「それにしても……綺麗だな」
「そうね……」
部屋でレイティアと星空を眺めていた。部屋の電気を消しているからいつもより綺麗に星が見える。
「こんなにゆっくりして、空を見るのは久しぶりだな……」
「そうね…主に原因はあの人だけど…」
レイティアと俺の頭には同じのやつの顔が浮かんでいるだろう、英門め、拠点を新しく作りやがって、しかも、デザインも無駄にこだわりやがって
「和室に、中庭に、客室…」
「まぁ、いいじゃない、おかげでこの空を見れているんだから」
「そういうことにしておくか…」
言い忘れていたがここは俺の部屋ではなく、レイティアの部屋なのだ。レイティアが、空を見れるようにしてほしいと英門に言ったらOKしてくれた。そして、折角だからと、英門はバルコニーを作った。部屋からでもとても綺麗に見えるのにバルコニーからだったらどれだけ綺麗なのだろう。そんなことを考えながら星空を眺めていたら、レイティアが俺の方を見ていた。
「ねぇ、何で誘ったかわかる?」
「うん?この風景を見せる為に――冗談だって、武器を向けるなって、危ない…って危なっ!?剣をしまえ!ごめん、ごめんってば!レイティアさんごめんなさい、許してください、何でもしますから!」
「今何でもするって言ったわよね?」
「あっ……」
レイティアは満面の笑みを浮かべていた、全て計算の内だったようだ。俺はレイティアの手の上に踊らされていたようだ。
「そうだ……」
―――――
「満足…かっ!」
「煩いわね……椅子が喋っているんじゃないわよ」
俺が馬になり、その上にレイティアが座っている。Sの状態のレイティアだから薄々、こんなことになるとは思っていたが、最近ストレスが溜まっているのか、少し頭にきている。レイティアは脚を伸ばして、更に体重をかけてくる。
「いいわね……椅子があると」
やばい、キレそうだ。そろそろ、キレてもいいよね?俺頑張ったよな、よくここまで我慢したよな?英門、キレてもいいよな、お前が主な原因だからな……俺は、レイティアをどうにか押し返して、力ずくで床に押し倒した。
「えっ…」
レイティアは察したらしい、この状況は何回かあったから理解しているのだろう、徐々にレイティアの顔に焦りが出てくる。
「ちょ、ちょっと待って、さ、流石に―――」
「レイティア、誘っているんだよな?」
「そんなわけ―――」
「レイティア」
俺は強めに言った。レイティアは黙った。俺は恥部に触れる。
「やめっ!」
「こんなになっているのは何でだ?」