【祝! 同人コミカライズ化】異世界交易チートで街中の女を孕ませてみた 作:ヤラナイカ―
「え、ええ。わたくしは平気ですが……」
ペッタに声をかけられて、我に返る聖女セシリア。
聖女のプライドがある。街の人の前で無様な姿を見せる訳にはいかない。
「聖女様、お姉ちゃんと一緒の変な臭いがする」
クンクンと鼻をきかせて、セシリアの身体を臭うペッタ。
「ペッタさんのお姉さん……ロリンさんにも同じ匂いがしたんですか?」
「うん、どうやらこのセシリア様に付いてる粘液が原因みたいだにゃー。浴槽でも、このスライムみたいなの見た気がするけど、なんだろにゃ-……」
「他の方にも付いてたとなると、これはこの街の人々の健康を預かる司祭として捨て置くわけにはいきませんね」
セシリアは意を決すると、お腹の辺りに付いている黄ばんだ粘液の匂いを確認して舐めてみた。
「うえー、そんなもの舐めちゃうにゃー?」
「ちょっと口に含んだだけです。毒性のあるものでも、わたくしは耐性があります。これはどうやら、口に入れても害はないもののようです。大変苦いですが……」
さすがに気持ち悪いのか、セシリアは眉を顰めていた。
それでも、こういうときに、危険に身体を晒すのも聖女の尊い仕事なのだ。
「匂いの元を探せばいいのかにゃー。クンクン、クンクン、この辺りになんかさっきと同じ強烈な生臭さがあるにゃー」
聖女を手伝おうと、ペッタも鼻を鳴らして辺りを嗅ぎまわった。
自然、目の前に仰向けに倒れている健太の股のあたりに誘い寄せられた。
健太はもうむちゃくちゃ気持ちいい気分だった。
あの聖女セシリアが、自分から健太の精液を舐めたのだ。
もう体力は限界。射精しすぎて痛いぐらいなのに、また勃起してしまう。
そして、その起立したおちんちんの先に、ペッタが顔を近づけてくる。
「うううっ……」
「あれ、また男のうめき声が……ここに何かあるにゃー。なんだこりゃ、にゃー」
ペッタの猫舌で、ペロンとおちんちんを舐められてしまった。
その瞬間に、限界を超えて五回目の射精が爆発する。
鼻先に射精が爆発して、苦い液体が口に一杯入ってきて、ペッタは「うぎゃー」と悲鳴を上げた。
健太も痛気持ちいい射精を終えて、逃げるために奥の手を使うことにした。
「離脱(テレポーテーション)」
その瞬間、健太の身体が女湯から掻き消えた。
「ここにさっきまで、透明の男がいたにゃー。きっと痴漢にゃー!」
口の中に精液をぶちまけられたペッタが、怒っている。
さすがに、何が起こったのかとみんな集まってくる。
そのなかには、ハイエルフのリサーリィや、ペッタの姉のロリンもいた。
「透明人間の痴漢ですか?」
「いたにゃー。透明になる薬もあるって聞いたことあるにゃー」
そうペッタは手を振り回して主張するが、誰も本気にしない。
ものを知らないペッタに、セシリアが説明してあげる。
「その透明薬は『カメレオン・ポーション』というんですが、王都の錬金術師の店でアレン金貨三十枚もするんですよ」
「き、金貨が三十枚にゃー?」
ペッタが一生働いて稼げるかどうかという多額のお金だった。
銀貨二、三枚もあれば街でも娼婦を買えるし、王都の高級娼館で貴族の相手をするような最高級娼婦を一晩貸しきっても金貨十枚もあれば済む。
金貨三十枚も使って、風呂を覗くバカがいるはずがない。
また、いるはずなのにいなくなったとすればテレポーテーションの魔法を使えるはずだが、それは上級魔法に類する大魔術だ。
上級魔法が使えるといえば、だいたい軍に所属する国家魔術師か、ゴールドクラスの冒険者である。
こんな木工品ぐらいしか産業のない小さな街に来るはずない。
「わが妹ながら、ほんとアホニャリ」
「うにゃー」
周りから遠まわしにアホ扱いされて、ペッタは情けなさそうに鳴いて、白い猫耳と尻尾を伏せる。
せっかくペッタは正解に行き当たっていたのに、セシリアの理詰めの説明に反論できず、渋々と納得するしかなかった。
※※※
さて、その金貨三十枚使って覗きをしたバカの健太であるが、風呂場の横の雑木林に不時着していた。
「イタッ、だから『離脱の指輪』は使いたくなかったんだよな」
このショートテレポートが使える『離脱の指輪』は、金貨三十枚どころか二百枚はする代物である。
十回しか使用できないのだから、この一回の魔法で金貨二十枚消費したことになる。
だがそれがなんだというのだ。
金貨五十枚ぐらい今の健太にとっては、はした金にすぎない。
今の荒土健太のアラド商会総資産は、金貨五十億枚(六十兆円)である。
この一年だけで、これだけの金額を稼ぎだしたのだ。
あまり稼ぎすぎると、この国の経済がおかしくなってしまうので、セーブしてるぐらいだ。
「ポーションの効果が切れる前に、服を着て家に帰るか」
眠くもあるが、腹も減っている。
その前に体力使いすぎたから飯だな。
独身なので家にはだれもいない。酒場で飯でも食って帰るかと、トボトボと歩き出した。
※※※
「これはきっと、アララオオナメクジの体液ですね」
女湯では、この臭い粘液がなんだという話が進んでいた。
聖女セシリアが出した結論は、アララオオナメクジの体液である。
ペッタが精液じゃないかと言い出して変な空気になったりしたのだが。
人妻であるリサーリィが「夫の精液は白いですわ」と言ったことで、違うということになった。
そうか精液は白いのかと、ペッタやロリン、聖女セシリアなどはそれを聞いて顔を真っ赤にしていた。
それはともかく、セシリアの出した結論に、人妻ハイエルフのリサーリィが聞き返す。
「ナメクジですか?」
「ええ標本で見たことしかありませんが、体液の色も匂いもちょうどこんなものです。アララ地方にしか生息してないと思ったんですが、こちらにも森が多いですから増えたのかも知れません。ときに、木の上から粘液を落としたりするんですよ」
二万歳のリサーリィは、自分にも知らないことがあったかと感心したように言う。
新知識を得るのは久しぶりだ。
「さすが聖女様は博識ですわね。この国はあらかた見物した私も、それは知りませんでしたわ」
「特に人体に害はありませんが、服が酷く汚れますから注意したほうがいいです」
森に新生物が増えると生態系に影響が出るから、あとで調べておくかとセシリアは頭の隅で考えた。
街の教会のたった一人の司祭である聖女セシリアの仕事は多岐にわたり、なかなかその調査の時間は取れそうにもない。
もっと早く異変を調査しておけばあるいと、彼女は後で後悔することになる。