※この作品はR-18です。

消し炭の男   作:Christmas

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17th Nightmare -3-

スラム街

 

危険なため通りには人がほとんどいない。

 

耳寄りな情報も得られぬまま、ジャックはクライアントを尋ねた。

指定された酒場の奥へと案内され、個室へ通される。

 

ソファーに座っているのは恐らくレジスタンスの交渉役だろうか

 

「俺がジャクソンだ。よろしく頼むぜ」

 

「ロアンだ。」

 

ロアンは案内役に目配せをして下がらせる。

 

「…」

 

特に身体チェックもされずに扉が閉められた。

 

ジャックは黙って対面に腰掛ける。

 

「で?」

 

「…内容も見ずに来たのか?」

 

ロアンはジャックの目を見据える。

 

「見たぜ。報酬はまあ、あれでいいぜ」

 

「貴様!これはアールムの未来が掛かっているのだぞ!!」

 

ロアンは激昂する。

 

「そう怒るなよ。依頼されれば達成してやる。しっかり内容さえありゃあな」

 

そう言ってジャックは依頼内容を表示する。

日時や期間などの項目の多くが”不明”となっている。

 

「近く、管理局が武力介入するかもしれないんだ。」

 

「ああ。だろうな。」

 

「!知っているじゃあないか」

 

「いや、今知ったけどよ」

 

高額な報酬の割に誰も受けない依頼をジャックはなんとなく受けたのだった。

 

男は頭を抱えて喋る。

 

「あいつら管理局は、最初からこうするつもりだったんだ!!」

 

「いや分かんねぇよ。もっと最初っから話してくれ」

 

ジャックはロアンの大声に動じない。そのまま説明を促す。

 

曰く、日銭を稼ぐために参加した素材会社のアルバイトから端を発した。

そこの従業員達はいつの間にか組織立って社会の転覆を目指したらしい。

 

「だっておかしいだろう!!全員漏れなくテロリストだぞ!嵌められたに決まってる!お前!今市場に流れている武器の出所を知っているか!!?」

 

ロアンはジャックに詰め寄る。眠れないのか彼の眼は窪んでいるのが良く見えた。

 

「知らねえな。」

 

「俺も知らないんだ!!」

 

ロアンは頭を抱えて座り込む。

 

「?なんだそりゃあ」

 

「俺たちの誰も知らないんだ…」

 

「?」

 

「…最初は、俺たちが仕入れていたんだ。護衛に使うっつってちょろまかしてた。」

 

「、まじかよ」

 

「でも!やめた!今はもう、誰もやってない。」

 

ロアンは力なく背もたれに体を預ける。

 

「…」

 

「、、なんでだ?」

 

「暴落しちまった。」

 

「?」

 

ロアンは顔を上げて叫ぶ

 

「俺が知るかよ。俺たちが知るかよ。武器ばらまいてるのは俺たちじゃねえ!!!管理局の奴らが武器ばらまいてんだ!!」

 

息荒く、ロアンはジャックを見据える。

 

「なんでんなことすんだよ?あほらしい。管理局はお前えらの鎮圧のために来てんだぜ?」

 

「違う」

 

「?だから何が違うんだよ」

 

ジャックは若干イライラしながら話せと促す。

 

「口封じだ。俺たちの、、」

 

男ははっとして呟いた。

介入を知っているものを皆殺しにしに来たと、そう言った。

 

「無理だな。そういうの許せないやつが現地入りしてたぜ。良かったな、あんたら死なねえよ。」

 

ふう、とため息をつくジャックは友人の姿を想起した。

 

「じゃあ…じゃあ、、この国みなごろしだ」

 

ロアンは消え入る声で呟く

 

「はあ?尚更意味わかんねえよ」

 

「狙いは端から魔導素材だったんだ…あいつら価格交渉に焦れて、、ああなんてこった。」

 

「お、おい頭大丈夫か?」

 

ジャックはそのまま消えてしまいそうなロアンについ声をかける。

 

 

 

「この世界の経済は魔導資源で持ってる。だから主要国で団結して、それを安く買い叩く管理局とは敵対してきた。」

 

ロアンはぽつりぽつりと告白した。

 

 

 

「なるほどな。治安維持を名目にして介入。そんであとはお前らが死ねば皆納得丸儲けってわけか」

 

ジャックはようやく合点がいって満足気だ。

 

「!お前!!何とも思わないのか!」

 

「おいおい。こっちは仕事で来てんだ。カウンセリングはよそでやってくれ。」

 

ジャックは冷たくあしらう。

いい加減に仕事内容を教えろと促した。

 

「依頼は変更だ。言い値で払う。俺たちを助けてくれ。」

 

ロアンは顔を上げて真剣な眼差しでジャックを見る。

 

 

「?俺たちって具体的には誰のことだよ」

 

ロアンは嬉しそうに笑い、答えた。

 

「アールムの民、全員だ。」

 

「!無理だろ。大体助けるったって意味が広すぎる。」

 

首都の市民を助けるとはどういうことだろうか。

 

「もし利権がらみなら、俺なら都市ごと吹っ飛ばす。理由は後で考えればいいからな!管理局のやり方に横やりを挟める組織なんていないんだ!ジャクソン。お前はあることないこと噂を流してアールムを無人にしてやってほしい!俺の名前を出せばある程度話は通る!」

 

ロアンは早口でまくしたてる。

 

「あ、あと、都市区画を吹き飛ばすような、例えば、なんかこう、でっかい」

 

「おい!そんなもんでいいだろ!とにかく噓でもついて避難させておけばいいんだろ!?」

 

「ま、まあ、そうなるな」

 

「決まりだな。半分前金でくれよ。成功したらもう半分だ。」

 

 

 

 

 

依頼を受けてみたはいいものの混乱させずに非難させる方法など知らないジャックは悩みに悩んだ。

考えたくない彼は参謀役に通信を繋ぐ。

 

「よお。」

 

『ああ。そこは…アールムかね?』

 

ジャックはグレアムに相談する。

 

レジスタンスの考え、依頼内容、無茶な依頼

何かいい考えでもないかと相談した。

 

『まあ、市民は最後にしておくしかないな。先ずは現地の組織に話を通すべきだ。誘導や指示などお前1人ではできないからな。』

 

「そうだけどよ。そんなマッチョな方法しかないのかよ?」

 

『そんな魔法の様な話があれば苦労はしない。』

 

地球出身者独特の言い回しだった。

 

『しかしデカい仕事をとったものだな。はっはっは。いくらだった?』

 

グレアムは愉快そうに笑う。

 

一方でジャックは思ったよりも大きな仕事の予感に嫌気がさす。

 

 

「でもよぉ、この街丸ごと皆殺しなんてそれこそ魔法じゃあねえのかよ?」

 

ジャックは思う。ロストロギアでもない限りできないのではないかと

 

『…有事の際には提督の判断で対艦砲が使用される。』

 

「おう。で?」

 

グレアムは神妙に続ける。

 

『お前の思うようなメカメカしい質量兵器ではない。一帯を対消滅させる魔導兵器だ。あれなら、可能だな。』

 

「!んなもん持ってくんなよ。」

 

『貸しだ。こっちで調べさせる。もし第17にロストロギアの報告でもあればどの提督でも容赦なく撃つ。ジャックも身に覚えがあるだろうが、管理局にとって理由など後付けでどうにもなる。なにせ唯一の執行機関だからな。』

 

グレアムは何の負い目か情報官の真似事を引き受ける。

 

「サンキュー。またなんかあったら手伝うぜ?」

 

『ああ。八神はやてにもよろしく伝えておいてくれ。ではな』

 

 

「はああ…」

 

名前を出されれば尚更会いたくなってしまうジャックだった。

 

 

 

 

ロアンに対応の方針を伝えると彼に横つながりの組織への連絡を引き受けてもらえた。

ジャックは改めて表向きの組織への避難誘導のお願いを引き受ける。

 

対応を協議し終えた彼はセーフハウスへ帰還することにした。

 

「ジャクソン!これ持って行けよ。いっこ貸しだからな。」

 

ロアンは別れ際に丈夫そうな丈長のジャケットを投げて寄越した。

 

「ああ?要らねえよ。んなもん」

 

「いいから持って行け。」

 

ロアンは無理に押し付けながらジャックを酒場から追い出した。

 

 

「ぅぅお、寒ぃぃい!なんだこりゃあ」

 

雨も風も雪も無いのに異常に冷え込む。乾燥した空気は衣服からも熱を奪った。乾燥気候の特徴的な夜を知らないジャックは急ぎジャケットを羽織る。

陸士が好むデザインと材質のジャケットは緻密な繊維で寒さを多少は和らげた。彼は着信を告げる端末を起動する。

 

「はやて!」

 

『ジャック。お仕事お疲れ様』

 

ああ、癒される。はやては聖洋の制服姿だった。その後ろには栗色の髪と紫色の髪がちらつく。

ガチガチと震えながらもジャックの心は温まる。

 

「あああ、あ、デカい仕事とっちまったらしい。暫く帰れそうにないぃぃ。」

 

『え、うん。?それよかもえらい寒そうなとこやな。はよ暖かいとこ行き?』

 

温暖な初夏を迎えた海鳴からは想像もつかない極寒の地でジャックは何度もうなずく。

 

「あああ、そうするぜ。ささささm、土産、たのしみにしてろよな」

 

『うん!じゃあ、暖かいもん作って待ってる。』

 

モニター越しに笑顔をくれるはやてにジャックはようやく寒さを忘れられた。

 

「頼む!あと、なんかあったら佐藤頼っていいからな。無理すんなよ。」

 

『うん!ありがとうな』

 

ああ、直に会いたい。

ジャックはそう思いながらセーフハウスへ向かい、道中ではやてとの通信を楽しんだ。

 

 

そろそろ着くという頃になってジャックは腰周りがずっしり重いことに気が付いた。

腰が重いのは土産の意味をなさなかった自動拳銃のせいだった。

 

「これどうすっか、、」

 

当然持ち帰ればフェイトに通報されるだろう。現地で処分するにも中途半端に物騒だった。

 

「参ったな。」

 

 

「!お願い、たすけて」

 

路肩から飛び出た少女がジャックにしがみつく。

夜道に突然現れた彼女は追われる身らしかった。

 

数瞬迷うジャック

 

「ついて来な。」

 

彼はそう言うとジャックは彼女にジャケットを被せてセーフハウスへと移動した。

 

 

 

 

「さささささm…」

 

セーフハウスには暖炉はあるが薪はない。外だ。

そもそも部屋が温まる頃には寝てしまいたい。

 

「ありがとう。その、たすけてくれて」

 

ジャックは言われて気が付く。そういえば連れてきていたと。嫌に寒いと思えば彼女にジャケットを渡したからだった。

 

「ぃんだよ。ほら、これ持ってきな。あんた追われてんだろ?」

 

ごとり

 

木のテーブルが鈍い音を立てる。

 

これを処分したくて連れ込んだジャックは一安心する。

 

「!そんな。わたし」

 

「大丈夫だ。」

 

そう言ってジャックはチャンバーを確認してロックを外す。

 

「あとはこんな風に指を掛けるだけだぜ?できるだろ」

 

「あ、あの」

 

「?16」

 

「あ同い年」

 

「違えよ。弾の数!てかあんたそれで16かよ。」

 

少女は俯いてしまう。

 

「あ、悪い。そうだよな銃使えるんなら最初から追われねえよな。」

 

「名前、なんて言うんだ?」

 

ジャックは誤魔化すようにフォローし、名前を尋ねる。

 

「ナナリー」

 

赤髪を肩まで伸ばした少女は答える。

年は16。

ジャックの頭は彼女の肩に届くかどうか。

 

ロアンのジャケットの隙間から衣服がのぞく。

膝丈までしかないくたびれた病院着だった。

もじもじと動く脚がジャケットの隙間から見え隠れする。

 

「俺はジャック。」

 

「じゃっく」

 

ナナリーはオウム返しのようにつぶやく

 

「ああ。ところでナナリー。なんか、暖かくなるものねえかな」

 

ジャックは両肩を抱きながら尋ねる。

外よりはましなものの薄手の民族衣装では寒すぎる。

 

「あ、ごめん」

 

ナナリーはそう言ってジャケットを脱ごうとする。

 

「待て待て。無いならいいんだ。」

 

ジャックはナナリーを止める。

 

「っと、そうだった。明日、仕事で街を巡るんだ。ついでにあんたを送っていく。それでいいだろ?」

 

「うん。」

 

ナナリーはそう言って頷く。

どこか幼い印象を与える。

 

「よし。それならとりあえず寝ようぜ。あんたはベッド。俺は床で、、」

 

言って気が付く。板張りの床は空気の通りが良い。良く冷えるのだ。

 

ベッドは当然ひとつ。

 

厚手の布団は氷のように冷たい。

 

「…」

 

答えは一つしかないがはやての顔が脳裏にちらつく。

 

ナナリーは言われた通りベッドへ潜り込む。

 

 

 

「はい」

 

ナナリーはジャックのためにベッドの脇を空けた。

 

「あたたかいの」

 

彼女はそう言って自信を指さす

 

指の先にはなるほど16歳らしく胸がある。

いまの動作で寄せられた衣服が胸を強調する。

 

 

ードクン

 

 

いかんいかんとジャックは正気に戻る。

 

「どうしたの?」

 

ナナリーは三角座りになってジャックを覗き込む。改めてみるとみすぼらしい恰好の癖に整った顔立ち。気品を感じる。

立てた膝は病院着を押しのける。ジャックの目線はいやらしい脚に釘付けになってしまう。

 

 

ーごくり

 

 

寒いから、仕方がない。

 

だって本当に寒いし

 

ジャックは頭の中で言い訳を繰り返す。

 

「仕方がねえな。寒いもんな。仕方がねえもんな」

 

彼はそう言ってベッドインした。

 

予想通り冷たい布団が体温を奪う。

 

「!っうお」

 

ナナリーがジャックに抱きつく。

 

落ち着けたばかりの本能が目を覚ます。

 

「ば、ばか。あんまりひっつくんじゃねえよ」

 

ジャックの心臓は早鐘を打つ。目と鼻の先に美女がいる状況

しかも都合よく冷える体を温める必要がある。

だが、はやてがと悶々とするジャック。

 

 

ードクン

 

 

一方でナナリーは恩を返そうと、より暖まる方法を模索する。

ジャックの首に触れる腕が温かいことに気が付く。

肌と肌が触れれば温かいと判断した彼女はごそごそともがき始める。

 

 

動きを止めると彼女は布団から出てきた。

 

「ジャックも」

 

そう言って見つめる彼女は白い肩が布団からはみ出していた。

 

「脱いで」

 

一瞬目の前が白くなる。ジャックの鼓動はさらに大きくなった。

 

動きが無いジャックに対してナナリーはジャックの服のボタンをはずしにかかる。

 

 

ー止まれない

 

 

「そうだよな。こっちのほうが暖かいもんな。」

 

しょうがないとばかりにジャックもすっぽんぽんになる。

 

「うん。あったかいよ?」

 

ナナリーはジャックを抱き寄せる。

 

また、顔が近づく。

 

「あ、はぅ、」

 

やってしまったと思っても止まらない。

 

ナナリーの唇を塞ぐジャック。

 

彼女は受け入れるように舌を絡める。

ソフトクリームを食べるがごとく唇を食べる彼女の両手はジャックの胸板に添えられている。

 

「ぁぁん、はぁ、は」

 

ジャックはナナリーの後ろへ温めた手をまわして、彼女の膣を確かめる。

むわりと湿った空気、茂った陰毛は背徳感とエロスを高める。

 

「ん!……んんっ!」

 

徐々に彼女の舌から力が抜ける。

クリトリスに指が当たるたびに唇が離れた。

 

押し付けるように口づけをする。

 

「!ふー、ふふー、!ふー」

 

空気を求めて繰り返す鼻息が2人の交わりの激しさを表す。

 

 

ジャックはナナリーを引き寄せての片足を上げさせた

 

「いくぞ?」

 

こくんと頷く

 

先端が膣に触れた。

 

「!あ」

 

身を反らす彼女は布団から乳房を露にする。

 

大きめの乳房は勢いに乗って形を変える。

 

動きを止めると荒い息遣いと相まって美しい形を主張する。

 

ジャックは堪らず再度挿入を試みる。

 

「ナナリー?」

 

「うん…いいよ」

 

2人の息の音が静かな部屋に響く。

 

「ああああっ」

 

挿入するとナナリーはジャックの首元にしがみつく。

 

「はあっはあっ」

 

いつもの相手とは違う反応にジャックは気を昂らせる。

彼の胸には破壊的な衝動が去来する。

 

彼女は快感を伝えたいのかジャックの耳元で息をする

 

「はあっ!はあっ!」

 

ジャックの耳元は白い吐息で湿る

 

ぱちんぱちん

 

勢いの良い音が響く。深く、深く突くように心がける。

揺れるベッドが床を軋ませる。

 

厚手の布団の内側は湿度を持ち、2人は互いの汗ばんだ体を求め合う。

 

「あああああああ!あああ!」

 

彼女はしがみつきながらも身をよじらせる。

大声で叫ぶようによがる。

 

「はっはっ!…」

 

「あああ!ああん、ああんじゃっく、じゃっくぅ」

 

またもキスをする2人

動かず、味わうように

注ぎ込むように動きを止める

 

 

 

「ん、汗かいちゃったね?」

 

ナナリーは喜びを隠さず微笑みかける。

 

「ああ。丁度いいぐらいだ」

 

胸に飛び込むナナリーを抱きとめてジャックは囁いた。

 

「いっぱいびくびくしてたね」

 

ナナリーは恥ずかしそうだ。

 

「ああ。そうだな」

 

「…」

 

「…」

 

「ねえジャック?」

 

「ん?」

 

ナナリーはジャックを見上げて言う

 

「当たってる。」

 

「ああ」

 

「「…」」

 

 

 

 

 

「はあっ!はあっ!」

 

「あっ、ぁああん!まだ、まだ出る?まだ出るの?ジャック!!ジャック!!!あああああああああ」

 

彼らはナナリーが力尽きるまで交わった。

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