【祝! 同人コミカライズ化】異世界交易チートで街中の女を孕ませてみた 作:ヤラナイカ―
自分がセックスするのに都合がいい街。
荒土健太がそのターゲットに選んだのは、王都から馬車で三日ほど南に行った森にある、ダナンという小さな街であった。
木工細工が特産品の、二千人ほどしか住んでない小さな街。
まず街の警備体制を調べたが、常駐する兵士が二十人ほど居るだけの自警団レベルであり、障害になりそうな力の強い魔術師もいない。
「ここにしよう」
そう決めた健太は、王都では高値で売りつけて荒稼ぎしているのに比べて、居を移したダナンの街ではものすごく良心的な商売をした。
まずこの地方の領主であるイバラン伯爵に取り入ると、許可をとってダナンの街に自費で公衆浴場を建て、タダみたいな値段で入らせた。タオルやシャンプーやボディーソープも配りまくる。
風呂のついでに上水道も整備する。
公共のトイレをたくさん作って、下水道も整備させる。街の衛生問題を解決して綺麗にする。
ちなみに、大浴場やトイレなど建物は《異世界交易チート》で購入することで一瞬で建てることができる。
大浴場が九千八百万円、仮設トイレが一機六十万円、上下水道の施設建築費が合計で九億円弱。
ここまですると、電気を使う設備も使いたくなる。
ソーラーパネルも各施設に併設して稼働させるのに、五千万円がかかった。
安い買い物ではないが、総資産が小国の国家予算ほどにまで膨れ上がっている健太にとって、大した出費ではなかった。
施設を建てるだけでなく、細かいところは工事しなけばならないが、そこも金に糸目を付けず奴隷労力を投入し、もう徹底して街を綺麗に快適にしてやった。
全てはセックスするためなのだ。三十路の童貞パワー舐めんな。こんな努力、なにほどのものでもない。
たった半月足らずで、ダナンの街はアレシア王国一住みよい街に変貌した。
次は街のアラドの店で、手鏡や櫛や宝石や香水など、女が身だしなみを整えるのに使える道具を安価で売りまくった。
清楚な下着からエッチな下着まで各種サイズ大量に取り揃え、また綺羅びやかな衣装を赤字覚悟の大サービスで売りまくってやった。
全ては自分のターゲットとなり得る、綺麗な女を街に一人でも多く増やすための甘い罠であった。
その効果は絶大で、暮らし良いという評判を聞きつけて、近所の街や村から女が集まってきてダナンの街の人口が倍増するほどであった。
街の人に恩恵を与えている健太も、街では善良な篤志家と呼ばれるようになり、名士に近い立場になっていく。
王都では荒稼ぎする悪人扱いで何度もチンピラに襲われたが、ここではみんなが笑顔で挨拶してくれる。
すごい違いだった。
善行パワーすごい。
「あいかわらずモテてはいないけどな」
いくらチートがあっても、ブサイクな顔だけはなんともならない。
顔で人を差別しない街の司祭である聖女セシリアや、善良な人妻であるハイエルフのリサーリィなどには、善行パワーのおかげで好意を向けられているような気もする。
しかし、それも所詮は男としてのものではない。
「やっぱり、ブサメンはレイプするしかないんだよな」
全ては計画通り。
最初のターゲットであるリサーリィの家の横に、近代的設備の整った邸(六千万円)を建てるところまできたのに、どこか怖気づくところがある。
「とりあえず、引越しの挨拶にいくか」
リサーリィの家を調べなければならない。
お昼なら、夫は留守のはず。
木の扉にノッカーという獅子を象った金属の飾りが付いている。
リサーリィの旦那さんは、警備隊長で村の名士なので、それなりの佇まいである。
「これを叩けばいいのかな」
健太は、隣の家のドアをコンコンとノックした。
すぐにリサーリィが出てくる。
「あら、アラドさんじゃないですか。どうしたんですか?」
「隣に引っ越してきましたので、ご挨拶をと思いまして」
「えっ、お隣にですか?」
リサーリィさんは、不思議そうな顔で玄関の表に出てくる。
ちらっと見る。
一応扉には、南京錠のようなものが付いている。
どんな錠でも開け閉めできる『魔法の鍵』(金貨一千枚で購入)を持っている健太にとっては、なんの障害にもならない。
「ええ、ご迷惑をおかけします」
「ご迷惑だなんて、この街にアラドさんがしてくださったことに対して、私達は何のお礼もできてませんから、ご不自由があればなんでも言ってくださいね」
ほんと良妻ハイエルフである。しかも、スタイルが良くて爆乳。
旦那が羨ましい。
「ハハッ、じゃあよろしくお願いします」
セックスがご不自由だから相手をしてくださいとか言ってもダメなんだろうなとか思って、健太は苦笑する。
良妻だけに浮気に誘っても応じそうにない。
「あら、ほんとにすごく立派なお屋敷が建ってますわね。あの屋根についてるなんでしたっけ、ソラパネラ?」
「ソーラーパネルですね」
「あれが電気という魔法の元なんですよね。あれは、夜も明るくて便利ですわ。電気がお家に付いてるなんて羨ましいですわね」
「ハハッ、そうですな。なんならリサーリィさんにも、安価でお譲りしますよ」
ソーラーパネルも、蛍光灯も、この世界の人間からすると魔法にしか見えない。
魔法技術と科学技術は、知らない人にとっては似たようなものなのかもしれない。
健太だってマジックアイテムを駆使しているが、その発動原理は知らない。
効果がわかって、便利に使えれば原理なんてどうでもいいのだろう。
「夫の稼ぎでやりくりしないといけませんから、贅沢言っちゃいけないんですけど、ちょっと食指が動いちゃいますわね。それにしても、お隣は昨日まで空き地だと思ったのに、どんな魔法をお使いになったんですか?」
「はは、企業秘密というやつです」
「キギョウヒミツという魔法ですか。クリエイト系統の魔法なのかしら?」
聡明なリサーリィは、好奇心旺盛で何にでも食いついてくるのが微笑ましい。
ハイエルフなのにこんな変わった性格だから、神樹の森から出てきて人間の男と結婚することになったのだろう。
「これはつまらないものですが、引越しのご挨拶がわりにと思いまして」
「まあ、素敵なお花ですわね。お花は大好きです。なんて名前の花なのかしら?」
「富貴蘭というんですよ」
「見たことないお花ですけど素敵ですわ。とてもいい香りですね」
リサーリィは、富貴蘭の甘いバニラのような香りを楽しむ。
やはりハイエルフだけあって植物が好きなのか、育て方などを詳しく聞いてきた。
甘いバラには刺があるというが、この花にも罠があった。
実は、健太が送った富貴蘭の鉢植えには盗聴器が仕掛けられている。
「アラドさんと話していると、新しいことばかりで楽しいのですけど、そろそろ夕食の支度をしなければなりませんので」
ちょっと申し訳なさそうに微笑んでリサーリィが言う。
潮時のようだ。
「長いことお邪魔しました。それではまた……」
健太が薦めた通り、盗聴器付きの富貴蘭を家の窓際にでも飾ってくれれば、リサーリィの家の事情は筒抜けとなる。