【祝! 同人コミカライズ化】異世界交易チートで街中の女を孕ませてみた 作:ヤラナイカ―
「ううん、なんか身体が変だにゃー」
ペッタは、なんとなく手首に痛みを覚えて眺めるのだが、そこには傷はない。
手錠をかけられた手首の擦り傷も、破瓜の傷も回復ポーションで治ってしまっている。
しかし、気が付かないうちに怪我をして、気が付かないうちに治療されても。
なんとなく違和感のような幻痛が残るのだ。
獣人特有の感覚の鋭さを持つペッタは、姉にも聞いてみるのだが。
「気のせいじゃないかニャア」
と、取り付く島もない。
理性的な姉は、感覚的な妹よりも鈍い。
「うーんでも、なんか酷い目にあった気がするにゃー。それに、こんなに深く眠るなんておかしいにゃー」
猫は眠りが浅い傾向があるが、猫型獣人にもその毛はある。
前後不覚になるまでぐっすりと眠ることなんて、よっぽど疲れたときぐらいである。
「柔らかいベッドで寝たんだから、深く眠れて当然ニャリよ。慣れないところで寝たから、悪夢を見たんじゃにゃいか。ちゃんと、扉の鍵もかかってるからおかしいところはないニャリよ」
ロリンは、自分の家にもお金持ちみたいに鍵がついたことが嬉しくて、錠をガチャガチャさせている。
「でもなんか、臭くないにゃー?」
「まだ言ってるニャカ。クンクン……確かに、なんか妙な生臭い匂いがするけど、それはさっきオジサンが来てたからその残り香ニャリよ」
「ああそうかにゃー」
オジサンが臭いということに関しては、異論のないペッタである。
ドンドンとドアをノックする音が聞こえる。
「誰かニャリ?」
「おい、誰が臭いんだ」
「ありゃ、聞こえてたニャリか」
「お前らなあ。せっかく、お前らが食いたいっていうから魚を持ってきてやったのに」
健太が持ってきたのは、一万円もするマグロの刺身が大量に乗った舟盛りである。
「うわあ、美味しそうニャリ!」
「生魚だけどお前ら食えるか?」
「余裕にゃー」「ばっちこいニャリ」
「醤油とかあるんだけど、試してみるか」
「魚は塩かけて食うんだけど、こんなスープがあるニャリか。うわ、にゃんだこれ美味しいニャリ」
「美味いニャー」
「いや、だからペッタ。醤油かけて食えって」
猫耳姉妹に刺身の食い方を教えながら、健太もマグロの刺身をぱくつく。
うん、これはなかなか新鮮で美味い。
「その緑色のやつはなんだにゃー」
健太が使ってるワサビに興味を示すペッタ。
どうやら獣人は丈夫で細かいことにはこだわらないらしく、生魚でも余裕で食べるのでワサビも平気かと思って与えてみると。
ペッタが尻尾を逆立てて、ポンと天井近くまで飛び上がった。
どうやら、初ワサビは刺激が強すぎたらしい。
「ふぎゃああ! これはダメにゃー」
「ハハハッ、ペッタなにやってるニャア」
そんなこんなで、健太に睡姦された違和感など猫耳姉妹はすっかり忘れてしまう
絶妙のタイミングで健太が二人の家に来たのは、猫耳姉妹の家の中にこっそりつけた三百六十度カメラで確認してのことだったのだが。
見れないところも、カメラを通してモニターから確認できるのは便利だ。
いっそ、公共施設や街中の家にカメラを付けてみるとかと思い始める健太であった。