話についてこられた方は好きな消し炭さんをメッセージで教えてください。
個人的な好奇心です。
多分読者様の年齢や性別、人生で見方が変わります。
作者ならば
1位グレアムさん(シブメン格好いい)
2位織村くん(イケメン格好いい)
3位自分(↓こいつよりはマシな自信がある)
4位ジャック(弱虫格好悪い)
17th Nightmareをすべて書き終えての感想ですが、、、
それでは本編へお進みください。
17th Nightmare -1-
薪が燃える匂い
芯から暖かくなるような熱
ごうごうと燃える炎の中に鎮座する精霊の像は赤く照らされる。
帰りたいと望む一方で夢でも見たくはない光景だった。
ジャックの体は動かない
「やめてくれ。」
兵士が統一された動きで小銃を腰だめに構える。
「嫌だ」
耳に残る発砲音
薬きょうがあたりに散らばり金属音を立てる。
漂う煙とガンパウダーの燃える匂い
温かい空気は血で湿る。
血に倒れる1人1人の顔から目を離せない。
祖父はジャックを守らんと最後まで姿勢を保っている。
ここは夢の中。
ジャックは体の自由が利かない。
殺せるのに
今ならこいつらを全員殺せるのに
また守られて、生き残るのは自分だけ
悪夢はまるで夜の女王のように仇なす者の血を求める
ー八神家 寝室
「やめろおおおおおおおおお!」
目を見開いてジャックは覚醒した。
隣には愛する少女、八神はやてとリィンフォース
連日の疲れのせいか起きる気配が無い。
寄り添う2人は美しかった。
しかしジャックは幸せな日常を実感すればするほど過去に苛まれた。
リィンフォース達と過ごしてからは悪夢を見てから鍛錬へ向かうのが日課になった。
ジャックはグレアムの提案通り、フリーランスの魔導士として活動している。
フリーランスの彼には後ろ盾がない。
彼は五体満足で家族の元へと帰るためにも鍛錬を怠ることはできなかった。
守護騎士達は局員入りするはやてに付き従った。
毎朝ソファーで新聞を読む、もはや家族にはドスケベと認識されているシグナムも
自宅ではそっけないヴィータも
大人の余裕で家庭を円滑にしてくれるシャマルも
未だに守護獣としての誇りを捨てず、バター犬になるのを回避するザフィーラもはやてのもとを離れていない。
ジャックのみはやてとは職場が分かれた。
ー聖洋大付属小学校
クラスが別になっても友人達を自宅に招くジャックの周りには人の往来が絶えない。
大きな事件を経るたびに精神的に落ち着く彼はなにかと相談を受ける。
委員の手伝い、進路の相談、恋愛相談等々
皆が相談するため恋愛相談が特に多い。
ジャックはクラスメイトの心のベクトルを色々と知る人間だった。
「それでね、総士君がね、」
相談を受けていたはずが自慢話になる。
対面するのは高町なのは
彼女は織村を追うように局入りし、昨年は任務中の事故で大怪我を負った。
にも関わらずこうして今も以前と変わらず元気に過ごしている。
「ああ。いいんじゃないか。あいつそういうの好きそうだぜ」
月村すずかやアリサ・バニングスも加わり総士を落とす策略を立て始める。
はやてのおかげか、彼女たちとは会話が成立する仲になった。
ジャックはもういいかとばかりに書類に目を通し始める。
管理世界の技術系の内容だが多くの人間にはどこかの外国語にしか見えない。
八神はやてが新たな融合騎を作成するのに協力したのと、彼の仕事の関係上、魔導工学の知識が要求される。
仕事先で端末の操作を要求されることもあるためだ。
ちなみに織村総士はこの場にいない。
バリバリの陸戦魔導士として活躍する彼は同期で一番の出世頭だった。
各地を転戦して治安の維持に貢献する彼は高町なのはと肩を並べる管理局のエースとして取りざたされている。
2年前の事件の終わりにジャックと総士は和解をした。
友人とまでは呼べないもののかつてのような壁はない。話をするし、たまに自宅でクラスメイトに混じってダラダラしている。
彼らは男友達の前では女性陣には想像もつかない姿を見せる総士にも見慣れてしまっていた。
ただ、ジャックには総士が局入りして果たしたい目的が分からず心配をしていた。
当の本人は気にしてはいないが、言われるがままに転戦する総士の疲労が気がかりだった。
この場にいないもう1人の人間がいる。フェイト・テスタロッサだ。
彼女は執務官試験に合格した。補佐官としての業務と学業の両立のため、学校に来てもいつも慌ただしい。
姉のアリシア・テスタロッサと同じ髪色の彼女は大抵はぼさぼさの頭で登校する。
彼女は未だにジャックを毛嫌いしていた。八神はやてもどうしようもできない。
ジャックの過去の犯罪行為だけではなく、彼女の最愛の母との関係を見過ごせない彼女はジャックを敵視している。総士が冗談めかして以前こんなことを言っていた。テスタロッサが執務官になった理由はジャックを社会的に抹殺するためではないかと。
ただ、アリシア・テスタロッサとは学校生活や相談で世話を焼くため関係は良好だった。
プレシア・テスタロッサもそのことに感謝する。ジャックは見返りにはやて共々魔導工学の指導もしてもらった。テスタロッサ2人とは概ねいい関係だ。
「ねえ、ジャック君聞いてる?」
「あんた話聞きながら何読んでんのよ。」
上の空のジャックはなのはとバニングスに注意される。
「はやてちゃんがいないとすぐ手を抜くんだから。」
「悪ぃ月村。勘弁してくれ」
依頼の関係で欠席することはあるもののジャックの生活は表面上は平穏そのもの
ただ、平穏は彼の心を蝕む
一族の最後の1人であると認識してしまえば彼の心は復讐の炎に支配される。
ジャックは表面上、平穏そのものだった。
著作権はとっくに切れてる。大丈夫。でも悔しい。