収束
ー八神家
深夜
八神家の1階トイレから水を打つ音がする。
真っ暗闇の廊下をトイレのドアから漏れる光がさす。
家族の殆どが寝静まる時に勤しむのはジャックとヴィータ
ぺちんぺちん
「あ、、はあ、ああ…なかに。中に出せよ。またお風呂入んないといけないじゃんか。ぁ、なかに」
彼女は悩まし気にタンクに寄りかかる。
ぺちん、ぺちん
「ふつ、、!はああ、、はあ」
ずくんずくん
半ばまで彼女にねじ込まれた肉棒が脈打つ
ぞりぞり
ざらつく感触を感じながらジャックは肉棒を引き抜きに掛かる。
「ん、じゃっく」
「ああ」
そう言うとトイレットペーパーをちぎってヴィータに渡す。
もはや2人には慣れたやり取りだった。
先日の協議の結果、折れたのは八神はやてだった。
ジャックとの肉体関係は家族の鎹となっていた。
もしも今から彼の独占もしくは放逐を行うと家族の絆が綻ぶ。
勿論惚れた弱みもあったが決定的な要因ではなかった。
結果、守護騎士達は主であるはやてを優先しつつもジャックで楽しむ。
あるときはヴィータがトイレで待ち構えて催促をする。
またある時は鍛錬後のシャワーにシグナムが乱入する。
主の公認を得た彼女たちはジャックの立場を気にしない。
まるで競い合うようにジャックを貪った。
もはやそこにジャックの意思など存在しなかった。
因果応報
我を忘れて肉体関係を持ってしまったジャックの自業自得だった。
ー聖洋大付属小学校
昼食時
ジャックは眠気に耐えて教室で人を探す。
深夜から求められることもある彼は最近寝不足気味である。
「!織村」
月村すずか、アリサ・バニングス、高町なのは、フェイト・テスタロッサに連れられて屋上に向かう織村を呼び止める。
「こいつも、いいだろう?」
織村の質問に、4人は顔を見合わせ
「まあ、あんたがいいなら」
「うん。私も」
「わたしも!」
「…ちつ」
「!悪ぃ。すぐ済むからよ。」
ー屋上
ジャックと総士は4人と距離を取って話し合う。
「お前には感謝してる。リィン達のこと本当に、有り難うな。」
ジャックは織村に深く頭を下げる。
「!…別に」
織村総士は面喰ってしまう。
予想はしていたが普段と違って真剣な表情に戸惑ってしまった。
「別に、俺がしたくてやったことだ。気にするなよ」
総士はジャックに目を合わせずに言った。
「それでもだ。あいつらはようやく得られた平和に感謝してんだ。あいつら今まで苦しんでたらしい。けど俺だけじゃあ、ダメだったかもしれねえ」
織村総士が行ったこと。
それはジャックがアースラで治療を受けている間のことだった。
彼はどこからか入手したワクチンプログラムをリィンフォースに渡していた。
改編も穢れも無い、夜天の魔導書を家族に迎えることができたのは彼のおかげだった。
「本当に、有り難う。世話んなった。」
「…」
総士の表情は冴えない。
「ひとつ聞かせろ」
「?なんだ」
「皇達のことだ。俺はまだ、お前のことを許せそうにない。夢に出るんだ。あいつらが」
「…」
「なぜ見捨てた。お前なら、助けられたんじゃないか?」
「…」
「言えよ。」
女性陣は会話に加わらない。
距離が離れていても真面目な話をしていることが分かったからだった。
「あいつらはさ」
「ああ」
俯く総士は続きを促す
「あいつらは、ああするしかなかったんじゃねえかな。」
「?どういうことだ」
なおも続きを促す。
「俺にもわかんねえよ。でもよ、あんな風に覚悟を決めた奴らのすること、否定してもいいもんなのか?」
「…」
「…」
「悪ぃ。やっぱ分かんねぇわ」
ジャックは頭を?きむしって顔を逸らす。
彼自身、整理できていないことでもあった。
俯く総士は尚も冴えない表情だった。
「いや、俺も、、理解したくないだけなのかもしれん。」
織村総士はそう言うと顔を上げる。
「そう言えば」
総士は続ける
「八神はやては大丈夫か?」
「!あ、ああ。サンキュー」
ジャックは慌ててしまう。
常識外れの自分が起こした騒動を遠まわしにからかわれているような気がした。
未だに紫や緑の痣が残る顔を下に向ける。
「もう、あることないこと言っちゃだめだよ?」
いつも間にか月村すずかが割って入る。
彼女はジャックの顔を覗き込むようにして見つめる。
「ああ。」
「もう!はやてちゃんに聞いたよ。私、狙って投げてるわけじゃないんだよ!」
月村すずかはジャックの流したデマに抗議した。
悔しまぎれに流したデマの幼稚さにジャックは己を恥じた。
「す、すまねえ!」
「…はい」
月村すずかは右手を差し出す。
「?」
「仲直り」
そう言うと彼女は微笑みかける。
ジャックは意地になった自身の子供らしさを振り払うように
「ああ!改めて、はやて共々よろしくな」
ジャックは握手に応じた。
ー下校時
ジャックは級友達とは行動を別にした。
いつもなら教室で皆と悪だくみをするかイタズラに奔走するところだったがこの日は違う。
「おう、元気そうだな」
通信端末の数少ない登録先、ギル・グレアムへと通信をつなぐ。
彼からの通信の要請があったのだ。
『君こそ。入院しなくてもいいのかな?』
『確か…私は忠告をしていたと思ったがね』
グレアムは余裕そうに尋ねる。
「うるせえ。よけいな世話だってんだ。んで、また手伝いか?出頭命令か?」
『いや、君への提案だ。ジャック、暴れ過ぎだ。マークされ始めている』
彼が知る限りではリンディ、プレシアの2名が行動を起こし始めている。
『そこで提案だ。フリーランスの魔導士になるつもりはないかね。』
ジャックは尋ねる。
「高町とは、違うのか?」
『ああ、管理局以外の機関からも依頼を受けられる形態だ。最初は今まで通り私が依頼をするだろうがね。』
「…」
ジャックは沈黙する。
『、、もしかすると、君が追う組織にも届くかもしれない。前回の捜査で判明したんだが、奴らはどうも私が追うのとは別の組織らしくてな。こっそり、彼らを脅す材料を隠し持っていたよ。』
『フリーランスならば管理局の内外から捜査を進められる。悪い話では、ないはずだが。』
再度、返答を促す。
「で?」
ジャックの返答は可否ではなかった。
『む?』
「公安御用達の人間に後ろ暗い情報渡す奴がいんのかよ?」
「あんたの依頼こなしてたら、いつの間にかあんたの部下になっちまうかもしれないぜ?」
ジャックは冷めた目線でグレアムを見る。
『、、なるほど。一理あるな』
「はっ!なめんじゃねー」
グレアムは内心ではジャックの成長を喜ぶ。
覚醒の引き金やイタズラに端を発した自身の更迭
それらの出来事を通して成長したことに喜んだ。
「ま、なってやるよ。しゃくだけどよ」
『?考えを聞いても?』
「あんたの言うことも一理あるしな。ここぞってときだけ依頼しな。」
ただでは転ばないというのか、彼は自身の立場の優位を主張した。
『ふっ。若造が』
グレアムは懐かしくも心地良い感情を覚える。
ー八神家 寝室
幼い2人は全裸になってベッドで寄り添い合う。
「ここも、ここも」
はやてはジャックの痣をなぞる。
「これも、あこれもや」
ジャックはそんな彼女を見守る。
「あ、見て!ここんなとこにもある。」
はやては嬉しそうにジャックを見上げる。
ジャックは愛おしくなり彼女の頭を撫でる。
「ふふっ。全部うちのや。」
頬を寄せる彼女は嬉しそうに言う。
2人にとってこの上なく幸せな時間だった。
「なあーじゃっくー」
彼女はすり寄るようにジャックに求める
「どうした?はやて」
「んー。あんなあー」
「?」
「もっかいして?」
彼らは相思相愛
貪るようなセックスではない。
ジャックは優しくはやてを受け入れる。
2人は互いに目を閉じて口づけをする。
「ん、」
目を合わせて互いに幸せを確認し合う。
「やん。もおー」
ジャックははやてを仰向けにするように覆いかぶさる。
顔はそのまま鼻と鼻が触れ合う距離。
「はやてが欲しいって言ったんだぜ?」
「ええー?今襲っとるんはそっちや」
囁き合うように掛け合い、キスをする。
「ん、ぁ、、っ」
ジャックは違わず挿入する。
一度射精したからするりと入る。
「ん、来て。」
潤んだ瞳ではやてが囁く。
ジャックは我を忘れて腰を振りたい衝動に駆られた。
「主はやて」
「「っ!!」」
ベッドの脇にはリィンフォースが立っていた。
悲しそうな目で
「申し訳ございません。」
彼女は2人に逢瀬に参加したいと言い寄った。
騎士や主と感情を共有する彼女には耐えられなかった。
流されそうになるジャックははやてへと視線を流す。
流れに身を任せる恐怖に勝てないジャックは断る言い回しをはやてに丸投げする。
「おいで。リィン」
「!ああ、主はやて!!」
はやては優しい笑みでリィンフォースを迎える。
「!お、おいはやて!?」
「なんや?リィンだけ仲間外れかいな」
はやてはジャックを睨みつける。
彼女の胸元から不安そうにリィンフォースが顔を覗かせる。
「っ!なんで俺が悪いみたいになってんだよ。」
渋々ジャックは3Pに取り掛かる。
「わあーリィンはすべすべやねえ」
「あ、主」
リィンフォースはクールぶった顔で困惑する。
「ぐへへ、よいではないか~」
はやてはリィンフォースの乳房を撫でまわす。
「は、は!?主??」
「おいジャック!なにぼさっとしてんの?」
はやては世話焼きでスケベなおっさんのようにジャックに参加を促した。
「…わかったよ。」
「!ひゃっ、じゃ、じゃっく?」
「うるせえ。黙ってろ」
ジャックはリィンフォースの内股を撫ぜる
「っ」
耐えるように尻を突き上げ四つん這いになるリィンフォース
彼女の下には胸をしゃぶるはやてがいる。
「こらジャック!そんな言い方ないやろ。こんなにええ子やのになー?」
はやては愛おしそうにリィンフォースの頭を抱き寄せる。
「ああ、主、あるじぃ、ん」
リィンフォースははやてにキスをする。
初々しいキスだった。
はやては一層愛おしそうにリィンフォースを強く抱きしめる。
「なんて濡れ方してんだよ」
ジャックはリィンフォースの膣口から指を離して言った。
彼の指はぬらぬらと光を反射する。
彼女の足元に膝を着けばひんやりする。
愛液は足を伝ってベッドを湿らせていたのだった。
「やぁん。リィンのでお布団がカピカピになってまうわあ」
事実、はやてとジャックの作るカピカピとは比較にならない範囲が湿っている。
「も、申し訳ありません!」
焦る彼女と煽るはやてをしり目にジャックはリィンフォースの尻を両手で掴む。
「!ぁあ、なにを」
突きはジャックの領分である。
彼は寸分違わずリィンフォースの膣にちんこをねじ込む
「あ、ぁあ、これが!、ぁぁん!これが!」
リィンフォースは快感に耐えるようにはやてを抱きしめる。
「ん、ん、ふ、ぅ、、ぁぁあ!ああん」
ぱんぱんと乾いた音が響く
ジャックはリィンフォースに手加減をしない
ぱんぱん
「ぁああ!ぁ、ぁ、あああ!」
逃げるように、益々尻を突き上げるリィンフォースにはやては愛おしさを募らせる。
「!へ?」
突如ジャックははやてに挿入する。
リインフォースを固定するべく彼女は股を広げていたのだった。
「はやて。お前も」
「ん、もぅ、うぅ、んっ!」
抱きしめ合うはやてとリィンフォース
「お、おおお、、くっ」
ジャックはこの夜2人に精液を何度も注いだ。
「主」
朝、リィンフォースが照れ臭そうにはやての肩を揺らす。
アラームが朝を知らせていた。
「起きてください。主」
「んんー?じゃっくぅ」
「ジャックはトレーニングへ出ましたよ。」
起きてください。と彼女は促す。
「ん」
はやてはリィンフォースに手を広げる。
ジャックにいつもする、抱っこの要求
「ん、」
リィンフォースははやてを抱きしめてキスをした。
「んん…りぃん?」
「おはようございます。主はやて」
「おはよう。リィン」
およそ常識外れではあった。
しかし八神家はようやくかつての絆を取り戻しつつあるのだった。