図書室の片隅であなたは本を読んでいた。
最近の読書ブームに触発されての行動ではあるが、ひとりで静かに本を読むというのも悪くない。
ここに来てから趣味の本を読むのなど初めてではないだろうか。そう思ったあなたが顔をあげると、正面に制服姿の彼女がいた。
「気がついた?」
彼女はどうやらあなたの顔を観察していたようだ。
自分に気がつかない程に熱中するあなたの顔。それを熱いまなざしで式は見ていた。
一瞬だけもうひとりの式なのかなとあなたの頭に考えがよぎるが、彼女ならこんな風に自分には興味を持たないだろう。
なので相手が愛しいほうの式であるとあなたの考えは行き着いた。
「途中ならばお構い無く。わたしも何か持ってきて読ませてもらうから」
あなたは読書を中断して式の相手をしようと思ったのだが、それを式が拒否した。そのためあなたは読書を再開し、式も何か本を持ってきて読み始めた。
ちらりと覗いたところ、なにやら薄手の本である。
なんだろうと思いつつもスルーしていたあなたではあったが、読み終えた本を片付けて取り替える際にそれが何かをあなたは見てしまった。
そこか見知った和服の女性と、眼鏡の男性が交わる姿が書かれた薄い本。まごうことなく同人誌という奴だろう。
「見てしまったのね。んもー、あなたもすけべなんだから」
あなたの目線に気がついた式は、自分を棚上げにしてあなたにいたずらな言葉を投げた。
式が読んでいたのは自分が主役の薄い本。といっても、正確には表の式とその夫がしている性交を納めたものである。
だれかが想像で描いたものなのか、それとも魔術かなにかで切り出された過去の描写なのか知るものはいない。
この図書室にそういう本があったという事実だけが間違いなかった。
「あ……」と呟いたあなたの足は止まってしまう。少し固まったあなたを見かねて、式はあなたを押し倒す。
「こういうことがしたくなってしまったかしら?」
式は制服を押し付けるように体を寄せて、あなたの背を本棚にまで押し倒した。
着ている制服の本来の持ち主のせいか、式の体からはあんことチョコレートが混じったような甘い匂いが漂っている。軽くキスをされると口のなかにはいつもの甘い匂いも混じってきて、心臓が痛いほどあなたは興奮してしまった。
このままここで抱き合いたいとあなたは思うが、流石に誰かに見つかりそうだ。
式は続きをするために、あなたを部屋まで抱えて走る。
「ちょっと無粋だけれど、ここなら邪魔は入らないわね」
式はあなたの部屋に入るなり、あなたをベッドに寝かせて部屋の鍵を閉めた。
先程からあなたの目の前でえっちな本を読んでいただけはあるのだろう。あなた以上に式も貯まっているようだ。
「こういうのは好きかしら?」
あなたは背中を壁につけて座っていたのだが、その上に式は覆い被さった。
互いに服を着たまま重なる上体。
重なる唇は混じり会う唾液が音を立てている。
式はあなたのズボンを脱がせて、そそりたつおちんちんを優しく手で擦っていた。
キスをしながらの手コキにあなたはきゅんきゅんと悶えてしまう。びくんとおちんちんが反り返るのを式の手は追いかけて、割れ目から涙のように我慢汁が溢れるのが止まらない。
熱いあなたに触れる式は手の感触だけで心地がよくなっており、キスをする目付きも蕩けるように緩んでいた。
式はキスだけで果てそうである。
あなたはそれに対して射精を必死にこらえていた。
「んちゅ……がまん……しなくても……いいわよ?」
啄むように幾度か口を離しつつ、式はあなたにそう言った。
確かに我慢する理由は無いのかもしれないが、あなたはそれをもったいなく感じていた。
出来ることなら式を気持ちよくさせてからイキたい。そのためにはこのリビドーを式の膣内で解き放つのが良さそうだと思ったからだ。
だが式は少し違っていた。
着なれない服装をした自分をあなたのいのちの精で汚して欲しいと思っていたからだ。
膣だけでなく全身のあらゆる箇所に快感のツボは隠れている。きょうの式のツボは衣服や唇にこそ存在していた。
「ん……このまま射精してくださらない」
あなたの我慢にとうとう焦れた式は、あなたの耳元で囁いた。
その際の吐息が耳の奥を優しく撫でている。そして手淫の導きもあなたの我慢を押し破らんとしてきた。
あなたの我慢もここが限界であろう。
先走りでぬるぬるしている式の手が玉袋に触れた感触を前に、あなたは射精してしまう。
限界まで塞き止められていたポンプの解放がもたらす快感に、あなたは目を回す。
「やん」
自分で懇願しておきながら式はあなたが我慢できずに粗相をしたという態度で黄色い声をあげた。
右半身が白く染まるほどの多量の精液を前に、式は頬をつたるそれの熱ににやけている。
そんな式の姿をあなたはドキドキと心臓を鳴らせながら見つめていた。
腰が抜けるほどの快感と共に放った精液の多さに我ながら驚く。
こんなに沢山の精液を、普段は式の膣内に注いでいたのかとあなたは考える。先ほど覗き見た薄い本並みの量は、まるで自分も神話の英雄になったようである。
「もう……呆けてしまうほどに気持ちがよかったのね」
反応がなくなったあなたに式が問いかけると、あなたはゆっくりと頷いた。
手で擦られながらのキスで果てたあなたは、これだけで満足してしまう。
だが式はここからが本番と言わんばかりに手を離さない。今度はひとつになりたいと、あなたを見つめる。
「でも、まだイケるわよね?」
射精後も擦られ続けたあなたのおちんちんは固さを保っていたのだ。
それに期待する式はあなたを見つめながらおちんちんを擦っていた。
最初は射精の影響で小さくなっていたのだが、次第にあなたも回復してくる。そろそろ掌には包みきれない程度に回復したあなたは、式を求めて亀頭を膨らませた。
「初めてでもないのに、ドキドキするわね」
おそらく慣れない服装のせいであろうか。
式は緊張しながらスカートをたくしあげ、チラチラと下を覗かせながらあなたにまたがった。
ゆっくりと腰を落として飲み込まれていくおちんちん。式は物理的な意味でひとつとなったことに悶えて「あん♥️」と喘ぐ。
「こんな服装だと高校生になったみたいね。あなたは女子高生は好きかしら?」
式はあなたの答えをわかった上で聞いていた。
そもそもいま着ている制服の持ち主にあなたが欲情しているのに式は気がついている。
男の生理的なモノにすぎず、浮気とは別なのも式は理解した上であなたのそれを見過ごしていた。
あなたは答えられないまま式の抱き締めに酔いしれる。
女子高生とひとつになるというシチュエーション。しかも相手が好きあった式というのだから、あなたはそれだけで気持ちよさがオーバーフローしていた。
式も同様である。こんな格好であなたと繋がっていることそのものに興奮して、腰の動きも唇の動きも激しくなっていた。
抱き合う行為そのものが全身が粟立つほどに気持ちがよくて、膣内で暴れるおちんちんの感覚に気が回らない程である。
式は口には出さないが何度もイッていて、その度にびくびくと体が微かに震えていた。
あなたのおちんちんもその震えに反応して少しずつ我慢汁が溢れていたが、とうとうそれは本番の汁に代わる。
「ん♥️射精たのね」
膣内に注がれる精子の感覚に式も気がつき、脳天まで下から突き上げる電撃を受けたかのように果てた。
あなたのおちんちんから勢いよく射精した白濁液が式の膣内の奥を叩き、式は絶頂で激しく震えていた。
その震えはあなたのおちんちんからいのちの精を吸い上げて、きんたまが空になるなであなたの射精は止まらない。
「もう限界かしら?」
射精がおさまったあなたのおちんちんは萎み始める。
だが抱き合うことに興奮していた式は、このまま抱き合って余韻に浸りたいと目で訴えた。
それはあなたも同様であり、射精は限界という言葉への同意と目での訴えへの同意を兼ねた頷きのあと、あなたから式を抱き締めた。
「んちゅん……」
あなたと式はそのまま夕飯時まで抱き合った。
誰かが部屋をたずねようものなら精液まみれでエクスタシーに溶けた二人を怪しんだであろう。
あなたが式に没頭したように、周囲は読書に没頭していたからこその昼間のえっちはどこか新鮮な心地よさを二人に与えていた。
思えば二人は隠れて行為に及ぶ関係で夜にばかり抱き合っていたので、日の当たる時間でのそれは実際に物珍しいモノであった。