いつものようにあなたの部屋を式が訪ねる。この日はなにやら白い飲み物を両手にもっていた。
「ごきげんよう。飲み物を持ってきたわ、一緒に飲みましょうよ」
あなたは式からコップを受け取ると一口飲む。甘くて舌の上がしゅわしゅわと刺激を感じて、どこか懐かしさを憶える。乳酸菌飲料のソーダ割りに近い飲み物を気に入ったあなたは二口、三口と飲んでコップはすぐ空になった。
「どうかしら」
あなたは前に飲んだジュースの品名に例えて味の感想を式に伝えた。
「そうね……大半がジュースの原液とソーダ水だから味が似ているのは当然ね。でもいろいろ混ぜたから刺激的になっていたでしょう?」
言われてみると式が言うようにあのジュースとは違っている。あれは炭酸も淡いさわやかな飲み口が特徴のジュースだったのだが、式が持ってきたそれは強炭酸で刺激が強い。スパイスでも入っているのか炭酸の痺れだけとは思えない程に飲み終えた口の中は熱くなっていた。喉がヒリヒリとして乾く。
「あなたの体を思って滋養強壮によいモノを混ぜ合わせたわ。体が熱くなってきたでしょう」
式はそういうとベッドの淵に座るあなたに寄りかかった。左腕を抱きかかえられてあなたは動けない。式の肌に触れていると緊張してきて心臓も高鳴る。心臓が高鳴ると、あなたの体中の血液が加速して一か所に溜まっていった。
「ねえ……一度してみたい体位があるのだけれど、付き合ってもらえるかしら」
あなたには断る意思はない。
静かに頷いた。
「ありがとう……では、失礼するわね」
式はまずあなたのズボンをまさぐりファスナーを脱がした。硬くなったおちんちんをぱんつをずらして社会の窓から露出させる。ガチガチのおちんちんは亀が甲羅から首を伸ばす様に式目掛けて伸びた。
それを見て式は帯をずらして裾をはだけさせると、股を大きく開いてあなたの上に座った。式は着物の下には下着をつけない。肌襦袢のみである。そのため跨った式のおまんこはあなたのおちんちんとキスをしていた。
「まだ挿入れていないのに……熱いわね」
式はあなたのおちんちんが熱いと言っているが、あなたからすれば式の体の方が熱かった。式が自分の上に座っているというだけでドキドキが止まらない。
「先日あなたがジロジロ見ていたせいか、式が幹也とのことを思い出したりしたみたいで……わたしまで急にこの体位でしたくなってしまったわ。幹也は観覧車の中で式としたことがあってね、あの時は幹也もそうだけどそれ以上に式が興奮していたのをこの体が覚えているわ。流石に観覧車はないけれど、代わりにこの姿勢でしてもいいわよね」
式はあえて断りを入れるがあなたにとってはそんなことをする必要はなかった。
あなたにとっては目の前の式がいればそれでいい。幹也との逢瀬も同じようなことをして式を喜ばせたいとは思っても嫉妬するつもりはないのだ。むしろ嫉妬するくらい幹也の事を気にしていたらたとえ人格が異なるとはいっても両儀式という人妻と同じ体を持つ女性を抱くなんて出来ない。
「嬉しいわ」
あなたは式の耳元で「当然構わないよ」と囁いた。
式の膣はその言葉だけで潤う。
「ピクピクしているけれど、もう少し我慢してね」
式が何度も土手でおちんちんを擦るのであなたは早くもイキそうになってしまう。我慢してねと式もおねがいしているのであなたは必死に我慢した。なんどか土手が擦れていくうちについに亀頭の先が式の膣穴とキスをする。ランデブータイムに式は甘く耳元で囁く。
「ん! 先端が入ったわね。このまま腰を降ろすわ」
式が「ん!」と息を殺しながら腰を落とすとあなたのおちんちんは式の体内に飲み込まれた。変則的なベッドに座ったままの対面座位のためかあなたのおちんちんは六分ほどしか刺さらない。だがそれでも挿入深度が浅いがゆえに亀頭は式の性感帯を的確にとらえていた。
式のヨガリポインツは中腹と奥の二段構造、普段は奥ばかり攻めているが今回は久々の手前である。式も体の知識としてこのポインツは熟知していても体感はこれが初めてである。
幹也と式もそうだったが普段は奥ばかりで果てているので、たまにする手前のヨガリが体には刺激が強い。慣れない快感の方が強いのは当然であろう。
「ん……気持ちいいわ」
式の膣内は溢れる蜜でぬるぬるである。あなたは膣の浅いところで舐る様に包まれた亀頭が気持ちよくてもよおす。式が浅いところの刺激だけで果てるように、あなたも我慢の限界だった。
そんな状態でもあなたはギシギシと、ベッドが軋むほどに腰を突いて式に奉仕する。先ほど観覧車の話を聞いたのでおそらく式と幹也もこのように激しく揺れたのだろうと、出来るだけ近づけるためにあなたは腰を動かした。
ギシギシという音は式のか細い喘ぎ声をかき消す。それ程に大きな音が刻むリズムはあなたと式の性感的な波長を合わせていく。
「あなたもイキそうなのね。いいわ、合図したら一緒にイキましょう」
合図は式がぎゅっと腕を抱きしめたときである。それに合わせてあなたは射精を堪える。
射精を堪えながらあなたは式のおしりを掴んで離さない。射精すときはこのまま膣内にと式にジェスチャーした。
「んふ!」
式はついに我慢できなくなって両手を抱きしめながら果てた。
その合図でもう射精していいと認識したあなたのおちんちんは我慢のスイッチがバカになり勢いよくいのちの精を式に注いだ。二人で向かい合って抱き合ったためあなたは抱き合った状態で天に昇る錯覚を覚える。おいていかれたおちんちんは根源に繋がりとめどなく白濁液を吐き出す。
「栄養が効いたのかしら、いつにもまして凄い量ね」
式の膣内が満たされるほどにあなたは射精した。
いつもなら奥に射精して、おちんちんを引き抜くと溢れたものがどろりと垂れるのだが、この日は射精した位置が違う。浅い中腹から膣の奥に届くほどに白濁液が注がれて詰まったため、おちんちんの深さの分だけ膣の奥に位置する精液が多かった。そのぶん式のおなかの中は熱い。生身の体なら妊娠してしまいそうなほどに。
「付き合ってくれてありがとう……でも……まだイケるわよね? 今夜はぬか八にも挑戦してほしいわ」
あなたは「抜かずに八回なんて出来るかな?」と思いつつも確かにまだ式と離れたくないと、そっと背中に腕を回した。どさくさまぎれに式の唇を奪うと、その甘さにおちんちんの元気が増した。
「早速回復したわね。キスしたときに魔力でも渡してしまったかしら」
実際はどうかわからないがあなたにとってはキスだけで勃起が強くなるほどに式に惚れていた。
再びベッドが軋むほどにあなたは腰を激しく動かし、今度は式を気持ちよくさせるよりも自分が気持ちよくなるために激しく動く。
「ん! 乱暴ね……でも、それがまた気持ちいいわ」
式もまんざらではないようで、お返しとばかりにあなたの唇を奪う。下のお口はあなたが激しく腰を前後させて式を犯しており、上のお口は式が面妖に舌を動かしてあなたを犯した。
激しく体を求め合うと持続時間はそのぶん短い。数分であなたも式も果ててしまった。
「イクわ」
式が呟くと式の膣はぎゅっとおちんちんを絞めた。挿入する位置が浅いので咥えこむ膣の入り口は亀頭をおちんちんから切り離すかのようにぱっくりと搾った。その動きにあなたのおちんちんから精液が搾られて二回目の射精に至る。
「二回目も凄い量ね。こんなに射精され続けたらおなかが破裂しそうだわ」
式は冗談めかしてあなたに言った。
たしかに精液で式のおなかが満たされているのがあなたにもわかるほどである。膣内は二度の射精でヌルヌルしており熱い。おちんちんを包むこの愛液が半分くらいは自分の精液だと思うとあなたも少し複雑である。
「次は三回目ね。あと六回よ」
あなたも気持ちの上では続けたいが二度目は流石に射精しすぎたためあなたのおちんちんは半勃ちと情けない。
抜いてこそいないがしょんぼりとした顔をしてしまい、一向に硬くならないあなたのようすに式も察した。
「ごめんさい。わたしのジュースがいけないようね」
式が飲ませたジュースの滋養成分は射精の勢いを増すことには成功したが射精回数はむしろ減らしてしまった。
これなら丸薬のほうがよかったかなと式は少し後悔する。
だがあなたは「悪いのはあくまで自分だ」と式を慰める。
「優しいのね。その優しさついでに甘えてもいいかしら」
式はあなたに甘えた。
つながったままあなたをベッドに押し倒しそのまま朝まで抱き合ったのだ。
こんなことをされたら気持ちよくてドキドキしてあなたも眠れないが式のためにはこのくらい平気である。そもそも式と寝るときは夜が明けるまで抱き合うのだから。
「そろそろ時間ね」
いつの間にか夜明けまであといくらかの時間になっていた。あなたはそれまで式と繋がり続けた。
時間の経過で多少ながらあなたのおちんちんはスタミナを取り返している。せめて最後くらいはとあなたはいきり立つ。
「ふふふ。元気になったのね」
あなたは寝返りをして式の上になると、元気になったおちんちんを奥まで差し込んだ。深く刺さってぐちゅぐちゅと自分の精液を掻き回しながら式の奥を攻める。
気持ちよすぎてあなたは腰まで痺れた。
「三回目も溢れそうだわ」
あなたは式の奥までおちんちんを深く差し込んでから今夜最後のいのちの精を吐き出した。
どく! どく! どく! の三拍子で射精して生身の体なら妊娠確実なほどの種付けを式にした。
式は妊娠したいなと思っていてもサーヴァントの体でそれが叶うのかはわからない。
だがとりあえず、この気持ちが良いあなたの精液の感覚を心に刻もうとあなたの耳元で囁いた。
「ありがとう……でも……またイケるわよね?」
式に聞かれたのは二回目だが当然答えは決まっている。
あなたは「うん」と頷く。
イエス以外の答えなど持っていない。
別れの時までわずかながら、二人は抜かずの三発の余韻に浸って気持ちよく眠りについた。