【Rewrite】星の階(きざはし)を昇った先に 作:千月華音
第二十九・五章の続きとなりますので、そちらを読んでからご覧下さい。
目が覚めると。
腕に歯型が残された状態で、抱きしめていた感触が消えていた。
(逃げたか……)
まあ、無理もない。
かなり強化プラス強化プラス強化した身体で連続してやったから。
おかげでというか、反動がまだ続いている。……つまり。
まだ足りなかった。
それは篝も同じなのではと思う。完全回復には至っていないはずだ。彼女の身体はまだ精を欲していた。
逃げたのは……。
(やっぱりやりすぎたか……)
ほとんど足腰が立たなかったようだった。あのフラフラの状態で逃げたのならそんなに遠くには行けないはずだが。
どうするか。
まだ途中だし、こっちも足りないし。
追いかけてみるか。
床を見ると、彼女が残したと思われる精液が零れ落ちていた。痕跡を消す余裕すらなかったのか。さすがにちょっと傷つく。
……そんなに嫌なのだろうか。
求めてきたのは彼女のほうだし、こっちは人助けもとい生命救助の一環なのに。
それとも。
やっぱりアレがきつかったのだろうか……。
そう、かなり無茶なことをしてしまった。そうでもしないと満足しそうもなかったので。不可抗力なのだが。……少し調子にのりすぎたのかもしれないけど。
彼女が子宮で感じるので、それを満たすために、陰茎を少し……というかけっこう、サイズ変更した。
主に長さを。太さも少々。一度変えてしまったのでもう元に戻すことはできない。
まあ、それは別に構わない。たいした問題でもないし、むしろ強化した身体にはうまく馴染んでいる。
だが篝は、最初のほうこそ悦んでいたが、だんだん辛そうな顔になっていった。
彼女もおそらく子宮自体を改造してるかもしれない……。やりかねない。
これではイタチごっこだ。
どちらかが満足するまで身体改造がエンドレスになりそうな気がする。これ以上はやめたほうがいいだろう。
とりあえず、篝を追いかけよう。
どうせまだ足りなくて疼いているはずだから。
ベッドから降りて床に散乱している服を手に取ったとき、――そこに。
篝の脱ぎ捨てられた服があった。
拾い上げて匂いを嗅いでみる。……篝の匂いがした。
匂いというか、これ、篝そのものの気配がする。ただの服じゃないらしい。そういえば……。
彼女は服を消したり出現させたりしていた気がする。
被覆細胞の一種なのだろうか。
ということは脱皮したようなものか、これ。
どう見てもただの服なんだけど……。
触っているだけで、篝を感じる。
「…………」
欲しくなってきた。
さっきまで。――ただの救助のつもりだった。
でも……。
こんなもの残されたら、我慢できなくなってしまった。
自分でも、こんなので興奮するなんてどうかしてると思う。立派な変態だ。我ながら引いてしまう。
だけど……。
篝が欲しい。
それはもう原始的な欲求にも似た何かだった。
点々と残された精液の跡を辿ると。
案外すぐ近くで見つけることができた。ちはやの家から少し離れた丘の上。そこの桜の木の下で蹲っている。
あんなところに桜なんてあっただろうか。
遠くから見渡すと、篝は木に手をかけていた。――まさか。
アウロラを放出している。それを木に覆っていた。間違いない。
木と同化しようとしている。
(させるか……!)
逃げるつもりなのは明らかだった。そんなことをされたら暫くの間、篝と会えなくなる。
生命力がまだ完全ではないのだから、木と同化などしたらかなりの年月が必要になる。
年月は問題ではないが……。
現象が確定されてしまうほうが嫌だ。
木では愛せない。
とにかく急いだ。早く……!
間一髪だった。
まさにもう少しで同化しようとしていた篝を、背後から両手でガシッと拘束した。
「つかまえた」
篝は。
身体を硬直させたが、すぐに逃げようと身じろいだ。それを許さないかのように感じやすい腰や脇腹を優しく触る。
服の上からだったが、もうこの服の組成はわかっている。指先で細胞質そのものを篝の肌と同調させた。その状態で触り続ける。
篝はもう、全身が性感帯になってしまったかのように、ビクビクと身体全体で喘いだ。
服はまだ消すことが出来ないらしい。そこまで生命力が回復していないのか。
ならこのままでやるのもアリかも。
とりあえず続きを促すために、篝の耳元で囁くように言った。
「篝。……ほら、ベッドに戻ろう」
同化などされてたまるか。
篝を抱きかかえながら、さりげなく木から遠ざける。篝の手がむなしく宙を掴んだ。くそ、まだ諦めてなかったか。
こうなったら。
篝の背後に昂ぶっている自身を押しあてると、その感触に彼女の身体が震え出した。
よしよし。
まだ彼女も物足りないと踏んでいたが、どうやら当たりだった。
もうここでやってしまおうか……。
連れて戻る暇も惜しいほど、お互いに求め合っている。抱きしめた篝の身体の震えが、限界だと告げているようだった。
(え……?)
篝の耳が。――染まっていく。
よく見ると首筋や、うなじ、頬……。まるで桜の花びらのように淡いピンク色に染まっていった。
照れているような……。
いや、そんなまさか……。
「篝……?」
耳たぶに触れる。
嫌がらなかった。ただ感じたまま僅かに動いた。
うなじを唇で吸うと。
たまらないといった表情で目を瞑る。
(これはもう、誘ってるとしか……)
そうじゃないとしても。
そんな彼女を見下ろして、いつまでも見ていられるほど正気にはなれなかった。
「…………。入れてもいい?」
一応断ってからにしよう。
もともとそのつもりだったけど。
辺りを見回してみる。
桜の花びらがひらひらと落ちて、それが月の光に照らされて、――まるで。
二人を祝福しているかのように幻想的だった。
篝を愛したい。
自然と手が吸い寄せられるように、彼女の秘所を求めてドレスを捲った。……そこは。
溢れるほどの蜜で潤っていた。
ちなみに彼女は下着をつけていないので、何も遮るものがないだけに、股からしとどに雫が零れていた。
喉が――鳴る。
鼻息が荒くなるのがわかる。
自分でも、なぜこれほど興奮するのか不思議に思った。
何度抱いても、何度繋がっても、飽きるということがない。
一度でも抱いてしまったら最後――。
この高次の存在に抗う術はもはやどこにもなかった。
彼女の股の間に指を忍ばせる。
早く入れたくて広げようと中を掻き混ぜた途端……。
「……っっ!!」
針で頭の中を刺されるような激痛が走った。
いや、おそらく声なんだろうけど……。それを理解するには激痛が邪魔をする。
わかって欲しいんだけど、その声は今の自分には毒にしかならない。下手をすると脳細胞が破壊されてしまう。
この世界を脅かす毒を撒き散らすわけにはいかない。
「か……がり……。駄目なら、駄目と……」
言ったのかもしれないけど、態度で示して欲しかった。
だが。
篝は少し不憫そうな顔をして背後の男を見上げると、そのまま。
膣内に自ら瑚太朗を招き入れてきた。
固くなった分身を優しく撫で、擦り、そして溢れる蜜の中に潜りこませていく。
息を呑んでそれを見つめた。
駄目では……ないのか。
わけがわからなかったが、拒否はしていないようだった。
せめて自分で入れたくて彼女の手に両手を重ねると、リボンがそれを振り払ってきた。
なので、せめて――入れやすくしてあげようと。
立ったままだったので、彼女を抱きしめながら横になり、桜の花びらの絨毯の上に転がった。
お互い、服は着たまま。
だけど局所だけが繋がっている。
篝はゆっくりと、ゆっくりと、優しく導いて入れていった。
それをジッと見つめる。彼女の手の動きだけしか目に入らなかった。卑猥な動きのはずなのに、なぜか神々しくて。
まるで許されているかのようで。
昔――小鳥に興奮したとき。
彼女のクエストを達成して、指を吸わせて欲しいとねだったことがあった。
あのときのほんの僅かな時間が、何をしても許されるような、そんな瞬間を感じた。
実際はすぐさま洗い流されてしまったけど。
あの許された時間が、今、このときのためにあったのだとしたら。
小鳥に感謝したいくらいだった。
すべて中におさめると。
まるで母親の羊水に包まれているかのような、柔らかな温かさがそこから全身に伝わっていった。
このまま永遠に包まれていたい。
だけどムクムクと膨らみつつある自制のなさが、とうとう根をあげてしまった。
「篝……動いても……」
奥を少し突くと、篝は駄目だというようにキュッと入口を締めた。
ごめん……それ逆効果。
ツンツン、と悪戯するように奥の閊えをこじ開ける。そこは吸い付くような動きで亀頭を優しくキスしていた。
突き破りたい衝動がこみあげてくる。
欲しいのだと彼女の胸を愛撫しながら訴えると、篝はため息をついて、繋がったまま背後から正面を向いた。
両手が頬に添えられる。
導かれるままキスをした。
抱きしめ、彼女の髪に触れながら唇と唇を重ね合わせる。
下半身はもう痛いほど興奮を露にしていたが、何もかも包容するかのような彼女の口づけに勝るものはなく、ひたすらキスをし続けた。
(やばい……)
また変化したくなってきた。
いや、これ以上の改造はどうかと……。
だけど亀頭の先が当たる感触が気持ち良くて、このまま潜りこみたいけど、これ以上突き進むにはもう少し長さがいる。
たぶん今の長さのままだと、まだ垂れ下がっていないこの子宮には入れない。
待てない。
キスを繰り返しつつも、下半身のことばかり考えていた。
そもそも。
篝が性器をこんな気持ちよく改造してしまったのが……いや、彼女のせいだけじゃないけど……。
篝の顔をチラリと見る。
キスに酔っているようだった。気持ちよさそうに瞼を震わせている。……やるなら今だ。今しかない。
少しだけあった罪悪感は、子宮を突き破りたい衝動にあえなく負けた。
(ちょっとだけ……)
そのちょっとが問題なのだが。
躊躇いもせず、――やってしまった。
「……っ」
篝の目が見開かれる。
口づけで誤魔化しながら、中で大きさを変えた。
(篝の中が気持ちよすぎるから……)
言い訳しつつ、少しずつ動かした。だんだん膨らんでくる。そしてとうとう、彼女の子宮に入れるほどの大きさになっていった。
あとは動くだけだが。
篝は。
「……」
呆れたような顔をしていたが、怒ってはいないようだった。
とりあえずホッとする。
彼女に嫌われるのが何よりも怖いから、許してくれるだけでも嬉しかった。
しかし……。
こういうズルはいかがなものか。
いくら我慢できなかったとはいえ。
…………。
こんなに堪え性がなかっただろうか。おそらくだが、性欲は関係ない。原因はもっと別のところにある気がする。
もし――。
これが仮に、娘に対してだと。
能力を使えば不可能ではないこれを、彼女にしたかと思うと……。しないと思う。たぶん。
そこまで考える余裕がないほど愛したというのもあるが。
仮に余裕があったとしても、ここまでやらないだろう。娘を壊しかねない。そんなことはできない。
いや、壊しかねない愛し方をしていたけど。
それ以上に自分の身体を改造してまでやろうとは思わないはずだ。
なのに、なぜ……。
篝にはそれが出来るのか。
しかもどれほど無茶をしても、篝はすべて受け入れてしまう。
別に愛してるとかそういうんじゃなくて。そもそも篝はそういう感情は持っていない。
なんというか。
包容力というか、生命が持つ適応能力というか、――要するに。
人間には躊躇ってしまうようなことでも、篝に対しては限界というものがないので、躊躇いがなくなってしまう。
全部試したくなる。
ある意味、能力の限界を試したくなるというか……。
もちろん怒ることもあるが。
結局すべて許してしまうから、懲りることもなく、再び同じことをしてしまう。
これは……どういう心理なのか。
自分でもよくわからなかった。
「動く、よ……」
声が上擦っていた。……もうほとんど余裕がない。
篝は、さっさと終わらせて欲しいとでもいうような顔をしていた。
それ、無理だから。
さっきから子宮口が細かく動いて誘っていた。これはいつもより激しく動かざるを得ない。
彼女の奥は、まだかなり無茶をした余韻で痛みが多少残っているかもしれないが。
その痛みを快感にするまでやり続けるつもりだった。
……やっぱりというか。
なぜ篝には容赦なくなるのか、自分でもさっぱりわからない。
もうそういうものなんだと割り切るしかないのか。
篝の脚を大きく広げた。
肩に脚をかけ、折り曲げる。あられもない姿だが、それは服がまだ消えていないから余計にそう見えるだけ。
脱がすこともできるけど……。
このまましたほうが興奮する。
篝に軽くキスすると、折り曲げた脚を軸に激しく突き動かした。
最初の動きで潜りこむ。
「……!」
やはり少し痛むらしい。亀頭が突き破った瞬間、辛そうな表情だった。
じゃあ、あまり出入りしないほうがいいか……。
子宮の中で掻き混ぜる動きをした。さっきの改造で長くなった分、楽に攪拌できるようになったので、少し動きを早めてみる。
篝の表情が快楽に染まっていく。
それを見ているだけで幸せだった。揺れる脚と淫らな着衣。興奮の度合いが増していく。
動くにつれ、次第に正常位になっていった。
抱き合いながら奥へ奥へと掻き混ぜる。篝の脚が腰に回された。……しまった。
離そうとしない。
抜けないようにしてきたか。よほど子宮口を出入りされたくないらしい。
実をいうと、そこを潜り抜けたり突き破ったりする瞬間が、一番気持ち良かったりする。ただ女性の身体にはかなりの負担になる。なので普通はそんなことしないのだが。
篝には遠慮なくやっていた。
最初の頃はそれこそまるで抵抗しなかったが。
そろそろ辛く感じる頃合だと思っていた。抜かずにこのまま出せということらしい。
だけど……。
すでに2回中で出している。しかも最初に出したのがかなり量が多かったから、そろそろ抜きたいのだけど。
彼女の顔を覗きこんで訴えるように言うと。
両足でキツく拘束してきた。
……駄目らしい。
埒があかない。一度だけ抜かせて欲しい。そろそろ熱くてキツいんだけど。
「篝、いったん離れよう。な?」
お願いしてみる。
だがダメ押しとばかりにリボンでさらにキツく縛りつけてきた。――本気で駄目だった。
……理不尽だ。
今まで許してくれていたのはなんだったんだ。
篝だって最初のあたりはよがり狂って気持ちよさそうにしていたじゃないか。
そりゃ……かなり改造したから……けっこうな大きさになってしまったけど。
辛いのは、わからなくもないけど。
そうしてしまうほど付け上がらせたのは君だろ。
ぶつぶつと頭の中で文句を呟く。
口に出して言わないのは、怒られるのが怖いから。
下手をするともうやらせてくれなくなる。また木と同化しようとする。つまり逃げられる。
逃がしてたまるか。
なんだか小鳥を追いかけたときの心境のようだった。要するに天邪鬼だった。
「篝。……いい加減にしないと」
睨み付ける。
そっちが実力行使するならこっちにだって考えがある。
まだ改造できる余地がある。
半分脅しのようだが本気だった。
篝は。
「……」
半ば諦めたような顔になり、――そして。
信じられない動きをしてきた。
「……ん、っ」
思わず喘いだ。……なんだ、これ?
子宮、が……。
まるで生き物のように動いて、陰茎を包みこんで、撫であげ擦りつけてくる。
人間ではありえない動き方。
篝が改造したのか……。いや、ちょっと、待て。これ……やばい。
気持ち良すぎる。
なぜって、子宮口に挟まったままの棹部分も擦られて、刺激されている。
しかもその動き方が、まるで……。
駄目だ、これ本当にヤバイ……!
「かが、り……」
喘ぐように名を呼んで、反射的に抱きしめた。
その途端、今度は中でブルブルと振動が伝わってきた。……こんな動きも出来るのか?!
ちょっと待て。反則だろ、そんなの!
……出してしまった。
まったく動いてないのに。我慢できなかった。
こ、こんなの……。無理だ。動くことも出来ない。それが狙いか。いや、そんなのどうでもよくなった。
もっとやって欲しい。
自然と腰を擦り寄せた。篝に翻弄されていく。どっちに主導権があるのかわからない。わからないがどうでもいい。
懇願する以外になかった。
「篝……もっと……」
抱きしめ、ねだると、篝は素直に応えて動きを早めてくれた。
なんだ、これ……。
子宮ってこんなに気持ちいいものだったのか。
いや、篝だから出来ることなのであって。普通の女には無理だ。
中の精液がまるでゼリーのように包みこんで、しかも陰茎全てを刺激する。出したばかりなのに膨張がおさまらない。
気持ちいい……。
なんというか、至福の悦楽だった。
中で波打つ感覚と、吸い上げてくるような動き方。映像でお見せできないのが残念です。
こんなの知ってしまったら、もう……。
ちょっと篝を侮っていました。反省します。むしろ尊敬します。
今度美味いコーヒー作ってやるからな。
もう何杯でも好きなだけ飲ませてやる。
この快楽を再び味あわせてくれるなら。
「くっ……ううっ」
ぎゅうっと絞りあげるような動き方をしてきた。……い、痛い……。けど。
たまらない。
篝は、しまった、というような顔を一瞬だけ浮かべ、再び柔らかく優しく撫でるような動き方に戻してきた。
いや、今のも良かったです。ちょっと痛かったけど。
そうか……。これいろんな動き方のパターンがあるのか。今度また試して欲しい。
本当になにも動かなくても、このまま出してしまいそうだった。
亀頭の先も舌で舐められてるような感触がする。……どうやってるんだ、これ?
不思議だが、どんどんやって欲しかった。
篝は、頼もしいとでも言うかのように、動きをさらに細かく様々な振動を加えてきた。
た、たまらない……。
今まで感じたことのない快感。
出すのももったいない。でも……。
「篝……!」
ひしっと抱きしめた。
もう我慢できない。
愛しさが溢れてどうにかなりそうだった。奪うように口づける。篝は子宮内部の動きをさらに攪拌してきた。射精を促しているのがわかる。
振動が早くなる。篝のお腹も揺れていた。それにぴったりと寄り添って、振動を二人で一緒に感じ合う。
ともに極みを昇りつめていた。
もう……無理だ……。
「く……っ! ……っっ!!」
涙すら浮かべて、思いきり出し尽くした。――今までで一番出たかも。
篝は出すたびにビクビクと震えて達していた。……というか。
たぶん彼女はずっとイキっぱなしだった。
表情があまり変わらないからわかりにくいけれど。
これ、相当大変なんじゃないだろうか……。
たぶん常にイってないと無理な動きだと思う。それほど尋常じゃなかった。
……尊敬する。
男には絶対無理だ、これ。
女にも無理だが。
一度達したせいか、少し余裕が出てきた。彼女の中を動けるほどの落ち着きを取り戻している。
コンコンと内部で突くと、篝はくすぐったそうに微笑んだ。
ああ……。
可愛いなあ。
もうそれだけで眼福の思いだった。
そろそろ彼女をいたわってあげたい。
もうなんの未練もなく、まだ固いままの自身をゆっくりと抜いた。まだ出来るけどもう十分満たされた。
「篝……」
キスをする。
しばらくの間、啄ばむように口づけあって、甘い余韻に浸っていた。
「篝……。さっきの、すごく……良かった」
なんというか。
今までで一番愛されてるような感じがした。途中からわけわからなくなるほど気持ち良かった。
またしてくれないだろうか。
そう期待をこめて言うと。
「……」
篝は、こてん、と胸に頭を預けてきて、服の下に手を忍ばせてきた。
そういえばまだ着たままだった。
繋がることしか考えていなかったから、愛撫とかする余裕もなく。
そうか。
篝がさっきしてくれたのは、子宮での愛撫のようなものだったのか。
なんだかそれって……。
「篝……」
抱きしめた。
苦しそうに身をよじる彼女に、覆いかぶさって唇を重ね合わせる。
ありったけの想いをこめて口づけをした。……篝に愛されたことが、嬉しくて。
彼女の服の下の小さな膨らみを撫でていく。
また頬と首筋が少し赤くなってきた。……照れているのだろうか。
だけど、もう、そんなの目に入らないほど彼女のことしか考えられなかった。
篝のお腹に手を当ててみる。
スカートは全部捲れている状態だから直に触っているわけだが。
撫でてみると。
まだ中にたくさん溜まっているものが波打っているような感じがした。
「気持ち悪く、ないか?」
篝は首を振って、むしろ嬉しそうに頬に唇を寄せてくる。
よほど気持ちいいのか、――それとも。
回復したのが嬉しいのか。
どうやら子宮に精液を注がれると、彼女の生命力がある程度回復するようだった。
……複雑だった。
それって精さえもらえればいいということだから。
「なあ、その……。こんだけ出したらさ、子供とか……出来たりしないか?」
篝はきょとんと目を見開くと。
やがて、プッ、と吹き出すように笑った。
「わ、笑うなよ」
なんだかバカにされてるような気がする。
だが篝は。
首にまとわりつくように腕を伸ばし、激しく口づけを交わしてきた。
「ん……」
頭の中に、――篝の呆れ声。
子供は二人もいりません。
そんな意味が聞こえてきた。
「それ、どういう意味?」
口づけで誤魔化される。
篝は、くすくすと笑って、瑚太朗にしがみついて離さなかった。
It leads to thirty chapter……
完結しましたが、続きをまた書いてしまいましたので投稿します。
この話以外にもふたつ番外編を「小説家になろう」サイトに投稿していますが、この二十九・七五章は本編の続きの扱いなので、これだけ投稿することにしました。
番外編は興味がございましたら、なろうサイトのほうへどうぞ。
なんといいますか、激しいのかなんなのか、自分でもよくわかりません。
普通ではありえない行為なのでファンタジーみたいに捉えて頂けると。
篝の頬や首が赤くなったのは、照れているわけではなく、体温調整機能中の仕様です。
あと瑚太朗は篝に愛されたと思って喜んでいますが。
そんなわけないです。
ぶち壊すようなこと書いてしまって申し訳ないですが、そういうことなので。
今度こそこれで完結だと思います。