※この作品はR-18です。

東亰ザナドゥ 愛と金と権力の果てに   作:藍染ショウ

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今回はオマケ話二本立てで行きます

昔の話と戦力外の裏側について


断章 失敗続き 断章 戦力外の裏側

これは昔、少しだけ昔の話

 

 

男の声が室内に響く

 

(太い男の声)「バカ野郎!!! また失敗だとおぉぉぉぉ!!!

これで何回目だと思ってる!!

52回目だぞ!ゴジュウニー!! わかってるのか!!」

 

男の怒鳴り声が響く中で白衣を着た青年は平謝りを繰り返す

 

(白衣の青年)「すいません しかし本体のスペックをあげると適合率が低下してしまい今の状態では試作品は絶対に作れませんし、使い捨てにするか技術革新を待つかです」

 

思わず青年から本音の弱みが飛び出す

同じく後ろに居た眼鏡の老いた白衣の老人も続ける

 

(白衣の老人)「まあどのみち長くなればよりデータを多く取れますから私は時間をかけたいのですが

少なくともあなた方の言う量産化はまだまだですね コストと安全性を考えれば持続的に供給するのはね」

 

(太い男の声)「・・君らはそういうが、私としては早く成功例が欲しいのだ このプロジェクトに何億も既に掛けられてる

組織上層部への情報操作もそろそろ限界がある 次で決めたい」

 

(白衣の青年)「ですが説明した通り現状では適合率とスペックのバランスが取れません もう少し時間を」

 

(太い男の声)「・・・スペックを下げれば適合率が上がるのだろう? 足りないスペックは現場で補助器を使えばいい」

 

(白衣の青年)「補助器というとあれですか しかしまだ解明されてない点が多く、危険では?」

 

(太い男の声)「・・・時間がないのだ 組織に皆で拘束され監獄送りになるか、成功させるかだ!!

成功出来れば追加予算と今後のプロジェクトの入札優遇をする」

 

白衣の老人の目が一瞬光る

男達はそれを聞き目をたぎらせて研究を再開するために動き出した

 

それと入れ違いで男の秘書らしい者も現れた

 

(男の秘書)「ところで失敗作はどうしましょうか?」

 

(太い男の声)「いつものようにケツ穴を調整してオークションにだせ また物好きなじいさんどもが買うだろう さすがに金額が落ちてきたがな」

 

(太い男の声)この研究で現在抱えている事態は打破出来る もし成功し量産化出来れば異界に関するビジネスのほとんどを我々が独占出来る 永遠の富が手にはいる いずれはあれの確保も

 

ここには無限の欲望が渦巻いていた

 

 

 

 

戦力外通告の裏側 (時坂洸視点)

 

(コウ)「うーんどれも異界と結びつけるには弱い話ばかりだなぁ」

 

(ソラ)「そうですね 学園の主なところは聞き込みましたしこれくらいですかね?」

 

(アスカ)「・・・二人とも最後に生徒会に行ってみない?」

 

(コウ)「生徒会に?」

 

(アスカ)「ええ、クラス委員の関係で生徒会長とは面識があるの 彼女ならこの学園の主な噂は知ってるはず」

 

(コウ)「そうか じゃあ試しに行ってみるか」

 

ここか コンコンコン

 

(綺麗な女性の声)「どうぞ」

 

生徒会室

 

(ミツキ)「ようこそ 生徒会室へ 柊さん こんにちは」

 

(コウ)これが生徒会長か なんかザ・生徒会長って感じだな

 

 

(ミツキ)「杜宮学園の生徒会長を務めている北都美月です。あなたたちは、二年B組の時坂洸君と、1年A組の郁島空さんですね」

 

(コウ)「へ......名!覚えてたんスか?」

 

(ソラ)「生徒会長、わたしたちのことを知ってたんですね?」

 

(ミツキ)「生徒会長ですから。全校生徒の顔と名前は覚えているんです」

 

生徒会長は胸に手を当てて、いたずらっぽく笑う。

 

(コウ)「いや何百人いると思ってるんスか......」

 

(ミツキ)「名前だけでなく 噂はかねがね聞いていますよ

時坂君はいろんなバイトしているようですし,郁島さんはご実家の流派を背負う、空手部の期待の星なんですってね」

 

(コウ)スゲェ これが生徒会長か

 

 

(アスカ)「・・・おほん、自己紹介はこの位で、ともかく用件をお伝えしますね

校内で流行している占いアプリ《神様のいうとおり》。そしてその開発者が学園にいるという一部で流れる噂。それらについて何か情報をお持ちではありませんか?」

 

(ミツキ)「例の『神様アプリ』についての噂ですか

学園の主な噂は出来るだけ把握するようにはしていますが......たしかに開発者は、この杜宮学園に在籍しています」

 

 

(ソラ)「本当ですか!?」

 

(ミツキ)「ええ。あのアプリは、北都グループの一事業である北都導力の提供するサーバーシステムを用いて配信されているんです。

この会社は杜宮学園のみならず、国内外を問わずインターネット関連の事業を提供しているのですが……そこから配信元の情報を洗い出してみると、この学園のある生徒にたどり着いたんです」

 

(アスカ)「なるほど。情報は確かみたいですね」

 

(ミツキ)「ちょっとだけ、コネを使って調べた甲斐がありましたかね?」

 

(コウ)「いや,そんな笑顔で言われても......」

 

 

(ソラ)「それでアプリ開発者とは、いったい誰のことなんですか?」

 

 

(ミツキ)「ごめんなさい。これ以上は生徒の個人情報なので理由なくお伝えする事は出来ません

 

柊はそれを聞いて少し考え込むともうここに用はないと目で言ってきた

 

(アスカ)「わかりました ここまでわかれば大丈夫です ありがとうございました」

柊が帰ろうとする

 

正直納得できない俺はごねることにした

 

(コウ)「・・・理由があれば,誰が開発者なのか教えてもらえるんスよね」

 

(ミツキ)「ええ・・・理由があれば」

 

(コウ)「昨日,俺のダチが交通事故に遭ったんです。幸いにも軽傷で済んだけど)下手したら危ないところだった。学園の情報に詳しいあんたなら、もうご存知かもしれないですけどその事故に、『神様アプリ』が関わっている可能性があるんです」

 

(ミツキ)「時坂君……」

 

(コウ)「生徒を疑うのは,嫌な話かもしれないッス。でも、お互いの距離はそう離れてないかもしれない。『神様アプリ』を利用して開発者が俺の親友を事故に遭わせたかもしれない。だから俺は、開発者に会って疑念を解消したい。そんな理由じゃ駄目ッスか?」

 

生徒会長は少し考えこむと、一呼吸おいて返答を返した

 

(ミツキ)「時坂君,あなたの気持ちはわかりました。勿体ぶるつもりはなかったのですが......これを引き取ってもらえますか?」

 

ミツキは事務机の引き出しから1枚の茶封筒を取り出した。

 

(コウ)「封筒..... ?」

 

(ミツキ)「不登校の生徒に出している通知書です。これを杜宮記念公園にあるタワーマンション,そこで住んでいる四宮という生徒に渡して貰えませんか?」

 

(コウ)「あっ、北都先輩ありがとうございます!

 

結果として喜ぶ俺を見ながら生徒会長は何か思いついたような顔で話しを続けた

 

(ミツキ)「・・・無条件では、と言ってませんよ♪」

 

(コウ)「へっ!?」

 

(ミツキ)「生徒会の仕事を引き受けて頂くのですから本来なら無償ですが、恐らく柊さんはそのように受け取らないでしょう。

ですので条件をつけさせて頂きます」

 

(ソラ)「条件?」

 

(ミツキ)「ええ、実は・・・ある方があなた方の行動に迷惑されているそうなのです。」

 

(ソラ)「迷惑?」

 

(ミツキ)「ですので柊さん 申し訳ありませんが理由は聞かずに、今後の事で齋藤宗さんという方を巻き込まないようにして頂きませんか?」

 

 

!?齋藤だと!?なんでここでその名前が

 

(アスカ)「・・・もしかして彼はそちらの方ですか?」

 

(ミツキ)「詮索は無しにしましょう

もしここで誓って頂けるのでしたらこちらの封筒をお渡ししますし今後も情報を提供しますよ」

 

(アスカ)「・・・なるほど わかりました」 

 

柊は何か分かったように返事を返した

 

(コウ)齋藤・・・お前は一体???

 

 

 

その後俺たちは柊の指示通りに齋藤に連絡を入れて記念公園に向かった

 

 

 

生徒会室

 

(ミツキ)「ふふ、少し強引でしたがこれで障害は消えてシュウ君を今まで以上に甘やかして独占出来ます。迷惑しているという人がいるのは本当ですから嘘ではありませんし」

 

ふとサイフォンがなる

 

(ミツキ)「あら、アカネさんから・・・なるほど無事に渡せましたか 

では、早く帰れるように頑張りましょう!」

 

 

 

 




次は本編じゃ

次回 地獄の調教が始まる(予定)
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