※この作品はR-18です。

ドラゴンクエストⅩ アストルティア聖杯戦争   作:深緑 風龍

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chapter7

─聖杯戦争二日目─

-冥王の心臓 玉座の間-

 

ネルゲルside

 

四郎「………異常ですね。」

ネルゲル「ああ、異常過ぎる。」

 

何なのだいったい、雁夜討伐を出して倒して貰うかと思ったら大半は自決又は服従になって、次は何だ?闇のような魔物がウヨウヨと蔓延るようになってきてるではないか。幾ら何でもおかしすぎる。いや、そもそも聖杯戦争が始まって以来、おかしな事が起こってばかりだ。

 

ネルゲル「………最早聖杯戦争処では無さそう、だが止める方法はない。」

四郎「ですね。何か原因があるはずなんですが、思い当たる節目がないですね。」

ネルゲル「一応『番人(ウォッチャー)』を召喚させて置いたが……、だがこの異常は………。」

四郎「もっと詳しく、調べた方が良さそうですね。」

ネルゲル「ああ、それとシロウ。今まで起きた聖杯戦争の歴史の本も頼む。」

四郎「了解しました。」

 

まずは今までに起こった聖杯戦争を調べなくては………。

 

sideChange

 

-グランゼドーラ城- -夜ノ刻-

 

アンルシアside

 

使い魔「本当に、何が起こってるのでしょうかねぇ。」

アンルシア「私も気になるところです。というよりは、ゼルドラド。貴方何を読んでいるのですか?」

ゼルドラド「ん?人間の子が読んでる『ゆうしゃとまおう』って本を読んでおるのだが?」

 

何でそんな物を読んでるのよ……、っていうかそうじゃない。まずは、使い魔からの報告について思い出してみましょう。

 

 

 

まずあのハルクという英霊を操ってるマスターは雁夜流星っていう子供。その子は大勢の人を殺しまくってる、恐怖の殺人鬼と呼ばれているようで、殺人に手を染めたのは虐待していた両親への復讐だったが、その時の快感を得てしまい、以来無条件で殺しまくってるという。普通ならこの魔元帥ゼルドラドが……。

 

ゼルドラド『気に入った!お主、私の部下になってみないか?』

 

って言いそうなのだが、あの子の『無条件』。つまり魔族だとしても、絶対に殺すっていう事で、あのマデサゴーラも危険視している。だけど、更に問題が出てきた。その雁夜って子供に殺されたくないという畏怖してしまい、命乞いして従う者が多くいるという。そのせいか、あのアラハギーロ王国やセレドの町、更にメルサンディの村が占拠されてしまい、そこにいた人達全員殺されてしまったという。しかも一瞬にして………。そしてその追い打ちをかけるように、あの黒い魔物が現れ、最早絶体絶命の状態になってしまった。

 

 

 

 

アンルシア「ゼルドラド、この戦い…………勝てるの?」

ゼルドラド「む?弱気な事を言うではないか?」

アンルシア「だって、私は聖杯戦争っていう物を止めたくて参加していたのに、このグランゼドーラ城以外の王国や町が壊滅、更にはあの黒い魔物が蔓延っていて………どうすればいいのか………。」

ゼルドラド「ふーむ、まあ分からんでもない。だが、今の内にその弱気なとこは捨てた方がいい。確かに、カリヤって子供やハルクというバーサーカーは強敵だ。だが、だから何だというのだ。我ら以外にも、カリヤを倒すために立ち上がってる者だっている。そのものの為にも、お前が立ち向かなければならないのだ。ここの住人達は、皆お前を信頼している。ここにいる住人達は、お前が唯一無二の希望の勇者だからだ。敵である私だって分かる。」

アンルシア「………ゼルドラド。まさか、貴方に慰める日が来ようとは………。」

ゼルドラド「そうだな、本来お前と私とは敵同士だ。だが、それと同時にライバルだと思ってる。それに─────」

トーマ「アンルシアちゃぁん!慰めに来たよォォォォ!!!!!!」

アンルシア「ちょ!?お兄様!?」

ゼルドラド「…………。(´ヘ`;)」

トーマ「おいそこの紫!僕のアンルシアをあんな事やこんな事をするために、そんな慰めをしようとしてるけど、そんな事はさせない!」

バージル「はいはい、シスコンは黙って出て行こうか。」

トーマ「あーちょっと!やめろ!髪引っ張るなぁ!!!」バタン

 

 

本当に、兄様どうしたのかしら………。

 

 

ゼルドラド「アンルシア………。」

アンルシア「………何?」

ゼルドラド「あんたに同情する。」

アンルシア「なんか、ありがとう。(^_^;)」

 

特に問題なのが、私の兄様なんだけどねぇ……。過保護しすぎる気がするんだけど……。

 

 

sideChange

 

-オルフェア住宅地 フラワーガーデン 西欧連合陣営の拠点-

 

ガルッチside

 

ギル「んで、その話は真か?我が雑種。」

ガルッチ「現に襲われたからね。カラリスさんの力もあってか、早く殲滅が終わったからね。」

ムラマサ「うーん……、でもガルッチさん。その……『ハートレス』って何者なんですか?」

レオ「僕も知りたいですね。その『ハートレス』って存在を……。」

ガルッチ「分かった。んじゃあまず、ハートレスについてだけど────」

 

 

-数十分後-

 

 

いづな「闇……怖い……マジやばい……です。」

空「だがよ、だったらこの場所もやばくねえか?」

ガルッチ「いや、実際そうでもないんだよ。どうも賑やかな場所とかは、姿を見せないよいなんだが………ぶっちゃけ分からん。」

フラン「確かに、彼奴ら何処でも湧くようだけど、湧かないときは湧かないのよねぇ。」

 

まあ海にもいるけど、別に神出鬼没って訳でもなさそうなのは確かだしな。それより……。

 

エルキドゥ「問題は、その『ハートレス』っていう存在が誰によって召喚させられたのか……。」

白「消去法で……、アンセム。」

ガルッチ「確かに、やつならやりかねんが……こんなところに来るのかさえ疑問だ。」

金髪凛「だったら、ハルクのマスターとかは?」

ギル「戯け、もし奴だったら驚きだぞ?」

レイス「だったら、一体誰が………。」

アビス「………ガルッチ、一つ質問だけど……。そのハートレスをサーヴァントとして召喚させることは?」

ガルッチ「んまあ、媒体があるのなら不可能って訳でもないな。ただ、どんなハートレスになるかは謎だけどね。でも、この複数のハートレスを召喚させるとなると、それを生み出す何かを媒体にしないと………。」

ギル「ほう?不可能ではないのか。だが、奴らはサーヴァントではない以上……。」

クロエ「誰かが放ったって事に、変わりないわね。」

 

確かに、一体誰がハートレスを放ったっていうのだろうか………。

 

『着メロ The Beginning (Against The Current Cover)』

 

アビス「ん?ブレイズからだ。」

ガルッチ「……アビス、意外とそう言うのが好みなのか?」

アビス「気にするな。どうしたブレイズ。」

ブレイズ『おい、ルッチを知らないか!?』

アビス「ルッチ?そこにいないのか?」

ブレイズ『ああ、この書き置きだけ残して、姿は全く……。』

 

はい!?兄さんがいないだと!?っていうか書き置き?

 

ガルッチ「悪いけど、その書き置き見せてくれ。」

ブレイズ『あ、ああ。』

 

えーっと何々?

 

[これを見ている皆へ

 

僕とレミリア、さとりは少し、アストルティアのところに行って来ます。理由は単純明快、モノクマが放った『ハートレス』を倒すためです。

ガルッチ、僕の事は気にせず聖杯戦争に専念してほしい。僕の事なら大丈夫だから。こっちはこっちで、終わらせてくるからね。

 

ルッチより]

 

………。

 

ガルッチ「ってモノクマだと!?」

ギル「彼奴、ハートレスを持っていたとは……。不愉快極まりない。」

愛歌「なんて言うか、私とんでもない聖杯戦争に巻き込まれちゃったわ。」

諸葛亮「しかし、そうなれば外に行くことさえ危険だと思われます。」

司馬昭「いや、諸葛亮。そうでもなさそうだぜ。カラリス。」

カラリス「実は、アーチャーのマスターと出会う前に、もう二つの陣営を見つけたのです。それが、『アンルシア陣営』と『ゼルドラド陣営』です。」

テム「確か、その二つは対立状態じゃなかったか?」

カラリス「ええ、ですが最新の情報だと、一時的に共同戦線をするようで、今は休戦状態です。」

空「って事は、此方も動いた方が得策か………。」

いづな「それに賛成だ、です!」

レオ「では、善は急げって事で、早速………。」

ムラマサ「待って、急がば回れって言うのもあるわ。もし船で行くとなると、突然ハートレスに襲われる可能性もあるわ。」

???「それには心配無用!」

 

ん?一体誰だ?

 

ガルッチ「って!?あんたらは!」

ラクシーヌ「ガルッチ様の為なら火の中水の中竜巻の中!困ってるのなら、このラクシーヌにお任せを!ゴフッ!?」

デミックス「全く、何いきなり変な事言ってんだよ。」

ガルッチ「い……生きてたのかよ………。」

 

あの偽・螺旋丸(カラドボールⅡ)でも生きてるって……、ある意味凄いな……。

 

レオ「あの、貴方方は?」

フラン「ⅩⅢ機関のデミックスとラクシーヌ。デミックスは水を操る事が出来て、今気絶してるラクシーヌは雷を操る事が出来るノーバディなのよ。」

デミックス「ご説明どうも、って用だが……こいつの言うとおりあんたらの護衛って事になったんだ。」

ガルッチ「……何でまた?」

デミックス「何でも、ゼムナスが護衛してこいって言われたんで。あ、あとロクサスもこの世界にいるらしいぞ。」

 

ⅩⅢ機関って、意外とフリーダムだなぁ……。とても心がないとは言い切れなくなってくるんだが……、なぜだ?

 

空「んまあ、何者で何が目的かは聞かないけど、手伝うってんならいいぜ。とことん利用するだけだし。」

デミックス「まあいいけどね、んで早速行くか?」

ムラマサ「……行きましょうか。」

 

早くも心変わり!?ちょっとムラマサさん、幾ら何でも心変わり早くねえか!?って、もう行っちゃったよ。はぁ、仕方ない。

 

ガルッチ「って、言峰も座り込んでないで、早う来い。」

言峰「………はい。」

ガルッチ「悪かったって、無視して。後で麻婆豆腐を振る舞ってやるから。」

言峰「よし、行こう。」

 

本当にあんたって、麻婆豆腐好きだな………。

 

 

-大地の箱船- -夜ノ刻-

 

とりあえず、列車に乗ったのはいいが……。

 

BGM キングダムハーツⅡ 『Scherzo Di Notte』

 

ガルッチ「まさか、ここにもハートレスがいたとは……な!!」

 

というか、発車して数秒で出てくるって……策士かあんたら!?

 

フラン「よそ見しないで、お兄ちゃん!来るよ!」

ガルッチ「ああ、着くまでの間、なんとしてでも生き残るぞ!」

 

 

─mission 迫り来るハートレスを殲滅せよ─

 

 

金髪凛「全く、何よこの変な生き物!」

ラニ「くっ、これがハートレスって者ですか?」

レオ「どうやら、そうらしいですね!」

ガウェイン「レオ、宝具の使用は?」

ガルッチ「やめておけ!列車ごと破壊する気か!?対人宝具だったら何ともないが、それ以上の宝具は列車ごと破壊しかねないぞ!?」

フラン「私は?」

ガルッチ「うーん、やめておいた方がいいかな?まだ不安要素もあるから……。」

 

※因みに、フランの『キュッとしてドカーン』はロックオン式で火力も制御出来るようになっているが、まだ敵味方の区別がまだっぽい。

曙「何してるの、夕立?」

夕立「解説っぽい。」

 

ガルッチ「(かといって、あの子達を使う訳にも行かないしなぁ……。)」

 

特に夕立は、バーサーカー枠に入ってるから、下手に狂化させたら列車とか破壊しかねないし………。ん?ちょっと待てよ?キーブレードって複製出来たっけ?

 

ガルッチ「なぁ、エミヤ!」

エミヤ「なんだ?」

ガルッチ「確か、ある程度の剣を投影する事は出来るんだよね?」

エミヤ「ああ、君程では、ないがね!」

ガルッチ「だったら、キーブレードのととかは?」

 

sideChange is エミヤ

 

エミヤ「ガルッチ、今なんて言った?」

ガルッチ「キーブレードを投影、出来るか?」

エミヤ「いやいや、さすがに架空の剣は難しい。というか、英雄王。そっちは持っているのか?」

ギル「戯け、フェイカー!未だにその武器すら持っておらんわ!」

 

く、さすがの英雄王でも持ってなかったか。だが、なぜガルッチはそんな事を言い出したのだ?って、未だに?

 

エミヤ「英雄王、未だにって事は………それも集める気か?」

ギル「愚問だな、だが骨が折れるな……。キーブレードは変幻自在、多種多様。それを全て集めるとなると………。」

ガルッチ「珍しいな、けど諦める気は、皆無だろ!?」

ハートレス『■■■■■■■■!!』

ガルッチ「しつこい!『鶴翼三連』キーブレードバージョン!」

 

なんだと!?武器が違えども、その技使えたというのか!?

 

クロエ「ふーん?お兄ちゃんも使ってるけど、私だって負けてないわよ!『堕・鶴翼三連(ブラックバード・シザーハンズ)』!」

 

驚いた、まさか違うバージョンも出来ていたとは……。これは、オリジナル技を持つ私も頑張らなくては!

 

ソルジャー『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!』

エミヤ「鶴翼、欠落ヲ不ラズ(心技 無欠にして盤石)!」

 

まずは1体。

 

ラージボディ『■■■■■■■■!!』

エミヤ「心技、泰山ニ至リ(力 山を貫き)!」

 

どうした?ハートレスの実力もその程度か?

 

ソルジャーA『■■■■■■■■?(どうする?)』

ソルジャーB『■■■■■■■■■!(どうするもこうするも、同時に襲えばいいって話だろ!)』

エミヤ「心技、黄河ヲ渡ル(剣 水を別つ)!」

 

ふっ、弱々しいものだ。私を手こずらせるのならば………。

 

ガーゴイル『■■■■■■■!!!!』

エミヤ「唯名、別天ニ納メ(生命 離宮に届き)!」

 

これの10倍ぐらい襲ってくるのだな!

 

ハートレス達『■■■■■■■■■■!!!』

エミヤ「両雄、共ニ命ヲ別ツ(我ら 共に天を抱かず)!『鶴翼三連』!!!」

 

─CLEAR Lastattack エミヤシロウ─

 

BGM終了

 

ふう、終わったな。

 

全員「(;¬_¬)ジー」

エミヤ「ん?どうかしたかね?」

全員「狡い、その技。」

エミヤ「なんでさ!?」

 

というか、ガルッチもクロエも使ってたではないか!!!なぜ私だけ!?

 

ガルッチ「だって……さ。」

クロエ「気付いてなかったらしいけど、一瞬で干将莫耶を複製出来るのって、エミヤお兄ちゃんだけだもん………。」

エミヤ「いや、それならガルッチもクロエも言えるんじゃ……。」

ガルッチ「それでもねぇ……。」

クロエ「お兄ちゃんの場合は、幻影の力で投影してるけど、エミヤお兄ちゃんみたいに純粋に投影とかはできないんだもん。」

エミヤ「それだったらクロエも……。」

クロエ「純粋に投影できるけど、実力が違いすぎるんだもん……。」

 

まあ確かに、ガルッチの場合は私の投影との種類が違いすぎるし、クロエはまだ上手く扱えてないようだしな……。

 

カラリス「現在ハートレスの数、0体。その可能性、0%です。」

愛歌「はぁ……疲れたぁ……。」

司馬昭「あれがハートレスって奴か。こりゃ俺でもキッツいぜ……。」

諸葛亮「ええ、私も計算外です……。」

白「うん……、白。疲れちゃった……。」

空「っていうかさ、俺結構狙われたんだけど!?」

アルカード「そういえば、私も狙われましたね……。何故でしょう?」

ガルッチ「まさか、空さんは名前で、アルカードは……声優で襲われたんじゃ……。」

イリヤ「お兄ちゃん、メタイよ。(-_-;)」

フラン「確かに、空さんはソラっていう人が───」

イリガル「やめて!これ以上は危ないから!!」

 

やれやれ、風龍。さすがにメタイネタは控えた方がいいぞ?

 

風龍(出来る限り、善処する……。)

 

ガルッチ「んじゃまあ、まだ着いてないし、休むとするか。」

ラクシーヌ「で……でしたら、私の膝で───」

ガルッチ「だが断る。」

ラクシーヌ「(´・ω・`)」

デミックス「お前なぁ……。」

ラルッチ「あ、それじゃあ私は?」

ガルッチ「いいよ。姉さんの膝枕は初めてだけど……。」

フラン「ラルッチお姉ちゃんならいいのね……。私は?」

ガルッチ「勿論いいよ。っていうか、フランもこいしもイリヤも聞かなくてもいいのに…。」

こいし「あ、分かっちゃいました?」

ガルッチ「分かっちゃいました。」

 

ある意味、その心眼が羨ましいぞ……ガルッチ。無意識ですら分かるとか、もはや無我の領域以上だと思うのだが……。

 

ガウェイン「王よ、そちらはご無事ですか?」

アルトリア「問題ない、アーチャーの投影武器のおかげで何とかなった。」

ガウェイン「そうですか、しかしこの武器……。とても投影で出来たように見えません……。」

アルトリア「ええ、よく出来ていますね。『勝利すべき黄金の剣(カリバーン)』も作れるとは……。」

 

あー、確かあれはガルッチが投影して貸した物か。改めて見るが、確かに投影武器とは思えない贋作だな……。ただ違うのは………火力だな。

 

エミヤ「さて、衛宮士郎の奴は……どうやら夢中のようだな……。まぁ、知らない間に終わらせるか。」

 

─だが、エミヤは知らない。まさか士郎が、あの場にいたとは………。

 

 

 

 

sideChange

 

-レンドア町- -夜ノ刻-

 

士郎side

 

士郎「………うまいか?俺の料理。」

シロエ「うん!シロウの料理おいしい!」

士郎「そ……そうか……。」

 

単刀直入で言おう……、俺はさっき、道具鍛冶で修行していた。だが、それが終わって次に行こうとしたら、イリヤと似た子がいた……。しかもこの子はイリヤの姉だと言ってきた。

何を言っているか分かんないと思うが、俺も何が起こったのか、さっぱり分からない。思考回路がおかしくなりそうだ。催眠だの、洗脳だの、そんなものじゃ断じていない。もっと恐ろしい片鱗を味わっているのだ。くっ、まさかまたこの展開を味わう羽目になるとは……。

 

士郎「……なぁ、シロ?」

シロエ「何?」

士郎「そこにいるバーサーカーがいるって事は……、もしかして……。」

シロエ「そう言うこと。」

士郎「………なんでさ。」

 

しかも聖杯戦争もあるって……、どうやら俺は相当聖杯戦争に好かれてるようだな…。好かれたくないけど!

 

士郎「って事は、シロも俺を憎んできたとか?」

シロエ「ううん、私が憎んでいるのは、イリヤだけ。私という存在を忘れて、幸せになるなんて、絶対に許せないわ。」

士郎「………。」

 

やっぱり、何かと因縁はあるだろうけど……、それでも俺は、イリヤを守りたい。でも、今俺が許せないのは、アインツベルン……。ようはアハト爺だけ。皮肉にも、彼奴のお陰でイリヤと出会えたけど、それでも他人のせいにしたのは絶対に許せない。だが、それでもアインツベルン家というのは………、戦闘がお粗末すぎる。結局は敗北が目に見えている。

 

シロエ「シロウ、私に諦めさせようとしてるけど………こうなった以上、無理なのよ。」

士郎「………シロエ、でもそうなると、君が救われ───」

シロエ「救われなくっても、元々私はホムンクルスよ。救われなくて、当たり前の存在だもん。」

士郎「………シロエ、アハト爺に言ってくれないか?」

シロエ「何?」

士郎「『俺はお前を許さない。切嗣の仇も取るために、いつかはお前を殺しに行く。』って伝えておけ。」

シロエ「………あなた、お爺様を憎んでるの?」

士郎「イリヤは切嗣を憎んでいて、シロエはイリヤを憎む。だったら俺は、こんな負の連鎖を生み出したアハト爺を憎む。そして、お前を自由にする。」

シロエ「シロウ………。」

士郎「それに、今のイリヤはヤンデレだから、結構根深いぞ?他の子だって、きっと目の敵にしていると思う。それでも、やるのか?」

シロエ「……やるわ。負けたら負けたで、私は受け入れるわ。元から私は、『使い捨て』のお人形さんだから。ご飯ありがとね、シロウ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

シロエ……、やっぱり俺は納得いかない。こうなったら、イリヤの為にも、シロエの為にも、今初めて、俺は復讐を誓う。必ず、新たなアインツベルンを作らせないように、切嗣の仇を取るために、俺はアハト爺を殺す。絶対に!

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