ゴーストハント二次小説 短編、気分で長編中編 作:神崎 真由
CPは安原×真砂子です。
大丈夫な人はどうぞ~
お前に最大の不幸をやろう。
罪の重さに潰れるがいい。
己を恨め。
「はー。今のはなんですの?」
嫌な汗をかいていた。
「どーしたの?変な夢見た?」
麻衣が隣で心配してくれている。
夢のあの声が耳にこびりついて。
「ちょっと、真砂子大丈夫なの?」
「ええ。少し夢見が悪かっただけですわ。」
こうして調査二日目の朝は始まった。
日本では、見慣れない洋館で、部屋数も多くまだあまり状況がつかみ切れてない渋谷サイキックリサーチのメンバー達であった。
ナル、麻衣、わたくし、安原さんでとある部屋を調査していたとき。
ガタガタガタッ
部屋が音を立て始めた。
そして、わたくしと安原さんが立っていた後ろの扉が急に開いて、わたくし達は突き飛ばされへやにとじこめられました。
ちょうど麻衣達と来ていた隣の部屋です。
この部屋の扉は一つしかなく、勿論開かなくて。
「麻衣ー!」
「所長!!」
二人で扉を叩いて叫んでも、向こうの部屋からは何も聞こえない。
「これでは、なんともなりませんわね。」
「どうなっているのですかね、この屋敷。」
二人、することもなく佇む。
わたくしは急に苦しくなって。
「安…原さ、ん。」
大丈夫ですか?!といい彼は背中をさすってくれる。
「ぁ……」
わたくしの体の自由はこの時には効かなくなっていて。
「安原さん、もう大丈夫ですわ。」
口が勝手に話す。
「心配しましたよ。」
安原さんはそういい、わたくしの顔が無表情なのを不思議に思ったようで、首をかしげる。
「真砂子さん?」
逃げて、安原さん、早く!
そう言いたいのに、口は動かない。
逃げてと言っても、扉も開かないんでしたのね。
ああ、どうしたら……
「まさか……」
安原さん、気づいて!憑依されていて。
その時、わたくしの顔がいきなり笑顔を作り、物凄い速度で安原さんの首を両手で絞め始める。
「真砂、子さん。止め……て。」
嫌、いや、いやあああああ。
どうして、どうして。
憑依下でも脳と涙は乗っ取られていないようで、涙がこぼれる。
諦めたように笑う安原さん。
「愛する人に殺されるなら、本望ですよ。真砂子。」
どうしてそんな優しい言葉。
彼はいつも優しかった。
私がナルに振られた冬のある日。
「私、ナルに振られましたの。」
何故か、安原さんに話していた。
「そうですか……。」
それからしばらく、何も言わず佇む。
「失恋の痛みには甘い物が特効薬です。僕のおすすめのお店にこれから行きません?」
そこは、私が前から行きたいと目をつけていたお店で。
スウィーツを楽しんだ後。
「ナルなら、私を分かってくれるって思ってたんです。でも、やっぱりだめですわね。私なんかでは。」
「所長なんかより、貴女の魅力を理解している人、案外近くにいるかもしれませんよ。」
そして、爽やかな笑みを残して、安原さんは去っていった。
ある春の日。
二人で赫々然々で花見をしていて。
「わたくし、やはり桜が一番好きですわ。」
「僕、桜も好きですが原さんが……」
安原さんがはっとした顔をする。
「安原さん?」
顔は鏡を見ずとも赤くなっているのが分かる。
「僕、原さんが好きです。」
桜は私に春を連れてきた。
ある夏の日、収録で安原さんに会えない日々が続いていた。
「ちょっと顔がいいからって調子のって。
霊媒師?どうせエセやろ。
着物で雰囲気出してるだけやない。」
共演者は突然それを言い、笑って去っていった。
感情がドロドロとして、トイレで泣いた。
そんな時に携帯が鳴る。
「……っ誰よ、こんな時に。」
ディスプレイには、安原 修 とあって。
泣いてるのに気付かれたら、心配かけるから無視しようとしたのに、指はボタンを押していて。
「真砂子さん?僕です、安原です。」
「どうされました?」
極力元気な声で言う。
「特に用はないんですけどね、かけてみました。」
「久しぶりに安原さんの声が聞けて嬉しいですわ。」
「僕、声を聞いたら顔が見たくなっちゃいました。今日は少しでいいので会いません?」
気づいても彼は言わない。
そしてそっと元気づける。
約束をして電話を切る。
もう、大丈夫。ありがとう。
こんな時に思い出すのはいい思い出ばかりで、愛されていた記憶ばかりで。
「……修さん、ごめんなさい。こんな…………。」
やっと話せた。
「最期に、貴女の笑顔…が見たい、なんて、わがまま…ですか?」
精一杯、微笑む。
意思に反して、手はギリギリと首を閉めていく。
微笑む、安原さん。
ほほに一筋の涙が流れて、安原さんは脱力した。
それと同時に、憑依もとけた。
「安原さん、安原さん。」
返事は帰らない。
「いやあああああああああっ……」
扉が開く。
「真砂子っ!」
「何があった。」
麻衣とナルだった。
ナルが安原さんの心臓マッサージをしているのを見たのが最後、私の視界はブラックアウトした。
数日後。
今日も管だらけの彼は目を覚まさない。
完全に死んでませんのに、死にネタってのはどうなのかと思いましたが、まーいいでしょ(笑)
最近、小説書くとき、セリフじゃないところを誰で説明するのかをすごく迷う。
なんかいい方法ないかな。