【Rewrite】星の階(きざはし)を昇った先に 作:千月華音
十二章の幕間ですが、本編のパラレルストーリーですので読まなくても特に問題ないです。
瑚太朗は気絶した篝を抱えて風呂場まで歩いていた。
一階の露天風呂に運びながら、ほんの数日前は彼女の裸すら目のやり場に困っていたのを思い出し、苦笑する。
(目のやり場どころか……)
これからやることを考えると、もはやその次元を超えている。
だけど自制することなど考える気にもなれない。
まだ篝の身体を思うさま貪りたかった。
(親のやることじゃねえよな……)
覚悟を決めたこととはいえ。
己の所業に吐き気がこみあげる。
それでも。
禁忌に手を伸ばしたが故の愉悦のようなものがこみあげてくるのを、どうしようもなく感じていた。
「ん……ぅ……」
篝を抱きしめながら共に湯の中へと入る。
新たな湯を作ってくれた魔物が篝の側に寄ってくるのを、軽く手で追い払った。
「悪いけど、しばらく二人きりにさせてくれよな」
離れるよう指示を送り、パシャパシャと湯を立てながら遠くへ行く魔物を見送ってから、篝の肩を抱きしめた。
顎を持ち上げて唇に指で触れる。
しばらくその感触を味わっていたが、我慢できずに唇を寄せた。
触れるだけのキス。
慣れない快楽に眉をしかめて未だ目を覚ます気配のない娘。
そんな彼女を優しくいたわるように唇を啄ばむように触れ合わせていく。
目が覚めなくても構わない。
眠っている篝をいつまでも見ていたくて、ただこうして優しく触れていたかった。
「篝……」
自分のものだと思うと胸が震える。
身も心も自分だけのものにした。他の誰でもなく、自分だけの。
いつか娘が違う男のもとへ行くことも、考えなかったわけではない。
考えなかったわけではないけれど、考えたくもなかった。
いつだって瑚太朗しか見ていない娘の瞳に、他の誰かが映ることなど……。
「おまえは俺のものだ……」
篝の膣に指を差し入れる。
中で瑚太朗が出したものがまだ溢れるほど潤っていた。
それを掻き混ぜながら指で優しく取り除いていく。
あえて芽には触れず、入り口付近だけを撫でるように触れていくと、篝は甘ったるい吐息を漏らした。
「気持ちいいか?」
唇にキスしながら問いかける。
もちろん眠っている彼女には聞こえない。
ただ、眠っていても気持ち良さは感じてもらいたいと、先ほどまで蹂躙していた内部をひたすら愛撫した。
胸に触れ、肌に吸い付く。
何をしても、どこに触れても、飽きることなどなかった。
「……ぅ……ん……」
「目が、覚めたか?」
さすがに刺激が少し強かったのか、肩口を吸い上げた唇の痕がうっすらとピンク色に染まった。
もう何度つけたかわからないキスマークは、篝の身体のあちこちを彩っている。
篝は目を擦り、きょろきょろと見回すと、やがて自分を抱いている父親を見上げて言葉を失った。
「……っっ?!」
「気分はどうだ?」
篝は慌てて離れようとしたが、その身体を逃がさないとばかりに背後から抱きしめて胸の中におさめる。
瑚太朗の固くなったものが篝の尻にちょうど当たっていた。
「……やっ」
「いやか?」
「……っ」
「篝、本当に……いやか?」
答えなどきかなくてもわかっていても。
篝の口から肯定の言葉を聞きたかった。
「ずるい……」
「自分で入れて。出来るよな?」
「……やだ」
「篝。……何度も教えてやっただろ?」
「ここじゃ……いや」
「俺はここがいい」
「バカ。えっち。スケベ。……んっ、あっ」
「そういうこと言う娘は……こうだ」
篝の足を持ち上げ、屹立を間に差し入れる。
擦るだけでなかなか内部に挿入しようとせず、あえて焦らせて篝に求めさせた。
うなじまで真っ赤にして逃れようとする篝。
本当は欲しいのに、羞恥心が勝って素直になれない娘に、瑚太朗は喉を鳴らして興奮を抑えた。
「篝。……欲しいって、言ってくれ」
「……ぁ、……やぁ……」
「言うまでこのままだぞ」
「やだ……瑚太朗……」
「いやじゃ、ないよな」
「う、……ぇ……」
「泣いてもダメ。ちゃんと言って」
苛めてるとは思わなかった。
ただ娘を愛したかった。
自分だけを求めて欲しくて、篝の口からちゃんと聞きたくて、促すように固くなった怒張を擦りつける。
篝はもじもじと足の指を動かしていたが、やがて観念したかのように、足の間の瑚太朗自身を手で掴んだ。
そのまま自分の膣へとゆっくりと導く。
拙い動きではあったが、かえってそれが瑚太朗自身を強く刺激した。
「…………」
背後から唇を奪い、篝の足を限界まで広げて深く繋げていく。
篝の顎を撫で、口の中に指を入れながら、言葉を引き出そうとした。
ちゃんと聞きたい。
欲情はとどまるところを知らなかった。
「……ほ、……しぃ……」
「篝……」
「はや、……く……入れ……て」
「……ああ」
篝の身体を湯の中で持ち上げる。
まるで体重を感じない身体を思うさま動かし、はしたない格好をさせたまま最奥まで貫いた。
「んっ、んぅ……っ!」
「篝……!」
篝の手が岩風呂の縁を掴む。
必死になって背後からの刺激に耐えようとする娘を思う様貪り続ける。
これ以上はないほど興奮していた。
すっかり馴染んだ篝の中。
もう痛みはほとんどなくなっている。
代わりに痺れるような陶酔に、どう対処すればいいかわからず、首を振ってやり過ごそうとしている。
感じたままを味わって欲しいのに。
穿つ動きは激しいままで、教え諭すように篝のうなじや背に優しく唇を寄せた。
「篝、いいんだ……そのまま、感じていいんだ」
「あっ、……あぁっ……こわ……いっ」
「怖くない……大丈夫だから……」
未知の快楽に怯える娘を、容赦なく貫いていく。
何が大丈夫なのやら。
そう思うが、篝の中があまりに気持ちよくて。
擦りつけるたびに下半身ごと持っていかれそうな気がする。
身体の相性とでもいうのか。
親子だからなのかとも思ったが。
いつまで抱いても抱いてしまいたくなるほど、瑚太朗を夢中にさせた。
自分がこれほどあさましいとは思わなかった。
そう気付かせた篝をいっそ恨めしく思う。
だけど。
(もう……無理だ)
やめることなど出来ない。
篝を孕ませてしまうのだとわかっていても、彼女に注ぐのをやめることが出来なかった。
「……っっ!!」
篝が絶頂を迎え、背を大きく撓らせた。
その美しさに目を見張る。
何度か見たその瞬間の表情が、後ろからでもわかった。
篝が一番輝く顔。
そうしているのは自分なのだと思うと、矢も楯もたまらなくなる。
「篝っ…」
後ろからきつく抱きしめながら、篝の奥底に潜りこませ、勢いよく弾けた。
熱い、と言いながら泣いて逃げようとする。
逃げるのを許さず、最後の一滴まで注ぎこむと、篝はしゃっくりをあげながら泣きだした。
「泣くな……」
「うっ……ぇっ……」
「そんなに嫌か……?」
気持ちよさは感じてくれているはずなのに。
篝にとっては、快楽も苦しみも、同じ感覚でしかないらしい。
「どうして……篝を……いじめる、の……?」
「いじめてない……愛してるだけだ」
「もっと……優しく……して……」
「これ以上優しくなんて出来ない」
「つらいの……いやなの……」
「篝……」
どう教えてやればいいのだろう。
考えてみれば、今まで性教育なんて何も教えてこなかった。
そうする暇すら与えず勝手に成長してしまったのだけど。
「辛いだけじゃないだろう? 気持ちいいって、言っていたじゃないか」
「違う……瑚太朗が……言わせた、の……」
「篝の気持ちを引き出しただけだよ」
「ひっく……ひどい……」
「篝……。俺だって篝にひどいことはしたくない。ただ気持ち良くなって欲しいだけだ」
篝の中に埋めたまま、湯の中で座りこんだ。
娘を抱きしめながら瞼や頬に唇を落とす。
「篝にはまだわからないかもしれないけど……。これはお互いに愛し合う行為なんだ。だから嫌がらないで欲しい。受け入れて欲しいんだ。わかるか?」
「……でも、……苦しくて……つらくて……」
「何が一番苦しい?」
「瑚太朗が……出すとき」
率直に言われてしまい、ため息が出た。
女性によってこうも反応が違うとは……。
(ていうか、そんなの聞いたこともなかった……)
中出しは気持ちいいものなんだとばかり。
それとも。
篝がわかってないだけで、繰り返せばいずれ気持ち良くなってくれるのだろうか。
繰り返す……。
(さすがにそれはマズイんじゃ……)
今さらのような気もするが。
「わかった。……じゃあ、出さないようにするよ」
「……ほんと?」
「ほんと。言っただろ。篝にひどいことしたくないって」
篝がやっと笑みを浮かべて瑚太朗に口づけをしてきた。
応えるように繋がったまま身体を正面に向けて、口づけを交わす。
それだけしかしてないのに。
篝の中はまだ反応を繰り返し、瑚太朗を誘い続けていた。
(これ、我慢するの……大変だな……)
ぴったりとくっついて離れない篝の腰。
抜くことも出来ず、出すことも出来ず、湯の中で篝を感じながら地獄のような責め苦を味わっていた。
It leads to Thirteen chapter……