とある森に少女はたたずんでいた。
何をするわけでもなく、ただ時間ばかりが過ぎていく。
どれくらいの時間そうしていただろうか。突然、少女の目の前の空間が裂け、中から扇子で口元を隠した胡散臭そうな美女が出てきた。
その様子を終始無言、無表情で見つめる少女。
二人は暫し見つめあい、美女が口を開く。
「ここは幻想郷、そして私は八雲紫。」
「…そう。」
「幻想郷でのルールを教えるわ。
1.人里では人間を襲わない
2.争い事は全て弾幕ごっこで
この二点さえ守ってもらえれば、後は自由よ。ただし自己責任でね。」
「…………」
「…ついてきなさい。」
side紫
幻想郷内で新たな妖怪が生まれる。
そんなことは日常茶飯事なので普段は気にしないが、今回は違った。
生まれた妖怪の妖力が、幻想郷のバランスを揺るがしかねない程大きかったのだ。
なので私は、突如出現した強大な妖怪の元へとスキマを使い移動した。
そこにいたのは覚妖怪と瓜二つの少女。だだ髪や眼、服等の色が違う。髪と眼はシアン色で、服は紺色、スカートは白色。何よりも一番の違いは、覚妖怪としてあるはずの第三の眼がこの少女には存在しないのだ。
観察しても少女はただ立っているだけ、いくら待てども無口無表情無反応なので、少女の反応を調べるために私は圧倒的強者感を出し、優雅にスキマから現れた。
(眼怖っ!!空間裂けてるぅ~、なんか凄い美人の人?が出てきたんだけど、裂けた空間の中の眼が全部こっち見てるぅ~怖いよぉ~
知らない場所で裂けた空間から出てきた人?が親切な可能性ってあるのかな?かな?
こんな事なら、ここはどこか、私はだれか考えるのは後にして、隠れる場所を探せば良かったです!まる。)
スキマから出ると同時に、私の中に誰かの声が響く。内容を鑑みるに目の前の少女が声の主で間違い無さそうだ。
「ここは幻想郷、そして私は八雲紫。」
「(げんそうきょう?紫さんですね、覚えました!!
名乗られたからには、私も名乗らねば…はっ!!私の名前わからない…)そう。」
強力な妖力に、自分の心の声を直接伝える能力、非常に興味深い。
私はこの生まれたての妖怪に幻想郷で生きていくためのルールを教える事にした。
「幻想郷でのルールを教えるわ。
1.人里では人間を襲わない
2.争い事は全て弾幕ごっこで
この二点さえ守ってもらえれば、後は自由よ。ただし自己責任でね。」
(人間を襲わないって、襲っちゃう人もいるの?幻想郷って治安悪いのかしら?
弾幕ごっこ?なにそれ?親切な紫さん、弾幕ごっこについて詳しい説明お願いします!!)
「…ついてきなさい。」
弾幕ごっこは霊夢に説明してもらおう。そう思い私はこの妖怪を連れて神社に向かうことにした。
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かなり辛いです。