ゴーストハント二次小説 短編、気分で長編中編 作:神崎 真由
本日、公欠1日目。
部活メンバーと顧問は廃病院前に集合した。
「この機械相変わらず、すげえなぁ。」
「まだまだ少ない方ですよ。」
この世界での機材の持ち主は顧問のリンさ……林先生だった。
「よし。麻衣、滝川君、機材をセッティングしてくれ。」
うわぁ……ここは相変わらずなんだ、ナル。
「なんで、ナルは手伝ってくれないんだよ!」
さて、この世界のナルはどう答えるか。
「僕には頭脳労働が向いてるものでして。」
「麻衣。数学オリンピックで優勝するような奴だから仕方がない。」
ぼーさんに諭される。
数学オリンピック?!
これはこの世界のオリジナルだ……。
「それにしても如何にもな雰囲気ですわね。」
「真砂子はこういうとこ来慣れてるんじゃないの?」
「こんな廃病院、何回来たって嫌なもんでしょ。」
「麻衣、行くぞ。」
ぼーさんが呼んでる。
「今、行く!」
セッティングが終わった後、病院前の駐車場で調査前のミーティング。
病院さ本館と別館が渡り廊下で繋がってあり、本館はナルと綾子とぼーさん。別館は私とジョンと真砂子。顧問と安原さんは外で待機。
「気をつけて、みなさん。」
リンさんはこの世界でも縁起のいい笑顔だった。
私達は、別館を懐中電灯で照らしながら進む。
「別館って何に使われてたんだろ。」
「入院棟とかでっしゃろか。」
「ホームページには、何処に出ると書いていましたっけ。」
「あー、霊安室と地下と手術室ⅳやないですか。」
「それそれ。」
「この辺から空気が重いですわ。」
受付を通りすぎ、病室が並ぶところに進んでいた。
「何床ぐらいあるんでしょう。大病院だったんでしょうね。」
そんな時、ギギィーと音がした。
「今の音はなんですの?」
「真砂子、ジョン、後ろ!」
防火扉が閉まっていた。
さっきまで、きっちり開いていたのに。
「開きませんわ!」
「林先生に電話させてもらいます。」
お約束のように圏外。
「進むしかありませんわ。」
最初から嫌な予感しかしない。
「この場所、全体的に空気が重いですから、清めながら進むのはどうでっしゃろ。
」
ジョンが清めながら進んだ。
病院入ってから、ずっと痛かった私の頭も、少しましになった。
「手術室だよ!」
その時、建物がミシミシ音を立て始めた。
懐中電灯の光が消える。
「え!?」
何も見えない。
少したって、また光がついた。
「手術室Ⅰの扉を見てくださいまし!」
苦シイ 苦シイ
「血文字ですやろか。」
「血糊だったら嬉しいけどね。」
そのまま廊下を歩いていると、手術室ⅳについた。
「これが噂の…………。」
恐る恐る扉を開ける。
「苦シイ…苦シ……イ」
「聞こえますか、私の声が。」
「ナン……ダ。」
「生きていらっしゃる時、苦しい目に遭われたのですね。しかし、貴女は亡くなられています。光が見えますでしょう。あそこに行けば苦しみから開放されます。強く祈るのです。」
「ヤット死ネタカ……アァ光ガ……お母さん。」
そして霊は成仏した。
「死んだ事、知らなかったんだね。ちゃんとお母さんと逝けたかな。」
そして私が部屋から出ようとしたら。
「麻衣。少しは形のある証拠を持って帰らないとまたナルに怒られますよ。」
手術室でいくつかのカルテを手に入れた。
次話はナル達。