ゴーストハント二次小説 短編、気分で長編中編 作:神崎 真由
「あー疲れた……」
戻ってきた滝川はそう言って座り込む。
「お疲れ、そろそろ夕食よ」
「腹減ってたんだ。仕事のあとの食事ほどいいものはないねぇ」
「なにおじさんみたいなこと言ってんのよ」
俺はどうせおじさんですよーとふてくされる滝川とそれを見て上品に笑う真砂子。
夕食を執事長の榊原が持ってきた。
「わざわざありがとうございます」
綾子と滝川がそれを受け取った。
その時、滝川の携帯が鳴った。
「おう?誰だ?」
携帯を開く。
「どうした、少年」
《調べたこと、今伝えても大丈夫ですか?》
「あ……悪いが、今から食事なんだ。後からでもいいか?」
《そうなんですか。じゃあ、僕今から向かいます》
「いいのか?じゃあ後で」
電話を切る。
「ぼーず、まだー?」
「今行く!」
二時間後、安原は別邸に着いた。
「なんだか、静かだな」
そうつぶやきながら、ベースになっている部屋の扉を開けた。
真砂子、綾子、滝川が机に突っ伏して寝ていた。
「……よほど疲れたんですね……って訳じゃないですよね、どうしてでしょう」
三人が起きる気配はない。
「のりお、起きてください」
「…………う…………」
揺するが反応は薄い。
「起きてください!」
安原は滝川の頬をひっぱたいた。
見事な紅葉模様だ。
「ぃたあ……?何だあ?!」
安原は厳しい顔で滝川を見る。
「何があったんですか」
滝川が眉間に皺をよせながら目を開く。
そして、目を見開いて固まる。
「なんで、俺は寝てんだ?」
「状況を見るに、これに睡眠薬が入ってたんじゃないですか」
安原は机の上の残された夕食を指さす。
「そうだろうな、食べているところまでの記憶しかないところを考えると。なぜ別邸の連中はそんなことを」
その時つんざくような悲鳴が聞こえた。
「今のは何だ?!」
走り出そうとした滝川を安原は止める。
「ここにいるべきです」
滝川は安原を睨みつける。
「はあ?何言ってんだ少年」
「僕の話を聞いてください。この別邸の前の持ち主元社長は、ここで殺し合いさせてるんです。名前は生き残りゲーム、最後の一人は一億円を手にするというルールです。」
「それで?」
「それが今日なんです。オカ版に載っていたのは旧暦でしたので、滝川さんに連絡した時には気づかなくて……すいません」
「じゃあ、その時の奴らが今度は憑依して殺し合いをするってか?」
「僕たちだって、憑依されて谷山さんを……だから」
滝川は独鈷を見みる。
「俺は今日、ここを除霊しまくってるんだ」
「全てではないでしょう?」
「だが沢山したんだ、それなのに」
「一億円はあるんでしょうか」
「あるんじゃないの?」
「え?」
「ここ金持ちの別邸だぜ…………いや、芝生だ」
「入れ替えるって、あ!」
「こりゃあ、少年の予想通りになるかもしれないな」
その時、複数の走ってくる音がした。
「早く、二人を起こせ。」
「はい!」
滝川は独鈷を握り締めた。
調査物は大変だー。゚(゚´Д`゚)゚。