「どうして初恋の相手が、俺だといいなって思ったんだ・・・?」
意を決して楽は背中の向こうにいる小咲に訊いてみた。回答次第によってはショックを受けることになるかも知れないが、このチャンスを逃してしまったら、この先、二度と訊くことはできなくなるのではという思いもあったのだ。
「え・・・?」
意外な質問に小咲は戸惑った。小咲は小咲で、楽の真意を計りかねていた。
「そ・・・、それは・・・」
―――一条君のことが好きだから・・・
そう、はっきりと伝えられたらどんなに楽だろうと思う。しかし、その想いを伝えてしまったら、全てが終わってしまうかもしれないという恐怖が小咲を躊躇わせる。
同じ高校に入学してから、楽との距離は劇的に縮まったと思う。もしかしたら楽も自分のことを想ってくれているのではないかと考えることもあった。しかし、同時に何よりも小咲を不安にさせるのが、親友の千棘と楽との関係だった。当人たちは、あくまで恋人の「ふり」だと言っている。確かに二人の関係に気付いた当初は、二人のその言葉をそのまま受け入れられるだけの雰囲気があった。
―――だけど、今は・・・
一年前のような、どこかぎくしゃくしたよう感じがない。二人が慣れてしまったといえばそれまでかもしれないが、楽と千棘が二人で話している時の空気感は本物の恋人のようで、話しかけるのをためらってしまうこともあった。
―――何で一条君は、こんなこと訊いてきたのかな・・・
楽と一緒に入っているからか、それとも温泉でのぼせてきたからか様々な考えが頭の中でぐるぐると回り始める。
―――でも、そんなふうに訊いてくるってことは、もしかして・・・
そこまで考えたところで、めまいがして視界が傾き始めた。手を伸ばして身体を支えようとするが、まるで力が入らなかった。
―――あ、あれ・・・。ちょっと待っ・・・
ぱしゃんと背中の方から水音がした。あまりにも小咲からの返事が遅いことも相まって、楽は意を決して振り向いてみると、小咲の頭が湯の中にゆっくり沈んでいくのが見えた。
「ちょっ、小野寺ぁ~!」
慌てて立ち上がると、小咲に駆け寄り夢中で湯の中から小咲を救い上げた。
「お、女将さ~ん!」
楽が小咲の身体を支えたまま、脱衣所の方に向かって声を上げるが、人が来る気配はまったくない。
「くそっ、やっぱりここからじゃ聞こえねえか・・・って、うおっ!」
ふと目線を落とした先に小咲の裸身が目に入った。とっさに目を逸らしたが、一瞬見えた小咲の細身な割に豊かな胸が脳裏に焼き付いて離れない。
「と、とにかく風呂から揚げねえと」
楽が支えているとはいえ、小咲の身体のほとんどはまだ湯の中に浸かっている。のぼせたにせよ何にせよ、このままでは状況が良くなる見込みはない。
「すまん、小野寺」
意識のない小咲に謝りながら、楽が体の向きを変え右手で小咲の上半身を支える。できるだけ小咲の身体を見ないようにしながら、近くに漂っていた小咲のタオルを取ると胸元を隠すようにタオルをかけた。そのまま左手を小咲の膝裏に回し、お姫様だっこの要領で小咲を抱え上げる。
「っと」
小咲の身体を、湯の中から抱え上げたとたんに意外なほど、両腕にずしりと体重が掛かり、一瞬よろめいてしまった。
―――意識がないと、女の子でも意外と重たいもんだな。
そんなことを考えながら、再び無意識に視線を小咲の身体に移してしまう。ぐったりとした小咲の身体は桜色に染まり、かろうじてタオルで隠れているものの形の良い胸がゆっくりと上下している。そして、視界の端に下腹部の黒い翳りが入ってきたとき、思わずごくりと喉が鳴った。その瞬間、身体の触れている部分から伝わる小咲の温もり、きめの細かい肌の感触、柔らかさといったものを一気に意識してしまい、意志とは裏腹に下腹部に血流が集まってくる。
―――くそっ、何考えてんだ俺は
邪念を振り払うようにかぶりを振ると、ざぶざぶと広い露天風呂を横切っていく。
―――さすがに床に置くわけにはいかねえし、脱衣所ならベンチとかもあるだろう。誰かいたら・・・、ま、そんときゃ事情を話して任せるか
からからと女性用の脱衣所の引き戸を足で開けた楽であったが、幸か不幸か脱衣所の中に人影はなかった。
小咲を脱衣所の中央に置いてある広めのベンチに横たえると「ふう」と一息ついた。小咲の顔はまだ赤いものの、その表情はいくぶん穏やかになっていて、どちらかと言えば眠っているように見えた。
―――っと、このまま濡れたタオルを掛けたままじゃまずいよな・・・
楽は辺りを見回すと、一つだけ衣類が入った脱衣篭を見つけた。近寄るときれいに折り畳まれた浴衣が入っており、状況からして小咲のものだろうと考え、その浴衣を手に取った。ふわっと微かに良い香りが広がり、楽の鼻孔を刺激する。同時に浴衣の下に隠すように置いてあった、小さく畳まれた下着が目に入り、どくんと心臓が高鳴るのを感じた。
―――こ、これってやっぱり、小野寺の・・・だよな
楽は、振り返って小咲の方を見た。相変わらず小咲は、眠ったように静かに呼吸をしている。浴衣をそっと脇に置くと、震える指先を下着へと伸ばす。ブラジャーの隣に畳んであったショーツを手に取りゆっくりと広げる。薄い水色の布地にレースの小さな花をあしらった、いかにも女の子らしい下着だった。
―――この中に小野寺が包まれて・・・
いつの間にか喉がからからに乾いていた。楽はほとんど無意識に顔を小咲のショーツに近付けていった。ショーツの股間部分に触れるくらいまで鼻を近付け小さく息を吸い込むと、浴衣からしてきたコロンのような香りと共にツンと微かに鼻を突く臭いがした。
楽は震える指先でショーツを裏返すと、臭いはさらに濃くなった。裏返ったクロッチの白い布地の上には、小咲の性器の形を写し取ったかのように、縦長に黄色く汚れが付いていた。そこに鼻を近付け息を吸うと、小水のアンモニア臭と汗の臭い、性器からの分泌物などの臭いが混ざり合って楽の鼻孔を刺激した。
それは今日一日の小咲の汚れが凝縮されたものであったが、想いを寄せる小咲の身体から作られたものだと思うと興奮は高まる一方だった。むしろ、その臭いによって憧れの存在、ある意味偶像であった小咲が一気に生身の女性として認識されてしまった。楽は、クロッチの汚れに鼻を密着させ、全ての臭いを吸い取るように大きく呼吸を繰り返す。股間のペニスは痛いくらいに勃起し、腰に巻いたタオルを大きく突き上げていた。
「小野寺・・・」
手に持っていたショーツを篭に戻すと、楽はふらふらと夢遊病者のように小咲に近付いていった。静かに息をする小咲の脇に膝を降ろすと、胸に掛けていたタオルをそっと取り除く。タオルの下から、横たえても張りのあるきれいな形を保ったままの乳房が現れる。ほんのり火照った乳房の頂には、小指の先ほどの桜色の乳首が乗っている。下半身に目を移すと、扇情的に盛り上がった恥丘の上に濡れた陰毛が張り付いていた。
楽は、おそるおそる手を伸ばし、そっと包み込むようにして小咲の乳房に触れた。ごくりと喉を鳴らし、ゆっくり掌に力を入れると簡単に指が乳房へ沈んだ。それは、これまで想像していたどんなものとも違う初めての感触だった。そのまま、そっと乳房を揉みながら、人差し指を乳首へと這わせる。指先が乳首に到達すると、ゆっくりと指先で乳首を転がした。意外にもその感触は、くにくにとしていてとても頼りないものだったが、指先で転がすうち、次第に硬くなってくるのが感じられた。
―――ほんとに乳首も勃起するんだ・・・
そんなことを考えながら乳房に顔を寄せると、そっと乳首を口に含んだ。一瞬、小咲の身体がぴくんと震え、慌てて口を離したが、それ以上反応がなことを確認すると、再び小咲の乳首を口に含んだ。舌先で乳首を転がすと、乳首はさらに硬さを増し、むくむくと勃起してくるのが舌先に感じられた。少し吸うようにして乳首から口を離すと、乳首はぴんと尖るように勃起し、心なしか乳暈もぷっくりと膨らんでいるように見えた。
楽は、小咲の脇から静かに立ち上がると足下の方へと回った。形よく盛り上がった恥丘の上には、想像以上に色濃く陰毛が茂っている。当たり前のことではあったが、中学生の頃から想いを寄せていた少女が、成熟した大人の女性に変化しつつあることをまざまざと思い知らされた。
―――これが、小野寺の・・・
ほんの少しだけ開いている太腿の間から、小咲の割れ目が覗いている。ぷっくりとして柔らかそうな大陰唇は、つるりとしてまったく陰毛が生えておらず、周りよりもほんのりと朱がさしているように見えた。
―――きれいだ・・・
初めて目にした女性の性器に対する率直な感想だった。同時に「もっと見てみたい」という衝動が沸き起こる。しかし、そうしようとすると小咲の足を開かせる必要がある。さすがにそこまでやってしまうと、小咲が目を覚ましてしまう可能性がある。しばらく逡巡した楽であったが、小咲の浴衣を取ってくると、横たわる小咲の身体にそっとかけた。
これで、もし小咲が途中で気が付いてしまったとしても、介抱していたと言えば誤魔化せるのではないかなどと考えてしまう自分に対して自己嫌悪に陥るが、欲望に打ち勝つことはできなかった。
これまでにないほどの緊張と期待で心臓の鼓動が大きくなる。楽は意を決すると、小咲の気配を伺いつつ、右のふくらはぎををそっと抱え、ゆっくりと足を開いていく。左足も同じようにして、間に身体を入れられるくらいまで足を開かせると、ゆっくりとベンチへよじ登る。ベンチへ身体を上げた瞬間に、ぎしりとベンチが音を立てたが小咲が目覚める気配はなかった。
はやる気持ちを抑えながら浴衣をそっとめくり、小咲の下半身を露わにさせる。再び目にした小咲の性器は、脚を開かされたせいかうっすらと綻びを見せていた。恥じらうように僅かに開いた割れ目からは、わずかに小陰唇が覗いていた。
楽は息を潜めて、小咲の股間をのぞき込むように身を屈めると、人差し指の指先でそっと大陰唇に触れてみた。指先に伝わる感触はとても頼りなく、また、乳房とも違う不思議な柔らかさだった。そのまま、少しだけ指を横にずらして割れ目に触れてみる。そこは、大陰唇よりも明らかに熱を帯びており、湯上がりだからかしっとりと水分を感じさせた。
指先に感じる小咲の熱に理性を失いそうになりながら、指先を割れ目に沿ってそっとなぞる。その瞬間、小咲の下腹部が小さくぴくんと震えた。楽は慌てて指を離して気配を伺うが、小咲が目を覚ました気配ではなかった。
―――敏感な所だっていうしな・・・
少しほっとすると、楽は再び小咲の割れ目へと指先を伸ばし、縦割れに沿ってなぞり始めた。指先がほんの数ミリ沈む程度にしか指を沈めてはいないが、そこから伝わる熱は小咲の生をはっきりと感じさせた。
―――ん・・・?
何度か割れ目をなぞっているうちに、指先に感じる感触が変わっていることに楽は気付いた。指先をそっと離すと、小咲の割れ目と楽の指先の間につうっと透明な糸を引いた。
―――まさか、濡れてる・・・のか?
楽は、両手の人差し指を左右の大陰唇にあてがうと、ゆっくりと割り広げた。一瞬、小咲の身体が身震いしたが、寝息が変わらないのを確かめるとそのまま、3センチほど割れ目を開き顔を近付ける。
―――す、すげえ・・・
そこはピンク色の肉の世界だった。小振りな小陰唇が花弁のように花開き、中には花蜜のようにとっぷりと透明な液体が溜まっている。ひし形に開いた性器の中心には、ぽつんと小さな穴が開いており、その少し下にも丸く小指くらいなら入りそうな穴が開いていた。そして、割れ目の上側、ひし形の頂点から、1センチあるかないかの肉の鞘が生え、さらにその先端からは白みがかったピンク色の肉粒が僅かに顔を覗かせていた。
楽は、吸い寄せられるように開いた割れ目に顔を寄せて息を吸い込んだ。風呂上がりだからだろう、先ほど嗅いだ下着のように強い臭いはないが、そこからは初めて味わう淫靡な薫りと、腐臭のようなものとが混じり合った臭いが立ち上る。
―――そういや、処女の女の子は怖くてあまり奥の方まで洗わないって、なんかにあったな。ということは、小野寺はやっぱり処女・・・
普段の生活の中でその臭いを嗅げば、間違いなく顔をしかめるであろう臭いも、小咲の処女の証だと思うと一層、興奮が昂ぶった。
楽は、ほとんど無意識のうちに舌を伸ばすと、そっと舌先で花弁の泉を舐め上げた。とろりとした粘液が舌先に絡みつき、同時にきゅっと口を窄めたくなるような酸味と独特の苦みが口中に広がる。おそらくは襞や性器の奥に溜まった恥垢からのものだろうが、小咲のものだと思うと全く気にならなかった。むしろ興奮がより一層昂まり、ペニスははちきれんばかりになった。
楽は極力ゆっくりと、しかし夢中になって小咲の性器に舌を往復させた。その間、小咲の膣からはとめどもなく花蜜が溢れ、何度か身体がぴくん、ぴくんと震えることはあったが、小咲が目を覚ます気配はなかった。しかし、何度目か、肉の鞘から顔を覗かせていた肉粒に舌先が触れたとき、それまでより大きく小咲の身体が震えると「んっ・・・」と小さく声を上げた。
―――や、やばいっ。ちょっと夢中になりすぎたか・・・
楽は一瞬で血の気が引き、慌てて起きあがった。幸いにも小咲は目を覚まさなかったが、このまま続けていたらどうなるかは分からなかった。
―――これ以上は、さすがにマズイな。でも、見るだけなら・・・
そう考えながら、楽は膝立ちになると腰に巻いたタオルを取ると、はちきれそうになって反り上がったペニスに手を添え、ゆっくりと動かし始めた。