※この作品はR-18です。

【祝! 同人コミカライズ化】異世界交易チートで街中の女を孕ませてみた   作:ヤラナイカ―

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エピローグ2「それぞれの出産、そして伝説へ……」

 ダナンの街が空前の出産ラッシュに湧く頃。

 聖女セシリアと、Sランク戦士ユリアの二人は、なんと身重の身体にもかかわらず、南の辺境の洞窟に居座り近隣を荒らし回る高位魔族を退治しに行っていた。

 

 近隣の街や村を派手に襲って、人々を魔神の生贄にささげ、魔神の復活を果たそうとする高位魔族デーモンロード。

 王国の南端に近い辺境であるため、有能な冒険者が少なく被害が広がっているのをなんとかしたいという義侠心もあるにはあった。

 

 しかし、それ以上に、この敵はダナンの街からさほど遠くない位置にいるから都合がいい上に、王都を狙う高位魔族より地方を荒らし回るヤツのほうが弱そうだから余裕で勝てると踏んでの計算的な行為である。

 二人は身重で長旅はキツイので、王国南方にあるダナンの街の比較的近場にこういう敵が現れてくれたのは都合がいい。

 

 身重の身体で、戦闘に多少の心配はあるものの。

 そこは、かつて一緒に高位魔族を倒した奇妙な仮面を身につけているSランク魔術師レディシアと、龍覇活殺拳の使い手であるSランク武闘家ミスズを助っ人に誘っている。

 

 かつて王都に迫った高位魔族を打ち払った伝説のパーティー、『エターナルメイデン』の再結成。

 聖女セシリアには無理をしてでも、今すぐ魔物を退治しなくてはならない目的があったのだ。

 

 神の子を宿した聖女セシリア達が妊婦のまま王国の領地を荒らす高位魔族を倒したとなれば、さらなる伝説的な奇跡となり教会は諸手を挙げて大喜びするだろう。

 その途上で子が生まれれば、これはもう勇者確定に違いないと評判になるはず。

 

 そうなれば王家もそれを認めて表彰せざるを得ず、その祝賀会の場においていかに大商人アラド・ケンタが今回のことで功績があったのかを語り、王家の姫が疑惑をかけている健太の名誉を回復させようと言う計画であった。

 それはともかくとして妊婦の二人に無理をさせないようにと、Sランク魔術師レディシアと、Sランク武闘家ミスズは旅の間も気を使って自分達だけで雑魚を片付けて行った。

 

 しかし、いざ洞窟の奥の高位魔族デーモンロードを倒す時になったら――。

 

「クククッ、よく我がテリトリーに入って来たな冒険者、歓迎してやろう。我はブラッディーレッド・デーモンロード。活きが良い獲物は歓迎だ。なにせこちらは魔神復活の生贄のため……」

「隙きあり!」

 

 Sランク戦士のユリアが、ダナンの街にレッドリボンズの騎士団長ミレーヌが落としていった青白く光る魔剣を振るう。

 すると、衝撃波が巻き起こって鮮血の悪魔を名乗るデーモンロードをズバッと斬り裂いた。

 

「ぐふっ、き、貴様! 人が話してる途中だろうが、ちいっ、前口上もなしで不意打ちとは、風雅を介さぬやからが!」

「無駄話は好かない、貴様の情報などもうこっちは知り尽くしてる」

 

 それはそうなのだがと、Sランク戦士ユリアのあまりの言いっぷりに、仲間も苦笑する。

 侮辱されたと感じたデーモンロードは、怒り狂ってユリアに襲いかかったのだが――。

 

「ぐわぁああああ! バカなっ!」

「ふん、口ほどにもない」

 

 向かってきたデーモンロードを、なんと一刀のもとに斬り捨てて倒してしまう。

 あまりにあっけない最後。

 

「これ、私達いらなかったんじゃないの?」

「……瞬殺」

 

 武闘家のミスズと魔術師レディシアは、あまりのことに目を丸くする。

 

「二人を助けてやろうと思って、わざわざ王都から来たんだけどなあ」

「……ユリア、前より強い?」

 

「なんかすみません皆さん!」

 

 助っ人の意味をないものにしてしまった、Sランク戦士ユリアに変わって謝る聖女セシリアであった。

 

「いや、セシリアが謝ることないけど、こりゃ母は強しってことか。アハハハ」

 

 もう笑うしかない武闘家ミスズに、戦士ユリアは「この魔剣が便利で良かったんだ。それに、スピードはともかく体力が落ちてるから雑魚を倒してくれて助かった」とフォローにもならないフォローをいれる。

 何の説明なんだと、みんなして笑うしかなかった。

 

「まあ、目的の高位魔族は無事倒せたんだし良しとしようか」

「ユリアは、ほんと人外……」

 

 こうしてミスズとレディシアが呆れつつも、南の洞窟の高位魔族デーモンロードの退治は無事に終了した。

 

     ※※※

 

 程なくして聖女セシリアとSランク戦士ユリアの二人は、旅先で産気づく。

 産む場所は、南の辺境にある小さなサリ村の宿屋の厩戸。

 

 旅人の使う馬などを飼っている場所である。

 

「この宿屋の厩戸で、先代の勇者は産まれたという伝説があります」

 

 苦しげな息をしながら、すでに破水してしまった聖女セシリアが言う。

 

「セシリア、もしかしてこれも計算に入れて?」

 

 苦しげな息を吐きながら、Sランク戦士ユリアは聞き返す。

 

「はい。すみませんでした、これも健太様の汚名をすすぎ、私達の子を立派な勇者として認めさせるためです」

 

 ただ、伝説の勇者となる子はあくまでSランク戦士ユリアの血を引く子だと思っていたため、自分まで同時に産気づいたのは計算外だった。

 それでも、これも女神が下した運命というものなのかもしれない。

 

「セシリアにはまいる」

「すみません」

 

「いや、褒めているんだ。私は、そこまで考えられなかった」

「はい。ここは、粗末な厩戸と言うと宿の人に失礼ですが……でも私の神聖力で、ここを清潔な聖地しますからお産は心配はいりません」

 

 ユリアは、別に何も心配はしていない。

 傭兵や冒険者家業の女などは、道端で子を産むことだって珍しくない。

 

 それくらいの覚悟はユリアには、とっくにできていた。

 むしろ、二人の出産にあたふたしているのは、外野であるはずの仲間、Sランク魔術師レディシアと、Sランク武闘家ミスズの方だったりする。

 

「レディシア! ここ、こういう場合はお湯を沸かせばよかったか!」

「……おちついて」

 

「そういうレディシアだって、なんで宿屋の椅子なんか持ってきてるんだ」

「分娩台というのを作る」

 

「そんなもん作ってる暇あるわけないだろ! お前も落ち着けよ!」

 

 厩戸の外でうるさいったらありゃしない。

 お産の準備を整えた宿屋の女将が、呆れた様子でお湯を入れたタライとへその緒を切るハサミを持ってきた。

 

「ほら、お客さん方。邪魔だからどいたどいた」

 

 辺境の宿屋だ。

 産気づいた女が旅先で産むことなんてよくあることで、そういうお産を何度も経験した女将は落ち着いたものだった。

 

 なにせここは、先代の勇者が生まれたという老舗の宿屋でもある。

 

「セシリア、先に産むぞ」

 

 壁に手をついて、半立ちでそう言うユリアは、なんとそのままズリュッと、子供を産み落とした。

 神聖なる場所となった馬小屋の藁は、まるでシルクのように柔らかく赤子の身体を受け止める。

 

「おぎゃあ! おぎゃあ!」

「おやまあ、元気なことだね」

 

 あまりにも早いお産。

 これには、何度もお産を見てきた宿屋の女将も少し驚く。

 

 それでも、宿の女将は平然と産まれた黒髪の赤子を取り上げてへその緒をパチンと切って、産湯に浸からせる。

 その時だった。

 

 Sランク戦士ユリアの産んだ赤子の使った産湯が、白銀の輝きを放ったのだ。

 いや、これはユリアの産んだ赤子に向かって、天空より白銀の光が降り注いでいる。

 

「これは、セシリアの魔法か?」

 

 Sランク戦士ユリアがそう聞くが、聖女セシリアは頭を左右に振るう。

 

「そうではありません。これはきっと、女神フェラルーナ様の奇跡の祝福です」

 

 この世を救うべく定められた赤子が、ここに誕生したのだ。

 この伝説の地にユリアを連れてきて本当によかったと聖女セシリアは安堵する。

 

「これで、健太様の汚名も灌がれる」

 

 女神に祝福されし勇者の母となった我らの意向を、いかに王女といえども退けられるものではない。

 ホッとした聖女セシリアもまた産気づいていた。

 

 Sランク戦士ユリアを追うように、聖女セリシアも厳かに馬小屋で出産する。

 

「ハァ……ハァ……健太様」

 

 襲いかかる激しい陣痛に、身体は辛いはずだ。

 でも、両手を祈りの形に合わせたまま聖女セシリアが感じていたのは、女神にひざまずく祈りの法悦にも似た、温かな喜び。

 

「私は、健太様の子を産んで、母になります」

 

 愛に満ちた喜びであった。

 どさっと、音を立てて藁の上に赤子が落ちると「おぎゃー! おぎゃー!」と元気な産声があがった。

 

「おやまあ、またこの子もピカピカ光るねえ」

 

 宿屋の女将が、産湯につけてやると、聖女セシリアの子もまた女神の祝福を受けて白銀に光り輝いた。

 銀髪の聖女セシリアと同じく銀髪であるその子は女の子だった。

 

 聖女セシリアにも似ているけど、黒目がちなその瞳には健太の面影もちゃんとある。

 Sランク戦士ユリアの子も女の子で、健太譲りの黒髪に赤い瞳だった。

 

 この子達は、きっと世界を救う。

 それならば、健太こそが世界を救ったに等しいではないか。

 

「健太様、見ていてください。私達はきっとやり遂げます」

 

 英雄である自分達の子を立派な勇者として認めさせて、またみんなで一緒に暮らすのだ。

 やがて、赤子に降り注いだ白銀の光は膨れ上がって馬屋全体が光に満ちるほどであった。

 

 外では、その光景を見てSランク武闘家のミスズは「うわうわ!」騒ぎ立てているし、Sランク魔術師レディシアはその仮面をずらして「……綺麗」と、うっとりと光を見つめていた。

 この天空から降り注いだ奇跡の光は、遠く北にある王都からも観測されたと伝えられる。

 

 南の魔族が倒された評判とともにめでたい兆しとして、アレシア王国中の評判となった。

 おぎゃあおぎゃあと元気に泣く赤ちゃんを抱いた聖女セシリアに、それは自分達の将来を祝福しているように感じられるのだった。




12月怒涛の最終更新!
ということで、約束通り異世界チート年内完結です。

この作品、最初にアルファポリスで始めてバンされて
……もう何年だろ2016年からだから、4年以上ですね。

ここまでずっと読んで応援してくださった読者の皆様に感謝します。
そして、これだけの期間かけた作品をエタらずに続けてこれた自分もちょっとは偉いのかなと自画自賛しておきますw

まだ伏線なども回収しきれてないところもありそうなのですが、そこはFanthiaでおまけの特別編などもやりますので、良かったら見にきてください。
くわしくは、作者のやってる小説ブログまで。

E小説(中出し・孕ませ・時間停止・催眠・環境変化など)
http://yaranaiker.blog96.fc2.com/

あと、ハーメルンでもまた新作始めたのでよかったら続けて見てね!
「性倫理崩壊催眠アプリ ~寝ているだけでJK孕ませ!~」
https://syosetu.org/novel/244007/
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