-リンジャハル海岸- -昼ノ刻-
愛歌「あーあ、結局この場所に戻るのねぇ………。」
急いでいた皆だったが、流石に疲労もあるのか休憩する事となった。そんな中、愛歌はふと呟いていた。
カラリス「そうですね。思えば、ここで貴方に過去を打ち明けた場所でもありますしね。」
愛歌「でもまあ、カラリスちゃんってあのアーチャーに夢中ね。」
カラリス「えーっと………、それは……その…………。」
ガルッチ「何の話してるの?」
愛歌「あ、アーチャー丁度よかった。って、ムラマサちゃんは?」
ガルッチ「あー、ムラマサさんなら、君の後ろに。」
愛歌「ファ!?」
ムラマサ「えへへ、驚いた?」
愛歌「それはもちろん、凄く。」
ガルッチ「何だろ、僕こういう光景見ると愛歌とムラマサさんが姉妹に見えてくるんだけど………。」
愛歌「あの、アーチャー。私、一応妹いるんだけど………。綾香って子が。」
カラリス「マスター、妹いたのですね…………。」
愛歌「ちょ、カラリス!?何その哀れみの目!?」
ガルッチの方は、とりあえず和やかな笑顔にしようと思った。
愛歌「アーチャー、貴方は何故笑顔なのよ………。」
ガルッチ「いや~、微笑ましい光景だなぁって思っているんだけど?(あと凄い愉悦だし。)」
愛歌「なんだろ、貴方の笑顔のどこかに、哀れみの私を見て笑ってるような気がしてならないのだけど………。」
ガルッチ「ソゲナコトナカデスタイ。(<●>ω<●>)」
愛歌「アーチャー………、貴方そんな性格だったっけ?」
ガルッチ「いやなんか、ストレス溜まってて。」
ムラマサ「あ………。(察し)」
何かを察したのか、少し苦笑いをした。
ガルッチ「それはともかく、愛歌。何の話をしたの?」
愛歌「あーそうそう、今カラリスが貴方の事を好いているって話をしてたのよ。」
カラリス「1ナノもそんな話してないと思いますが………。」
ガルッチ「うーん、真名が分かっても、その僕と似た雰囲気の名前が分からないなぁ……。」
愛歌「そういえば、その頃いなかったわね。丁度良いから、カラリス。貴方の過去を話してあげて?」
カラリス「……分かりました。長くなりますが、いいですか?」
そう言うと、少し不安げに皆の方を見たら、何かを察したのかルッチはグッと親指を立てた。
ガルッチ「いいよ。話せるだけ、話してくれ。」
カラリス「では………。」
カラリスは、今に至るまでの出来事、知っている事だけ全て話すために、仮面を外した。
カラリス「遠い未来、アストルティアの科学力は大きく進歩しておりもはや種族関係なく科学の時代が訪れた………。
だが、所詮いくら文明が発達し、発明の壁は越えられても種族の壁は未だ越えられない。たまたま同じ星に生まれただけであって、すべての生命体が仲良く共存できる時代など訪れることはなかった。いえ、共存していたはずだった………。
ある日、痺れを切らしたドワーフ国がエルフ国に襲撃を起こした。
古代から突発した化学力をもつドワーフ国を前にまだ発展途上のエルフ国は成す術もなく敗れてしまい、滅んでしまった。」
-未来の出来事-
私の始まりは、ポットの中。その頃には、既に『エルフ国』は滅んでいた。だけど、私は生きた。改造されて、感情がなくなっていたとはいえ、私は生きた。『アンドロイド』のエルフとして…………。創造主は、ある任務を任された。
『ドワーフ国ノ技術ヲ解析シ、取リ込メ。』
『全テ殲滅。』
私は従った。感情を奪われた私には『逆らう』という意思は残されていなかった。従う以外に自分に生きる道はない、当時の私はただそう認識し、1つ目の命令を実行に移した。
(ガルッチ「そうなの?」
カラリス「ええ。従わないと、死しかなかった。」)
私はドワーフの文明と技術を解析し始めた。その頃、ドワーフ達は私を見向きもしなかった。何故なら、彼らは日々発展し続ける技術に敵いっこないとドワーフ国の民はみんなそう考えていた、その発想が愚かであることも知らずに。
ドワーフ国が発展すればするほど、私が強くなるとも知らず。
そして、私が取り込んだ情報はもはやこの星を一人で滅ぼせる域まで達していた。ドワーフ達はがそう考え始めたときにはすでに手遅れだった
ドワーフ国の科学技術を取り込みきった私には誰にも止められなかった。
ドワーフ国は成す術もなく滅びた、まるでどこかの発展途上国のように。
だが私に与えられた命令はまだ完全に遂行された訳ではなかった。
(愛歌「彼女は、あらゆる国を全て滅ぼすことしか考えなかったの。これ聞いたときは、本当に驚いたわ。」
ムラマサ「アハハ、これが未来ってなると恐ろしいわね。」)
ドワーフ国を滅ぼした私は、次にプクリポ国に向かった。そこが、私とあの人の出会いだった。
「よう、あんたがドワーフ国を滅ぼしかつエルフの生き残りって奴か?」
『妨害者…………敵……………戦闘準備。』
「おいおい、いきなり敵意むき出しって。まあいいぜ。『Cord Commando:attack mode』。」
『…………人間ジャナイ?』
「そう言うこった。あんたと同じ、アンドロイドって奴。いわば、原初のアンドロイドって奴だ。」
『…………解析………カイ────』
「おっと、プライバシー侵害だぞ。カラリス。こっちはこっちで、ジャミングがあるんでな。いくら新型のお前でも、ジャミング式は知らねえだろ?」
当時の私には、何かが傷付いたのですがそれが何かなのかは、分かりませんでした。だけど、挑発には乗らず、敢えて攻めに入りました。殲滅の邪魔をする者は、容赦はしないと。
「こういうのはどうかな?『Cordcast:fire(99)』!」
『防御………!』
「おっと、コードキャストを防ぐか。だが本命はこっちだ!『CordAbility:Trace On』!」
(ガルッチ「ファ!?投影魔術!?」
愛歌「驚きはご尤もよ。」
カラリス「続けていいですか?」
愛歌「いいよ。」)
彼が投影したのは、異界の武器で私には知らない武器だった。解析をしたくても、ジャミングでどうにもならなかった。だけど攻め続けた。いくら攻撃しても、全く当たらず、逆に私が傷つくばかりだった。
「おっと、どうした?限界か?」
『機体損傷率50%…………修復開始。』
「おいおい、回復はねえんじゃねえのか?ったく、俺は今からでも滅んだドワーフ国の調査をしようって思ったんだが………。」
それから数時間も経ち、お互い疲れ始めました。流石のアンドロイドであった私ですら、元がエルフだった故に、体力はあまりありませんでした。
「ハハハ、これは面白い………。とはいえ、互いに残るは一手のみ。守りが無ければ、愚かな死体が二つ並ぶだけだな。」
『面白い………?』
ここで初めて、疑問に思った。彼が口にした言葉『面白い』と言った。感情のなかった私には、全く分からなかった。
「まあ、もうこれぐらいでいいだろ?ほら、立てるか?」
『……………?』
「あー、自己紹介がまだだったな。俺は『アナザー・ホライズン』だ。」
『…………カラリス。』
「んじゃカラリス、早速だけど滅んだと言われるドワーフ国に行こうぜ。」
私にとって第一印象は、本当にアンドロイドなのかと疑いたくなるような言語、とても旧式のアンドロイドとは思えない程だった。そんな疑問を用いていながら、ドワーフ国についた。
「さてと、このドワーフ国が滅んだ原因は分かっているが、何故ああなったのか、追求するとするか。カラリスは、何かの日記でも良いから調べてくれ。」
『何故?』
「あーそういえばそうだったな。実はこう言う発言を聞いてね。何でも、エルフ国が滅ぼしたのは、暴虐の国王がーとか何とか言っててね。そこで王から指令をだけど、『ドワーフ国の王はどんな奴だったのか』のと『エルフ国の生き残りを保護』と出されてね。正直、ドワーフ国を滅ぼしちゃうぐらいのエルフアンドロイドだとは、思わなかったからねぇ。そっちは?」
『第一目的、ドワーフ国ノ技術ヲ解析シ、取リ込メ、完了。第二目的、全テ殲滅、未完了。』
「なるほど、全て殲滅ねぇ。それって誰の命令?」
『…………創造主。』
「って事は、エルフ国の研究員の人だな。つまらん命令だな……。俺だったら、具体的には?っていうけど。」
『…………何故?疑問、理解不能。』
「………難しい事言うなぁ。俺は思った事は言うし、感情があるのは当たり前だって、最近思ってきたばかりだったしなぁ。」
この時私は、あることを聞いた。『感情』という単語を。私は知りたかった、私はその単語の意味を知りたかった。そこで、思い切って聞いてみた。
『感情?感情トハ何?』
「おいおい、また難しい事を聞いてくるな。こればかりは、自分で体験…………っていうかカラリス、お前感情ないのか?」
『…………ナイ。感情、知ラナイ。』
「あちゃー、マジかよ。感情を切除したのかな?あの創造主って奴。っと、見つけた見つけた、『王の報告書』だな。上手いことに、暗号化しているな?」
『解析、スル。』
「お、頼むぞ。」
私は、彼の言葉に従った。従わないと、そう思うしか出来なかった。
(ガルッチ「なんつうか、切実だな………。っていうかアナザー・ホライズンって、めっちゃ名前が違うじゃん。」
ムラマサ「うーん、『もう一つの地平線』かぁ……。」チラッ
ガルッチ「……何で僕の方を見るの?ムラマサさん。(・_・;)」
ムラマサ「べっつに~。」)
『解析、完了。』
「おうサンキュー。何々?『ドワーフ帝国計画』………。『この書類は、ドワーフによる、ドワーフの為の、ドワーフのものであり、王の為のものなり。』なんじゃこりゃ。」
『ドウシタ?』
「もしかしたら、お前が滅ぼしたのが正解だったかもしれないが……。俺の可能性だと、まだ奴らはどこかで生き、復讐の機会を待ってるだろう。」
『ナラバ、全テ殲滅………。』
「待てよ、お前だけ行く気か?」
一人で次のところの行こうとしたら、彼は止めてきた。なんであれ、創造主の命令は絶対。従わないと、死んでしまうと恐れていた。だけど、ある言葉を聞いた。
「お前が行くってんなら、俺もやってやるぜ。任務も大事だが、まずはその欠如しちゃった感情を取り戻さんとな。せっかくの可愛らしい顔が半減しちゃうぞ?」
『………何故ソコマデ?』
「何故って、そりゃあ『仲間』だからだろ。アンドロイドとしてでも、何かの縁だし、いずれお前の力が必要になってくる。」
『………。』
「だから来いよ、カラリス。我らの国『プクリポ国』こと『ピナペト王国』に。おそらく皆歓迎してくれると思うぜ。」
そう言うと、心なしか私は、彼に着いていきたいと思った。生まれて初めて、創造主に刃向かってでも、彼と一緒に行動してみたいと思った。不安もあったが、それでも着いていきたいと思った。そしてプクリポ国に入った途端、プクリポの民は歓迎してくれた。どうやら、エルフが滅ぼされて数年ぐらい経っていたらしく、ドワーフ国を滅ぼしたのがごく最近だと言うことに気づいた。彼がいう王は、どことなく天然で純粋なところがあるが、民の為にと城下町に出歩き、民の声を聞きながら政治を進めると言う変わった王だった。
(ガルッチ「あのー、なんか僕らの星と似ている気がするんですが、気のせいでしょうか?」
ルッチ「確かに、でも聞きに行ってるのってガルだけだったね。」
ガルッチ「ぬぉ!?兄さんいつの間に!?」
フラン「何の話をしてるのかなぁって思って。」
カラリス「私の過去の話。」
愛歌「続きお願い。」)
そんな中、王は私にとある事を言ってみた。
「ところで、エルフ国出身のアンドロイドよ。ホライズンが言うには感情がないとか、言っていたそうだな。」
『………アリマセン。』
「なるほど、確かに困った事だな。よし、今日からお主はホライズンが所属しているギルド『アルカディア』の所に入ってくれ。そこにいれば、感情も戻れるだろう。」
『……………ワカリマシタ。』
そうして、私は『アルカディア』というギルドに入りました。中はまさに酒場のような場所で、意外なことにプクリポはあまりいない代わりに、オーガやウェディの女性が多い場所だった。
「あ、先輩お帰りなさい。」
「おうただいま、そっちはどうだった?」
「上手くいったんですけど……、ってそちらは?」
「あー、この人か。紹介するよ。今日からここに所属する『カラリス』だ。感情はないけど、仲良くやってくれ。」
『………。』ペコッ
「よろしくお願いします!私は『サクラ』と言います!ようこそ、『アルカディア』へ!」
(ガルッチ「ちょっと待て、サクラってあの桜じゃないよね?」
カラリス「?」
ギル「ああ、間桐桜の事か。我が雑種よ、仮にあの者だとしても、おそらく貴様の知らない間桐桜なのかもしれんぞ?」
ガルッチ「あ、そうか………。忘れてた……。止めてすまん、続きを頼む。」)
「弓をよく使うウェディの女子で、何でか知らないけど俺のことは先輩しか言わないんだよね……。んであっちが……。」
「………………『ウェーブ』だ。」
「無口ではあるけど、名前のように荒波のような勢いを持っているオガ子なんだ。んで、あっちが………あれ?サクラ、彼奴は?」
「あー、あの馬鹿ならどっかの女をナンパしてくるって言って出ていきましたよ?」
「あの野郎、どんだけ女たらしなんだよ。全く、あの馬鹿鬼め……。」
『………誰ノコト?』
「あー、今紹介しようとしたのは『バルグ』って奴だ。相当な女たらしなんだが、彼奴がいなければ死んでいたっていう事実もあるぐらいの実力を持ってる。正直、あの女たらしはどうにかして欲しいよ……………。」
『………アノ方ハ?』
「ん?はぁ、また自慢話か。ちょっと止めてくる。」
っとまあ、皆さん癖の強い人達ばかりですが、とてもいい人だって事がわかり、しばらくはあのギルドで生活していました。お陰で、少しずつですが感情が取り戻していき、何時しか、この生活が『楽しい』と思えてきました。ですが、一番『楽しい』と思ったのは、アナザームーンと一緒にいるときでした。
「カラリス、まだ行けるか?」
『ええ、まだまだ行けます!』
「よし、さっさと終わらせるぞ!」
一緒に居るだけで、自分がアンドロイドだって事を忘れていきそうで、もう私は彼無しでは生きていられないぐらい、深い仲になっていった。そんな、ある夜だった。いつも通り依頼をこなし、帰る途中で休憩していたときだった。
「ふう、今日もご苦労さん。カラリス。」
『お疲れ様です、アナザー。』
「いやー、危うくあのドラゴンの炎に焼かれるかとヒヤヒヤしてたけど、カラリスがいたお陰で、焼かれずに済んだ……。」
『……お返しとして、特大のパンチでドラゴンを吹っ飛ばしましたけどね。』
「アハハ、ありゃ凄かったよ。割と……。」
(ガルッチ「…………カラリス、あんたどんだけパワー持ってんだよ。(・_・;)」
ムラマサ「凄すぎるわよ………。」
カラリス「まあ少し、ムカついて最大火力で殴りましたけどね。」
愛歌「…………聞いてて思ったけど、やっぱりあなたおかしいわよ。」
ガルッチ「うん。僕が以前巨人と戦ってた時にワンパンで終わらせたぐらいおかしいと思う。」
2人「いや、貴方の方も十分おかしいわよ。っていうか巨人でワンパンって……。」
こいし「それ、どこのワンパンマン?」
イリヤ「流石お兄ちゃん、凄まじいパワー……。」
ガルッチ「何でさ……。」)
「本当、変わったな………カラリス。以前は感情がなくて、笑いすら出さなかった君が、今じゃちゃんと笑ってる。その笑顔、俺好きだぜ?」
『!?』
その時、私の何かが弾けた。その『好き』という単語を聞いた途端、私の鼓動が狂い始めてしまった。あまりにもおかしすぎて、顔すら見られなくなってしまった。
「カラリス?どうか、したのか?」
『な…………何でもない。き………気にしないで………。///』
「…………熱でもあるのか?」ピトッ
『!?』
「うーん、心拍数だけ上がってるな……。熱は………少しあるけ…………え?」
『き………気にしないで!//////』
「あ、ああ悪い!少し、真っ赤になったから心配したんだけど……。その……えーっと……。」
あの発言以来、少し気まずい空気になってしまった。あちらの顔も、僅かながら赤くなっていて、お互い口が開く事すら出来ない状態だった。だけど、真っ先に開いたのはアナザーの方だった。
「な………なんかごめん、俺こういうの………実のところ初めてでさ………。実は、その…………気付かねえ内に、お前に惚れちゃってさ。恥ずかしい事に、俺は恋愛に対して疎かったんだ。」
『え?貴方って何も失われなかったんじゃ……。』
「いや、アンドロイドになった途端『恋』っていう奴が切除されちまってよ。お陰で恋愛に関しては、滅茶苦茶無かったんだ。だけど、仲間のお陰でどうにか取り戻せたんだが、後は体験だって言われてな。」
『…………アナザー。』
「本当、改造されちまうと何かが失われるのはいやだな。感情がなかったら笑う事も、怒る事も、悲しむ事も、楽しむ事も出来ねえし、恋が無ければ、何故好きなのか分からなくなっちまうしな。」
『…………アナザー、少しいいか?』
「うん?どうかし─────うぉ!?」
幸いな事に、私は『恋』だけは失われておらず、思いを伝える為に、アナザーを押し倒しました。
(レイス「アンドロイド同士のHシーン来たーーーーーー(º∀º)ーーーーーーー!!!!」
ガルッチ「いや、何言っちゃってるの!?」
アビス「というより、カラリスさん。アンドロイドって、生殖機能とかあるのですか?」
カラリス「元がエルフだから、生殖機能とかはちゃんとありますよ?」
ガルッチ「というか、2人ともいつの間に僕の後ろに?」)
「お………おい、カラリス。一体?」
『ごめんなさい、アナザー。実は私も、貴方の言葉を借りるなら…………『好き』なの。』
「え?」
『感情が無かった時の頃、貴方と出会い、ピナペト王国に誘ってくれたときから、一緒にいたいと思った。創造主の命を背いてでも、一緒にいたかった。』
「…………カラリス。いいのか、俺なんかで。」
『はい。だから…………私を…………、抱いてください。』
-リンジャハル海岸-
ガルッチ「……ストップ。なんかこのままいったら、ご本人に何言われるか分からん気がする。」
レイス「えー、聞きたいのになぁ。カラリスさんの喘ぎ声。」
ガルッチ「やめい、風龍さんは極力カラリスさんのHシーンはカットしてるんだ。察してあげてくれ。」
アビス「どことなくメタイ事いいましたね。」
愛歌「仕方ないよ、何処かの変態仮面みたいな人みたいに視聴者側の壁すら打ち破るぐらいの人だし。」
ガルッチ「何気に愛歌もメタイだろ。そして、何で『デットプール』知ってんだよ。」
愛歌「根源に接続した結果、色々と知識がね。」
ガルッチ「ここにもいたよ、視聴者側の壁すら打ち破るぐらいの人。」
レミリア「貴方もでしょ、ガルッチ。」
ガルッチ「そう言われてもなぁ………。」
カラリス「あの………続きいいですか?」
全員「どうぞどうぞ。」
-未来の出来事 (続き)-
この幸せは、永遠に続くと思われた。だけど、そう長くなかった。
「王よ!それはおかしいのではないですか!?」
「儂も反対したさ。じゃが、残念なことに『ガズバラン帝国』も『マリーヌ王国』も滅ぼされ、犯人はカラリスしかいないと言うのだ。」
「あり得ません!カラリスは、俺と一緒にいたではないですか!感情も取り戻して、今は『アルカディア』の一員として────」
「ホライズンよ…………。無力な儂を、許してくれ…………。」
残酷な事に、オーガの皇帝やウェディの女王は私が犯人だといい、唯一反対したのはプクリポの王だけだった。彼だけは私を庇ってくれた。だけど、それでも限界があった。このまま庇護していると、民の人にも何か言われるのではないのかという考えもあった。だから、これも仕方ないと私は思った。また1人、寂しく旅に出る。そう思っていた。だけど………。
「……………………王よ、でしたらせめてでも、最後の任務を………。」
「ホライズン?」
「もし、カラリスを追放するのでしたら、俺もこの王国から去ります。」
『アナザー!?貴方何を!?』
「ホライズン!?お主、正気か!?」
「俺は決めたのです!カラリスを独りにしないと、誓ったのです!例え、全種族がカラリスの敵になったとしても、この俺が守って見せます!」
「……………ハハハ、お主は強いのう。儂には真似できぬ。いつだって、お主だけは儂の忠実なる剣士なのじゃが、守るべき者がいるのであれば、致し方ない。よし、ならば最後の任務を与える。実は極秘としてドワーフ国こと『ワギ王国』の王を調べて見たんじゃが、予想通り全ての王国を滅ぼし、ドワーフだけの帝国を作り上げようとしていたのじゃ。しかも、カラリスの情報からすれば、奴らは進化をし続けると言っていた。ならば既に、クローン技術やサイボーグ技術があってもおかしくない。そこで、儂ら独自で調査団を派遣させたところ、ようやく場所を見つけたのじゃ。」
『………場所は?』
「どうやら、カラリス。お主の故郷である『エルドナ王国』の所だ。侵略されてから既に、第二の『ワギ王国』の所にされてるそうだ。」
『!?』
私にとっては、驚くしかなかった。滅ぼしたはずの国は、既に別の場所で活動しているなん
て思わなかったからだ。
「なっ!?本当ですか、王!」
「ああ、じゃが厄介なことに、鉄壁な城壁を作り、屈強な兵士がうじゃうじゃといる。とてもじゃないが、お主ら2人だけでは勝ち目はないと思う。そこでじゃ……。お主らにはこのデータを授ける。元々は5種族共存の頃に作ったデータじゃ。もし、5種族の絆がバラバラになり、野心を持つ王が現れた時に、アンドロイドの者に渡せとな。念には念を入れ、予備用としてもう1枚持っておる。この2つを、お主らに渡す。」
(愛歌「これが後に宝具になる『武装モード』ね。」
カラリス「ええ、実のところまだこんな物ではないけどね。」
ガルッチ「あれ本気じゃなかったのかよ!?」)
『ありがとうございます、王よ。このご恩、忘れません。』
「本当、お主が来てくれてよかったわい。どうか、アナザー・ホライズンを頼むぞ、カラリス。そして、忘れないでくれ。儂らはいつでも、お主の味方じゃ。ピナペト王国の住人も、儂も、お主の味方じゃ。」
『……………あり………がとう…………ございます……!』
「では、行って参ります!王よ!」
「ああ、最後の任務。行ってこい!」
ピナペト王国の追放される前の、最後の任務として、私やアナザー。そして、どんな時でもついてきてくれたサクラさん。無口ながらも、私と共にしてくれたウェーブさん。そして、セクハラ行為を繰り返しても、私を気遣ってくれたバルグさん。この5人で、私の故郷である『元・エルドナ王国』に向かった。着いたときには、あの瓦礫ばかりの場所はなく、代わりに大きな城壁が築かれていた。
「へぇ、あれがカラリスちゃんの故郷か………。酷えなぁ、あのドワーフって奴。」
「いや、全部がドワーフのせいって訳じゃねえぞ。ああやって、自分の満足感の為だけに動いている王が悪いんだ。」
「酷い話だわ、カラリスさん。大丈夫?」
『大丈夫、エルフ一族の仇。今度こそ取ってみせる。』
「………無理するな。」
「先輩、侵入口を見つけました。見張りは、あのドワーフ1人のようです。どうします?」
「遠距離で狙えるか?」
「可能です。必ず、仕留めます。」
そうして、1人のドワーフを倒し、一気に侵入口に入った私達に待ち受けていたのは、大量のドワーフ兵だった。
「ちっ、最初っから待ち伏せしてたって訳かよ。」
「ハッハッハッハ!待ってたぞ、お前達が来ることを!そしてカラリス!よくも俺の国を滅ぼしてくれたな!機械の分際で、この俺を楯突いたのはいい度胸だ。」
『お前の計画は知った。彼らを奴隷にさせられる前に、お前達ドワーフを滅ぼす!』
「ほう、この俺を滅ぼすとな?発展途上国の最後の生き残りのエルフが、この俺を滅ぼすと?」
『本当、進化し続ける貴方にとってはいいことかもしれませんが、これ以上の進化は皆を傷付ける。だから、その進化を断ち切る!』
「さて、最後の大仕事をするとしますか!みんな!」
「はい!行きますよ先輩!」
「…………終わらせる!」
「へっ、来いよ。燃やし尽くしてやる!」
「愚かな奴らめ…………、全軍!皆殺ししろ!」
今までの恩を返すために、私はドワーフの軍勢を倒していった。だが、いくら倒していっても、数は一向に減らなかった。
「おいおい、何なんだ此奴ら!?」
「これがクローン技術?幾ら何でも多すぎです!」
「ちっ、だったらやることは一つ!ウェーブ!俺と一緒にクローン工場を破壊するぞ!」
「……………御意!」
「アナザー!カラリス!サクラ!お前らは先に王の所に行け!」
『バルグ!』
「大丈夫なんだろうな!?」
「へっ、まだまだナンパしてねえ女はたくさんいるんだ!こんなところでくたばってたまるかってんだ!それに、俺とウェーブは大丈夫だ!気にせず行け!」
「くっ、死ぬんじゃねえぞバルグ!」
(ムラマサ「なんだろう、バルグさんがかっこよく見えたのは私だけかしら?」
愛歌「私も、それ思った。」)
私はバルグの言葉に従い、先へと進めた。途中でサクラも私とアナザーの為に足止めするために、別れた。そして、遂に王の所に着いた。
「なるほど、仲間を犠牲にしてでもこの俺を滅ぼしたいのか。」
『もう逃がしはしませんよ。』
「逃げる?何のために?俺がビクビクしながら待っているとでも思ったか?」
「何が言いたい?」
「貴様ら、何故それだけの力を持っているにも関わらず、何故支配しようと思わないのだ?」
『逆に聞く、何故貴方は支配する事しか考えないのかしら?帝国を築き上げ、ドワーフだけ裕福に、それ以外の種族は奴隷扱い。お互い共存しあうつもりはないの?』
「ほう?5種族仲良くだと?馬鹿馬鹿しい!仲良くできると思うか?オーガは脳筋で戦闘のとこしか考えない。ウェディは愛だの何だの、他の者にナンパする事しか脳のない奴らだ。プクリポに至っては、夢見る事しか考えず、笑いしか作る事しか出来ねえ。そしてエルフ!貴様らだけは気に食わなかった!堅物で何言っても聞くことすらいない。しかも技術にも乏しいにもかかわらず、それでよいと満足する。そんな奴らと共存なぞ、不可能だろう!現に俺は其奴らを許さない!だから滅ぼしたのだ!エルフなんぞこの世界には不要!唯一このドワーフこそ、世界の頂点に相応しい!」
一言言えば、ドワーフの王は強欲のあまり溺れていて、自分の種族こそ一番しか思っていなかったようで、最早呆れ過ぎて哀れに思ってしまった。何も見えていない。高度な文明が滅んだのは、その強欲さだということに気付いていなかった。
「クックックック。」
『?』
「フフフフフハハハハハハハハハハハハ、アーッハッハッハッハッハ!!!!」
「何がおかしい!」
『アナザー?』
「正気か貴様?この世で唯一優れているのはお前達だと?戯けめ、自らの文明を滅ぼしたのはお前達の強欲さと、その慢心さだ。それを未だに悟れぬとは、筋金が入った凡愚よ。」
「貴様………、この俺が………ドワーフ民族を侮辱する気か?」
「侮辱も何も、貴様のような奴を見ると哀れすぎて笑えてくるんだよ。それとも何か?自分が凡愚だと言うことも気がついていないとか?ブッハ!ヤベえww!!相当やばい阿呆だぞ!」
(ガルッチ「うわー、今思えば思い当たる節が出てきた気がする。」
カラリス「だから、あの人の雰囲気と似ているって言ったのよ。」
ガルッチ「それかよ!」
ギル「というよりは、彼奴『愉悦部』の部員に加えてやりたいな。」
愛歌「やめなさい。」)
「どうやら、相当死にたいようだな!いいだろう、この『マーモン』様が貴様らを滅してくれようぞ!!!」
「へ、その前にテメェをぶっ壊す!行くぞカラリス。戦う覚悟は十分か?」
『元より、アンドロイドになったときから既に、覚悟は出来ている!『CordCommando:SwordForm』!』
「そう来なくっちゃな!『CordCommando:attackForm』!」
「思い上がるなよ、機械畜生が!!!!」
ドワーフの王は、事前に用意していたロボットに乗り、私たちに戦いを挑んできた。全ての力を注ぎ込み、全力で奴と戦った。
「このぉ!動くな!」
「ハッ!そんな眠っちまいそうな攻撃が、この俺が倒せるかぁ!」
「舐めやがって………、だったらこれでどうだ!『CLOCK UP』!」
「なっ!まさか時────!?」
『アナザー!アガッ!?』
だが、奴の切り札と思われる技を使い出し、私たちを追い詰めていった。あまりにも素早すぎて、さすがに対処しきれなかった。
(ガルッチ「クロックアップって、『仮面ライダーカブト』の奴じゃねえか……。何でそんな技持ってんだよおかしいだろ。一体何処から情報が流れ込んでんだよなんでさなんでさナンデサナンデサナンデサナンデサナンデサナンデサ……。」
エミヤ「おいガルッチ、落ち着け。あとなんでさは私と衛宮士郎の特権だろ、何で君が使うんだよ。」
愛歌「ていうか、本当貴女がいた未来っておかしくない?色々と……。」
カラリス「仕方ないですよ。だって、『未来』ですから。」
全員「(未来で片づける思考は一体何処から………。(・_・;))」)
「ハァ………ハァ………、この野郎。面白え技もってるじゃねえか………。」
『ど………どうします?このままでは、見切れません。』
「何を言ってるカラリス。俺らには、あれがあるだろ。」
『アレですね。確かに、行けるかは分かりませんが、やってみましょう!』
「ああ。プログラム実行!『CordAwayening:Apollo』!」
『プログラム実行!『CordAwayending:Arutemisu』!』
(さとり「えぇぇぇぇぇ!?アルテミスとアポロン!?」
ガルッチ「そういえば、月夜見から聞いた話だと、その2人と知り合いだって言ってたような。」
ルッチ「僕らの先祖はどれだけの知り合いを作っているの?」
ギル「むしろ貴様らの先祖はどうなってる………。さすがの我ですら畏怖するぞ……。」
ガルッチ「神嫌いだったよな、ギルガメッシュって。」
ギル「だが、貴様らは例外だ。神を持っても、あくまで1人の存在として生きている。それだけだ。」)
「馬鹿な!神格の、しかも異界の神の力をデータ化なんて聞いたことがない!」
「いやいや、俺ですら予想外だぜ?共存してた先祖らは何を考えてたんだ?」
『見えた!『CordAbility:Clock Brake』!』
「なっ!?ガハァ!!!」
神々の力なのか、早く動くロボットの速度に追いつき、強制的に元の速度に戻した。後はこちらの番、強化された私達は一気に形勢逆転していき、最終的にはドワーフの王が乗ってるロボットは動かなくなった。
「く………クソ!こんな筈は!!!」
『これで終わらせます!『CordFinisher:Excalibur』!』
「お?アレを使うんだな?だったら俺も!『CordFinisher:Excalibur』。」
(ガルッチ「最早、何でもありだな。っていうか、何でエクスカリバー?」
カラリス「それぐらい有名だと言うことです。」
アルトリア「(どれだけ有名なの?私の聖剣。)」)
『
「
『
「
『
「
『「受けるがいい!邪知暴虐の王よ!『
私達が放った閃光は交ざり合い、虹色の閃光へと変わり、ドワーフの王が乗ったロボットに当たり、消滅と同時に大爆発が起こった。そして、空には十字の閃光が輝いていて、徐々に消えていった。
「終わったな。これで……。」
『はい、終わって良かったです。』
「さて、終わった事だし…………如何する?」
『勿論…………!?危ない!』
だけど、謎の殺気を感じた私はアナザーを庇い、何かが私を貫いた。
「え?」
「ぐ………無様………だなぁ………、エルフの…………アンドロイド………。愛する…………者の為に、自らを…………犠牲に………………………するとは…………。」
「なっ!貴様!」
「まぁ、これで…………………他の……………………ドワーフ達の………………仇は……………取った。ざまぁ………………見……………ろ。」
最後の足掻きとして、銃弾を撃ったドワーフの王は息絶え、残ったのは意識が朦朧とした私と、悲しみを浮かべるアナザーが見えた。
「おい!しっかりしろカラリス!」
『どう…………でした?私は……………、貴方を救う為に………………庇う事が……………できました……………。』
「何で…………何で助けるはずのお前が、俺を庇ったんだ!」
『………貴方が死んだら………、私が悲しむから………。いいえ、それだと…………今は私の死を、貴方が悲しんでいますしね…………。』
「頼む…………頼むから…………、俺を………置いて………………逝かないでくれ…………。」
『それは……………できません。本来私は、みんなにとって災厄の存在…………。全てを滅ぼす、悪魔の兵器なのです…………。』
「お前は兵器じゃねえ!!お前は…………俺の…………俺にとって…………。」
『分かってる……………………。『かけがえのない恋人』、そう言いたいのでしょ?』
「そうだ……………。だから、俺を………………一人に………………。」
いずれ死ぬのは分かっていた。それでも、私は彼を口付け、こういった。
『アナザー……………、だったら私を抱え、『アルカディア』の隣で………埋めてくれない?そして、私のお守りを………ずっと持ち続けて。そしたら……………、いつか……………貴方に……………会えるから…………。』
「……………カラリス。」
『大丈夫だよ、アナザー………。私も……………貴方の事を……………忘れないから。貴方の事…………………
『愛してます』。』
-リンジャハル海岸- -昼ノ刻-
カラリスが過去(未来の出来事)の話を終えた途端、みんなは静まり返り、ガルッチは皆に見せないように、泣いていた。
ラルッチ「なんて言うか、その人辛いでしょうね…………。」
カラリス「ですが、きっと帰りを待ってるはずです。その為、聖杯を手にしないと……。」
ギル「悲しき者よのう。我も分からんでもない。」
エルキドゥ「確かに、僕が死んでしまったせいで、ギルは死に対して恐怖したからね。」
ムラマサ「ガルッチさん………、貴方もしかして……。」
ガルッチ「いや………、あまりにも……報われなさすぎて…………少し………。」
カラリス「アーチャー、気遣いは無用です。これは自分で決め、受け入れた運命なんです。」
ガルッチ「だけど…………、それでは君は………!」
カラリス「分かっています。だからこそ、願いを叶えなくてはなりません。形は『あるアンドロイドと決着を着けたい』ですが、本質は『もう一度あの場所に帰り、彼と一緒にいたい』なのです。だから、気にしないでください。」
ガルッチ「………分かった。」
さすがに心配させられたくなかったのか、ガルッチは涙を拭い、剣を抜いた。
ガルッチ「さて、休憩は終わり。いよいよハルクと雁夜の本拠地、セレドの町に行くよ!」
ムラマサ「ええ、必ず勝つわよ!みんな!準備はいい?」
全員は頷き、走りだした。これが、最後の戦いと同時にカラリスとの別れだとは、みんなは思わなかった。そして、それを観察するものの存在にも、皆は気付いていなかった………。
-リンジャの塔-
???「どうだ?見つけたか?」
???「ああ、お前が言うカラリスは、あの人たがりと共に行ったぞ。」
???「そうか。貴様を生き返らせた甲斐があったな。褒めて使わすぞ、『間桐慎二』。」
???「まあね、何しろあのガキにも借りがあるからね。何時始める?『ライダー』。」
ライダー「そうだな、奴等の戦いが終わった時だな。それと慎二、『ライダー』ではなく『マーモン様』と呼べ。」
慎二「はいはい、マーモン様。んじゃ、観察続行とするか。」
カラリスの過去に登場した人物
アナザー・ホライズン
CV,森田成一
サクラ
CV,下屋則子
ウェーブ
CV,早見沙織
バルグ
CV,鳥海浩輔
マーモン
CV,堀之紀
プクリポの王
CV,遠藤守哉