【Rewrite】星の階(きざはし)を昇った先に 作:千月華音
さて。
授業が終わった。
そろそろ帰るか、と鞄を取り出したとき、小鳥が机に近づいてきた。
「ね、ちーちゃんの様子、見ていかない?」
鳳は授業中に昼寝をして、先生に怒られたが、具合が悪そうなので保健室に連れて行かれたんだった。
あれは1限が始まってすぐだから、もう数時間近く保健室にいることになる。
「おまえが行ってやれば?」
「それがねぇ、これから緑を増やそう委員会の集まりで」
「さよけ」
「瑚太朗くん、行ってあげてよ」
「俺がぁ?」
「あとでちーちゃんの様子教えて」
「保健委員がいるだろ。……おまえか、そういえば」
「だから、ね? お願い」
小鳥におねだりされると弱い。
惚れた弱みともいえるが、……仕方ない。
「後でなんか奢れよ」
「夕ご飯作ってあげる」
「のった!」
俺もチョロいとは自覚する。だが小鳥の手料理は捨てがたい。こいつは最近腕をあげたんだ。
お願いねー、と言いながら教室を出ていく小鳥を見送り、ため息をつきながら保健室に向かった。
みんな部活で忙しそうにしている。そろそろ収穫祭が近いからかな。部活ごとの出し物があるとかなんとか。俺には関係ないけど。
失礼しまーす、と言いながら保健室に入ると、ちょうど出かけようとしていた保健医に「そろそろ起きるから下校させてあげて」と頼まれた。
これ鍵ね、と言いながら出て行ってしまった。……ということは。
ここには俺と鳳しかいないことに。
まあ、さっさと起こしてやればいいか。
カーテンを開けると、まだスヤスヤと寝ている鳳がいた。
「おーい、そろそろ下校時間だぞ」
耳元で声をかけるが起きそうもなかった。
それにしても随分気持ちよさそうに寝ちゃって。
俺が退屈な授業を受けている間にこの子は、こんなところでスヤスヤと。
「おい、起きろってば」
肩をゆする。
だが「むにゃ…」と寝息をたててまた眠った。その様子にカチンときたが、ふと、いたずら心が湧いてきた。
そういえば、こいつに俺のチンコを見られたんだった。
そのまま触ろうとしていた寸前までいった。あのまま触っていたらどうなっていたんだろう。
薄い毛布を外してみた。
当然のことだが制服を着たままだ。だが別に脱がそうとかは考えていない。
こいつの裸になんか興味はないが、あのときの続きが気になっている。
……どうせ眠ってるし。
鳳の手を取り、ズボンのチャックを外した。小鳥みたいな小さな手。これで手コキをさせたら、どう感じるだろう。
ビクビク、とイチモツが震えだした。やばい、興奮してきた。だが慌てるな。目覚めさせるわけにはいかない。最初はゆっくり、静かに……。
爪も丁寧に手入れされている綺麗な手だった。それをペニスに触れさせた。
……はうん。
たまらず喘ぎが漏れそうだった。ひんやりとした手が、気持ちいい……。指を少しずつ動かした。鳳の手を優しく導くように、俺の震えだした息子を握らせる。
指の腹が筋を辿った。その感触に震えが走る。……まさか他人の手が、これほど気持ちいいとは。
俺が動かしてるけど、これ鳳自身が動かしたら、もうとんでもなく気持ちいいんじゃないか。
しまいには鳳の手が小鳥の手に見えてきた。あいつは絶対こんなことしてくれない。いつだったかモーニングコールならぬ自室にまで来て起こしてくれたときがあったが、そのとき朝勃ちしてる俺を見ても平然とズボンごとパンツを脱がそうとしたやつだ。悔しさで小鳥に触らせようとしたが、それを見事にかわしてチョップしてきた。
これが小鳥の手だと思うと、……たまらん。
柔らかな手。もう遠慮せずにカリから根元までを滑らせるように触らせていく。陰嚢までを揉みしだくように触らせ、だんだんその速度もあげていった。
いい……小鳥の手……たまらない。
いや、これ、鳳の手だけど、小鳥だと思うと興奮する。
あ……っ!
いつの間にかズボンを半分脱いでいたせいで、手が滑って中指がアナルへと入っていった。慌てて鳳を見るがまだスヤスヤと寝ている。
平気……だよな? とくに汚れてないし。
抜かず、そのまま奥まで指を挿し込んでいく。……あう。
ペニスに指を纏わせながらアナルを中指で犯していく……そのとてつもない快感にもう我慢できなくなってきた。
イきそう。
射精したい。
だけど、どこに……。鳳の手の中に射精するか? 汚しちゃっても大丈夫か、これ?
しかも今出すと、いつも出すあの熱い射精になりそうだ。あれとまらなくなるんだよな。このままだとあの熱だけで鳳が起きてしまいそうだ。
「ん……」
やべ。
そろそろ目が覚める。さすがにアナルに指はやりすぎた。
急いで抜き、名残惜しそうに手を外し、傍にあった濡れタオルで指とペニスを拭き取った。
だけど射精感はとまらない。これ、帰る前にトイレで抜く必要があるな。
頼むぞ、俺の右手。この柔らかな指の感触を思い出すんだ。
「ん、ん……、あれ……? 瑚太朗、です?」
「おはよ。ずいぶんゆっくり寝てたな」
急いでいたけどなんとか綺麗に拭くことはできた。
鳳の手を戻し、毛布を掛け直したそのとき、ちょうどいいタイミングで目が覚めた。
「ふあ……。なんか、変な夢、見てました……」
「夢? どんな?」
「こう、ウサギをですね、抱っこしてるんですけど、そのウサギが指を舐めてきて、ウサギの口の中に指を突っ込む夢でして……」
「……へえ」
なんかリアルだな。
俺のペニスを触ってたのがウサギの口の感触になったのか。
「それで、ウサギが仰向けになって、悶えてしまって、そのピクピクしたモフモフのウサギの身体が、気持ちよくて、ずっと撫でている夢なんです」
「ほうほう」
「ウサギの口が私の指を吸い上げてきて、その感触がなんか生々しくて、……どうしました?」
「へ?」
「瑚太朗、なんかすごく変な顔してますよ?」
……はっ。
思わずさっきのことを思い出して涎が。
「いや、なんでもないよ。そろそろ帰ろうぜ。もう下校時間だ」
「えっ?! わ、私、今日一日ずっと寝てたんですか?」
「今日の分のノートは見せてやるよ」
「す、すみません!」
「ほら、いいから。さっさと起きて、帰ろうぜ」
手を引っ張ると、なぜか心なしか頬を染めた鳳が俺を見つめてポーっとした。
どうした? と聞くと、
「なんだか、……その。私の寝顔、見たんですよね?」
もじもじと。
照れている鳳がめっちゃ可愛く見えた。
寝顔どころか。
その可愛い手が俺のナニを優しく触ってアナルまで愛撫してくれたんだ。
とはとても言えない。
「恥ずかしい、です……」
「いいじゃん。可愛い寝顔だったよ。それに本当は小鳥が来る予定だったけど、俺が代わってやったんだ」
「そうだったんですね」
「むしろ役得だよ。女の子の寝顔を見れたわけだし」
「……はう」
両手で頬を包んで照れている。
可愛いなあ。
普段は俺に突っかかってばかりいるけど、照れてるとこんなに素直なのか。
…………。
付き合っちゃおうかな。
小鳥には振られたし。
鳳なら、……いいかも。
鳳の手を握り、抱き寄せた。
「えっ?! あ、あの」
戸惑う鳳の耳元に、小声で囁く。
「ちはや」
「…はう!」
名前を呼んだだけで、ビクッと身体が硬直した。
名前を言っただけだぞ。
「俺のこと名前で言ってるだろ」
「そ、そ、そうですけど、い、いきなり、名前は」
「だめ?」
「だ、だめとかじゃ、なくてですね、ちょ、ちょっと離し」
「ビビりすぎ」
「だ、だめですってば。こんなの付き合ってるみたいじゃないですか」
「お付き合いしたいです」
「はい?!」
「ダメですかね」
「…………」
「ちはやと、一緒に下校したり、一緒にデートしたり、一緒になりたい」
「一緒に……なる?」
「わかりやすく言うと、セックスしたい」
「……っ!」
……いきなり直球すぎたか。
ちはやが固まった。
腕の中で息を殺している。……早すぎたか。もっと段階踏まないとダメか。いつもこうだ。俺は小鳥もこれで振られた。
下を覗くと、おそるおそる俺の顔を見上げるちはやが、困ったような瞳で見つめていた。
小鳥の反応と違う。
これはあれだ。俺に気があるけど、その勇気が持てないんだ。まだチャンスはある。
「すまん。いきなりセックスは早すぎだよな」
「…………」
「まずは一緒に下校からどうでしょう?」
「……はい」
「いいの?」
「途中まで、でしたら……」
これは、望みがある。
よし、これだ。いつも押しすぎなんだ俺は。少し引くくらいでちょうどいいんだ。
だけどこれくらいはいいだろ、と軽く額にキスをした。
「…………」
「へへ、これくらいいいよな。じゃ、行こうか。家まで送ってやるよ」
「あ、あの……付き合うかどうかは、まだ」
「いいよ、ゆっくりで。おいおい好きになってもらうから」
「……瑚太朗」
「なんだい、ちはや」
「な、名前は、まだ……恥ずかしい、です」
「わかった、じゃ、二人きりのときだけ名前で呼ぶよ」
ちはやの手を引っ張る。
この女をモノにしてみせる。
もう小鳥みたいな失敗はしない。俺を好きにさせてやる。――そして。
今度はちはや自身の手で、俺のモノをイかせてみせる。
ちはやが戻ってきた。
ちょいちょい、と手で手招くと、ガウンを脱いでネグリジェを着たまま近づいてくる。
ネグリジェは脱いでくんないかな。
だけど恥ずかしいらしい。襟をぴったりと閉めている。仕方ない。俺が脱がしてやるか。
夫婦になっても、ちはやはちはやだ。
「…瑚太朗」
「ん?」
「ちゃんと、抜いてなかったんですね」
ベッドに腰掛けた俺のイチモツが、高くそそり勃っているのを見て、ちはやは微笑んだ。
「おあずけをくらってましたがね」
あれから1時間もかかった。
まあ、赤ん坊に授乳してから寝かしてあげたわけだし、時間がかかるのもわかるが。
ちはやが屈みこんで、髪を指であげながらふうっと吐息を先端に吹きつけた。
「はうんっ」
「ふふっ、先っぽ、震えてます。あ、もう我慢できないお汁が……」
「こらこら、はしたないことを言うんじゃない」
「瑚太朗がこう言えって、教えてくれました」
「そうでした」
「一度抜いたほうがいいです?」
「そうだな……ちはやの手で抜いてくれ」
まだ一度もされたことがない。
学生時代に、寝ているちはやの手を借りて手コキをしたことがあるが、結局あれも最後まで抜けずにいた。
まあ、抜かなくても、帰り道のちはやの笑顔が、すべてをどうでもよくしてくれたわけだが。
「どうすれば……?」
教えてやるよ。
「まずは両手で、そっと握ってくれ」
「こう、ですか……?」
あのとき。
ちはやの片手だけであれほど気持ちよかった感触を思い出す。綺麗な指だった。あの頃のままだ。柔らかな指先。
「あ、ビクって……膨らみました」
「手で、そのまま撫でるんだ。筋から、こう……そう、そのまま袋まで頼む」
「ん、……と、……んん、また、先端から、溢れて」
「それを舌で舐めて」
「ちゅ……」
ちはやが躊躇いもなく吸い上げた。
夢じゃない。あのちはやに亀頭を吸わせ、手でペニスを撫でさせている。……もう死んでもいい。
手がなぞるように筋を辿った。そのままゆっくりと撫でていく。擦って、と言うと言われた通りに必死に下から上へ擦ってきた。うっとりと見つめるちはやの目が、もはやペニスに興奮しているようにしか見えない。
俺のを、こうも愛しく見てくれるなんて。
ちはやの頭を鷲掴みにした。
ペニスに近づけると、口を開けて咥えてくれる。グイっと喉奥まで一気に突っ込んだ。最初は噎せたが、次第に飲み込むような動きをしてきた。その蠢きがまるで膣内で愛撫してくれているかのようで、たまらなく興奮する。
口唇で必死にペニスを咥えるちはやを見ながら、空いた手を掴み、指を俺の尻穴へと導いた。
あのときと同じ……。
そこまでしてくれるかと思ったが、案外素直にちはやは指をアナルへと挿入した。しかも中指を一気に根元まで。……うお、中で掻きまわしてくる。
こんな。
こんなことまでしてくれるなんて。
ちはやを見ると、涙を浮かべているが嫌がってはいないようだった。口いっぱいにペニスを頬張り、喉奥で収縮を繰り返し、指先が尻の中で動きまわり、もう片方の手でペニスの根元を愛撫している。
本当に嫌じゃないのか。
嫌どころか、これ、嬉しそうだ。ちはやの目が俺をうっとりと見ている。どう見ても全身で俺を愛撫しようとしてくれている姿だ。こんな献身的なちはやは、今まで見たことがなかった。
ふう……。
もうとっくに出そうだけど。
ちはやを悦ばせたくなった。俺を求めているのなら、汚すよりもこっちのほうがいい。
口を離して深く口づけると、満足そうな吐息が聞こえた。そのまま襟を外しながら胸元までキスをして、悶えるちはやの下半身を割り開いていく。
股の間はすでに大洪水だった。ここまで濡らすほど興奮してくれたなんて。
「ちはや……どっちに出して欲しい?」
耳元で囁くと、ちはやは恥ずかしそうに答えた。
「あ、で……出るんです?」
「すでに爆発しそうだよ。すごく気持ちよかった。お礼に好きなところで出してあげるから、言って」
「…あう」
「まんこの中? それとも子宮? いっそアナルとか? 口の中のほうがいい?」
「あ、あ、あう…」
「ちはや、ちゃんと言って」
ちはやは。
俺の手を取り、お腹の上――子宮のある下腹部に押し当てた。
「こ、このなか……で」
「…………」
「だめ、です……?」
ダメなわけあるか。
妻が種付けを望むことほど嬉しいものはない。
ちはやの足を持ち上げ、まんぐり返しにすると、ネグリジェを全部脱がせて真上から見下ろした。
「……入れるからな」
コクン、――と頷くちはやに笑みを浮かべ、膣口に亀頭を押し当てた。
すごい。生き物のように蠢いている。
ちはやが求めているのが伝わり、最初は先端だけをゆっくりと焦らすように捻じ込み、――そして。
ちはやが押し当てた下腹部の位置を見ながらそこ目掛けて一気に棹を突っ込んだ。
「はう――っ!」
最初の一突きで入口にぶち当たった。
この姿勢のせいだ。ペニスが反り上がって歪んだ子宮口まで届いている。コリコリした丸い入口を先端で感触をなぞるように動かし、そのまま慣れた動作で何度も叩きつけた。
そのうち、子宮の口が開きだしてきた。
俺のを迎え入れようとする動きだ。そうか、一度出産したからここが拡がっているんだ。前とは比べものにならないほど柔らかく吸い上げてくる。もうカリまで潜り込んだ。
ちはやが腕を伸ばした。それに応えて抱きしめると、腰だけを激しく叩きつけて尻同士がぶつかる音が響き合う。
動くたびに子宮が揺れて、棹全体が鋼のように固くなっていく。ちはやとのセックスが病みつきになるのは、いつもこの止め際が見つからない激しい動きだ。ちはやの体力が上回っているせいでどんどん激しくなっていく。
くそ、そろそろ出そうなのに……。
動きがとまらない。動けば動くほどどんどん奥へ奥へと吸い上げられていく。なんだ、これ……子宮そのものが生き物みたいに俺に喰らいついてくるみたいだ。
はあはあ、と限界が近づいた。だがちはやを見ると、まだ余裕があるのか吐息が俺ほど荒いわけじゃない。むしろ物足りないかのような喘ぎだ。
死んでしまう。
いや、死なないけど、それくらいもうついていくのがやっとだ。
「ち、はや……」
たまらず、もう見栄もなく、縋りつくように言った。
「は、い…」
「ち、からを……緩め……だ、出せない」
「こ、う……です?」
「ち、がう……! 入口、じゃなくて……この奥……子宮だよ」
「ど、どう……やれば?」
わかんないか。
俺の動きに合わせてるせいで、締め付けがキツくなってるのがわかってない。
「動かなくて、いい……俺が動く」
「あ、でも……瑚太朗の……どんどんはちきれそうに」
「ちはや……ちはやが緩めてくれないと、出せないんだ」
「あう……」
「姿勢を変えて、俺が下になるから、ちはやが上から跨って」
騎乗位の逆バージョン。俺の正面にちはやの尻が見える格好。
ちはやの腰を持ち上げ、突き落とす。こうすれば俺の動きだけでイけるはず。
だが。
ちはやの体力をまた見くびった。こんな体位でもちはやは足をベッドに下ろし、両脚をバネにして再び激しく動きだした。
う、お……!
た、たまらん……。
この体位のほうがより深く挿し込める。女が腰を動かすだけでこうも深く突けるのか。さっきよりも子宮の口が拡がっている。ちはやも興奮しているのが伝わってくる。
見下ろすと、ちはやと繋がってる部分が、動きが凄すぎてもはや男根すら見えない。
やばい、さっきよりもイけなくなった。締め付けが半端ない。だがもうここまできたらやめることもできない。とにかく突くんだ、突くしかない。
なにか温かいものが足から伝わってきた。……ちはやが潮を噴いたのか。さっきからひっきりなしに喘いでるもんな。俺のを咥えこむ動きが凄すぎる。より激しく、よりしつこく、なってきたぁ……!
も、もう、限界……!
オリンピック選手並みの開脚をしたちはやに、動きながらだったがそのまま射精した。
「あ、あぁ、あぁぁぁぁっっーーーっっ!!」
きた――!
射精と同時にちはやの限界までの絞り上げ。膣内がねじ切れるほどの勢いで子宮口が亀頭を咥えこんだ。ドクンッ――、と絞りだすような動きにたまらず全て注ぎこんでいく。
く、う……っ!
痛い……!
射精なのに、いつも、いや、いつも以上に痛い。力をもっと緩めてと言ってもこれは無理。なぜなら俺の射精でちはやもイきかけている。絶頂寸前になるこの動きは壮絶なほど陰茎を刺激する。痛いのに気持ちいい。いつもこれだ。
あ、ちょ……まだ締め付けるんですか。
チョロチョロとなってきた射精が、ギュウギュウと締め付ける子宮の口でさらに絞りとられた。残滓まで全部吸い上げるつもりだ。俺、また精魂尽きるのか……。
いや。
ちはやだけイかせるか。
まだ射精はできる。これくらいで萎えるほど俺のアレは弱くない。精子を作るにはもう少し時間がかかるが、ちはやのこのやまない締め付けがあればまだイける。
ちはやの腰を掴んだ。
もう少し付き合ってもらうからな。
まだ残滓を吸ってる膣内の蠢きを振り切るようにペニスを抜いた。
「あ……なんで、抜くんです?」
物足りなさそうな声。
あのですね、あなたのその化け物みたいな体力のせいで、俺の勃起がまだおさまらないんです。
「ちはや」
「はい」
「もっと精子欲しい?」
「は、はい…」
「出せなくもないけど」
「ほんとです?」
「ちはやの協力がいる」
「どんな?」
ごにょごにょ、とちはやの耳元に小声で囁くと、さすがに驚いたかのように俺を見た。
「……そんなことして平気なんです?」
「我慢すればするほど出せるんだ」
「そ、そう……なんです?」
「やってくれる?」
そう言うと、コクン、と恥ずかしそうに頷いた。まあ自分でしてもいいけど、ちはやにしてもらったほうが興奮する。
身を起こし、ベッドから降りて何か適当なものを探した。
これがいいか、と鏡台にあったちはやのリボンを手に取った。
「……これで?」
「だめ?」
「もう、使えなくなりそうです……」
「洗えばいいだろ」
「そういう意味じゃなくてですね」
「むしろ俺としては、ちはやの髪にそのリボンがあれば思い出すだけで興奮するけど」
「……っ! も、もう、瑚太朗のバカっ!」
とか言いつつ。
ちはやはいそいそと座った俺の膝下にしゃがみこみ、ペニスを手に取ってリボンを巻きつけた。
とくに根元をギュッと強く、と言うと、言われた通りにきつく結んでくれた。
これで。
輪精管を塞いだから、射精を阻めるはず。
ちはやがいくら絞りあげてこようとも、これでいくらでも我慢できる。
「痛く、ないです?」
「ちょっとね。でも、ちはやが結んでくれたから」
「固く結んでしまいましたけど」
「むしろそうしてくれたほうがいいんだ」
「……瑚太朗」
「ん?」
「こんな変態みたいなことして、本当に大丈夫です?」
――フッ。
俺はもともと変態なんだよ。
ちはやには黙ってたけどな。一生黙ってるけど。
俺の好きなエロゲジャンルはな、凌辱、スカトロ、近親相姦、レイプ、NTR、……まあいろいろ。
そのどれもちはやにするつもりはないけれど。
俺自身が射精管理する分には問題ないだろ。
むしろ、ちはやに悦んでもらいたくてしてるわけだし。
「ちはや。……さあ、自分でまんこを広げてごらん」
そう言うと。
ちはやは恥ずかしそうに、両足を広げ、自ら指で膣口を広げた。
さすがだ。
こんなことを言っても嬉しそうに陰部を見せてくれる。もう俺の言うことならなんでも聞くだろう。ちはやを言いなりにするありとあらゆるプレイを妄想する。
だが、俺はそんなことをする気はない。
ちはやを愛してるから、ちはやを気持ちよくさせてやりたいだけだ。
「あ、……は、はやく、……きてください」
「よしよし。今からこの縛ったイチモツで貫いてやるからな」
「ほ、ほんとに、それ、大丈夫です?」
「平気。むしろさっきより滾ってきた。……いくぞ」
――グッチュ……
入れた途端、中に入った精液が逆流してきた。結合部から溢れてくる。こんなに注いだのか。
だがむしろ滑りが良くて動きやすい。
ふう、と一呼吸してから、ちはやの足を持ち上げ、両足を九の字に曲げた。片手で豊満な胸を愛撫すると、気持ちよさそうに目を細めてくる。
「あ、ふあ……かた……い」
「ドクドクしてるだろ?」
「は、い……なんか、脈動が……さっきより強くて」
「気持ちいい?」
「はい、とても……」
「ゆっくり、動くからな。ちはやもさっきみたいに俺の動きに合わせてくれ。いいか、ゆっくりだぞ」
「は、早く動かないんです……?」
「焦れたくらいのほうが気持ちいいんだ」
「そ、そうですか」
「ちはや……目を瞑って。俺のチンポを、形と動きと大きさを、感じながら動いてくれ」
――ズリュッ……
擦り合わせる。
滑らかな膣内を、じっくり味わうように動かした。するとちはやも内部で俺の棹を撫でるように愛撫してくる。
さっきは動きが早すぎてどんどん締め付けてくる動きにこっちも合わせざるを得なかった。
しかしこれは……。ちはやの膣内の愛撫がいやらしい。そう、いやらしい動きなんだ。引けば追いすがってくるし、入れれば全襞で纏わりついてくる。
そうか。
これが男根を求める女の動きだ。
男の分身を本能的に求めるのが、これなのか。
ちはやは俺の精子を欲しがっている。受精したがっているんだ。だから射精を促す動きをしてきている。さっきの動きもそれだったんだ。
ゆっくり動かしたことでそれがより一層際立っていた。……なんて動きだ。子種を求める動きというのを初めて感じた。まさに至福の悦楽だ。
あ……う。
イ、イきそう……。
ドクンッ、と根元がはちきれそうになった。それをリボンが抑えつける。その締め付けがまた苦しいのに気持ちいい。まだだ。もっと我慢できる。もっともっと我慢すれば、それだけ気持ちよくなれる。
「はう……ん、……瑚太朗のが、……悶えてます」
ぷっ。
俺はちはやの中で悶えてるのか。
「そう、どんな風に?」
「はちきれそう……出せなくて、喘いで……かわいそう、です」
「それはどういたしまして。だけど俺はいま最高に気持ちいいけどな」
「わ、私も……気持ちいいけど、……瑚太朗の精子が、欲しい」
「嬉しいこと言ってくれるね。もっと言って。俺のなにが欲しい?」
「熱い、精子が……欲しいです」
…………。
出してみるか?
あの射精。……俺の熱が込められたあの射精。
正直、一人でしてたときは、こんなのをセックスで出すつもりなど毛頭なかった。
それだけ強烈なのはわかっていた。どんな影響があるかもわからない。……だけど。
「ちはや。……熱くても大丈夫か?」
本当に求めるなら、俺の妻なら、受け止めてくれるかも。
ダメなら途中でやめる。やめどきが見つからない恐れもあるが。
そうなる前に、ちはやの顔色を見ながら注意深くやれば、あるいは。
「……はい」
嬉しそうに。
笑顔でそう頷くちはやに、もはや我慢などできそうもなかった。
「ちはや、なら……場所を変えよう」
あれは、ちょっと特殊な条件が必要なんだ。
言ったら軽蔑される。だから直前まで黙ってるつもりだった。
「場所?」
「お風呂」
「お風呂でするんです?」
「そこでなら出せるんだ」
ちはやは、少し躊躇う表情をしていたが。
「はい。……いいですよ」
素直に了承したちはやにキスをして、裸の上からガウンを被せて抱き上げた。
この話の瑚太朗は「婚礼の詩」の時と同じ、上書きで連続射精できてます。
つまり過去に草薙を凌辱した瑚太朗なんですが、本人はそのこと覚えてません。
覚えてなくても特に問題ないのでこのままちはやとヤってもらいます。
がんばれちはや。(他人事