この日、あなたは一仕事を終えて「式」と歩いていた。代わり映えのない廊下だが、変わっていると言えば式の服装であろう。
「ようやく気になったのかしら」
じろりと見たあなたの視線に式も応じた。
いつもと違うのは袖の長さで、両手を包み隠すほどにそれは長かった。肩を伸ばしても腕が出ないほどに長い袖は一度気になるとどうしようもない。刀も持ちにくそうな程でありつつも、普段と変わらないのは流石の技前であろうか。
「最近はこういうのが流行りらしいわね。どっちかと言えば洋服の流行りなんだそうだけれど」
あなたは流行には疎いし、そもそもここは流行などへったくれもない場所である。まさしく「どこの流行なんだ」と言えるが、きっとどこかでは流行しているのだろうとわかるほどにそれは可愛らしい。
そんな普段と少し違う彼女と歩き、そして彼女に見惚れていたあなたは気がつくのが遅い。いつの間にか廊下は回転していた。
「乙女スパイラルだったかしら? うろ覚えだからたぶん間違いでしょうけれど」
どこぞで見た虚数を操る後輩を真似たのだろう。気がつくとふたりは電子の海に墜ちていた。
ここは隠れていちゃつくためのベッドルーム。流行りからズレた回転ベッドはご愛敬である。
「萌え袖だなんて意気込んでおいて、することは結局コレなんだから。まったく我ながらなんとも言えないわね」
式はあなたを回転ベッドに押し倒すと、絡み合う蛇のようにお尻をあなたに向けて位置を翻した。
式はお腹の方から顔をあなたの股間に向けている。あなたはそんな突き出された式の股間を眼前にとらえる。
着物の裾をめくると当然そこには式のあそこがある。汗でうっすらと濡れており、雌の色香と艶が出ていた。
「息が凄いわね。それだけで気持ちがいいわ」
どうやらあなたの鼻息が当たっていたようだ。その鼻息だけで式は悶えた。
そして式は悶えつつも、あなたのおちんちんから衣を剥ぎ取る。ズボンを脱がして手で軽く擦り、大きくなったあなたに軽くキスをした。
キスの唾液が呼び水になって溢れるあなたのいのち汁。唇についたそれをペロリと舐めると、式は袖の中にあなたを隠した。
「手で気持ちよくさせてあげるわね。だからあなたも」
あなたもと言うことは、式も手で刺激してほしいのだろうか。言われるがままあなたは裾を捲って人差し指を式のおまんこに入れてみる。
濡れた膣はにゅるにゅると指を飲み干して、吸い付く膣壁は指先がおちんちんになったと錯覚するほどに刺激的である。
くちゅくちゅと手を動かすと、微かに式は悶えて声を漏らしている。上手く隠しているが回転ベッドの回転がそれを周囲に広めているようだ。
「んもー。がっつくんだから」
式のリアクションに「自分でお願いしておいて」と言いたくもなるがあなたは黙ってしまう。
だってそれ以上に式の手が心地がいいからだ。式があなたの指の隆起をおまんこで味わっているのと同様に、あなたは式の手コキに陶酔していた。
ただでさえ握られるだけで気持ちがいいのに、手ごとおちんちんを隠す袖が何度も擦って来るからだ。まるで式の膣内のように彼女の手は心地がよい。手がおまんこになって、それで擦られているかのようにあなたは感じてしまう。
視線は本物のおまんこが隠しているのであなたは己の股間が見えない。それを想像で補っているのもそう思う一因かもしれない。
「ん♥️」
堪えるような小さな声で式は果てたようだ。
指で苛めていた赤ちゃんの穴の近くにある、おしっこの穴から式は潮を吹き出した。そのままあなたの顔は放水を被って濡れてしまう。
いつもと違う潮吹きはいつもと違うプレイだからであろうか。その水にあなたも驚いてしまい、そのまま我慢の限界に達していた。式の袖の中で果てたあなたは、袖の内側ごと式の手を汚してしまった。
「こんなに射精して。よほど気持ちよかったかしら」
あなたは頷くことしかできない。
手コキされただけなのに濃い精液を射精して、腰まで抜かしてしまったのだから。
式は手についた精子をペロペロと舐めておりその顔は艶かしい。いつも通りの雌の顔。いつも通り、ふたりだけの時間の顔である。
「そろそろいつもの調子になったかしら。それなら当然、まだイケるわよね?」
あなたが射精一回だけで終わらないことはいつものことであろう。
最初こそ慣れないプレイで放心したが、一度落ち着けばいつものペースである。
バキバキとあなたは元気になり、式はそれを受け止めんと着物をはだけさせる。こうなったら萌え袖もくそもなかろう。胸を広げた式にあなたは飛び込む。
「二回目だけれど、きょうはいつもと違うわね」
きょうのあなたは少しおちんちんが大きくなっていた。普段と違う前戯だからか、あなたは普段の一回目並みのおちんちんで式の体を貪る。
へんてつのない正常位だが、故に重なるあなたは式を全身で感じ取っていた。
上着も脱ぎ捨てて素肌を重ね、重なる摩擦が快感の呼び水となる。式の体にあたる乳首が気持ちいいように、体に当たる式の乳首にもあなたはよがっていた。
このまま蕩けて混ざりあいたいと願うような激しさに、式もとうとう我慢できない。
「はげし……ん♥️」
気持ちよさに痺れた式は、それを表現するかのように両手足をあなたに抱きついて絡まった。こうなるとあなたは身動きがとれないが、そのまま射精するので安泰である。
あなたは式がよがって抱きつくのにあわせて、式の膣内に白いものを射精す。
「三回目、まだイケるわよね?」
二回目の射精は激しく、感じてイキまくりだった式も息が荒い。だが式はもう一回とあなたにねだる。なかなかチャンスがないのなら、チャンスのときは枯れるまで交わりたいと思ってしまうのは雌の性なのか。
「ありがとう」
あなたは当然のように頷くと、余裕ありげの言葉とは裏腹でずいきの涙でぐちゃぐちゃな式の頬をキスで拭う。
かわいい顔を綺麗に舐めてから、あなたは次のラウンドに挑む。
途中からはいつもと変わらない性欲に溺れるようなセックスと言えるが、回転するベッドの上であることをふたりは忘れていた。
遠心力にさらされ続けてあなたが酔うのは、もう少ししてからのことであろう。