【Rewrite】星の階(きざはし)を昇った先に 作:千月華音
31章以降の設定になります。
背中が……くすぐったい。
その感触に目を覚ました。
横向きで寝ていると、背中に寄り添っていた篝が、指で何かを書いていた。
妙にそれが楽しそうで。
寝たふりをすることにした。
だけど……。
(裸、なんだよな……)
だから指の感触が直接あたって、こそばゆいというか。身動きしたくても出来ないというか。
せめて寝る前に、服を着ればよかった。今さら後悔する。
ちなみにここは、森の中。
篝と散歩しながら、彼女が興味を示すものを見ては、花を咲かせてあげたり蝶を飛ばしたりして、その反応を楽しんだ。
知識としてもってはいても、実際に虫が動いたり花が咲くのを見るのが初めてな篝は、それが珍しく映ったらしい。
久々に……というか。
滅多にない上機嫌。
スカートをひらひらとさせて動き回る篝を、微笑みながら見ていた。
――いや。見るだけにとどまらなかったわけだが。
木に登ろうとして落ちてきた彼女を受けとめた瞬間。
自然と。吸い寄せられるように。
その……最後まで。
篝はそれでも、上機嫌なままだった。……まあ、それがせめてもの。
下草は柔らかくて気持ち良かった。自然のベッド。いつもと違う場所だというのも、行為がエスカレートした。
篝のタフさが羨ましい。何回求められたかわからない。悪い気はぜんぜんしなかったが。
「……♪」
歌ってる。
背中に何かを書きながら。
……なにを書いてるんだろう?
少し集中してみることにした。――わかるか! これ日本語じゃねえよ!
だけど。
明らかに、これは……。
(バカにしてる……)
なんか卑猥な言葉でバカにしてるような気がした。スケベとか変態とか早漏とか。
寝てると思って、好き勝手なことを書いている。
(そっちがそのつもりなら……)
仕返ししてやる。
お仕置きせねば。
恋人をバカにするとどうなるか、思い知らせてやる。
篝はまだ裸だった。
寝てる振りはまだ続けるとして、彼女に気づかれないように……。
下草の芽を、少しずつ。
少しずつ、成長させた。
そして――。
蔓草を、樹上から伸ばして。
篝の背中から這い寄るように伸びてきた。
少しだけ植物の塩基配列を変えて意思を持たせた。まあ、つまり。
こうするために。
「……っ?!」
蔓と、草が絡まり、篝の身体を這い回る。
そして――。
大事なところを忍ばせた。
「っ! っ……■■■!!」
払いのけようとリボンで攻撃するが。
蔓と草の増殖速度のほうが速く、何度切っても次から次へと伸びてくる。
寝たふり寝たふり。
しらんぷり。
だけど後ろで慌てる篝の姿を想像するだけで、笑いが少しずつこみ上げてくる。
植物は切っても切っても彼女に絡みついてきた。
膣内に忍びこもうとする不埒な蔓を、なんとか取り除こうとしている。
(無駄だよ)
その蔓は、切ってもアメーバみたいに増殖する。
君の中を動き回る。
まあ、害はない。時間とともに自然と消滅する。だけどその感触はおぞましいものに違いない。
篝は。
助けを求めるかのように瑚太朗にしがみついてきた。
「……どうした?」
とぼけた振りをしたまま、篝の頭を撫でる。
涙目で見上げてくる篝を見て、さすがにちょっとやりすぎたかと反省したが。
赤らめた頬と艶のある唇に誘われ、深く口づける。
キスしてる最中も、篝は吐息を堪えて腕をバンバンと叩いてくる。
そして。
瑚太朗の手を自らの膣内へと導いた。
中を探ると。
蠢く蔓が縦横無尽に彼女の膣内を駆け巡っていた。切られた蔓が増えてさらに事態が悪化したらしい。
(これは……)
なんというエロさ。
触手プレイとはこのことか。
我ながら生命操作の手腕に惚れ惚れする。こんなこと自慢にもならんが。
篝の身体は、下から伸びた草と増殖していく蔦と蔓に覆われ、どうすればいいかわからないといった顔で瑚太朗に助けを求めていた。
「大丈夫だ、ほら。こうやって手で払い退ければ」
篝の膣に絡みついている蔓を取り除こうとするが。
意外に……しつこい。
彼女の愛液がよほどお気に召したのか、引っ張っても引っ張っても、なかなか離れようとしない。
もうこうなってはどうしようもない。
篝を見下ろす。
「仕方ないから、このままもう一回やろうか?」
「~~っ!!」
頭の中に圧縮言語での罵倒が響くが、――やがて。
もう限界、というように篝が膝を曲げて座りこんだ。
このまま植物に犯されるよりは、瑚太朗のほうがマシだといった様子。
彼女のプライドが壊れていく音が聞こえるような気がした。
「篝……」
彼女の脚を抱え上げる。
蔦と蔓が、秘裂の周りを彩り、内部にまで侵入し、その淫靡な姿にため息が出そうだった。
唇を重ねる。
縋りつく彼女の震えが、快感と恐れを伝えてくる。
そのまま――。
濡らす必要もない彼女の膣内に一気に突き挿れた。
「……っ!」
衝撃で思わず出してしまった。……これは、すごい。アメーバなんてもんじゃない。虫が這い回ってるかのよう。
よほど篝の膣内部の具合が、過剰生命力を与えてしまった植物とうまく噛み合ってしまったらしい。
……やりすぎた。
でも害はないものだし……。うん。まあ、大丈夫だろう。たぶん。
篝は早く動いてと腰を摺り寄せてきた。
頭を撫でてキスをする。……これだけ懲りれば十分か。
「じゃあ、動くから掴まって。――あ、そうだ。言うの忘れてたけど」
挿入を繰り返しながら、今さらのように白状した。
「これ、俺がやったから」
「……っっ■■▲■●っ!!!」
篝は圧縮言語で罵詈雑言しながら、瑚太朗の動きに合わせて腰を振っていた。
篝の機嫌が直ったのは。
主観時間にすると三年くらいかかった。
It leads to thirty-one chapter……