ゴーストハント二次小説 短編、気分で長編中編 作:神崎 真由
グロ注意
三月四日。
調査だ。
麻衣は大きく伸びをした。
昨晩みた夢を、あの頭脳明晰だが性格に欠陥のある衆目美麗な上司に報告しに行かねばならなかった。
「ナル」
ベースにはもうみんなが集合していた。
今回は誰一人抜けなく全員参加だった。
それ程危険が予想される調査だ、とも言える。
「なんだ」
ナルはファイルから目をはなさず返事だけは寄越してきた。
「ジーン、に会ったよ」
ジーン、ナルの双子の兄。
優秀な霊媒師だったが、日本で客死している。
「何か言ってたか?」
「『ナル、気をつけて』って言ってたよ」
「相変わらず役立たず、だ」
ナルの発言を聞いて苦笑した2名、滝川と安原。
午後。
各自調査していた。
ナルがとある扉を開けたとき、光線のような物がナルを貫いた。
「…………っう……」
「ナル、大丈夫?」
麻衣とナル。
霊に対してほとんどの攻防力のない二人がペアを組むことになったのか。
ペアを決める時からきっと、悲劇の魔の手がこっちおいでと手招きしていたのだ。
無力な私達はそんなことに気付けていなかった。
「大丈夫だ、問題ない」
夜。
ベースに全員集合した。
真砂子が嫌なものを見るかのような目でナルを見る。
リンが眉を顰める。
「それをどこで……」
リンの目には禍々しい物がナルの体の中にいるのが見えた。
「どうにもできませんわ、わたくし達じゃ」
真砂子は頭を抱えた。
「誰が落とすよ?ジョン、どうだ?」
「滝川さんがゆうんやったらやってみます。自信はおはしませんけど」
金髪の少年、ジョンはナルの前に進み出る。
「最初に言葉があった────」
普段と違う訛りのない言葉で、穏やかな声で読み上げられていく。
ジョンが清水に手を伸ばしたとき、ナルが動いた。
その次の瞬間には瓶が粉々になって、床の絨毯が染みを作っていた。
「ナル……さん」
ジョンが呆気にとられる。
それが隙になった。
ナルがジョンを突き飛ばした、様に見えた。
激しい音がして、壁を見れば、ジョンが壁に衝突した音だと分かる。
頸椎が折れて即死だった。
「ジョンっ」
麻衣が駆け寄るが、もう遅い。
既に死んでいる。
「ナル、何をやっているんですか!」
リンがこちらに向かってくる。
髪の毛の隙間から青色の瞳が見える。
綺麗だ、欲しいと思った。
PKを使って自分をスタンガンにしてリンを制圧する。
馬乗りになって右目をくり抜いた。
綺麗だからポケットに入れた。
麻衣が飛びかかってきた。
「やめなさい、麻衣!そいつはもうナルじゃないわ!」
松崎さん、何言ってるんだ。
僕はナルだよ、君たちが良く知る、ね。
「麻衣」
細い体を抱きしめた。
「ナル?ねぇ、ナルこんなこともうやめて。こんなの嫌だ。こんなナル見たくない」
腕の中で麻衣が話す。
見たくないなら、見えないようにしてやろう、麻衣。
両手から高電流を流し込む。
「…………あっ……」
麻衣の心臓は生命活動をやめた。
三月四日朝。
調査だ。
麻衣夢でジーンに会った。
『ナルに気をつけて、危ない時は逃げて』
そう言ってジーンは消えた。
午後。
各自調査していて、ナルとペアになった。
ジーンの言葉が気になりはしたが仕方ない。
とある扉をあけた時にナルの体が光線のような物に貫かれる。
夜。
ベースに戻る。
ぼーさんの提案でジョンが落とすことになった。
「最初に言葉があった────」
最中に清水の瓶がナルに破壊される。
そのあと、ジョンはぶっ飛ばされて…………。
これは、死んでるな。
かわいそうに、ジョン。
リンさんがナルに飛びかかって行った。
今しか、ない。
逃げなきゃ、ジーンが言ってた。
ガラスを素手で割る。
派手な音を立てたが、あっさり割れた。
それを見たぼーさんもナルに飛びかかっていった。
私を逃がすために。
泣いている場合じゃない。
唇をかんで、真っ暗な窓の外に飛び出した。
一瞬の空中、そして水。
「ここ何!?」
どんどん沈んでいく。
数分後、意識を手放した。
三月四日。
目が覚めた。
ジーンに会った。
『ナルに扉を開けさせてはいけない』
そう言ってジーンは消えた。
午後。
ナルとペアになった。
好都合だった。
だって今日は
「もう少し慎重にしろ。危ないぞ」
「大丈夫だって」
どんどん扉を開けていく。
とある扉をあけた時、嫌な予感がした。
「……駄目っ」
中を見ようとしたナルを阻止した時、体を何かが突き抜けたような気がした。
「……うっ……」
何かが詰まるような……そんな変な感じ。
「麻衣、ベースに戻る」
夜。
真砂子によると、悪いものがついてるらしい、ひどく悪いものが。
リンさんもお手挙げという。
やばいんじゃないかな、と私も少し焦りだした時、自分の中に小さな殺意を見つける。
気付いたのが最後、どんどん膨れ上がっていく。
ああ、すごく殺したい。
近くに果物ナイフがあった。
これでいいや、切れないことはないだろう。
果物ナイフをポケットに忍ばせた。
ぼーさんの提案でジョンが落としてくれることになった。
無駄だよ、と思うが口には出さなかった。
「最初に言葉があった──────」
いつもはよく分からない訛りが入った、初めて聴いた人は笑ってしまう謎の話調子なのに、この時は一切の訛りがない。
変わってるなあ、と思う。
頭が痛い。
脳みそが殺せと言ってくる。
最初は目の前の奴にしろと。
分かったよ、殺せばいいんでしょ。
頭痛がとれる。
果物ナイフを取り出す。
血が騒ぐ。
綺麗な血を見せて、ジョン。
えっ、私今何考えてた!?
嫌だ嫌だ嫌だ嫌嫌────
衝動的に、果物ナイフで自分の首をかき切った。
「麻衣!」
ナルの声を聞いたのが最後、意識を失った。
三月四日、朝。
麻衣は目覚め絶望する。
夢の中でジーンに会った。
『麻衣は三月五日を見ない。つまり、四日に君は死ぬ』
そう言ってジーンは消えた。
何が書きたかったのか、分かりませんね。
はい、私もわかりません。
グロ×不思議
が最近のハマりみたいで。