エロスに耐性がない、嫌うという方はご遠慮。
キャラクターは前回同様オリジナルで、原作にはいません。
―――セレン海沿岸部。
ザッパァア! …ザザァン……ザパァンッ! …ザザァ…ン……
長らく眺めていた海に背を向け、その者は歩き出した。
「………」
行くアテがあるわけでもなく、居場所があるでもない。ただ、世界を流れるように生きている。
不意に海風が吹きつけて、その者のフードをめくった。
「……厳しい風邪ね。まるで我々への皮肉のようだわ」
苦笑し、フードを深くかぶりなおす。僅かな時間ではあったがその者は女であった。若いとは言えないが、年齢不相応な美しさを称える美女。
歩きながら、何度もフードがキチンと頭を覆っているかを確かめる。そして何度も周囲を見回した。その、羊のように湾曲した角を誰かに見られていないかと怯えながら……
「いつまでこのような生活が続くのかしら。…我々にはもはや安息はないというの?」
誰にともなく話しかけ、遠い山並みを望む。故郷が、今はなき大国があった方角を懐かしむのは未練がましいだろうかと、己に問いかけて自嘲する彼女。
「……バカバカしい。我ながら情けないわね、いまさらこんなしみったれた感傷なんて」
腹の足しにすらなりゃしないのに。
かつて、それなりの貴族だった事をまだ引きずっている自分がいる。ロマンチックなキラキラしたものに彩られた夢想の未来を描いていた世間知らずの女の子が、まだ自分の中に居続けている。
クキュウゥ~……
まるで小動物の鳴き声のような可愛らしい音が鳴る腹。昔ならば顔を赤らめ、はしたない、なんて下品な事をしてしまったのかしら、などと取り乱しただろう。
しかしもうそんな軟弱な女ではない。決別した、決別しなければ生きていけない、決別してようやく歩き出せた。誰も助けてはくれない、それどころか彼女は追われる身だ。
それこそが、今日におけるデモニアたる自分の
キュクゥウ~……キュルル……
「ふぅ……何にせよ、糧を得なくちゃならないわね、まずは」
このまま野垂れ死にするのもいいとさえ思った事もある。けれど、死に瀕した時、いつも思い出すものがあった。
誰とは知らぬ女の子の姿――――はるか年下の、格上の少女。
死のうとすると、いつも頭の中に浮かぶ彼女の笑顔が、絶望の先の死を躊躇わせる。まるで死んではならないと咎めるために出てくるセーフティーのようにすら
「……名前も思い出せない友…か。失礼な話ね」
今、眠ろうとしても少女はきっとまた邪魔をしてくるのだろうな。
そんな事を考えながら餓えと共に歩いていたその時―――――――
「旅の人、歩きかい。よかったら乗ってくかい?」
海から離れているのに、波の音がやけに大きく聞こえると思いきや、途中からそれは馬蹄があぜ道を踏みしめる音へと変わっていた。そうとも気づかずにすぐ近くまで馬車が来ている事に気づかなかった事が、情けなさすぎる。
「結構です。お金を……持っていませんから」
「! ……、金なんてとりゃしねぇって。へへ、旅は道連れっていうだろ?」
彼女は自分では意識していないが、聞けばすぐに女性とわかるほど甲高い声色をしている。決して男性では出せないであろう美しい声は、たとえ深いローブとフードに身を覆っていても、その中身が美人である事を男に想像させるは容易い。
あきらかに下卑た思惑がすすけて見える男は、見た目からして40代の中年男性だ。一見すると農夫のようにも思える。事実、馬に引かせている荷台には干草や農具が積まれているが……
「(本業は、野盗の類…ってところね)」
情けない話だ。こんな落ちぶれた輩に助けてもらうなど、自分はさらに落ちぶれた生活をしていると再認識させられる。
だが同時に願ったりかなったりだ。彼女は少しだけ考える素振りをしてから返答する。
「……ご好意に、あずかります」
「へへへ、そうこなくっちゃあな。ほらここ、ここに乗りなよ。アンタ、名前は?」
「……レスティアート。知り合いからはレスティアと呼ばれています」
―――その日の夜、人里はなれた山麓のボロ小屋。
「ガハハハッ! よくやったぞ、あんな超上玉、よく手に入れたもんだなぁ
オイ!」
「へへ、偶然だけどな。しかもとんでもねぇモン、オマケに付けてたのはラッキーだったよ」
酒盛りの男達は上機嫌だ。すぐ隣の部屋から熱い男女の吐息が聞こえてこようがおかまいなしに乾杯を繰り返している。
あたりには空の酒瓶がいくつも転がり、室内は酒の匂いが充満している。
ギィィイ…バタン
隣部屋へと続くオンボロ扉が開いたかと思うと、痩せた長身の男が腰のベルトを締めながらやってくる。
「ふぃー、えがったえがった。もう1滴もでねぇよ」
「お、なんだもう打ち止めかぁ? だらしねぇなぁまったく」
「うるへー、そりゃああんだけの上玉だかんな、オレだっていつまでも抱いてたいってーの。それより酒くれ酒、回復したらまたヤってやるさ。…んで交替、はやくいけよ。逃げられちまってもしらねーぞ?」
尖り気味のアゴで自分が今しがた出てきた扉を指し示すと、男は乱暴に椅子に座って無造作に酒瓶を手にとり、そのままあおるように飲み始めた。
「へへ、んじゃ、俺の番ってことで。ちょっくらイってくらぁ、なんて、ヒャッハッハー」
ギシシ…ギィイィ…バタン。
扉が閉まってから10秒ほどで、再び男女の熱い声が響きはじめた。それをBGMにして、野盗達は談笑しはじめた。
「頭はまだ戻ってこねーのか?」
「ああ、女の処分先をまわってくるっつってたけど、どーすんだか? デモニアだぜ? なんかアテがあるっつーこと言ってたけど、ホントかねぇ?」
「アテがなけりゃないでいいじゃねぇの。しばらくは楽しみ放題って事でさ、ひっひひひッ」
「んあっ! んぅっ、はぁはぁっ、はぁっ…」
「ははっ、たまんねぇなぁ! ええ、俺のナニの味はどうだい、デモニアさんよぉ!」
レスティアは特に言葉を返さない。深々と突き刺さったモノが気持ち悪いなどと言えば、彼らは喜んでますますいきり立つ事間違いないだろう。
口をついて出る吐息以外、何一つ会話などするつもりはなかった。
「ふっ、ふっ、はぁっ、はぁっ、ぅっ~~~ッッふ!!!」
下腹部内がタプつく。ドロドロした感触が流動して、この上なく気持ち悪い。見張り番と称してかわるがわるの強姦を受けて、もうこれで何人目だろうか? 一人が勃たなくなるまで犯し込み、他の者と交替する。その繰り返しだ。
「くうっ! きたきた、濃い~のきたっ、そら、受け止めろッ!!」
ブリュッ! ブリュブリュブブブブッ!!!
既に満タンな膣内に無理矢理押し込めてくる射精。中にヘバリついて残留しようとする粘質の汁。見るのもおぞましい悪人のイキ顔……
「う…ぅ、ふ…はぁっ、はぁはぁ、はぁ…はぁ…」
「何安心してんだぁ? まだまだこれからだぜ、へっへへ…うらぁっ!」
滴る汗は思わずあげた片足の太ももからその脚線美に沿って流れ、やがて耐え切れずにラインをそれてふくらはぎを湿らせる。ふんばっていた雫が肌の表面でフルフルと揺らめいていたが、男が再び腰をたたきつける衝撃でポトリと落ちた。
「くぅうんっ!!! ハァッハァッ、あっっ、かっ、ふ…」
解せない。
「くうう、出したばっかだってのにもう盛り上がってきやがったぜ。へっへっへ、たまんねぇカラダしやがって♪」
犯されている事が、ではない。このような事は何もはじめてではない。
彼女はかつて今よりもっと幼かった頃に、はじめて暴漢に襲われた。その時は己が魔力をもって容易く撃退し、己の身にいささかの穢れを受ける事はなく、しかも彼らが落としていった荷から偶然にも食物を得る。
その時、学んだ事が2つあった。
一つ、糧は己で手に入れなければ、誰も食事を用意してはくれないという事。
一つ、糧を有する者を襲うことで、容易く得られるという事。。
まともに働くこともできはしない身の上では、自然、盗人へと身をやつすしかなくなる事に気づく。
最初こそ品位とプライドが邪魔をしたが、たまたま食物が得られるような幸運はそうはない。すぐに飢えが上回り、彼女は他者から日々の糧を奪う道を取らざるを得なくなった。
だが一つの失敗を経験し、また2つの事を学ぶ。それは奪う相手が賊たる荒くれ者であった時の事だった。
一つ、品位なき男は自分の貞操を穢して悦ぶ。
一つ、賊の
一度、破瓜を経験し、悲しみから立ち直ったならば、もう怖いものはなくなった。それらしい男に声をかけられてはそのアジトに同行して犯される、今回のように。
そして隙をみてその場にいる全員を屠り、ありったけの物品をいただいて悠々と出て行く。
自らをエサとして行う狩りは、それはそれは上手く事が運んだものだ。以後は恥を捨て、安定して明日の糧を得られるようになった。いつも思惑通りに事が運び、失敗したことはなかった。だが……
「んふぅっ、はーはー、な…な、ぜ……ぇっ」
豊かな乳房に男の指の跡がくっきりと残るほど握られながら、レスティアはやはり解せなかった。――――なぜ、魔法が使えない?
「ひっひひ、んだぁ? 魔法が使えなくて私困っちゃうってか? ケッケッケ、残念だったなぁ、以前デモニアには痛い目みてるからよぉ、
すると男は一回り小さな飴玉のようなものを自分の舌にのせた。そしてそのまま彼女の口に深く食いつく。
「んぅう!! んっ、…ぐ…、ご……ぉ…、……ゴクンッ。はぁはぁ、な、何を飲ませたのです…か…、はぁっああっ?! んんんぅう、か、カラダ…がっ、敏感にぃっ!?」
「他のやつらにも飲ませてもらってらだろう? 魔力に反応して作用する、“裏モノ”よ。デモニアにゃあ特に効くだろう? ほーら、乳首がすげぇ事になってんぜぇ?」
ビリビリと痺れるような痛みと共に、乳頭がありえないほど膨らんで、乳首の塔を伸ばす。
すでに勃起しきっていたはずがさらに伸び上がり、その付け根より4cm弱にまで長くなって、先端に透明な汁をうっすら浮かべた。
「はぁ、はぁっ、んんぁあっ!!! しびれる、しびれるのぉおっ!!」
空気が僅かに動く。それがかすかに撫でたかどうかというだけで全身に激しい衝動が駆け巡る。魔法が使えないどころではない。これでは隙を見て逃げ出す事もままならない。
「いーい反応だぜ。よほど魔力をもってやがったのか? 乳汁までふいてやがる」
ヂュウウウウウ~~ッ!!!
「~~~ッ、――――…………………」
男がレスティアの乳首を思いっきり吸い上げた瞬間、彼女の中でプツンと何かが切れる。叫び声をあげる前に、快感と認識すらできない何かが強烈に押し寄せ、彼女の意識はすっ飛んでしまった。
―――Next.
街道をゆく馬車の御者台で、むさくるしい男達が会話を交わす。
「頭、それであの女、どうする事になったんですかい? ヴァーミルに持っていくってぇ事は、買い手がついたって事っすよね?」
「ああ、裏商人の大物がぜひにってな。つながりあるヴァーミルの
耳打ちされた途端、その提示額に手綱を握っていた部下が驚いて御者台から転げ落ちそうになる。とっさに頭が手綱を掴んで、事なきを得る。
「おい、気をつけろ。……とにかく、話が本当ならもう農業なんて“副業”とはおさらばできるってぇわけだ。上玉は少し惜しいが、この額なら手放してもお釣りがくるぜ」
あぜ道を走る馬車。ガタガタと揺れるのは、何も道の悪さのせいではない。
しっかりとしたホロが覆い隠す荷台の中で、同行する部下達が今もデモニアのカラダを楽しんでいるのだ。
たっぷりと、じっくりと……たとえ大金を得られようともなお欲を張って、商品をねぶりつくさんと、彼らの劣情は目的地に到着する間際までレスティアに注がれ続けた。
―――to be continued
レスティアは、まだ品格を捨てきれないお嬢様と落ちぶれてたくましく生きる浮浪者の間にいるキャラです。
シュターナが捕らわれの身なら、こちらはまだ自由だけれど…といった感じです。
ところでブレイヴガールレイヴンズだと、あんまし名ありの男キャラって出てきませんよね。
団長もあくまでプレイヤーの分身なので、事実上固有名はないし。
本作の団長も、あくまで読み手である皆様の分身、という事で固有名はつけないつもりです。
なお本二次創作小説の原作であるブレイヴガールレイヴンズRは
http://bg-r.mimolette.co.jp/
からどうぞ。