予感があった。
胸騒ぎがした。
不安に駆られるあなたは布団にくるまって寝付けずにいた。
そんなあなたの様子を察したようにあなたの部屋に式が訪ねる。いつもと違う白く薄い装束はどことなく暗殺者の英雄のようで、またどことなく死装束にもあなたには見えた。彼女の手には猪口と徳利が握ってあった。
「その様子……やはりあなたも感じていたようね。恐らく明日にも第七の特異点に行くことになると思うわ。恐らく激しい戦いの末に多くの命が奪われることになる……不安を感じるのも無理はないわ」
あなたは戦いそのものに不安はなかったが、仲間や現地の人が傷つくことが心配だった。それには彼女も含まれていたが、彼女は逆にあなたを案じる。あなたはその思いを式に伝えると、式は猪口に酒を注いで差し出した。
「そうね……あなたならそう言うわよね。だからわたしもあなたを気に入っているのだから。今夜は成功祈願をするために来たのよ、あなたは三献の儀というものをご存知かしら?」
あなたは首を横に振る。
「三献の儀は戦国時代の武将が必勝祈願で行っていた儀式だわ。ちょっとした願掛けね」
あなたは式から猪口を受け取ると「それでお酒を?」と訊ねる。式は頷いてから話を続ける。
「簡単に説明すると、打ちあわび、勝栗、こんぶを肴に杯のお酒を三献で飲み干すというものだわ。それぞれ『打って』『勝って』『喜ぶ』と言う意味ね。お酒しか用意できなかったけれど……そのためにわたしも一肌脱ぐわね」
猪口を渡した式はそういうと徳利を机の上に置いて帯を解く。背中は布に覆われているが開けた前半分があなたの目に飛び込む。最近は洋服姿を気に入っていた式ではあったがやはり和装はいいとあなたは胸をときめかせる。あなたはうっすらと汗ばむ裸を見せられて我慢できる人間ではない。
「早速苦しそうね。今楽にしてあげるわ」
式はあなたの服を脱がせておちんちんを露出させる。あなたは式としたくなってしまうがこれではお酒の意味がよくわからない。小首を傾げるあなたに式は説明する。
「今日のえっちは三献の儀よ。あわびはわたしの陰唇、栗はわたしの陰核ね。こんぶは……言わなくてもわかるわよね?」
あなたはベッドに座ってM字に股を開く式の誘惑に抗えない。式の意図を組んだあなたは彼女の秘部に顔を近づける。肉体上は経産婦であることを忘れそうなほどに綺麗な陰唇は愛液で濡れて煌めく。思わずあなたは唾液で濡れた舌を式のあわびの上で躍らせた。言葉に言い表せない式の味がして興奮のあまりカウパーがあふれるあなたのおちんちんがピクンピクンと首が上下している。
思えば式のおまんこを舐めたことがないとあなたも気付いて、初めての行為にドキドキが止まらなくなっていた。
「まずはあわびを食べたらお酒を一口飲んでね。飲み方は『そびそびばび』、最初二回はちょろちょろと少しだけ飲んで、最後の三回目は一気に飲み干せばいいわ」
あなたは言われるがまま猪口の酒を一口、ちょろっと口に含むと式の体の堪能に戻る。酒を飲んだのは初めてだが式の体を舐めながら飲むその味は甘露にあなたは感じる。最初のあわびと一口の酒だけであなたは酔って式が来るまで感じていた不安など無くなっていた。
今は彼女の味を堪能したい。あなたは性に正直である。
「丹念に舐められて……陰唇を苛められただけなのに気持ちが良いわ」
式は言葉通りに気持ちよさそうに乱れた。か細い声であんあんといやらしく喘ぎ声をあげていて聞くだけであなたも勃起する。とっくに勃起中とはいえ溜まった勃起ポイントであなたの股間は硬くガチガチにパンプアップしていた。
「そろそろ……次は勝栗ね」
式の言葉に従うあなたは舌を這わせて陰唇から陰核に目標を変えた。充血して膨らんだそれをあなたは舌の上に転がして嘗め回す。式のふくらみを口に含んだあなたは顔が緩んでいた。
「んあん! そんなに激しく舐められたらわたしも気絶してしまいそうになるわ。その前に次のお酒を……」
式は二献目を口にしろと言うがあなたは止まらない。
「ん!」
そのまま式の陰核をあなたは苛めて、式もその快感によがる。知識と肉体の経験として陰核の刺激は強いという事を式も知ってはいたが、「両儀式」として初めての体験に身を委ねても仕方がない。
あなたの舌が陰核を啄むたびに電気が走ったような快感に式は襲われる。吸い付かれてあられもなく陰核を弄られて式も我慢できない。次第に喘ぎ声も大きくなってきて「あん! んあん!」と叫ぶ声が部屋に響く。聴覚で惑わされたあなたもクンニリングスに熱が入り舌が熱い。その熱さに式も我慢できなくなった。
「ん~!」
式はついに絶頂してしまった。あなたの舌で果てた式はつい緩んだ膀胱からおしっこを流す。その汁にあなたの顔は濡れてしまう。あなたは少し尿が混じった猪口の酒を思い出したかのようにちょろっと飲むと、二献目が終わったと言わんばかりに式の瞳を見つめた。
少し尿の匂いが鼻に届いていたが、既に酔っていたあなたはそれに気づかない。
「ごめんなさい……あなたの顔を濡らしてしまったわ」
式は申し訳なさそうな目であなたを見返した。でもそれはあなたにとってはどうでもいいことである。既に酔っているし、式とえっちしたいという感情の前ではその程度、些細な事だからだ。
「ありがとう……気にしていないのね。あとは最後の『喜ぶ』だわ」
蕩けた目線であなたを式は見上げている。彼女の求めるがまま、あなたはガチガチのおちんちんを握ると先端を膣穴に宛がう。打って勝ったことで既にそこは潤っている。腰を落としていないのにそのままうっかり不意に差し込んでしまいそうになってしまう。それをあなたは我慢し、式の瞳を見つめながらゆっくりと自分の意思で差し込んだ。
暖かくて潤い、蜜で満たされた式の膣内に奥まで差し込んであなたは溢れる愛液が竿を伝っているのを感じる。そのまま射精しそうになるのを我慢し、あなたは残った三献目の酒を飲み干した。
最後の喜ぶは二人の交合、言葉遊びにかけたこんぶとはかけ離れた快感が二人を襲った。
根元まで差し込むとあなたに式がからみつく。
「ん……これで三献すべてが終わったわね。後は完食で締めくくりましょう」
式が言う完食が最後までえっちを堪能することなのはあなたも承知していた。
酒で潤った唇を式と重ねてあなたは腰を動かす。式の唇は甘く目と目が近くて緊張してくる。つながる竿の感触は気持ちよすぎて詳細が言い表せない。
「んふ」
唇をふさがれながら式も喘ぎ声を出していてそれが可愛く、あなたは更に腰を動かしてしまう。
式の膣内はぴったりとあなたの竿を包んで腰の前後運動にも対応する。突けば腹の肉が重なり合って気持ちが良く、引いても腹の肉が離れるだけで膣内は吸い付いて離さない。気持ちよさが竿の根元に集まってあなたは次第にむずがゆくなる。
亀頭が気持ちよさに疼いて、式もそのピクピクと蠢く感覚が心地よさそうである。しばらくそのままあなたは腰を動かして式の体を味わった。式の絶妙な締め付けがあなたの射精をコントロールしているのか本能のままに式を犯しているがあなたは射精には至らずに淡い快感を感じ続けた。
小一時間、体力の消耗も忘れて快楽に身を委ねて体を重ねるあなたに応じて式も次第に膣の締め付けを緩めて亀頭が膣内をえぐり出す。密着している状態も気持ちよかったがやはり適度に絡みつく肉ヒダにしごかれる方があなたも気持ちいい。気持ちよさのベクトルが違うというほうが正しいが、射精に近いのはこちらである。
つまり、あなたが射精しそうなのも当然だった。明日が式の予想通りなら長時間のえっちは体に悪い。ならば出来るだけ一度の絶頂で果てて満足できるくらい深い快感が今日は望ましい。あなたは式の思惑通り深い快感に包まれている。一度の射精で満足するだろうが、そのぶんこの一回は濃厚である。腰を引いたときに亀頭に絡みついた肉ヒダの愛撫はあなたのおちんちんヒットポイントにとどめを刺す。後は最後の一押しである。
「ん!!!」
口はキスでふさがれたまま、あなたは最後の一突きをもって射精を迎えた。
前戯を含めてため込まれた性の魔力をありったけ、あなたは式の膣内に注ぐ。
最初の射精が終わりつながったままあなたは余韻に浸って動かないが、すぐに快感の第二波が押し寄せてまた白濁液を放つ。気持ちよさに腰が抜けたあなたが少し体をよじると最後の波が押し寄せてきて三度目の発射を迎える。抜かずの三発、しかも一回一回が濃縮されたザーメンである。濃くて熱い魔力の塊に式も果てる。
「んあ!!!」
絶頂した式の体は火照って熱く、その熱と甘美な声であなたは四度目の射精も迎えてしまう。
式の膣内はあなたが射精した大量の白濁液でアクメステーションとなり生身の人間なら確実に妊娠するほどの有様になる。あなたは流石に四度も射精すると腰を抜かすを通り越して動けない。そのままおちんちんを繋げたまま、式の上で気を失ってしまう。
幸せそうなあなたの顔を見ながら式は耳元で囁いた。
「願掛けに付き合ってくれてありがとう……でも……またイケるわよね?」
次の特異点も無事に片付けてまたえっちなことをしよう。
気絶したあなたは答えられないが、その心は当然と式に返事をしていた。
決戦前のひと時、この時間こそ心の糧である。