ゴーストハント二次小説 短編、気分で長編中編 作:神崎 真由
ナル、綾子、滝川は本館を調査していた。
「本館と別館、どっちが本星かねぇー。」
「別館であって欲しいわね。」
「おいおい、麻衣と真砂子が別館に行ってるってのにそれいうか?」
「悪い?お縋りできる木もないとこで、変な奴に出くわしたりしたら、こっちはあんたしかないのよ、戦力。」
機嫌良く(?)話していた二人だが、前方をゆくナルの背中から不穏なオーラが出ていることに気付き静かになる。
「…………(ちょっとこれ怒らしたんじゃないの?)」
「…………(誰のせいだよ。)」
「……(あんたでしょ。)」
無言で意思疎通することにした。
だがしかし、不穏なオーラは消えない。
「…………(もーどうすんのよ!)」
「…………(どーにもならねーよ!)」
「…………(あんた、なんかナルに話しかけなさいよ。)」
「…………(はぁ?俺嫌なんだけど。)」
前方をゆくナルが立ち止まる。
「おい。」
あまりの驚きに、綾子と滝川は後ずさる。
「温度が奥に進むにつれ下がっている。そろそろ馬鹿なことしてないで、気を引締めろ。」
こくこくと頷き返す。
「ナルよ、機材も持たずに入ったけど、何すんだ?」
「機材を置くのに適してるかの確認と、どこに配置するかを決めるためだ。前調査と言って過言ではない。」
それってまさか……滝川は嫌な予感がしつつもたずねた。
「まさか、出くわしても除霊しないとか?」
「当たり前だ。データが取れない。」
部長であるナルは文化祭などに発表するデータが必要なので、データ至上主義なのだ。
「ちょっと待って、麻衣達に除霊するなって言って無いじゃん。どうすんの?ナルじゃあるまいし、ご丁寧に除霊しちゃってるわよ。」
「それは問題ない。本命は本館だからな。」
ナルの微笑。
それは、綾子と滝川の背中に冷や汗をかかすのに充分な狂喜さを含んでいた。
「よし、地下についた。いそうなところを図面に印をつけておく。その時機材のおける状態の床かまた雨漏りなどもしてなさそうか確認。」
「あ……耳鳴りしてるわ。」
「大丈夫か、綾子。」
「大丈夫ではあるけど、嫌な予感しかしないわね。」
綾子は、別館にしておくべきだったとぶつぶつと言う。
「おい、ナル!」
滝川の静止にも取り合わずナルがつかつかと一人歩いていく。
「待てって!」
「ナル、憑かれてる。」
「止めないと、あの扉はダメなのよ。」
「はぁ?どういうことだよ。」
「早く真言唱えて!」
綾子の強い口調に驚きつつも、滝川は真言を唱える。
「間に合わない!」
綾子は走り出す。
滝川も追いかける。
滝川は綾子の言わんとしていたことを実感し始めた。
あの扉はやばい。
綾子はドアノブに手をかけたナルを突き飛ばす。
「間に合った?どう、ぼうず?」
「だめだ!ナルを連れて走れ、綾子!!」
「でも!」
「走れ!俺は高野山の坊主だ、何とかなる。」
「絶対、祓ってから来てよ!」
そう叫んで、まだ何がなんだか分かってないナルを連れて綾子は走っていった。
禍々しい物が少し開いたドアの隙間から漏れでる。
「ナルには悪いが、祓わせてもらうぜ。」
滝川は扉を開け放った。
戦闘シーンは得意ではないのです。
うまく書く方法を模索中でございます。