人理定礎がなされたことで、人理焼却の枷から解き放たれた三人目の式は動く。
正確には分霊に近い存在である二人の式のオリジナル、現在を生きる経産婦としての式である。
あなたと契約している二人は、夢という形である晩に起きた本体の様子を受信した。
「二人だけで出かけるなんて久しぶりだね」
「そうだな」
式と幹也は東京を離れ、関西圏の宿に来ていた。稼業の都合、娘を家においての二人旅である。
この日の二人は二人きりという事もあって無性にいきり立っていた。
湯上りに浴衣を着こんだ二人は何処か艶やかで、旅館でも注目の的になっていた。特に式は盛っているのか顔が赤らんでいて、それが年齢を感じさせない。
「式……久しぶりにしないか?」
「するって何をだよ?」
「もちろん、キミが望むことさ」
幹也は式を押し倒すと浴衣越しに胸を弄る。薄い浴衣は唾液がすぐにしみ込んで、その水気に式の乳首も勃起する。
式の顔には「今夜はえっちしたくてたまらない」と書かれていると言わんばかりに押し倒した幹也の行為に、式の頬は緩む。胸もドキドキと高鳴っていて張り裂けんばかりである。
もちろん、幹也もしたくてたまらないのは同じである。
「バカ、止めろって」
「いいじゃないか、ここならいくら大声をだしても問題ないし」
「旅館だぞ? そんなわけあるか」
「よく耳をすませてごらんよ」
幹也が言うように式が耳を澄ますと、微かな音量で女の叫び声が聞こえてきた。叫ぶと言ってもホラーでも事件でもない、随喜の叫びである。
「他の宿泊客はハネムーンの新婚さんと不倫旅行中のおじさんさ。式が気兼ねなく声を出せるように下調べもばっちりさ」
「幹也……そういうのって才能の無駄遣いって奴じゃないのか? そんなにオレとしたかったのならラブホにでも誘えばよかったのに」
「それじゃあ風情がないし、なにより式も気が乗らないだろう?」
「それはそうだな……」
式はそういいながら、ラブホに誘われてホイホイと乗り気になっていた一時期を思い出して赤くなる。あの頃はなんで猿のようにコイツとセックスばかりしていたのだろうと。
子供も生まれて年も重ねて、今なら量より質だと感じている。その点で質を高めようとあれこれ手を回す旦那の働きは式も嬉しい。
偶には、今日くらいは雌になっても構わないか。幹也だって雄になっているのだから。
そう思い、式もスイッチを切り替えた。
「そんなにしたいのならオレも相手になるぜ。だから乳首ばかり舐めるのは止めろよ」
「だったら次はこっちだね」
幹也はそういって式の浴衣をはだけさせた。
背中側だけ羽織るような形になって胸元が露出する。
幹也は左の乳首を軽く啄むと、そのまま唾液を伝わらせながら式の秘部にまで顔を動かして舌先を膣穴に差し込んだ。
「んあん!」
思わず式も声を出す。
幹也は構わず舌を巧みに動かし式の膣を掘る。ご無沙汰の式にはおちんちんが突き刺さったかのような快感が襲ってきて背中からゾクゾクと震えてくる。気持ちよすぎて、気が狂いそうな感覚に式は悶えた。
膣の奥から淫水が溢れ出す。
「ズルいぞ幹也……お前ばかり一方的に」
幹也に舐めまわされた式は既に充分に濡れていた。後は肉棒を差し込むだけである。
ズルいと言われて顔を上げた幹也は、固くなった亀頭を式の膣穴に宛がうと、最後の一言を耳元で囁く。
「ズルいのはお互い様さ。式がいやらしすぎて僕のおちんちんも破裂しそうだ」
耳元で変なことを言われて式は耳まで赤くなる。
そのまま挿入してきたものだから、耳と顔が真っ赤の状態で膣を埋め尽くす幹也の肉棒に式は感じ過ぎた。
「んあ♡ 変なこと言うなよバカ」
バカと言いつつ式も乗り気なのだろう。見るからに気持ちよさそうに乱れている。
幹也もリードしているていで体はすっかり式の体の虜である。激しく腰を動かして子宮の奥をノックしている。
夫婦の功というのか幹也のおちんちんは根元までみっちり差し込むと式の膣と一致する。
もはやここにいるのは二匹の獣、性のサカリが付いた雄と雌。重なり合い互いを求め合う。
しかし久々の交尾だからか、幹也はすぐに果ててしまう。ドクドクと式の膣内に熱い白濁液が注がれた。
「もう終わりか?」
「まさか」
久々の交尾ということはそれだけいのちの精も幹也は貯めこんでいる。故に一度の射精程度ではまるで衰えない。式もまだまだ物足りないと、脚を幹也の腰に絡ませて彼を求める。腕も背中に回りており娘が見たら普段見せない態度に驚きそうである。
幹也のおちんちんが式の膣内を出たり入ったりして淫水や白濁液を掻き出す。布団は汗と精液で濡れてぐしょぐしゅだが乱れる二人は気にも留めない。ただ子作りなまえっちに没頭し続ける。
無言のまま幹也は式を抱き続け、射精するたびに抱き合ってキスをし少し休む。だがその腰はすぐに再動していた。キスの度に式も果てていて顔は汗と唾液と涙でベトベトである。
小一時間も続けば二人はすっかりドロドロである。そして幹也のいのちの精も有限なのは言うまでもない。そろそろ限界である。
「式……そろそろ……」
「流石に限界か? それにしてもこんなに射精して……二人目が出来ちまうぞ」
「いいじゃないか、きっと未那も喜ぶよ」
「オレは嬉しいがアイツはマセているから怒りそうだけどな。パパを寝取られたとか言い出しそうだぜ」
「まあ、そんなの最初のうちだけさ」
雑談を交わしながらも腰を動かし続けついに幹也は限界を迎える。
最後の射精を前にパンパンに膨らんだ亀頭に掘られて式もイキ続ける。
おちんちんの先が式の奥とキスをして、唇を重ねたところでお互いに上も下も粘液を交わした。
効果音をつけるなら「びゅるびゅるどぴゅどぴゅ」と表せるほどの膣内射精、式のおなかはいっぱいである。
「ん……ちゅる……」
獣の交尾はまだ終わらない。
最後の一矢、長い射精が終わっても二人は抱き合う。
おちんちんは萎えて今にも抜けそうに縮むが、それでも二人は抱き合うだけで心地よい。
下のお口が萎えても上のお口はまだ元気だと互いに舌をディープに絡ませ続ける。
口が塞がっているので鼻息と唾液の水音だけが部屋に響く。
「今夜はこのまま……このままでいいか?」
「もちろん。僕もそのつもりさ」
幹也と式はこのまま朝まで抱き合って眠る。
神の視点で見るならば重なり合いキスをする二人の顔は濡れていて艶が出ている。カメラを股間に移せば膣に突き刺さるおちんちんと溢れる白濁液がいやらしい。
現世の式は気持ちのいい子作りに恍惚の笑みを浮かべ、現身となったあなたと契約している二人は気持ちよさと式の視点と神の視点を一緒くたに受信する。その淫靡に頭がフット―してしまうのも無理はない。
猫は盛って一人悶々と自慰に耽り、「」はあなたの部屋に押しかける。
「ごめんなさいマスター。朝からあなたを求めてしまって」
部屋に押しかけた式はあなたを押し倒し、朝から乱れた。