた。

 

 

 

かくして都合三機

復讐の悪鬼は魔女と公僕の犬へと成り下がる。

過去の汚辱は映像証拠となって彼を苦しめる。

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