これは酒にまつわる、ある温泉での出来事。
突如現れた百重塔を攻略する最中の話である。
回復のため、途中にある温泉に入ったあなたはすっかり酔ってしまっていた。誰もいない貸しきりに体を大の字に広げたのが運のつき、他の階にある温泉とちがってこの湯船は般若湯で満ちていた。
サーヴァントも避けるこの湯はあなたの耐性を持ってしても泥酔させてしまう。体に力が入らないが血のかようあなたの体は熱を帯びて赤い。このままではのぼせそうなところであなたは助けられる。
「もう……こんなイタズラをするなんて、上に着いたら懲らしめてあげないと」
あなたの危機を察した式が浴室に入り込み、あなたに抱きついたのだ。式の眼によって酔いを「殺された」あなたの体は力が戻り、酔いつぶれたまま溺れることは防がれた。
「ん……危うく死んでしまうところだったわ。まあ、あの鬼にはそこまでするつもりなんてないでしょうけれど、相手を間違えるなんて迷惑な話ね」
まだ少し頭が冴えないあなたの上で、抱きついた式はぶつぶつと呟いた。黒幕の目的を式は察しているのだろう。
「そろそろ気分はいいかしら」
そう言われてあなたはようやくいまの状況を理解した。気がつけば温泉のなかで裸の式と向かい合っている。胸は重なり柔らかい乳首がツンツンと胸元をこそばゆく刺激している。
先程まで重ねていた唇には湯に混じった式の唾液が残っており、口のなかはそれとも般若湯が混じりあってマリアージュしていた。
式のお陰で酔いが抜けたので意識はハッキリしており、ハッキリしているからこそこの状況に胸が高鳴る。このまま式と重なりたいという肉欲と、このままでは誰かに見つかるという恐怖で心臓が痛い。
「落ち着いて」
落ち着けと諭した式はそのまま唇をあなたに重ねた。
式は体重を寄せてあなたに体を抱きつかせる。柔肌と湯の温度であなたはとろけそうで、ビンビンに怒張したあなたは当然式の秘部にあなたを押し付けており、湯と愛液と先走りでいまにもするりと挿入してしまいそうになっていた。
このまましたいが二人の関係を周囲に漏らしたくないあなたは勃起しながら怯えるが、その心配は不要だと式は唇をほどいた。
「んちゅ」
「そんなに怯えなくても大丈夫よ」
「ここの湯にアルコールが混じっていたのは誰かさんが誰かさんとちょめちょめするための仕掛け……お陰でここは誰にも見られていないわ」
「カルデアからは隣の女湯しかわかっていないのはわたしにはわかる」
「何故か? それは秘密」
あなたは複数回のディープキスを挟みながら式の解説を受けた。曰く、この般若湯を使って酔わせた誰かを襲おうとした誰かがいて、そのための仕掛けでこの場は自分と式の二人きりに隔絶されているという。
小難しい話に少し理解が追い付かないが、分かりやすく言えば「セックスしないと出られない部屋ね」と聞いてあなたも合点がいった。要するにここは深夜のマイルームと同様に気兼ねなくイチャイチャできる空間のようだと。
「そろそろあなたも辛抱たまらないでしょう?」
あなたは式の問いかけに頷く。
焦らされ続けて湯船はすでに濁っている。挿入れただけで果てそうなほどにあなたのおちんちんは湯であがっており、アルコールの影響で亀頭はひりつくほどに敏感である。
少し腰を浮かせた式が脱力して腰を落とす。少しずつ式の膣壁を擦り挿入していく感覚を味わうあなたは射精を堪える。
根元まで入りきり「もう射精そうになっているわね」と式に囁かれたところであなたは我慢の限界を迎えてしまった。打ち付けるような勢いのいい射精は式の膣の奥を叩き、いのちの精を注がれた式は目元が弛んで気持ち良さそうな雌の顔である。
当然式はあなたとしているから、あなたと気持ちを通じて重なっているから気持ちいい。それはあなたも同様で、魔力同調で互いにループするあなたのあなたは回復が早い。
「射精したばかりだというのに今日は回復が早いわね……え、わたしのお蔭? 確かにわたしに流れてきたあなたの魔力があなたへ循環しているようね。このお湯になにか仕掛けがありそうだけれど……今は気にする必だけ野暮ね」
あなたの体はいつもと様子が違うが、むしろ好都合だと式は判断した。あなたもその意見に同意であり、式と向かい合う座位のまま繋がり続ける。
あなたが腰を持ち上げると水の中でぬちゅぬちゅとあなたが式の膣内を出たり入ったりして波が立つ。漏れだす白濁液に般若湯を混ぜて押し返すと、適度な酔いが二人に快感を運んでくる。限界まで擦りあいプリプリとした精液を膣内に注ぎ、湯まで押し込まれて式のお腹は膨らんでいく。それでも適度な締め付けを保つ式の膣はポンプのようにあなたからいのちの精を絞り、あなたに魔力として還元するためいつまでも勃起が収まらない。
時間を忘れて交尾に没頭する二人だったがそれは一時の夢なのであろう。そろそろ二時間ばかりになろうかというところで浴室内にアラートが響く。からんころんと古式豊かな警戒音に何事かとビックリしたあなたは式を突き上げる。
「んもー」
どうやらこの警戒音は時間終了の合図のようだ。
他の階では二時間入ると塔内の酒気を抜く構造になっているのに合わせたのか、この部屋が神秘を保てるのも二時間のようである。
名残惜しいがそろそろここは他の階と同じになる。そうなれば誰かが来るかもしれないし、ダヴィンチあたりにもバレそうだ。このように式はあなたに説明し、二人は湯船から立ち上がる。
「最後は立ったまま……乱暴に打ち付けてすっきりしましょう」
フィニッシュは立ちバックだと式は腰を曲げて尻を突き出す。いつもの部屋ではやらない体位だが、スッキリしたらすぐに身支度をするこの状況では都合も良さそうだとあなたは式のお尻に手を乗せる。
「ん…」
そして濡れた竿で膣から溢れだす二人を押し戻しつつ、あなたはゆっくりとおちんちんを差し込んだ。
いつもと違う角度で吸い付く式はあなたのおちんちんからいのちの精が溢れるのを妨げる。最後の一回は限界まで我慢した濃いのがほしいと式の体が求めており、あなたの体はそれに応じたのだ。
いつもの体位なら三回くらいは射精していただろう脈動を繰り返しながらあなたは式のお尻に腰を叩きつける。お腹があたってパンパンといやらしい音が響き、自分の鼻息と式の喘ぎ声が混じったそれを後で聞き返したらオナニー用のCDになりそうである。
五感全てで式を堪能したあなたはこの日最後の射精を迎えた。
「あっ!」
射精の瞬間、それを感じ取って式もつい声を出してしまい、その声に導かれるように奥まで打ち付けたあなたのおちんちんはいのちの精を式に注ぐ。溢れんばかり、妊娠しそうなほどに注がれた式の膣内は白濁液でぐちゃぐちゃに濡れており、気を抜けばそのまま太腿を伝って溢れるだろう。
「このまま眺めて見るのもいいかって顔ね」
式の言うとおり、あなたは白濁液を太腿に伝わらせるいやらしい式の姿を見たかった。だがこんな姿を見せたらあなたも歯止めが利かないだろうと式はそれを制してしまう。前張りのようなもので膣穴を塞ぐと、太腿に残った白濁液を湯で洗い流したのだ。
「でも今はダメよ」
真顔になって着替える式の様子にあなたも冷静になり、衣服を着てまた塔の攻略に戻る。
だが式はたっぷりと注がれたあなたを膣内に残したままである。その理由を出発前に耳打ちされたあなたは張り切り、その日のうちに件の問題を解決することなる。
「続きは戻ってから……今度はあなたに部屋で」
部屋にも度ったら前張りを取り、太腿に白濁液を滴らせたいやらしい姿でえっちの続きをしようではないか。その約束のために張り切ったあなたは性の鬼となり酒の鬼を懲らしめた。